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愛宕山開発事業:跡地売却問題 米軍家族住宅建設、反対集会に600人 /山口

 岩国市の愛宕山地域開発事業跡地への米軍家族住宅建設に反対している周辺住民らがつくる実行委員会が23日、市民集会を跡地近くの愛宕神社前広場で開いた。約600人(主催者発表)が防衛省への売却阻止を訴えた。

 「守ろう愛宕山・来るな艦載機」と題した集会には、共産党の赤嶺政賢衆院議員(比例九州)、社民党幹事長の重野安正衆院議員(大分2区)らが出席。空母艦載機の岩国基地移転に伴い、艦載機の恒常的な陸上発着訓練(FCLP)基地の建設候補となっている馬毛島がある、鹿児島県西之表市と周辺の屋久島町からも市議や住民団体のメンバーらが駆けつけた。

 地元の「愛宕山を守る会」の岡村寛世話人代表が「跡地の売却という『岩国市の百年の計』を福田良彦市長が一存で決める権限はない。二井関成県知事は、事業を最後までやり遂げるなく、赤字が出たと県民を脅し、国に売却するという安易な道をまっしぐらだ」と批判。「国はアメとムチの手法で、岩国市を攻め続け、沖縄の米軍再編が進まない中、岩国だけを進めようとしている」と訴えた。

 集会では「岩国市民は戦後、基地被害に加え、米軍再編という国策に翻弄(ほんろう)されてきた。住民の思いをないがしろする県知事や岩国市長の策略、国の暴挙を阻止するために、反対運動を高めていく」というアピールを採択。「怒」の文字が書かれた紙を一斉に掲げる恒例のパフォーマンスで締めくくった。

 参加者の代表らは二井知事と福田市長が会談する24日、岩国市役所と県庁を訪問し、知事らにアピール文を提出する。【大山典男】

〔山口東版〕

毎日新聞 2011年11月24日 地方版

 
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