談志さんと親しかった上方落語協会会長、桂三枝さんは23日夜、大阪市中央区の吉本興業本社で会見した。
12年7月の六代目桂文枝襲名で唯一相談したのが、昔から可愛がってもらった談志さん。「世間の師匠のイメージと僕が見た師匠は違いまして、若い頃からかっこ良くてずっと憧れていました。亡くなったことをうそと思いたい」と語ると、冒頭から目を潤ませていた三枝さんは目頭を手で押さえ「申し訳ありません」と絶句した。
10年11月、談志さんは天満天神繁昌亭(大阪市北区)に対談という形ながら初出演。それは三枝さんの夢だった。談志さんは「いい小屋だ」と繁昌亭を褒めてくれた。「出演後、桂米朝師匠、米団治さん(親子)と4人で会食したのがお会いした最後になりました」
襲名披露の口上に並んでもらう夢はかなわず。「(談志)師匠に褒めていただきたいと頑張ってきました。とにかく急で、何も考えられません」と終始涙で語った。【油井雅和】
毎日新聞 2011年11月23日 23時30分(最終更新 11月23日 23時57分)
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