静岡

　県内の弁護士で組織する静岡医療事故研究会は２６日、医療事故の無料電話相談に応じる。隔年で開いている全国一斉活動の一環で、今年で１１回目。

　同研究会によると、７４年の浜松医大設立まで県内に医学部がなかったことなどから、県内は医師不足状態が続いており、医療事故も比較的多いという。県地域医療課によると、０８年時点での人口１０万人あたりの県内の医師数は１７６・４人で、４７都道府県中４２位。同研究会が受け付けただけで、昨年１年間に４６件の医療事故があったという。

　過去には遺族の相談から、内視鏡の検査で死亡した人の医療事故が明らかになった例もあり、同研究会事務局長の青山雅幸弁護士は、「おかしいなと思ったり、何が起こったか知りたいという人は、遠慮なく相談してほしい」と話している。

　時間は午前１０時～午後３時。番号は県中部（０５４・２５５・８５２１）▽東部（０５５・９３４・５３００）▽西部（０５３・４５２・９９８０）。【平塚雄太】