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「日本一長い」バス再開 復興へまた一歩

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再開した奈良県と和歌山県を走る「日本一長い」路線バス(共同)
再開した奈良県と和歌山県を走る「日本一長い」路線バス(共同)

 ことし9月の台風12号による災害で、大きな被害を受けた奈良県と和歌山県を走る「日本一長い」路線バスが1日、2カ月ぶりにほぼ全区間で再開した。住民の生活がまた一歩復興へ近づいた。

 再開したのは、奈良県橿原市と和歌山県新宮市をつなぐ「八木新宮特急バス」。路線は全長約167キロで、高速道路を含まない路線では日本一の長さだ。土砂ダムの影響で、奈良県五條市から南を通る区間の運休を余儀なくされていたが、国道168号の全線開通に伴い運行が可能になった。

 急な再開だったせいか、1日午前9時15分に大和八木駅を出発する新宮駅行きの始発便には、不通だった区間に向かう乗客はいなかった。それでも奈良交通の杉本一雄運転手は「とても不便だったと思うのでよかった」と笑顔で出発した。

 山深い同県十津川村での暮らしには、車は欠かせない。運転ができない高齢者にとって、路線バスは村外の病院に通う際などの大切な生活の足。村役場には再開を望む声が多く寄せられていた。

 また、和歌山県の川湯温泉や世界遺産を構成する熊野本宮大社にも停車するため、観光産業の復興も期待される。同県田辺市で温泉旅館を営む小淵祥子さんは「今までバスが通らずに寂しかった。運行再開を機に人の流れが戻ってきてくれることを願っています」と話した。(共同)

 [2011年11月1日10時22分]


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