社会

県と市の愛宕山売却方針確認に賛否の声
(山口県)
知事と岩国市長が防衛省に愛宕山跡地を売却する方針を示したことに対し反対する住民らは反発を強めている。空母艦載機移転につながる愛宕山跡地の売却に反対している市民団体は23日、県内外から600人を集めた抗議集会を開いた。実行委員会代表の重岡邦昭さんは、「私どもの集会の意味をもう一度考えてもらい今回の売却についてしっかりと再検討して下さい」と言う。集会を開いた実行委員会は、市と県の担当者に、集会で採択した抗議のアピール文を提出した。そして「愛宕山に21世紀型の多機能都市ができるのだったら岩国市民は全員賛成。今のように容認・反対と市民感情が2つに割れることはない。何も市民が対立することはないんだよ」と話す。また、地元住民は、艦載機移転の問題との整合性を図らないまま愛宕山跡地の売却へ進めようとする県と市のスタンスに不信感を強めている。一方、4年前に会を発足し愛宕山にスポーツ文化施設の整備を求めてきた団体は愛宕山の売却方針を歓迎している。原田俊一会長は「私たちはそれを望んできた立場であるので最良の選択であると賛意を表する」と話した。
[ 11/24 20:18 山口放送]