【社会】豊川殺傷公判、被告の弟「死刑にして」2011年11月25日 13時35分 愛知県豊川市で昨年4月、同居する父親ら家族5人を殺傷し、自宅に火を放ったとして、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた長男の無職岩瀬高之被告(31)の裁判員裁判が25日、名古屋地裁岡崎支部であった。事件で重傷を負った三男の文彦さん(23)と、文彦さんの内縁の妻金丸有香さん(29)が証人として出廷。娘の金丸友美ちゃん=当時(1つ)=を失った2人は「死刑にしてほしい」と厳罰を求めた。 検察側の質問で、文彦さんは兄の岩瀬被告を「犯人」と呼び、その理由を「もう兄弟と思っていないし、2人も亡くなっているから」と答えた。事件については「悲しい。特に子どもはしゃべることもできないのに殺され、怒りと苦しみを覚える。今でも刺される夢を見る」と話した。岩瀬被告は文彦さんと目を合わせず、終始無表情だった。 金丸さんも検察側の質問で「また襲われるかもしれない。子どもも殺された」と死刑を求めた理由を話した。友美ちゃんのことを「目や口が開いた状態で苦しそうだった。変わり果てた姿を見たら泣けてきた」と声を詰まらせた。金丸さんが「怖い」と訴えたため、岩瀬被告との間についたてが事前に置かれ、顔を合わせない状態で証言した。 起訴状などによると、岩瀬被告は昨年4月17日午前2時15分ごろ、豊川市伊奈町の自宅で、父親の一美さん=当時(58)=とめいの友美ちゃんの2人を殺害。母親ら3人に大けがを負わせ、自宅に放火したとされる。 自閉症など岩瀬被告の障害の影響に伴う責任能力と殺意の有無が争点になっている。 (中日新聞) PR情報
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