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東電女性殺害:検察側が最終意見書…再審請求審

 東京電力女性社員殺害事件(97年)で無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(45)の再審請求審で、東京高検は25日、東京高裁に最終意見書を提出した。弁護側が「新証拠」と主張する、女性の体内にあった「第三者」の精液と、殺害現場に落ちていた体毛の一部のDNA型が一致したとの鑑定結果などについて、改めて「無罪とすべき明白な証拠ではない」と反論したとみられる。

 高検は9月以降、女性の体の付着物など15点を対象に、追加のDNA型鑑定を順次行っている。これまでに、女性の口周辺や胸部、下半身からは受刑者のDNA型は検出されず、一部で「第三者」の型と一致した。ただ、今月中旬に判明した首回りの微物の鑑定結果は、「第三者」の型は検出されず、受刑者の型とも特定できていない。

 弁護側は高検に対し、追加鑑定結果の判明分を最終意見書に盛り込むよう要請した。だが、高検は追加鑑定は正式な鑑定書が届いていない上、女性が着ていた衣服などの鑑定も終えていないとして、追加鑑定に関する意見は保留している。

 今後のスケジュールは29日、高裁を交えた3者協議で話し合う予定。

毎日新聞 2011年11月25日 22時18分

 

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