24日夜、横浜市磯子区の、電源開発の火力発電所で、燃料の石炭を運ぶベルトコンベヤーから火が出て、近くの施設などに燃え広がりました。火の勢いは弱まりつつありますが、燃え続けているということで、消防が消火活動に当たるとともに、電源開発では発電を停止する措置を取りました。
24日午後10時すぎ、横浜市磯子区新磯子町の、電源開発の磯子火力発電所で、「石炭を運ぶベルトコンベヤーから煙が出ている」と消防に通報がありました。消防車40台余りが出て消火活動に当たりましたが、火は近くの石炭などに燃え広がり、これまでに、貯蔵施設に石炭を運ぶためのベルトコンベヤーの入った高さ50メートルの建物などが焼けました。火はその後、弱まってきていますが、燃え続けているということで、消防が引き続き消火活動を行っています。また、警察と消防によりますと、これまでにけがをした人はいないということです。電源開発によりますと、この火災の影響で、合わせておよそ120万キロワットの出力がある2つの発電施設は、石炭の供給ができなくなり、25日未明に発電を停止しましたが、電力会社の供給量に余裕があるため、今のところ停電などにつながる可能性はないと話しています。現場は、JR磯子駅から東に2キロほど離れた海岸近くの埋め立て地で、工場やプラントなどが建ち並ぶ工業地帯です。