'11/11/24
国目標の低床バス7割化促進
呉市や地元交通事業者などでつくる市地域公共交通協議会は、市内を運行する乗り合いバス車両に占めるノンステップバスの割合を段階的に引き上げ、2020年度末までに70%以上にする方針を固めた。現在は1割強にとどまっており、バリアフリー化を進めて高齢者や身体障害者の利便性向上につなげる。
市によると、市交通局のバス153台のうち、国が定めるバリアフリー基準を満たすノンステップバスは21台で約14%。国は20年度末までに約70%とすることをバリアフリー新法の基本方針の目標としており、協議会は事業者に協力を働き掛ける。
計画では、ノンステップバスの走行に適さない狭い道や起伏の激しい道を運行する車両を除き、15年度末までに50%以上、20年度末までに70%以上とする数値目標を定める。
協議会の説明では、市交通局のバス事業を引き継ぐ広島電鉄(広島市中区)が来年4月の市内での運行開始を見据え、本年度から5年間でノンステップバス約50台を導入する計画を立てている。
本年度は中型バス10台を購入。費用約2億円のうち約2千万円を国の補助で賄い、残り約1億8千万円の半額に当たる約9千万円を市がバス購入補助金として負担する予定。
【写真説明】呉市内を運行しているノンステップバス