中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

滋賀県面積56%「50ミリ超」予測 美浜原発事故なら

2011年11月26日 02時20分

 滋賀県は25日、隣接する福井県美浜町の関西電力美浜原発で福島第1原発事故と同じ規模の事故が起きた場合、屋内退避をはじめヨウ素剤の服用が必要とされる量の放射性ヨウ素が飛散する面積が、県内の56%に及ぶとする予測結果を公表した。

 県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が昨年の気象データを基に、放射性ヨウ素が県内に飛びやすいとされる北風が吹く日をモデルに算出した。

 100ミリシーベルト以上の放射線量を1日に受けるレベルの放射性物質が飛散し、国の防災指針で屋内退避が必要とされる地域は、高島市と長浜市の574平方キロで、県全体の14・3%を占めた。

 国際原子力機関(IAEA)が、健康被害の予防のためヨウ素剤の服用が必要と定める50ミリシーベルト以上から100ミリシーベルト未満の地域は、甲良町を除く全18市町に及び、原発から89キロ離れた甲賀市にも飛散する予測が出た。面積で1663平方キロで、県全体の41・4%に上った。

 福井県おおい町の大飯原発の事故の影響も予測しており、屋内退避地域が高島市だけで、同市と大津市など6市がヨウ素剤の服用が必要になる地域と予測された。

 県は国が緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)を使った予測を公表しないため、全国で初めて独自で拡散予測をするシステムを構築。結果は今後、住民の避難計画や防災備蓄品の見直しなどに生かす。

(中日新聞)

 

この記事を印刷する

PR情報



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ