社会
愛宕山売却問題で抗議集会
(山口県)
アメリカ軍住宅などが計画されている愛宕山開発跡地について知事と岩国市長は24日、防衛省への売却に向けた協議を行う。国への売却に反対する市民らは、岩国市で抗議集会を開き怒りの声を挙げ た。「愛宕山に米軍住宅は作らせない、怒!」岩国市の愛宕山開アメリカ軍住宅などが計画されている愛宕山開発跡地について知事と岩国市長は24日、防衛省への売却に向けた協議を行う。発跡地を見渡せる広場で開かれた抗議集会には県内外から600人が集まった。防衛省は、愛宕山開発跡地に空母艦載機移転で必要となるアメリカ軍住宅の一部と市民も使えるというスポーツ・文化施設を整備する計画案を地元に示している。岩国市長はアメリカ軍住宅を含む防衛省の案を了承し防衛省への跡地売却を認める方針を決め24日、県知事と売却に向けた詰めの協議を行うことにしている。市民集会では愛宕山の売却は空母艦載機移転という基地強化につながるとして怒りの声が挙がった。埋立訴訟田村順玄原告団長は「我々の期待を裏切るような基地拡張がどんどん進んでいる」愛宕山を守る会岡村寛世話人代表も「一旦、愛宕山が米軍に提供されるということになればまったく戻らない振り子のような形になってしまい我々の子孫末代まで負の大きな遺産を残すことになる」と憤る。集会では、艦載機の訓練施設が計画されている鹿児島・西之表市や沖縄からも基地強化に反対する声が挙がった。嘉手納第3次爆音訴訟団副団長中宗根盛良読谷村議会議長も「みなさん、戦後66年経った。この岩国も変わったのでしょうか。我々日本は変わったのでしょうか」「どうしてアメリカに対して一言も、岩国には基地はいらない、沖縄にも基地はいらないと何で言えないのか」大西市議も「今がその正念場だ」と気勢を上げる。集会では、「守ろう愛宕山、来るな艦載機」という取り組みをさらに盛り上げていくとしたアピール文が採択され た。集会の実行委員会はあす岩国市長と知事にアピール文を渡すことにしている。〆[ 11/23 17:32 山口放送]