一方、国連食糧農業機関のシニアエコノミスト、リリアナ・バルビは、「食糧価格の高騰は、食糧の生産と生産性を向上させる政策への資金投資が慢性的に不足していることによって引き起こされている」と状況を分析している。
2011年の国連リポートによれば、貧困諸国では冷蔵施設が存在せず、穀物を運ぶ道路が整備されていないなど、食糧流通を支えるインフラに不備があるために、人々の手に食糧が届けられる前に腐敗し、廃棄処分にされるという問題も抱えている。
天候不順、投機、エタノール、貧困国のインフラ、農業生産性の停滞、事実上の補助金として機能していることも多い農業関税など、さまざまな要因が価格高騰を説明する要因として指摘されているが、どうすれば状況を改善させられるか、専門家の間にもコンセンサスはない。一方、比較的明らかなのは、今後、穀物価格が史上最高レベルへと上昇していくと考えられることだ。●
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Toni Johnson, Senior Staff Writer |