結婚して約1年で妻をがんで失ったという夫の手記が、はてなブックマークで注目を集めています。手記を公開した夫は、冒頭に「新婚一年、闘病生活たった三ヵ月弱。命日は誕生日の翌日という、いまどきテレビドラマでも敬遠されそうな出来すぎた設定だった」と記しています。
「妻が亡くなるまでの全てと、その後の僕の全て」と題された手記は、妻を肺がんで亡くしたという山田修一さんが11月22日に公開しました。妻の雅美さんの闘病生活が、山田さんの心境とともに書かれています。
雅美さんが亡くなって以降、山田さんは「妻のいない世界にこれ以上残る意味は無いと感じ、死ぬことばかりを考えた」とのこと。しかし、結婚前に雅美さんが送った「キミは私です!」というメールや、山田さんの友人による「雅美さんが残したものを大切にするべき」という言葉から、山田さんと雅美さんにとって最も重要だったものは「僕自身である」との答えを出し、再び生きる意味を見つけたと語っています。手記は、「皆さん、妻はここにいます。僕は、雅美です」という文章で締めくくられています。
山田さんは、11月24日(木)付の追記として、「この文章は本来僕らの知人のために書いたものですが、そうではないあなたにもパートナーをより愛すきっかけとなれば幸いです」と書いています。
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