「風変わりな人」を、考える
--あなたの周囲の「変わった人」を理解し、人として真摯に接っするべきである--
職業・職種・地位・収入・年齢・性別・学歴・IQを問わず、あなたの周囲にもいる「個性的な人たち」を、仕事や生活のためにも正しく理解しよう。
職場や隣人に、あるいは仕事での取引先や、スポーツや趣味の集団に、個性的な人がいた場合(他の精神疾患の方や、特殊な人格の人たちを除く)、我々はどう対処すべきだろうか。
交流すること・相互理解すること・説得すること、そういったことが難しい場合もあることを、冷静に知っておかなくてはならないだろう。そして、様々なことに人間的に配慮してゆくことが肝要なはずだ。
物を見るように人の顔を見る?/ 相手の心の状態を想像するのが苦手なことによる一方通行の会話/ その場の雰囲気を感じ取ることが出来ないことによる奇妙なコミュニケーション ・・・・・例えば・・・
非常に豊富なワインの知識で銘柄を正確に解説するものの、 どことなく機械的で、こちらの希望に無関心のような、 なんとなくロボット的なソムリエ。 / 要望を機械的に聞いた後、判例や情報を驚くほど詳しく披露するものの、 ほとんど雑談はないままに帰ってゆく弁護士・コンサルタント。 / 猛烈に集中するものの、人との付き合い・交流はまったくないままに、 仕事だけを機械的にこなしてゆくプログラマー・エンジニア (例えば.....)。 / 趣味のものを呆れるほどに収集し、 そのコレクションのことを話し始めると、 その場の雰囲気におかまいなしに話し続ける音楽家・医師・管制官。 / 前例がないと過去の例を限りなく列挙し、いわゆる「壁」を途方もなく 感じさせ、心無い言葉を無感情・無意識に浴びせたりする官僚・役人。
・・・・・ひょっとしたら、その人は・・・?
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「大人のアスペルガー症候群」を、理解する
不可解で奇妙なコミュニケーションの仕方と、
融通の利かない「こだわり」を持つ、
そういった人が、あなたの周囲にもいないだろうか・・・
250〜300人に1人。軽度の人は、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏 など、多く見られる。誰もが、職場・隣人・様々な場面で、 既に遭遇しているはずだ。
あなたの周囲にも、こういった人がいることだろう・・・・・
人に対し、自分の関心のある話題(例えば趣味やコレクションのことなど)を一方的に話しかける。 気に入った異性に対しては、羞恥心が微塵もないかのごとく、周囲の雰囲気にも全く配慮せず、一人で話し掛け続ける。 人が困惑・迷惑・うんざりしていることもおかまいなしに、相手も関心あるものと勝手に思ったまま話し続ける。 人の反応をモニターせず・出来ず、相手が迷惑そうな表情をしていても気がつかない。
相手の顔を見ないで話す、逆に相手の顔をしげしげと見つめすぎたりし、奇異な感じを与える。 コミュニケーションのキャッチボールがない。相手の意図を推測・相手の反応に応じて調節、そういったコミュニケーション能力がない。 話が唐突に飛ぶ。理解しやすいようにという配慮もなく、関心の赴くままに話題が変わっていく。 話が錯綜した時に、やんわり聞き直す・さりげなく確認する・遠回しにチェックする等の「会話の技術」が幼い。
職場の仲間や同年代に対しても、「ですます調」などの、滑稽なくらいの丁寧語や文章体で話す。 TVアナウンサーのような、不適切なくらいに正確な話し方をする。 大事な情報とそうでない情報が分けられないが、本人は一生懸命に話し続ける。 言葉の裏の意味が分からず、皮肉・ほのめかし・暗示・ユーモア・微妙な機微なども理解しない。
言葉だけのコミュニケーションで、人間的で自然な仕草や体の動きがない。 何気ない仕草・ジェスチャー・表情・視線・相手との距離の取り方などの「非言語性・非言語的コミュニケーション」が特異。 人の話を理解することが苦手で、自分が饒舌に喋るのに対し不釣合いなくらいに理解していない。
奇妙な収集癖がある。電車や飛行機のミニチュア・CD・ビデオなど一般的なものから、変わったものまでさまざま。 機械的な記憶力が優れていることもある(時刻表・路線図・地形図・地図・地名・カレンダーなどへの強い興味と細部に亘る詳細な記憶。機械パーツ類の細部に亘る記憶)。
語学やコンピューター・地理などの反復練習が効果をあげる分野では優れた成績だったりする(沢山の情報を収集することで、予想外の事態を回避しようとする傾向によると思われる)。 (国による文化的背景は違っても共通の特質を持つ。一人一人の特別な興味も驚くほど類似。列車などが好みのもののトップにくる)
パターン的行動で、生真面目すぎて融通が利かない。 味覚が敏感な場合は、特定の銘柄の、特定な物しか食べない・飲まない。A銘柄のものは食べても、B銘柄のものはかたくなに食べない。 車のエンジン音でその車種を、ジェットの音で飛行機を、モーター音で電車の種類を区別できたりする。
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アスペルガー症候群は自閉症の一つのタイプ
アスペルガー症候群(AS:Asperger's syndrome)は、広汎性発達障害(PDD)のひとつ
他の人にどのように振る舞うべきか・思っていることをどう伝えるか・相手の言いたいことをどう理解するか・ 何にこだわるか・等々に於いて、問題があるものである。
一見、障害があるようには見えないことが多い。話もでき、勉強なども人並み以上のことがある。一見自閉症にみえない自閉症が、アスペルガーと言えるのである。
(1)他の人との社会的関係をもつこと (2)コミュニケーションをすること (3)想像力と創造性、の3分野に障害を持つことで診断されるのがアスペルガーである。
自閉症圏の人たちは、「書いたもの・文章・HP等から受ける印象」と、「実際に会った場合の印象」はかなり異なる。文章等の方が非常に「普通」の印象を与える。 自閉症圏の方々の持つ社会性障害・コミュニケーション障害等は、対人的な実際の動きの中で出現する。
高機能自閉症にしてもアスペルガー症候群(通称アスペと呼ばれる)にしても、基本的な問題は自閉症と同一であり、自閉症に接し慣れた人であれば数分程度言葉を交わせば、それと理解できる独特の「ずれ」を抱えている。しかし、こういった部分は文章等からは伝わってこないものなのである。
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「アスペルガー症候群」を正しく理解するために
アスペルガー症候群を知っていますか?
日本自閉症協会東京都支部
アスペルガー症候群(大人と子供)に関しての、中心的・入門的なWEB。 まずはここからである。症状を持つ人の幸せな未来を創っていくための、多くの真摯で有用な情報。 ボランティアも募集している。
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大人のアスペルガー症候群
(Silent Voices:Sanaのカウンセラー日記)
配偶者がアスペルガー症候群であり、そのDV等にも悩み考えた、臨床心理士の卵の方のページである。 大人のアスペルガーを理解する上で、必ず見るべきWEBである。多くの示唆に富んでいる。
・他人の感情や周囲の状況を理解するのが苦手
・複雑な人間関係の理解が難しい(そのために対人緊張が極めて高い)
・感情のコントロールが苦手(爆発型と、抑制型の2つに分かれる)
・言葉は流ちょうでむしろ雄弁だが、reciprocal(相互的)なコミュニケーションが成立しにくい(つまり会話が一方的になりやすい)
・想像力に乏しく、抽象的な概念の理解が苦手。
・細部への極端なこだわりから、全体像を把握するのが苦手
・あいまいさの理解が極めて困難(物事には例外があることが受け入れにくい)
・自分と他人の境界があいまい(自分が何者でありどんな感情や思考を持つかが捉えにくい)
・内省(振り返って反省する能力)に乏しく、同じ失敗を繰り返しやすい。自分の非を認めるのも難しい。
・変化を極端に嫌う(日常生活のルーチン化など)
・知覚過敏がある場合と、逆に身体感覚を感じにくい人の両方がいる
・かなり早期から、慢性的な睡眠障害(眠りが浅い)を持っていることが多い
---この障害の大人例の診断が極めて難しいということを知りました。アスペルガーの大人例が抱える問題が、境界性人格障害(BPD)、統合失調症(旧:精神分裂病)と共通している部分が多いからです。また、子供の場合と違い、診断を確定できるような道具(心理テストや構造化面接など)も極めて少なく、詳細な生育歴の聞き取りが重要な情報源で、他の2つの疾患でないという消極的な診断になりがちです。---
---特徴のいくつかは、境界型人格障害(BPD)と共通しています。また、対人関係の難しさやあいまいさの理解が難しい、などの特徴は、統合失調症(旧:精神分裂病)の症例でも見られます。(ただし主症状である幻聴・幻覚や妄想がないけど)---
---アスペルガーの場合はおそらく眼窩前頭皮質(思考や行動をコントロールする中枢)や帯状回(社会性の中枢)などの機能がうまく働かないことによる障害ではないかと考えられています。---認識したりコントロールする部分の障害があるため、気分が変わりやすく、感情のコントロールが難しいのではないかと思っています。---
---アスペルガーの大人の人たちは、かなり早い時期から、自分が他の人と何か違っているということが分かっているようです。分かっているけれど、どうしていいか分からないまま成長してきたのだと思います。---
---自分自身が何者であるかを捉えにくいことのひとつの結果として、常に空しさや無力感を感じている人も多く、(このあたりがBPDと非常に区別がつけにくい)他人の気持ちや状況がうまく理解できない反面、他人が自分をどう考えているかについては非常に敏感なので、嫌われること、見捨てられることを恐れ、不安定な関係にしがみつくことが少なくないような気がします。---
---感情の爆発型の例では、逆にDVなど暴力に依存してしまうこともあります。(配偶者がこの例にあたる)---
---生育歴の聞き取りから、大人のアスペルガーの人たちには、高い割合で小中高等学校のどこかで不登校の体験があり、社会不安障害(SAD)、強迫性障害(OCD)などの不安障害の合併率が極めて高く、原因の分からない身体の症状(心身症)が少なからずあること、LD/ADHDとの合併例、誤診断が多いこと、そして虐待の被害者が少なくないことなどが分かってきました。---
---こだわりの対象も、特定のもの(コレクション)、お金、仕事、人間…と人によりまちまちですし、ひとつだけというよりはいくつかあって、状況によって変わっていく人もいるように思います。---
---大人の場合はむしろ、独特の人間観・人生観を持っていることが多く、認知にある種の偏りがあるように思います。そして一度確立した思考パターンを変えるのが極めて難しく、融通がきかない、頑固な印象を受けます。---
---症状だけを見ると、「統合失調症(旧:精神分裂病)」や「躁うつ病」とよく似ているところがあります。アスペルガー症候群の大人の鑑別はもっと難しく、人格障害と間違われることも決して少なくないように思います。---
---詳細な生育歴の聞き取りが重要な情報源になりますが、これも本人から聞いただけでは十分でなく、家族に来ていただいて訪ねても昔のことだから良く覚えてない、と言われることもあります。時間がさかのぼればさかのぼるほど、正確な情報を得る事は難しくなっていきます。---
---高い割合でうつ病、強迫性障害や身体表現性疾患(心身症)などの合併が見られます。また、睡眠障害を抱えている人も非常に多いです。---
---「困った症状」を緩和するために、抗うつ剤や抗不安薬などを使うのですが、高機能自閉症がない人と比べると、投与量も多く、服用期間が長くなりがちです。どんなに優れた薬でも、症状を50%程度しか抑えることができないので、複数の薬を使わないと期待した効果が得られないという欠点があるのです。(逆に複数の薬を使うことで薬の作用の相殺が起こることもある)---
---さらに、自閉症特有の感情のコントロールの問題やパニックを少なくするために、メジャートランキライザー(統合失調症(旧:精神分裂病)の薬)が慣例的に使われています。もともと鎮静作用のあるお薬なので、イライラは多少沈めてくれますし、リスパダールのようにパニックの回数を減らすことの出来る薬も存在します。また統合失調症(旧:精神分裂病)の薬は、頑固な不眠がある時には効果を示すことがありますので、それなりの利点はあります。---
---症状から見ると混乱しやすい高機能自閉症やアスペルガーですが、高次脳機能の障害という観点から見ると、理解がしやすいように思います。前頭葉や側頭葉など、大脳皮質のいくつかの部分の活動低下や、大脳辺縁系(脳の中心に近い部分、視床とか海馬とか、扁桃体などがあるところ)の過活動など、脳機能のバランスの崩れとして見ると、なぜLDやADHDと症状が重複しているのかも説明ができるからです。---
(Silent Voices:Sanaのカウンセラー日記)
じゃじゃ丸トンネル迷路:自閉症に関する幅広い情報提供
学際的な立場から、なるべく偏らないように様々な論文や話題を提供・紹介
物を見るように顔を見る?/ 攻撃性・癇癪・自傷にリスペリドンが有効/
アスペルガー症候群のPETスキャン検査(“心の理論”課題)/
自閉症者の脳(MRI研究)/ 自閉症者の脳の解剖所見/ 自閉症の遺伝/
自閉症者のこだわり/ 自閉症と強迫性障害について/ 自閉症の扁桃体異常説/
自閉症における生後1年間の急速な脳の成長/ etc.
自閉症は認知スタイル?
---統合的一貫性虚弱状態は自閉症者の親族にもみられ,その全てに遺伝素因が関与すると解釈することもできる.---
---自閉症者は,他人の心の状態を想像するのが苦手---例えば,自閉症者が欺き(manipulating beliefs)を理解していないことは,さぼりやふざけがないことをチェックするためのコントロール課題に正解している時のみ判定することができる.---自閉症は,社会性がないわけではなく,特異的な社会的能力(思考を想像すること)の障害であることが示されたのである. ---
---例えば,「サリーが,彼女のボールをかごの中に入れて出かけた.アンがそれを自分の箱に移し入れた.そこへサリーが帰って来て自分のボールで遊びたい時,彼女はどこを探すかな?」などの問題である.正解の「かごの中」は,彼女の間違った確信を私たちが気づいて初めて導き出される.つまり彼女が(ボールがあると)思いこんでいる所が正解となる.たいていの4歳の健常発達児は,このようなテストをパスするが,自閉症者の多くは,優秀な成人例であっても,実際にボールが入っている「箱の中」と答えてしまう.このサリーが考えていること(思いこみ)を想像できないことが,自閉症における心の理論不全説の証拠とされてきた.---
---自分のコートのボタンもかけられなかったり,5+5ができない場合でも,巨匠のように絵を描く自閉症の男の子や,絶対音感を持っていて,一度聞いただけで,どんな曲でも演奏できる自閉症の女の子や,過去や未来の日が何曜日か数秒で言い当てる自閉症の男の子もいるのである.また,一般的に自閉症の子供たちは,ジグゾーパズルを,たとえ裏返しでも,あっと言う間に組み立てるし,自閉症の成人例では,認知能力が全体的に低いにもかかわらず,あなたと二十年前にあった時の日にちと時刻を正確に思い出すのである. ---
---細部や部分にこだわりを見せ,要旨や構成をとらえるのが出来ないことが多い---「状況も行動も文もその子がそれと最初に出会ったときと全く同じ要素で成り立っていなければ完全とはみなされない」.---「構成要素への完全な注意なしには,全体を経験することが出来ない」--- ---言葉どおりの記憶はいいのに物語の要旨の記憶は悪いとか,また推論や曖昧な点の明確化や物語の解釈が苦手---
---相手の顔の情報処理過程が,社会性の障害の一因となっている可能性もあり,顔のパーツをばらばらに情報処理してしまうと,相手の感情を読みとりにくいかもしれない.自閉症者は,顔の識別テストでは,顔を逆さまにしても成績が低下しないのである(部分優先の処理).---
---統合的一貫性虚弱説は,遺伝素因が関与し親族に自閉症的な要素を持った人が多いという疫学的側面をよく説明してくれる.自閉症児の両親,特に父親たちは,部分処理優位の課題をこなすのに著しく優れている---(はめ込み絵テスト,積み木デザインテスト,視覚錯覚テストなど).彼らはまた,他のグループの父親群に比べて,文章完成テストにおいて,部分的なつながりにとらわれてしまう傾向がある---
---自閉症児の父親たちははめ込み絵テストをこなすのが速いと報告し,エンジニアのような職の人が多い---彼らの親族は,細部に集中することが有利であるような機械的なシステムを得意とすることで特徴づけられるであろう---
---自閉症者の多くが,コントロールに比して脳が大きく重く,いくつかの領域で細胞がまとまって増えているということである.このことは,ニューロン数の異常増加を意味しており,おそらく脳の発達過程で余分なものを取り除くことができなかったのかもしれない.その結果,過剰なニューロンで処理せざるを得なくなって,要旨をつかむのに失敗してしまうのかもしれない.言い替えると,情報処理のためのキャパシティが増えたために,認知秩序の構築がしにくかったのかもしれない.Cohenは,自閉症のコンピューターモデルを作成し,ユニット数が増えた結果,一般化することができないことを想定した.---神経レベルの‘多すぎて困惑している状態’の結果なのかもしれないという考えは興味深いものである.---
コンピューターのような頭脳:自閉症におけるハンディキャップと才能の二面性
----「まるでレインマンがカードを全て暗記した様に,食品加工の理論の細部に渡るまで一度に記憶することができたわ」---「全ての記憶はイメージとして記録され,インターネットの各ウェブページをクリックして引き出すようにそれらの記憶を頭の中で思い出すことができる」---自閉症者の思考がコンピューター的であることが示唆---
---特殊装置の設計でも有名で,「私はコンピューターの3Dグラフィックソフトを使うのと同じような感じで頭の中に装置の全貌を思い浮かべることができるのよ」と述べており,「みんなそうなのかと思っていたわ」---言葉や文で記憶しているのではなく,「私はいつもビデオカメラでものを見ているような感じで記憶している」---彼女のコンピュータープログラマーとしての特殊能力は,ほとんどの自閉症者に共通すると考えられている視覚的な情報処理(visual thinking)能力に基づいている---
---多くの自閉症児は,テレビゲームやコンピューター遊びにおいては,健常児と差がなく,むしろ天才的---「裏わざの魔術師」---
コンピューターと自閉症
---マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏が軽症のアスペルガー症候群であると述べ,アスペルガー症候群の家系にはコンピューターエンジニアが通常の2.5倍も存在する---マイクロソフト社のコンピュータープログラマーの25%がアスペルガー症候群か類似のタイプ---NASAでも多くのアスペルガー症候群の人に会った---
---たくさんの締め切りがある過度に忙しすぎる環境は適切ではない.なぜなら自閉症者は締め切りに弱いからである---「レーザー光線のような」集中力と一気に16時間もの間一つの問題に取り組む能力を持つ---息子は子供の時一番最初にバスケットボールのスラムダンクができるようになった.なぜなら彼は自分だけで何時間も練習したからである---
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Mind of Autism (アスペルガー症候群/高機能自閉症者のページ)
アスペルガーの館
アスペルガー症候群・思春期の子どもたち (NHK 福祉ネットワーク)
---幼いころから地図に極端なこだわり ---バスケットの練習でボールが回ってこないと「仲間はずれにされた」と泣いて騒ぎ出す。 ---相手の冗談がわからず、「自分をからかった」 と、かんしゃくを起こす。---
---「自分が思うようにならないと、泣いてしまうんです。パニック症状になってしまうんです。---だけどその一方で、視線が合わない。違うところを見ながら、一生懸命話をするんです。(精神科医)」---
---いじめに遭ったときに 「やめてよ」 という一言が言えなくて、つい相手を突き飛ばしてしまったり、思わず手を上げてしまったり、---
医療ルネサンス (YOMIURI ON-LINE:読売新聞・医療と介護)
---[アスペルガー症候群] 自閉症と同タイプに分類される障害だが、知能が正常範囲内にあり、文法的には正確な言葉を話すことができる。しかし、微妙な皮肉、冗談、本音と建前の違いなどを理解できない。不器用で行動や興味が限られていることもあり、対人関係に悩みを抱えやすい。---
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長崎市の少年による男児誘拐殺害事件に関する精神鑑定報道に、 NPOが提言
補導された中学一年の男子生徒(12)が、対人関係を築く能力に欠ける「アスペルガー症候群」と診断されたとの報道を受け、発達障害児を支援するNPO法人「アスペ・エルデの会」は、同様の事件の再発と偏った報道を防ぐための提言をした。
提言では、「アスペルガー症候群や高機能広汎性発達障害が犯罪に絡む可能性は非常に低く、例外的な事件である」と、犯罪との直結を否定。高機能広汎性発達障害を持つ青少年によって生じたとされる重大な犯罪事件がこの数年間で連続で生じたのは事実としながらも、「いずれも未診断・未治療であり、診断を受け治療教育を受けてきた青少年においては、犯罪・触法行為は極めて例外的。最も確実な予防法は、早期に診断がなされ、きちんとした治療が行われることである」と主張。
専門家らは犯罪との直接的な因果関係を否定。日本児童青年精神医学会理事長:山崎晃資・東海大教育研究所教授は、「障害が周囲に受け入れられずゆがんだ発達の仕方をすれば、ふとしたきっかけでストレスが犯罪に結び付かないとは言えない。しかし、精神的な障害が理由で犯罪を起こす確率は極めて低く、精神疾患と犯罪行為は直結しない」と話す。
アスペルガー症候群は、知能は正常・言語の発達に遅れもないが、コミュニケーションや人間関係維持が困難な障害。興味・関心・活動の範囲が狭く、行動が固執的・反復的といった特徴。多くの場合、高機能自閉症(知的遅れのない自閉症)と同義とされる。300人に1人いるとの推計。鑑定の結果、少年は精神疾患の国際マニュアルの診断基準に該当した。
長崎市男児誘拐殺害事件 12歳の中学一年男子は対人関係に障害
( 男児誘拐殺害・長崎新聞)
---長崎市の男児誘拐殺害事件で補導された中学一年の男子生徒(12)は、精神鑑定の結果として、「アスペルガー症候群」と診断されていた---鑑定で、少年は対人関係を築く能力に欠け、特定の物事に強いこだわりがあることなどから総合的に判断された。---精神医学の関係者は「疾患と犯罪は直結しない」と指摘しており、処分を決定する長崎家裁に対し成育歴や家庭環境も十分考慮した判断を求めている。---
愛知県豊川市高3男子主婦刺殺事件の犯罪心理:「人を殺す経験をしたかった」
2000.5.1.主婦殺害事件
少年はアスペルガー症候群 医療少年院へ
( 「少年犯罪の心理」より)
アスペルガー症候群に関する報道についてのお願い
社団法人 日本自閉症協会
---全日空ジャンボ機ハイジャック事件---「---被告はアスペルガー症候群であった」との鑑定主文が公開され、一部報道機関による発表がありました。---マスコミ各社におかれましても、アスペルガー症候群について正しくご理解いただき、社会全体への影響が大きな皆さまの報道によって誤解や偏見などが生じることのないよう、ご協力をよろしくお願い申し上げます。---
自閉症、脳に免疫系物質…治療法解明に道 (2004/11/16/ 読売新聞)
アスペルガー症候群について語るスレッド (2チャンネル)
サイコパス型アスペルガー (サイコパス合併型アスペルガー)
自閉症スペクトラムと人格障害
--- 問題の中心にいる人物が、果たして自閉症スペクトラムなのか人格障害なのか迷うことがあります。 ---
--- 私が病院で面接や検査をした患者さんの中にも、 虚言癖(平気でうそをつくが、決して認めない) があり、家族や周囲の人間を巻き込み思うように操作している人や (※ 人格障害の場合の人間操作)、社会的な逸脱行為がありながら全く認めようとしない人など、対応の極めて難しい強者がいました。 ---
--- 自閉症スペクトラムがサイコパスに合併していると、従来の視野の狭さや思考の硬直性のような自閉症の特徴が人格の偏りにさらに拍車をかけることになります。とりわけアスペルガー症候群で社会性などの障害が軽度な場合、人格の偏りはしばしば見過ごされ、彼らの持つ冷酷でぞっとするような一面を知る人物は、かなり限られてくることになるでしょう。 ---
--- いじめの中心人物の中に、ハラスメントやDV加害者の中に、犯罪に手を染める人たちの中に、確かにこのカテゴリーにあてはまる人たちが少なからずいるはずです。 ---
--- 彼らはほぼ、自分が何をやっているのか全く分かっていません。また第三者から指摘されても他人事と受け止めて流すか、逆ギレするかのどちらかです。社会的な逸脱行為に対しても、現状では矯正は不可能と言われています。境界性人格障害にある程度効果があると言われている、弁証的行動療法も、合併例ではほとんど歯がたちません。 ---
--- さらに問題なのは、自閉症圏と人格障害が合併すると、自発的に相談機関や病院を訪れることはまずありません。何よりも、彼らによってトラウマを負った人たちの援助が急務であり、バラバラになった人間関係を再構築することにエネルギーを注ぐだけで精一杯なのです。 ---
--- 身近にそういう人がいることに気づいたら、打つ手は一つしかありません。 彼らに対してできることはして、あとは関係を絶つか極力関係を持たないようにすることです。 ---
--- 多くの自閉症圏の当事者は人間関係に巻き込まれることはあっても、巻き込むことは決してありませんし、とても真っ直ぐでたくさんのよい性質を持っています。サイコパスを合併しているのは、ごく一部なのです。しかしこの一部の人たちが、社会に与えるマイナスの影響は予想以上に甚大で深刻なのです。 ---
自閉症スペクトラムと人格障害
(Silent Voices:Sanaのカウンセラー日記)
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