したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50 | メール まとめる | 

[PR]誰もがハマる、プロファイリング・アクションの決定版!
[PR]大人のムシ歯「歯根ムシ歯」を知っていますか??

【ミ】『 Land of the Lost 』

1『恐竜博』:2010/01/20(水) 22:11:38
トンネルの暗闇抜けた
飛び込むまぶしさに息をのむ
見慣れてた空も景色も
生まれたての輝きさ

なにげない ふれあいを
いとしく思うのはなぜ?
照れないで 寄りそって
陽射しに溺れよう

汗だくで並んだ列も
順番がくると嬉しいよね
無駄にした時間はきっと
目に見えないたからもの

ありふれた ぬくもりに
泣きたく思うのはなぜ?
照れないで 微笑んで
あさって たずねよう

2エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/01/21(木) 11:38:57
『名前』:エルマー(獲馬龍彦)
『スタンド能力』:『チェインズ・オブ・ミザリー』+『ザ・ウィッカーマン』
          触れた物を見えない力で連結する能力
          http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105423958/49
『所持品』:『スーダラ・ラッタ』
       食した生物の異常進化を促すスライム
       http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105423958/305
       あと、ケータイと財布。共にチェーンでハーフパンツに接続されている。
『年齢』:23
『性別』:男
『外見』:髪を二本の角のように立てている。
     服装は、黒のタンクトップにイタリアンアーミー調のハーフパンツ。ハイカットのスニーカー。
     ちなみに所持金は『20万円』

3弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/01/21(木) 12:28:27
『名前』:
忍足弓束(おしたり・ゆづか)
『スタンド能力』:
『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105423958/338
『所持品』:
小銭入れ
動物素材のアクセサリーをいくつか
(材質はそれぞれシマフクロウの羽・マンモスの牙・鷹の爪・狼の牙・ヤマアラシの爪・インパラの角・アヌビスヒヒの爪・熊の骨・カルカロドントサウルスの歯)
ディアボーン(鹿の骨)のボタンのヘアゴム
『年齢』:
29歳
『性別』:

『外見』:
ぼさぼさの髪 べっ甲縁の眼鏡
ぼろぼろのサンダル 薄汚れた白衣(獣臭い)洗いざらしのTシャツ Gパン
手首や首に動物の牙や爪で作ったアクセサリをぶらさげている

4みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/01/21(木) 18:41:06
『名前』:野波みなの
『スタンド能力』:『スーパーコーラ』&『SC・PD!』
任意の空間を『発泡』させる&
大きな泡で対象を包み込み、一回だけ衝撃を受け止める防護壁
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105334882/728
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1234792832/326
『所持品』:携帯、デジカメ、コーラの缶等が入ったポシェット
『年齢』:小学校中学年程度
『性別』:女
『外見』:後ろに長く伸ばしたポニーテール
淡い水色のショートスカート、袖の短いシャツ、麦わら帽子

5『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/21(木) 22:34:00
>>2(エルマー)
ある日エルマーのもとに舞い込んできた『仕事』の依頼。
平たく言えば『人捜し』であったが・・・・その内容は非常に奇妙なものだった。

捜索対象は、オウガーの街外れにある遊園地――『皇牙・大恐竜博』を運営する『主催者』の縁者であるという一人の少女だった。
12歳になるその少女は、あと数週間でこの世に産まれ出ようという時に母親が不慮の事故で死亡し、
かろうじてその胎内から救い出されたものの、それ以来12年間、病院のベッドの上でただ呼吸することしかできない植物同様の状態で生きていたらしい。
―――そんな少女が、ある夜、医者も看護師も誰一人気づかぬ間に病院から『忽然と姿を消した』のだという。

『主催者』はただちに、その道に通じた者を大勢雇い少女を捜させたが、今まで雇われた者たちはことごとく消息を絶ち、
その一人が、オウガーからはるか南の海に浮かぶとある『島』に渡る船の上で少女の姿が目撃された、と報告してきたのが唯一の手掛かりなのだという。

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1148560267/368-384
だいぶ前に迷宮小路で出会った『ドジっ娘』を通じて『恐竜博』の存在を知っていたエルマーは、
この不可解な『仕事』を受けることを決め、今、その『島』へ向かう船の甲板にいる。
依頼を持ちこんだ『組織』の者の案内で、ほぼ丸一日飛行機とジープに揺られ最寄りの港町に辿り着いた後、
週に数便しか出ないという船に乗り込み、先ほど出航したところだ。


「・・・・・今の天候が続けば、『島』にはあと4時間ほどで到着するはずです」

『組織』のメンバーだという、サングラスをかけた妙齢の女性がエルマーに告げる。
焼けつくような強烈な陽射しが甲板を焦がすが、吹き抜ける海風のおかげで不快な暑さはそれほど感じない。
手摺りの向こうに広がる海は、珊瑚礁独特の宝石のような青さをたたえている。

エルマーの手には、消えた少女―――『海江田 朱那』の顔写真がある。
整った目鼻立ち、白磁器のような肌。
つやのある黒髪が白い枕の布にうずもれ、
わずかに開いた瞼の奥の瞳は、何も無い虚空を映している。


写真から目を離し顔を上げた瞬間、

     ブ ヮ ッ

風に乗って飛んできた女物の帽子が、エルマーの片方の『ツノ』に引っかかった。

6『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/21(木) 22:35:28
>>3(弓束)
以前、ロディたちとともに迷い込んだ『洞窟』の中で見つけた未知の『結晶の破片』。
弓束の大学の同僚にも、その正体について知る者はいなかった。
―――が、サンプルを送り分析を頼んでいた旧知の学者の一人が、
「ある『島』の洞窟でこれと同じものを見たことがある」と伝えてきた。
その『島』は、希少な生物の宝庫として一部の研究者の間で知られており、一度は訪れたいと願っていたが今までその機会に恵まれなかった場所であった。
渋る大学側を『研究旅行』の大義名分を得てなんとか説き伏せ、エコノミークラスとバス代わりのオンボロトラックを乗り継ぎ、
やっとのことで『島』に向かう不定期便の船をつかまえることができた。

海鳥たちの鳴き声が次第に遠ざかり、地球の丸さが眼に見えるような真っ青な空と海が船の周囲に広がる。

   ( 「せんせー、おみやげ忘れないでね。絶対だよ!」 )

羨ましそうなロディの声が耳に甦り、ほんの少し罪悪感を覚えたその時、

     ブ ヮ ッ

「ひゃんっ!」

気の抜ける悲鳴に振り向くと、少し離れた船首の近くでスカートを押さえている少女の姿。
頭の帽子が風に飛ばされ、その顔が目に入る――――『MIA』だ。

7『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/21(木) 22:37:09
>>4(みなの)

「いーねいーねぇ! んじゃゆっくり歩いて来て〜。
 うん、もうちょい顎引いてみよっか。目線残して・・・・
  オッケーオッケー! 表情いいよぉ! 絶好調だよMIAちゃん!」

真冬のオウガーとは別世界のような青空の下、珊瑚礁の海の真っ只中を進む船の上、
ややぎこちない仕草で、髭面のカメラマンの指示に従いポーズを取っているMIA。
『レフ板』を持つ助手の影でさり気なく陽射しを避けつつ見守るみなの。

今回みなのは、『恐竜博』開園に合わせて発売されるMIAの写真集とプロモーションDVDのロケ撮影に、『MIAの付き人』という名目で同行している。
撮影が終わったら残りの日程は休みとなり、滅多に行けない南の島で思いっきり遊べる―――
『恐竜博』が開園すれば、ほぼ連日ステージのハードスケジュールで、一緒に『探検』をするチャンスが減ってしまう―――
それに、この船が向かうロケ地の『島』には、『不思議スポット』がたくさんあるらしい―――
そんなMIAの誘いを受け、一緒に行くことを決めたのだった。

       ブ ヮ ッ

MIA:
「ひゃんっ!」

一陣の強い風に、白い袖なしワンピースの裾を押さえるMIA。
その頭の鍔つき帽子が、甲板の反対側に立つ変な髪形をした若い男の方へと飛んでいく。

8エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/01/21(木) 22:53:39
>>5
「あー。なんか随分と遠くへ来ちまったなぁ。」
 
ボヤきながらふと考える。
 
(まさかこんなに交通の便が悪いとは思わなかったぜ。
 帰れるのは何時になるんだぁ?
 んまぁ。無職に戻っちまったし、別になるようになれでいいか。
 考える前に飛び乗れ!だな。)
 
 
ブワッ
 
 
「ん?帽子か。ここ数年はヘルメット以外の帽子被ってねーな。そういや。
 日差しが強そうだし、なんか買った方がいいか?」
 
帽子を手にとりながら独りごちる。
 
 
「これ誰のだい〜?」
 
そして、周りに聞こえるように尋ねる。

9みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/01/21(木) 23:17:00
>>7
(やっぱり『MIA』さん凄いな〜…
こんなところでロケなんかもしちゃうんだ…)

「ま、私的には『不思議スポット』のほーが興味をそそられるんだけどねー…んあ。」

       ブ ヮ ッ

(スタッフの人なのかな?でも遅れてるみたいなことは言ってなかったし…)

MIAの帽子を目で追いやりながら、エルマーに向けてチラリと目を向けたあと、またMIAのほうへと向き直る

10弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/01/22(金) 14:22:47
>>6
「これは期待しちゃいますねぇ〜〜〜。
あのレイトン教授が関わってるということは…これは相当な謎と不思議、そして冒険が待ってますよぉ〜〜〜〜〜。
ああ………ロディ君もつれてってあげたかった、でもこれは遠足ではないのです!!

その代わりぃ…………色々もって帰りますから、楽しみにしててくださいよぉ〜〜〜」

子供のようにうきうきわくわく、そしてちょっぴり切なさに胸を締め付けられながら、水平線の向こうを見て…。

「お、おおお?
あれは……MIAさんじゃありませんかぁ〜〜〜〜〜〜〜。
奇遇ですねぇ、というかあの島に行く…んでしょかねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

声をかけていいものかどうか(見たとこ仕事中ぽいし)迷いつつ、しばらく見守ろう。

11『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/22(金) 21:47:40
>>8(エルマー)
「すいませ〜ん、ありがとうございま〜す」

銀色の大きな円盤状の物体を脇に抱えた、エルマーと同年代の若い男が、
ペコペコ頭を下げつつエルマーに駆け寄る。
男の来た方向に目をやると、どこかで見覚えのある顔立ちの少女を含む数人の男女のグループがいる。
一人の男はプロ仕様と思われる大型のビデオカメラを担いでいる―――どうやら何かの撮影をしているらしい。
飛んできた帽子はその女性陣の誰かのもののようだ。

>>9(みなの)
「ハーイいただきましたァ! 今の顔よかったよォ、その恥じらい!
  ・・・・『篠田』ぁ! ボケッとしてんじゃねー! さっさと取って来い!」

「は、はいッ!」

カメラマン『出崎』の怒声を浴び、レフ板を脇に抱えて帽子を持つ男の方へ走る助手『篠田』。
スタイリスト『中槇』がMIAに近づき、メイクを直し始める。

MIA母:
「みなのちゃん、暑いでしょ。疲れてない?
 もう少しかかりそうだから、先に下で休憩しててもいいわよ」

MIAのマネージャー代わりでもある『MIA母』が、クーラーボックスから取り出した飲み物の缶をみなのに手渡しつつ話しかける。

>>10(弓束)
MIAの周囲には、『MIAの母』と『みなの』、そして高価そうなビデオカメラを持った髭面の男を含む数人の男女がいる。
弓束の方に目を向け、一瞬「あっ」という表情をしたMIAだったが、
化粧道具を手にしたスタイリストと思しき女性が近づいてくると、あわててそちらに向き直る。

MIAの母が上体をかがめ、横に置かれた大きなクーラーボックスから、
水滴のたくさんついた見るからに冷たそうな缶を取り出しみなのに渡している。

     ・・・・ゴクッ

喉がカラカラであることを思い出す。
港に着いたのが船の出港の間際だったため、食料や飲料水を調達する暇が無かったのだ。
漁船に少し手を加えたような古ぼけた連絡船では、客船のような気の利いたサービスなど期待しようもない。
弓束の能力をもってすればどんな環境でも食べ物を手に入れることは難しくないが、海の上での真水はそうはいかない。

12みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/01/22(金) 22:35:27
>>11
「でも、ちょっとMIAさんのがんばってるトコ、みてたいかなぁって。」
「喉が渇いたんで、これだけはもらいますね。」

笑顔をMIAの母に向けつつ、飲み物の缶を受けとり、ふたを開けながらMIAのほうを見つめる。

13エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/01/23(土) 07:44:21
>>11
「おう。」
 
帽子をスタッフっぽいひとに渡す。
 
 
「なに?なんかの撮影でもしてんの?
 グラビア?イメージビデオ?」
 
かるーい感じで聞いてみる。
 
 
(なーんか、あの娘どっかで見たことある気がすんなぁ。)

14弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/01/24(日) 01:25:41
>>11
「おやおやぁ…見たことあるお顔がいっぱいですよぉ…?」

ジュルリ

これは挨拶をしなくてはいけませんね!
と言うわけで歩いて近づく。

「こぉんにちわぁ〜〜〜〜。
奇遇ですねぇ、皆お元気にしてましたかぁ〜〜〜〜〜〜?」

15『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/24(日) 20:37:07
>>12(みなの)
みなのの言葉が聞こえたのか、MIAが髪にブラシを当てられながら一瞬みなのの方を向き微笑む。

出崎:
「篠田てめぇコラ!! なに油売ってやがんだ、このウスノロがぁ!」

篠田:
「す、すいませんっ!」

寝癖っぽい髪の男に頭を下げ駆け戻る『篠田』に、同情のこもった視線を向けるMIA。
あのカメラマンはどうにも好きになれない・・・
いくら普通と違う『ぎょーかいのヒト』だとはいえ、『篠田』に投げつける暴言の酷さにはみなのも正直辟易させられている。
MIAやMIAママに対するヘラヘラした態度とのギャップが凄いだけに余計腹立たしい。


   ―――― ポン

「こぉんにちわぁ〜〜〜〜。
奇遇ですねぇ、皆お元気にしてましたかぁ〜〜〜〜〜〜?」

不意に、聞き覚えのある間延びした朗らかな声とともに、背後からみなのの肩に手が置かれる。

MIAママ:
「! ・・・・・『弓束先生』・・・っ!?」

振り向き目を丸くするMIAママ。


>>13(エルマー)
若い男:
「あ、はい・・・
 『MIA』ちゃんっていうんです。けっこう可愛いでしょ?
 今回が1st写真集なんスけど、歌もめっちゃ上手くて、
 あの娘絶対売れると思うんスよね〜」

いかにも気弱な田舎の青年といった印象の男が指差す先にいる、白い服の少女の顔がこちらを向く。
迷宮小路でエルマーの顔を見るなりすっ転んだ、あの『ドジっ娘』だ――――が、あの時に比べ、どことなく一端の芸能人っぽい『オーラ』を漂わせているように見えなくもない。

カメラマン:
「篠田てめぇコラ!! なに油売ってやがんだ、このウスノロがぁ!」

若い男:
「す、すいませんっ!」

カメラマンの怒鳴り声にビクッと飛び上がった若い男が、エルマーに再び一礼し、帽子を持って駆け戻っていく。


サングラスの女:
「・・・・・・・では、下で昼食を取りながら、上陸後の行動について最終確認を・・・
 食料と持ち物の準備をして参ります」

サングラスの女が、近くの入口から船室への階段を下りていく。


>>14(弓束)
   ―――― ポン

なにやら不機嫌そうなカメラマンの怒鳴る声にも委細構わず、みなのとMIA母の背後から歩み寄り、
二人の肩に手を置き声をかける。

MIA母:
「! ・・・・・『弓束先生』・・・っ!?」

振り返ったMIA母の目が驚きに大きく見開かれる。

16弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/01/24(日) 23:57:05
>>15
「そーですぅ〜〜〜弓束先生ですよぉ〜〜〜〜〜〜」

ふにふに、と肩を揉みながらユルく笑う。
例の地下遺跡?の一件からそれほど間もないが、それでもどこか懐かしい感じがした。

「いやぁ……実は私もぉ、この先の島にフィールドワークへ行くところでしてぇ〜〜〜。
んふふ、前から行きたかったんですよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜。

お仕事、お邪魔でしたかぁ〜〜〜〜〜?すみませぇん、つい……見かけたから、声をかけたくなっちゃいましてぇ〜〜〜〜〜〜えへへ」

17エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/01/25(月) 12:35:09
>>15
(どこかで見たことあると思ったら……。
 へぇ。あの娘。どうやらオーディションは成功だったようだな。)
 
懐かしむように言う。
 
 
「あぁ!俺がちょっと質問しちゃったんだよ。
 だからあんまりソイツに怒らないでやってくれや!邪魔して悪かった!」
 
篠田があまりに憐れだったので、カメラマンに向かって言い訳しておこう。
何かが変わるとは思わないが。


「オッケー。んじゃあ詳しく聞こうかな。」
 
『MIA』の方を一瞥して下へと降りる。
向こうは憶えてないだろうが、何せアイドルだ。成功者だ。
しっかり眼に焼き付けておこう。

18みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/01/25(月) 21:09:25
>>15
(でも…おしごとだししかたないのかな…私はあんま好きじゃないけど…)
>   ―――― ポン
>
>「こぉんにちわぁ〜〜〜〜。
>奇遇ですねぇ、皆お元気にしてましたかぁ〜〜〜〜〜〜?」

「ふぇ?弓束…せんせー?」

驚きながら振り返り、>>16の台詞を聞きつつ和気あいあいと話しだす

19『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/25(月) 22:23:02
>>16(弓束)>>18(みなの)
MIAママ:
「こんな所でお会いできるなんて・・・・『引き合う』って、本当なのかもしれませんね。
 ・・・・そうですか、先生もあの島に・・・
 お陰さまで、娘が写真集を出すことになったもので、私達はその撮影で・・・・」

中槇:
「あっれ・・・知り合いの人?」

無愛想な『ギャル口調』のスタイリストが怪訝な表情でみなの達の方へ戻ってくる。
篠田に渡された帽子をMIAがかぶり直そうとした時、


            ド  ズ  ゥ  ゥ  ン

いきなり、船全体を下から突き上げるかのような衝撃を感じ、甲板が大きく傾ぐ。

                 ギ ギ ギ ギ ィ
MIA:
「ふぁ、わ、わ、わ、わ・・・・・」

甲板の端に立っていたMIAがバランスを崩し、その上半身が手摺りを乗り越え海面へ落下しそうになる。


>>17(エルマー)
コツッ

階段の降り口をくぐると、外の強い陽射しに慣れた視界が一瞬暗闇に覆われる。
爪先で足元を探りつつ、4〜5段ほど下りた時、


            ド  ズ  ゥ  ゥ  ン

何かが下から船底に激突したかのような重い衝撃が走る。

                ギ ギ ギ ギ ィ

階段の下の方向に向かって船体が傾く。
体が前につんのめり、下まで転げ落ちてしまいそうになる。

20弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/01/26(火) 13:00:31
>>18
「はい、先生ですよぉ?
最近どうしてますか?学校は楽しいですか?」

にこにこ笑顔で問いかける。

>>19
MIA母の言葉に一瞬ぽかーんとなって、ぽん、と手を打つ。

「写真集、すごいですねぇ…着実に夢をかなえていってる、って感じです。
でも無理はしないで、自然体でやってってくださいねぇ、MIAさ………はわっ!?」

ド  ズ  ゥ  ゥ  ン

                 ギ ギ ギ ギ ィ

突然の轟音と揺れによろよろとよろけつつ…『インパラの角』を噛んで『跳躍力』を得てジャンプ。
最大10メートル近くにもなるその脚で一息にMIAの元まで『跳び』、手を掴んで(ちょっと乱暴だけど)甲板中央まで放り投げたい。

21エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/01/26(火) 14:47:18
>>19
「うおっ!!」
 
両腕を壁につけて落下を防ぐ。
 
 
「ネエちゃん

22エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/01/26(火) 14:49:53
>>19
「うおっ!!」
 
両腕を壁につけて落下を防ぐ。
 
 
「ネエちゃん!無事か!?」

振動が収まったら一足飛びに階段を下る。
 
(まさか沈没しねーよな……。)

23みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/01/26(火) 22:12:11
>>19-20
「そういえばココ、なんだかすごいとこみたいですね!MIAさんに教えてもらったんですけど……」

「うわ…わわわわわわわ!!?」

目をキラキラさせ弓束に話しかけるが、その後起きた揺れに驚き、何とかバランスを取ろうと踏ん張る

24『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/27(水) 00:31:14
>>20(弓束)
  ――――カリッ

       ダッ!
               ガシィ!

『インパラ』の脚力を用い、一跳びでMIAに接近、間一髪の所でその腕を掴むことに成功する。

MIA:
「ふゎ・・・せん・・・・・・ふみゅっ!」
                        ドザッ

MIAの体を甲板の反対側へ向け突き飛ばすが、その一瞬の間に、

篠田:
「うおわぁあ!!」   
            ズザッ・・・
                      ザブォォン!!

助手の若い男が足を滑らせて倒れ、手摺りの下の隙間から海に転落してしまう。


            ギ ギ ギ ィ ィ

船体は転覆すること無く水平を取り戻し始める。
手摺りの側、弓束の手の届く位置に『救命浮輪』が設置されているのが見える。


>>22(エルマー)
         バンッ!!

幅の狭い階段だったことが幸いし、左右の壁に腕を突っ張ることで落下を免れた。

           
            ギ ギ ギ ィ ィ

船体が水平に戻っていくのを感じ、すぐさま階段を駆け降りる。

                 カンカンカンカン

降り切ったすぐそばの通路の床に倒れているサングラスの女。

サングラスの女:
「・・・・・・・・・・・っ・・・・・大、丈夫、です・・・・・
 少し・・・・頭を、打ちまし、たが・・・・・・」

額から一筋の血を流しつつも身を起こそうとする。


        「*!※☆△*!」

                    「※☆△@*!?」

船員たちの狼狽した現地語の叫びと、慌てふためき走り回る足音が頭上から聞こえる。
――甲板はかなりの混乱状態のようだ。


>>23(みなの)
両足に力を込め踏ん張ろうとするが、足元は思いのほか滑り易い。

    ガタンッ
        ガコッ
     ガランロゴロゴロゴロ   カララゴロロ

中槇:
「う、うあぁああ!?」
            ズザァァァァ――――   
                         ザブォォン!

ひっくり返るクーラーボックスから転げ出た数個の缶に足を取られ倒れた『中槇』が、
そのまま甲板を滑り、手摺りの下の隙間から海に落下していく。

MIAママ:
「―――――みなのちゃんっ!」

MIAママの腕がみなのを抱きかかえる。
その体から飛び出た人型スタンドの手が、少し離れた突出部を掴み支える。


            ギ ギ ギ ィ ィ 

甲板が水平に戻り始める。 
 

        「*!※☆△*!」   

褐色の肌をした船員の一人が、船の反対側の海面を指差しながら何事か叫んでいる。

25弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/01/27(水) 10:58:04
>>24
「!!」

とっさに浮き輪(恐らくロープつきの)を篠田に向かって投げながら、自分が落ちないように手すりに掴まりたい。
そのまま振り返り、周囲を見回して叫ぶ。

「他に誰か落ちた人は見ませんでしたかっ!!」

26みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/01/28(木) 22:10:44
>>24>>25

「ふあっ!!…あう…ままさん、ありがとうございます」

腕に抱かれながら、自分も『スーパーコーラ』を発現、上空から周囲を見渡す

>「他に誰か落ちた人は見ませんでしたかっ!!」

「せ、せんせー!スタイリストの人がっ!」

そういいつつ、落ちた方向へ向かい指をさす。
またスーパーコーラもそちらのほうを警戒しておこう

27エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/01/28(木) 23:10:05
>>24
ダダダッ
 
サングラスの女に駆け寄る。
 
 
「頭打ってんな……。
 本来なら動かすのは厳禁だが、この状況、そうも言ってらんないよな……。」
 
なにせこの船自体が沈むかもしれない。
しかし、甲板は大混乱のようだ。直ぐにつれていくのも考えものだ。
 
 
「おーい!そっちは無事かっ!?」
 
下の方に向かって声を掛ける。
 
(でも日本語通じんのか?とりあえず反応があるかは探るべきだな。)

28『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/29(金) 01:38:34
>>25(弓束)>>26(みなの)
手摺りに腕を回して体を支えつつ、浮輪についたロープの端が固定されているのを確かめ、海面に投げる弓束。

 ズキュン!

『スーパーコーラ』を頭上に浮かばせ、周囲の状況を観察するみなの。
カメラマンは、カメラを赤ん坊のように大事に抱えて、綱止め栓の一本に両脚でしがみついている。
数人の船員の姿が見えるが、みな『篠田』たちとは反対側の海面を指して何かをわめくだけで、誰もこちらに関心を示していない。

篠田:
「・・・・・プハッ・・・・・中槇さん・・・・っ!」
 
              ザバッ   バシャッ

波間から顔を出した『篠田』が、弓束の投げた浮輪につかまり、
片方の腕で水を掻き、少し離れた海面でもがくスタイリストに近づいていく。

―――――と、

         ド パ ァ ァ ァ !!!

                     ズズズズズズズ


               ザ  ア  ア  ア  ア  ア  ア  ア  ア

MIA:
「ふゃわあああああ!!?」

船員たちが指差す海面を突き破り、黒い物体が壁のようにそびえ立つ。
鈍い金属的な光沢を放つその姿は、初めて目にする弓束とみなのにもほどなく正体を推察させる。
――――――こちらの船の3倍以上はあろうかという、巨大な『潜水艦』。
側面には、真紅の炎に囲まれ嘲笑うように大きく口を開けた『頭蓋骨』の『印』が描かれている。


    バシュゥ!        バシュゥ!         バシュゥ! 
           ガシィッ!        ガシィッ!        ガシィッ!

『潜水艦』の船体から射出された何本もの『ワイヤーフック』が、こちらの船に次々と深く食い込む。

   
        シャアアアアア       シャアアアアア      シャアアア    シャアアア

              ヒャッハッハァーーー      イャッホォオオオオオ       イェエエエアアアア

『ワイヤー』に滑車でぶら下がり、猿のような身軽さで、
甲高い異様な叫び声を発しつつこちらの甲板に近づいてくる人影。
正確な数は判らないが、少なくとも10人以上は居るだろう。


>>27(エルマー)
『操舵室』があったはずの方向に大声で呼びかけるが、それに対する返答と思しき声は聞こえない。


         ド パ ァ ァ ァ !!!

                     ズズズズズズズ


               ザ  ア  ア  ア  ア  ア  ア  ア  ア

突然、凄まじい水音がエルマーの声をかき消した。
通路の壁にある円い窓から差し込む光が、不意に何かに遮られる。

サングラスの女:
「・・・・・・・・・あれは・・・・・・・・っ!?
 そんな・・・・あり得ません・・・・・
 『彼ら』が、旅行者しか使わない『連絡船』を『襲う』なんて・・・・・・グッ」

窓の外に目を向け呟いた女が、エルマーにもたれるように脱力し崩れ落ちる。
呼吸はしている―――気絶しただけのようだ。


           ガシィッ!        ガシィッ!        ガシィッ!

船の壁に何かが撃ち込まれるような小さな衝撃を続けざまに感じる。


              ヒャッハッハァーーー      イャッホォオオオオオ       イェエエエアアアア

昔読んだ何かの漫画に登場していた『雑魚悪党』を思い出すような幾つもの奇声が、こちらの船に向かって近づいてくるのが聞こえる。

29『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/29(金) 02:37:16
>>28のエルマーへのレスを一部訂正。

『操舵室』があったはずの方向に大声で呼びかけるが、それに対する返答と思しき声は聞こえない。

   バタバタバタバタバタバタ

エルマーたちがいるのとは別の通路を、船尾方向、エンジンルームのある方に向かう数人の足音がする。
先ほどの衝撃で、動力機関をやられてしまったのだろうか。


         ド パ ァ ァ ァ !!!

                     ズズズズズズズ


               ザ  ア  ア  ア  ア  ア  ア  ア  ア

突然、凄まじい水音がエルマーの声をかき消した。
通路の壁にある円い窓から差し込む光が、不意に何かに遮られる。

サングラスの女:
「・・・・・・・・・あれは・・・・・・・・っ!?
 そんな・・・・あり得ません・・・・・
 『彼ら』が、旅行者しか使わない『連絡船』を『襲う』なんて・・・・・・グッ」

窓の外に目を向け呟いた女が、エルマーにもたれるように脱力し崩れ落ちる。
呼吸はしている―――気絶しただけのようだ。


           ガシィッ!        ガシィッ!        ガシィッ!

船の壁に何かが撃ち込まれるような小さな衝撃を続けざまに感じる。


              ヒャッハッハァーーー      イャッホォオオオオオ       イェエエエアアアア

昔読んだ何かの漫画に登場していた『雑魚悪党』を思い出すような幾つもの奇声が、こちらの船に向かって近づいてくるのが聞こえる。

30弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/01/29(金) 11:14:21
>>28
「『潜水艦』……それに『海賊』…!?
……こういうのが出るなら、そう言って欲しかったですよぉ〜〜〜〜〜〜!」

『インパラの角』を噛むのをやめ、『カルカロドントサウルスの歯』に換える。

ガリッ…

そしてその先端をほんの少しだけ噛み砕いて、欠片のみ口に含んでおく。
自分一人ならどうと言うこともないが………ここには『普通の人』も大勢居る。今血気に逸って動くのは早計だろう。

「MIAちゃんもみなのちゃんもこちらに!
離れ離れにならないで、皆で固まっていてください!!」

呼びかけながら甲板中央に後退しつつ、『彼ら』にも叫ぶ。
何語が通じるか解らないので、知っている外国語のいくつかで聞いてみたい。

「金目のものならありませんよ、できれば大人しく引き揚げてはくれませんか!」

31エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/01/30(土) 17:37:48
>>29
「この世紀末な声……『海賊』かッ!?
 
 おおっと。」

サングラスの女を抱き抱え、思考する。
 
 
(このネエちゃんの口ぶりからすると、どうやら、ここらではよく出るみたいだな。
 ただ、普段はこんなチンケな連絡先なんて襲わない。
 だからネエちゃんはここに俺を乗せたわけだ。
 想定外だからこそブッ倒れた。……場慣れしてなさすぎる気もするが。
 
 んじゃあなんで俺らが襲われてんだ?
 ヤツらはプロだろ?つまり目的があってやってるってことだ。
 
 仮に金品が目的じゃねえとすると、考えられるのは―――『人』か。
 
 とりあえず、このネエちゃんが狙われる可能性もあるな。
 大体の組織ってのは何かと対立してるもんだし、まぁ、そうホメられた商売してねえだろ。
 このネエちゃんらも。)
 
足音を聞きながら、サングラスの女を抱えて階段の下の船室(?)に入る。
ドアがあるなら閉め、鍵もかける。
 
(この規模の連絡船だ。そう何個も出入口はねえだろう。
 奴らがこっちに降りてきても、通路は狭いし、最悪1対1には持ち込める。
 
 あとの問題は、狙われてるのがネエちゃんじゃなく、別の誰かだった場合だが……。
 俺に関係ない話とも言えるが、無関係を決め込めるほど俺は大人じゃねえんだよな。これが。)
 
 
余裕があれば室内を見渡して、『武器』に成りうるようなものがないか確認したいところ。

32みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/01/31(日) 21:07:54
>>29
「ふ、ふぇぇぇぇぇっ!せ、『世紀末』すぎないこの人たち!」

とりあえず牽制の意味も込めて、数人固まっているところに向かって数発『発泡』をかましつつ
弓束のほうへ集まろう

33『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/31(日) 21:47:24
>>30(弓束)>>32(みなの)
『カルカロドントサウルスの歯』の先端を齧り取り、その破片を会話の邪魔にならないよう頬と奥歯の間に押し込む弓束。
『発泡』を発動しようとするみなの――――しかし、相手は一か所に固まらず素早く動き回り、その人数はどんどん増え、正確に狙うことが難しい。


        ドコォン!!   ズギュゥン!!

「――――よォォーし! テメェら動くなァ!」

空に向かって威嚇の弾丸を放ついくつもの銃口。
甲板の中央で身を寄せ合った弓束、みなの、MIA、MIA母の4人を、
肌の色も服装も手にした武器もまるで統一性の無い10数人の男達がぐるりと取り囲む。
カメラマンは、船首に近い場所で刃物を突き付けられ蹲っている。
こちらの船員達は、こういう事態をまるで想定していなかったのか、銃口を前に震え上がり、次々と手を挙げ跪いてしまう。


「ッヒャッハァーーー!! こりゃすげェ! 女だぜ女! 
 しかも大勢だァ! ガキまでいやがる!」

「おい、女は怪我させんなよ。
『船長』がうるせえし、この不景気だ・・・売り値が下がっちまうと困る」

「『怪我』させなきゃいいんだよな? な? ドゥフグフヘヘヘヘ」


弓束の言葉が仮に理解できたとしても、その呼びかけに耳を貸そうと考える者はいないようだ。

MIA母:
「――――――あぅっ!」   グィッ!

MIA母の背後から近づいた『海賊』の一人が、いきなりMIA母の髪を鷲掴みにし引っ張ろうとする。

34『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/01/31(日) 21:48:15
>>31(エルマー)
倒れかかる女を支えつつ、慌ただしく思考を巡らす。
――――港で乗船する時に姿を見た『乗客』と思しき人間は、自分たちの他には、
あの新人アイドルと撮影スタッフ達のグループと、汚れた白衣を着たぼさぼさの髪の女性一人だけだった。

もしや、今回請け負った『人捜し』のバイトと、何か関連性があるのだろうか?
だとすれば、『海賊』の存在についても事前に情報をくれていても良さそうなものだが・・・
問いただそうにも、目の前の女は話ができる状態ではない。

        ドコォン   ズギュゥン

甲板の上はさらに騒がしくなり、銃声まで聞こえる―――のんびりしてはいられない。
サングラスの女を抱え、一番近くに見えるドアの中に駆け込む。

      バタムッ
            ガチャッ

ドアに鍵をかけ、素早く室内を見渡す。
それほど広くない部屋・・・・船員が使う寝室の一つらしい。
電気は消えており、光源は奥の壁の小さな円窓だけでかなり薄暗いが、
右手の壁際に、3段に重なった寝台が据えつけてあるのが見て取れる。
寝台についた梯子は頑丈に固定されて動かせず、武器になりうるものは見当たらない。
一番下の寝台と床の間に、人が横たわってぎりぎり潜り込めそうな高さの隙間がある。

        ダダダダ
      ダダダッ  ダダダダ

複数の乱れた足音が階段を駆け降り、ドアの向こうを通り過ぎ操舵室の方へ向かっていく。

35エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/01(月) 13:46:52
>>34
(そうか。シチュエーション的には、『目標』と同じってことも考えられるのか。
 しかし、そう考えると、なんで目撃されてんのかってことが気になるが……。
 プロが生き残りを許すのか?)
 
 
考えながら、『サングラスの女』を寝台と床の間に入れる。

「まあ。当座は大丈夫かな?
 ……しかし、何もねえな。クソ。なんか持ってくるんだったぜ。」

ドアに耳をそばだて、あたりを伺う。

(あっちは、操舵室だったか?まずい予感がするぜ。)


【お願い】
『スーダラ・ラッタ』を、腰につけた『水筒』に入れていることにしていいですか?
ポケットに直接入れてるのは、ちょっとおかしいと感じたので…。

36みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/01(月) 21:59:06
>>33
「ぐ………う…」
(近づかれちゃった以上、ここで使うのも危ないし…)
(…!ってMIAママさんが!)

ガタッ!

「…ちょ!ちょっと待ったぁ!!」

「…そ、その人に手を出すなら、まず私からにしろぉ!!」

大事な人の親類に危険が迫り、矢も盾もたまらず、立ち上がりそう言う。

37弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/01(月) 22:29:10
>>33
「困りましたね………ふぅ」

取り合えず『傷つける』つもりは無い、と言うことは理解した。
…………『高値』でも『裕福』でもなさそうな自分は微妙な所だが。

(問題は銃と……それと離れた所にいるカメラマンさんですか。
MIAちゃんとみなのちゃんは余程のことが無い限り『手出し』はされないでしょう。『売る』つもりなら尚更です。
その点で言えば『危険』なのは───)

と、そこまで考えた所でMIA母の髪が掴まれる……なるほど、やはりそうなるか。
さてこの状況を、切り抜ける方法となると…。
少し考えてから深呼吸をすると肩の力を抜き、普段の間延びして脱力した自分を取り戻す。本気になるのはもう少し後だ。

「……………あのぉ。あなたこの『海賊団』の『船長』さんですかぁ…?」

MIA母の髪を掴んでいる『海賊』の肩をちょんちょん、と突きながら問いかける。

38『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/01(月) 23:29:59
>>35(エルマー)
(※『スーダラ・ラッタ』の件了解。)

すぐにドアから何者かが押し入ってくる気配は無いようだ。
・・・が、もし『連中』の目当てのものが甲板にも操舵室にも無かったら、いずれ『連中』は船内をしらみ潰しに調べ回ろうとするだろう。

床に膝をつき、後頭部を打ちつけないよう注意しながら女を横たえ、寝台の下の隙間に滑り込ませる。

        ――――  キラッ

光るものがエルマーの視界に入った。
寝台に敷かれた古いマットレスの破れ目の奥に、何かが差し込まれている。


>>36(みなの)>>37(弓束)
海賊A:
「ギヒヒ・・・・威勢のいい嬢ちゃんだなァ!
 けど、あいにく俺の趣味はソッチの方じゃねぇんでな・・・・・・・あ?」

みなのの必死の叫びに、MIA母の髪を掴んだ『海賊A』が黄色い歯を見せ薄ら笑う――――
が、肩をつつく弓束のユルい声を聞き、一瞬キョトンとした顔を弓束の方へ向ける。

   ズキュン!!

MIA:
「おかーさんをいじめないでぇぇぇっ!!!」

      ガスッ!!

MIAの体から飛び出た『ウェット・ウェット・ウェット』のラリアットを喰らった海賊Aが、MIA母から手を離して吹き飛ぶ。

MIA:
「わぁぁあぁあああああああああ!!!!」

       ドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュ!!

怒りで周囲の状況を見失ったかのように、『海賊A』だけを滅多打ちにするMIAのスタンド。

海賊A:
「・・・・・グゲッ・・・ゲブッ」

何の対応行動もできずサンドバッグ状態で殴られている『海賊A』。


       ザワッ

   「!?」   「な、なんだァ!!?」

「こ、コイツら・・・・もしかして『船長』とおんなじような・・・・・・ッ!?」


 ザザザッ 

       チャキッ    
  チャキ      チャキッ     チャキッ

ニヤニヤ笑いを引っ込め、包囲の輪を広げて4人から距離を取った他の海賊たちが、一斉に銃口を4人に向ける。


   ――――――


「・・・・・・そいつらの非礼は俺から詫びよう。
 出来れば血は流したくねえ。 
 俺達の『用事』が済むまでの間、大人しくしててくれ」


海賊たちの背後から、よく響く落ち着きのある声。


        「・・・・・『船長』ッ!?」

一人の海賊が振り向く方に目をやると、
潜水艦のブリッジからこちらの船に渡された鉄の橋の上を歩いてくる、『3人』の男の姿がみなのと弓束の目に入る。

39弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/02(火) 00:22:21
>>38
「…………………ストップ、そこまでですよ、MIAちゃん」

MIAを後ろから抱き寄せて、軽く頭を叩いて落ち着かせる。
そうだった…この子はそういう子だった。
母親のことをとてもとても大切に想っている子だった。
しかし今回のような状況に限って言えば、それは裏目にしかでない、が────

「もう大丈夫です、だから叩くのをやめて、お母さんの所に居てあげてください」

───それを非難する気は、欠片も無かった。
MIAをMIA母の所にやると、眼鏡を外して『船長』と呼ばれた男(たち)を見る。

「用事、ですか。
構いませんよ、誰も傷つけずに、誰も連れて行かずに済ませてくれるのなら。
もしそのどちらかが少しでも守られなかったとしたら………」

40エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/02(火) 01:53:09
>>38
感謝

(あんまりグズグズしてらんねえな。
 
 ―――――うん?なんだ、これ。)
 
 
光るものを拾い上げる。

41みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/02(火) 20:39:23
>>38
「み、MIAさん!!ストップストップ!!!」

MIAの足元辺りに抱きつき、弓束とともにMIAを抑える

(…な、なんか渋い感じ…だけど、弓束センセーの言うとおり、油断は禁物かも…)

そのまま、顔をあげ、しばらくMIAたちと一緒に話を聞くことにする

42『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/02(火) 21:56:07
>>39(弓束)>>41(みなの)
 ――― ポン
        ギュッ

MIA:
「・・・・・ふぁ・・・・・
 せんせい・・・みなのちゃん・・・・・
 ご・・・ごめんなさい・・・・・わたし・・・・っ・・・・」

弓束とみなのの体温を感じ取り、我に返ったようにスタンドをおさめるMIA。

   ――――――――

甲板に降り立った新たな3人の中央に居るのは、
陽に灼けた引き締まった体躯に精悍な顔立ちをした、まだ20歳そこそこと思われる若い男。
両腰に1挺ずつ拳銃を提げ、両肩からマガジンベルトを十字に吊っている。
眼帯も鉄鉤の義手もなく、みなのが絵本などで目にした事のある『海賊の船長』とは全く違う出で立ちだが、
ブルーグレーの双眸には、周囲の海賊たちにない知性が宿っている。


「まぁったく・・・船長の目が無いとすぐにこれじゃからのう」

年若い『船長』の左横に立つ、白い顎鬚をたくわえたずんぐりした初老の男―――おそらく副官格というところだろう―――が首を振り溜息をつく。
空中に浮かぶ『スーパーコーラ』にちらりと目を向けた後、みなの、弓束へと視線を移す『船長』。
その視線を怯むことなく受け止め話す弓束。

船長:
「『アンタも』か・・・・たいした自信だ。
 ・・・俺達が探してるのは、『この娘』だ。
 アンタ達は正直そうだ・・・・・もし見覚えがあるなら、そう言ってもらいたい」

       パタタタッ

『船長』の肩にとまっていた極彩色の羽を持つ『オウム』が、『船長』の取り出した1枚の写真を嘴にくわえ、弓束とみなのの方へ飛んでくる。

写真には、みなのとMIAの中間ほどの年頃の年頃の黒髪の少女が写っている。
どうやら病院のベッドに横になっている所を写したようで、
整った顔立ちの口や鼻から何本ものチューブが伸びている痛々しい姿だ。
――――が、その顔は、みなのと弓束の記憶の引出しの中には無い。
二人の背後から写真を覗き込んだMIAも、『知らない』と言うように首を横に振る。

MIAママ:
「・・・・・・・」 

何かを思い出そうとするかのように、少女の顔にじっと視線を注ぐMIA母。


>>40(エルマー)
         ズッ・・・

マットレスの破れ目に手を差し入れ、引っ張り出してみると、
それは中身が3分の1ほど残った飲みかけの『酒瓶』だった。
海に関する素人でも『船乗り』と聞けばすぐに連想する酒―――『ラム』のようだ。
ラベルには『151 proof』と書かれている。
度数にすれば75度以上・・・少し温めれば火が付く強さだ。


   「・・・・・オォラ、さっさと歩けェ!!」
                      「モタモタすんなァ!!」

先程よりも数の増えた足音が、『海賊』共の声に追い立てられ、階段を甲板の方へ上っていく。
こちらの船員達はほとんど制圧されてしまったようだ。

43エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/02(火) 23:12:34
>>42
「へぇ。船乗りっぽいな。」
 
 
パンツのポケットに入れる。
まぁ、全部は入りきらないが。
 
 
(どうやら船員全員を甲板に集めてるみたいだな。
 ここもバレるのは時間の問題か…?
 隠れるにしてもネエちゃんだけでもう限界だろ。なら……。)
 
 
がしゃ

              ギィ…
 
 
扉を開け、首だけ出してキョロキョロとあたりを見渡す。
さも、何が何だかわからない。右も左もわからない。
自分がどんな窮地に立っているのかもわからないマヌケ。
と言ったふうに。

44弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/03(水) 00:19:26
>>42
「一応これでも、先生ですから。
知りませんでしたか?
『先生』と『親』は………『子供』の前では誰にも負けないんですよ。
まあ、それはともかく……………」

『オウム』の咥えた写真を見、眉をひそめる。

「『スパゲティ症候群』…。
……冗談キツいですよ、こんな重症患者の子が、あの島に船でだなんて………………」

MIA母の様子は気づいたが、あえてここは問いかけないでおこう。
必要ならMIA母が言うだろうし、そうでないなら私たちが根掘り葉掘り聞くまでも無い。
素直に『船長』と思しき男にそう答えると、今度は逆に聞き返す。

「…換わりにと言ってはなんですが、というか換わりにも何にもなっていませんが…。
この先にある島の、『水晶の洞窟』について……何かご存知じゃありませんか?」

45みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/03(水) 19:18:10
>>42
「『知らない』…けど…すごく大変そう…」

「でも…この子が…こんな島に来れるのかな…?」

あからさまに『重病人』と言った風体の写真の少女を見つめつつ、素直に疑問を口にする

46『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/03(水) 22:24:57
>>43(弓束)>>45(みなの)
船長:
「俺も、その写真を最初に見た時には、『そう思った』。
 『その娘』は、生まれた時から、つい半月ほど前までずっと『その有様』だったそうだ。
 病院を抜け出すとは、誰も予想してなかったんだろうな」

弓束とみなのの言葉に、わずかに肩をすくめ同意して見せる『船長』。

船長:
「・・・・・『水晶の洞窟』・・・・か・・・・」

弓束の質問にすぐには答えを返さず、真意を探ろうとするかのようにスッと目を細める――――が、


海賊B:


船尾寄りの位置に集められ跪かされた船員達を取り囲む海賊の一人が声を張ると、視線をそちらに移す。


船長:
「・・・・・この船もハズレのようだな、『クルムビーガー』の旦那」


『船長』の右後方に立っていた、一見して他の海賊達からは浮いた雰囲気を漂わせる男が進み出る。
痩せ形の体を、灰緑色の『軍服』に一分の隙もなく包んでおり、
左腕には、『寺院』の地図記号を裏返しにしたような印の描かれた腕章を着けている。
頭部はツルツルに剃り上げられ、この炎天下にもかかわらず汗一つ浮かべていない。


スキンヘッド:
「ああ・・・・だが思わぬ『余禄』が付いてきた。
 我等が『同志の仇』を、3人まで一度に捕えられるとは・・・・・まさに天の恵みよ」

ガラス玉のような冷たい目が、弓束、MIA、みなのの顔を、静かな憎悪に満ちた視線で睨みつける。

                                          ゴゴゴゴゴゴ


>>44(エルマー)
そのままでも『火炎瓶』になりそうな酒をポケットに押し込み、

              ギィ…

あたかも『寝ぼけ眼』の体裁を装いつつ、ドアを開き左右を見回すエルマー。


     ―――――――――――


目の届く範囲に人の姿は見えない。
甲板の上も先程より静かになっている。
上の乗客たちも取り押さえられているのか、あるいは・・・・・


「―――――『他に乗客は居ない』と言ってやす!」

『海賊』らしき一人の報告する声が耳に入る。

出航する少し前に、サングラスの女が船員達に金を渡しつつ何かを話していたことを思い出す。
船員がエルマーの存在を隠しているのが、そのお陰ならば良いのだが・・・
まだ『連中』の狙いが何か判らない今、慎重に行動せねばならない。

47『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/03(水) 22:44:21
大変申し訳無い。>>46を訂正。

>>43(弓束)>>45(みなの)
船長:
「俺も、その写真を最初に見た時には、『そう思った』。
 『その娘』は、生まれた時から、つい半月ほど前までずっと『その有様』だったそうだ。
 病院を抜け出すとは、誰も予想してなかったんだろうな」

弓束とみなのの言葉に、わずかに肩をすくめ同意して見せる『船長』。

船長:
「・・・・・『水晶の洞窟』・・・・か・・・・」

弓束の質問にすぐには答えを返さず、真意を探ろうとするかのようにスッと目を細める――――が、


海賊B:
「―――――『他に乗客は居ない』と言ってやす!」

船尾寄りの位置に集められ跪かされた船員達を取り囲む海賊の一人が声を張ると、視線をそちらに移す。


船長:
「・・・・・この船もハズレのようだな、『クルムビーガー』の旦那」


『船長』の右後方に立っていた、一見して他の海賊達からは浮いた雰囲気を漂わせる男が進み出る。
痩せ形の体を、灰緑色の『軍服』に一分の隙もなく包んでおり、
左腕には、『寺院』の地図記号を裏返しにしたような印の描かれた腕章を着けている。
頭部はツルツルに剃り上げられ、この炎天下にもかかわらず汗一つ浮かべていない。


スキンヘッド:
「ああ・・・・だが思わぬ『余禄』が付いてきた。
 我等が『同志の仇』を、3人まで一度に捕えられるとは・・・・・まさに天の恵みよ」

ガラス玉のような冷たい目が、弓束、MIA、みなのの顔を、静かな憎悪に満ちた視線で睨みつける。

                                          ゴゴゴゴゴゴ

>>44(エルマー)
そのままでも『火炎瓶』になりそうな酒をポケットに押し込み、

              ギィ…

あたかも『寝ぼけ眼』の体裁を装いつつ、ドアを開き左右を見回すエルマー。


     ―――――――――――


目の届く範囲に人の姿は見えない。
甲板の上も先程より静かになっている。
上の乗客たちも取り押さえられているのか、あるいは・・・・・


「―――――『他に乗客は居ない』と言ってやす!」

『海賊』らしき一人の報告する声が耳に入る。

出航する少し前に、サングラスの女が船員達に金を渡しつつ何かを話していたことを思い出す。
船員がエルマーの存在を隠しているのが、そのお陰ならば良いのだが・・・
まだ『連中』の狙いが何か判らない今、慎重に行動せねばならない。

48弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/04(木) 04:08:22
>>47
「抜け出した……この状態で、ですか!?
在り得ません、仮に回復したとしても、動けるようになるまで相当のリハビリが必要なはず………。
誰かが連れ出したか、そうでなければ───」

何か特別な力が働いたか、だ。
しかしだとしても、自分たちには関係の無い話だろう。
……少なくとも、今の所は。

「ええまあ。
ご存知でないなら構いませんよ、自分一人で探しますし………ん?」

『スキンヘッド』に目をやり、眉をひそめる。
あれは………あの『しるし』は……。

「……またあなたたちですか。
まさかあなたも、あの『水晶の洞窟』に御用があって来たんですか?」

49みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/04(木) 22:27:21
>>48
「この人、もしかしたら…『スタンド使い』に…?」

そう呟きながら写真をマジマジと見ているが、
見覚えのある紋章の入った服を着ている男に気付き、驚く。

「…!あの時の『かぎじゅ―じ』のやつら!?」

50エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/05(金) 16:24:58
>>47
ぎぃ
 
 
扉を締めて部屋に戻る。
鍵は閉めない。
 
 
(どうやら、俺らのこと黙ってくれてるみたいだな。
 いつまで持つかはわからんけど、ここで出て行くのは得策ではないか?)
 
(だが、このままではジリ貧だな。
 ネエちゃんが起きてくれたら助かるんだが。)
 
 
扉に注意を払いながら、寝台下にいるサングラスの女の様子を伺う。

51『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/06(土) 18:06:31
>>48(弓束)>>49(みなの)
スキンヘッド:
「我々の目的などどうでも良いことだ。
 貴様ら劣等種・・・・・ましてや我が戦友『ラウテンバッヒャー』を殺した者を、のうのうと生かしておくとでも思うか?」
 
    ガシャッ
      ジャキッ!

俊敏な動作で傍にいた海賊の腰から拳銃を抜き取り、銃口を弓束たちに突きつける『スキンヘッド』。


船長:
「そこまでだ、『旦那』!」

『船長』の言葉が鞭のように鋭く響く。
――その声に、周囲の他の海賊達までがビクリと緊張したのが伝わってくる。

船長:
「『女と子供の血は流さない』・・・それが俺の『流儀』だ。
 俺の艦に乗った以上、それを尊重してもらうってのも契約の内だ。 
 カネを出してるからといって神様ヅラは困る」


スキンヘッド:
「・・・・・・フン・・・・まあ良い。
 もとより安らかに死なせるつもりは無い・・・
 こ奴等の縄張りを離れた時・・・・同志の怨み、骨の髄にまで味わわせてやろう」

忌々しげに銃を海賊の腰に戻す『スキンヘッド』。
そこへ、部下を連れ機関室を見に行っていた副官格の老人が戻ってくる。


副官:
「エンジンは思ったより酷くやられとる・・・直すのに丸1日はかかるじゃろう」

船長
「・・・・よし。
 『基地』まで曳航する。『トルヒリョ』のおやっさん、舵についてくれ」

『おやっさん』と呼ばれた副官が、数人の海賊達と共に操舵室に向かう。

船長:
「救命ボートは2艘あるか?」

海賊C:
「へい!」

船長:
「よし、古いほうに船員共を乗せて追っ払え。
 『乗客』は、『貨物室』にご案内しろ。男と女は別々にな」

MIA母:
「そ、そんなっ!
 大人しくすれば解放して下さると・・・!
 私が残ります。どうかこの子たちは・・・・!」

船長:
「焦りなさんな奥さん。解放しないとは言って無い。
 それだけじゃねえ・・・・・アンタ達の『目的地』――――
 『例の島』まで、わざわざ『送ってってやろう』と言ってるのさ。
  ・・・なに、礼は要らん。
  そこの『先生』とやらのお陰で、『この娘』の居所に少し心当たりが出来たんでな」


     チャキッ
         チャキッ
                「歩けッ!」

周囲を囲んでいる海賊たちが、油断なく距離を保ちつつ、銃口で4人を誘導するように動き始める。


船長:
「・・・・・ああ、それと・・・妙な悪足掻きをするのはご自由だが、
 あの『ブラストウィスプ号』には、この大きさの船なら一瞬で木端微塵にできる装備があるってことは言っとこう」

52『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/06(土) 18:08:50
>>50(エルマー)
『鍵』をかけておけば、少し頭の回る人間ならすぐに『中に誰かが居る』可能性を疑う。
あえて鍵を閉めず、扉の向こうの物音を警戒しながら寝台の方へ眼をやる。


   ゴソッ・・・
             「・・・・・ん・・・」

サングラスの女のかすかな呻き声が聞こえた。

                         
            ゴ ン ッ
                    「・・・!」

金属を叩くような物音。
『寝台』の骨組みは鉄製だ―――おそらくマットレスの下の板もそうだろう。
起き上がろうとして頭をぶつけたらしい。


          「・・・・・・う・・・・く・・・」

寝台の隙間の下から女の左手が伸び、指が床を探るように動く。
かなり鈍い動作だが、一応意識は戻ったようだ。


   ―――――
            コツ  コツ  コツ
          コツ  コツ  
                   コツ  コツ

先程よりもゆっくりした歩調の複数の足音が、操舵室の方へ向けてドアの前を通過しようとしている。  

寝台の幅から考えて、女を奥へ押し込めば、エルマーも並んで横になることで隠れることはできそうだが・・・・

                                                      ゴゴゴゴ

53弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/06(土) 20:47:31
>>51
「それに関しては同意ですね……確かに『どうでもいいこと』です。興味ないですし。
ああ、それと。
『ラウテンバッヒャー』をヘリごと湖の藻屑にしたのは私ですので、狙うなら私をどうぞ。ただ……」

眼鏡のブリッジを中指で押し上げつつ、『クルムビーガー』を『カルカロドントサウルス』の──
──白亜紀最強の捕食者の『眼力』を得て見据える。

「……………人質を取ったりとか、自爆装置を作動させたりとか、人にストリップを強要したりだとか…。
あなた方に優勢種としてのプライドがあるならば、どうか今回はそう言った、下種な真似だけはよしてくれますか?

まあ、所詮劣等種の戯言だと一笑に付すのも、お友達の二の轍を踏むのも貴方の自由ですが」

若干の嘘も混じってはいるが、ここで周囲に累が及ばないように、『クルムビーガー』の復讐心を自分に集めておこう。
と、それだけ言うとMIA母に向き直る………いつもの顔と、いつもの調子で。

「まぁまぁ……・・・…。
『船長さん』は話の解る人みたいですしぃ………ここは一つ、言うとおりにしませんかぁ?
男女別ならどの道、私たちは一まとめなわけでしょう?
今暴れても、他の人に迷惑が掛かるだけですし…………あ」

ふと思い出し、手を叩くと『船長』の方を見た。

「あのぉ……さっきので船から落ちちゃった人が居るんですけどぉ…。
その人たちも、海から引き上げてあげてくれませんかぁ?おいてけぼりは……可哀想、っていうか死にますしぃ………」

54みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/06(土) 21:11:15
>>51
(かぎじゅーじのやつも、センセーも、ちょっと怖い…かな?)

(まぁ、船長のおっちゃんは、少なくとも直接は危害は加えてこなさそうだし、それなら警戒する必要もないかな…)

『…一応、『こーちゃん』はしまっておきます、そこの船長さんもうるさく嗅ぎまわられるのは嫌だろーし。』

そう、誰にともなく『スタンド会話』で言った後、スーパーコーラをいったん戻し、皆につられるようについていく

55エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/08(月) 14:17:41
>>52
床から伸びる手を握る。 

    ―――――
            コツ  コツ  コツ
          コツ  コツ  

                   コツ  コツ
「   」

素早く、『寝台』の下へと移動する。
 
 
「海賊から隠れる。奥に行ってくれ。」
 
 
(操舵室に行ってるってことは、この船を動かすつもりみたいだな。
 完全に破壊しようとしている可能性もあるが。)
 
 
声を押し殺し、新台下から扉を伺う。

56『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/08(月) 22:03:35
>>53(弓束)>>54(みなの)
『ティラノサウルス』にさえ優るとも劣らぬ力を有したとされる『肉食恐竜』の歯を噛み締め、『生態ピラミッド』の頂点に君臨する『帝王』の眼力で相手を射竦めんとする弓束。

――――――が。
現存する、『アクセサリー』として売買されている『カルカロドントサウルスの歯』は、ほぼすべてが『化石』の状態―――
数千万年の時をかけて『鉱物』の成分に置換された、あくまでも『かつて歯であった石』であり、もはや『角質』=『生物の一部』では無くなっているのだ。

それでも・・・
自分にあのような破廉恥な真似をした男の同類を前に、動揺を顕わすなど許されない。
『人』として、『人の師』たる者としての『誇り』を両眼に漲らせ、『クルムビーガー』を真っすぐに睨み据える弓束。

      「・・・・・・・・」

復讐心を自分に集める目的が達せられたかどうかはすぐに判断できないが、
『クルムビーガー』は視線を弓束たちから離し、無言で潜水艦へ戻る橋へ向かう。


    ――――シュン

スタンド会話で告げ、『スーパーコーラ』を消すみなの。

MIAママ:
「・・・・・・・わかりました」

MIA母も、腕だけ発現していたスタンドを解除する。
その手に少女の写真を残して、オウムが船長の肩に戻る。

船長:
「聞き分けてくれて感謝する。
 この稼業も今は不景気でな・・・雇い主を選ぶ贅沢もなかなかできん。
  ――――ダグ! 落ちた奴らを拾ってやれ」

船長の命令に不満を口にすることもなく、浮輪のロープを引き揚げにかかる海賊の一人。
みなのを抱きしめるMIA母、母の肩を支えるようにしっかりと抱くMIA、その後ろに付く弓束の順で、
海賊達の銃口に追われる形で、船倉への階段を下りていく。


      〜〜〜〜〜
                 「入るんだ!」

船底に近いと思われる頑丈そうなドアをくぐり、薄暗い船倉に足を踏み入れる4人。

海賊D:
「静かにしてろよ・・・・他の奴らにも無事でいて欲しけりゃな」

              ギィ・・・   ガシャン

背後で重い音を立てドアが閉じた。
―――――少しして、停止していた船体が再び動き始めたのを感じる。


>>55(エルマー)
女の手に触れ、小声で囁く。

  「・・・」

指示を聞きとったのか、手が隙間の奥へと引っ込む。
すぐにエルマーも身を横たえ、隙間へと滑り込み息を押し殺す。

―――数秒後。

       ガチャ
            ギィッ

ドアが開く音。


           コツ・・・    コツ・・・

汚れたブーツを履いた足が、寝台の前、エルマーの顔から数十cmの位置で立ち止まる。


            ――――――――


           「おいマーカス! 何やってんだよ」

                 「あー・・・いや、人の声がしたと思ったんだが・・・・・・
                  ・・・・・気のせいだったみてーだ」

            「早く来いよ! 『おやっさん』にどやされんぞ」

                  「わーったよ・・・ったく」


                    コツ     コツ
                                  ・・・ガチャ

『足』が視界から消え、ドアが閉じる音が聞こえた。             


―――――少しして、止まっていた船体が再び動き始めたのを感じる。
エンジン音は聞こえないが、少なくともこの場で破壊するつもりでは無さそうだ。

57弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/09(火) 12:50:35
>>56
「…うーん、そうそう『当たり』はありませんかぁ……」

軽く肩をすくめると、大人しく追い立てられて、船倉の床に寝転んだ。
しばらくそうして、『マンモスの牙』でもこりこりと噛みながら、ごろごろしている…。

…パキッ

と、不意に身を起こすと、ドアをノックしてみた。

「あのぉ、すみませぇん……どれくらいかかるんですかぁ?」

58みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/09(火) 19:24:55
>>56
「うむむむむ…おとなしくっていわれても…」

身体をそわそわさせながら、しばらく落ち着かない様子で座っていたが
弓束の声に、自分も呼応するかのようにブー垂れてみる

「…そーだよー、せめていつ着くかぐらいは教えてくれてもいーじゃん、むー」

59弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/09(火) 21:09:11
>>57
訂正。
『マンモスの牙』を『狼の牙』に変更で。

60エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/09(火) 22:46:46
>>56
「とりあえず、大丈夫みたいだな。」
 
 
小声で、サングラスの女に話しかける。
 
 
「えーっと、状況解るか?
 どうやら、この船は『海賊』に襲撃されたみてーなんだ。
 今んところ、船の奴らは俺らのことは黙ってくれてるみたいだ。
 んで、さっきの口ぶり的に、ネエちゃん、なんか心当たりある?」

 
「あ、あと、名前教えてくんね?」

61『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/10(水) 00:59:46
>>57(弓束)
『狼の牙』を口の中で転がしつつ、床に横になる。
硬い床板には古いタールの匂いが浸みつき、あまり寝心地は良くない。
先ほどMIAママたちから飲み物をもらいそこねてしまった・・・『狼の牙』では喉の渇きは癒えない。

起き上がり、ドアをノックし外に向け声をかける。

  ・・・ギィッ
         ドサッ
              「・・・・あたっ・・・!」        ガヂャン

返事の代わりに一瞬だけドアが開き、
海に落ちていた『スタイリスト』が突き飛ばされるように入ってきた後、すぐにまた閉じられる。
ずぶ濡れのソバージュの髪が海藻のように顔にへばり付いているが、外傷は負っていないようだ。

スタイリスト:
「・・・・・へくしゅっ!
 あー・・・・港までついてきたガイドの人は、『大体4時間くらいで着く』って言ってたけど・・・
 なんなのよもーアイツら・・・タオルぐらい貸してくれたって・・・」

背後を振り向くと、『船倉』は意外に奥行きがあり、
木箱に梱包された貨物が間隔をおいて積み上げられている。
飲み水はわからないが、敷き物になる布くらいはあるかもしれない。

 
>>58(みなの)
少し経って、海から引き揚げられた『中槇』がずぶ濡れの姿でドアから放り込まれてくる。

中槇:
「・・・・・へくしゅっ!
 あー・・・・港までついてきたガイドの人は、『大体4時間くらいで着く』って言ってたけど・・・
 なんなのよもーアイツら・・・タオルぐらい貸してくれたって・・・」

MIAママがハンカチを取り出し手渡すが、小さなハンカチでは中槇の長い髪を拭くには足りない。

                ・・・ クゥ〜

そういえば昼食もまだ食べていなかった。

MIA:
「みなのちゃん・・・・
 どぉしよう・・・おべんとう、のみものといっしょに、うみに、おちちゃったし・・・・・」

中槇:
「あ・・・確か、MIAちゃんの撮影用の衣装とか小道具類、この奥に運んだから、
 そん中に、非常食が少しあったかも・・・」

中槇が指差した船倉の奥には、薄暗い中にいくつもの木箱がちょっとした『迷路』のように積み上げられている。
―――――みなのの『探検好き』の血が、空腹に後押しされて騒ぐのを感じる。


>>60(エルマー)
サングラスの女:
「うっ・・・・・は、はい・・・・・・
 申し訳ありません・・・獲馬さんのサポートを命じられながら、足を引っ張る失態を・・・・・」

暗く狭い空間で女の顔を見ることはままならないが、
声の調子からして、まだダメージは残っているものの意識は鮮明のようだ。

サングラスの女:
「・・・・はい。
 私共の得ている情報から・・・・・おそらく、『火の球海賊団』と自称する非合法集団と思われます。
 リーダーの名前は、『ケイン・ワグテール』・・・
 『義賊』を標榜し、強引なリゾート開発を進める大企業や、その手先となっている過激動物保護団体などの船を標的にしていることから、
 地元住民からは絶大な支持を受けているようです・・・・・

 ・・・申し遅れました。私の・・・・・」

                      ゥケッ?

奇妙に間の抜けた『声』に、女の言葉が止まる。
振り向いたエルマーの視線の先に、逆さになった小さな『顔』。
寝台の上から円らな瞳でこちらをじっと覗き込んでいる、一匹の『猿』。

62エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/10(水) 13:01:41
>>61
「へぇ。『義賊』ねぇ……。
 俺らの中に、誰か大富豪でもいたのか?」
 
 
 ゥケッ?
 
 
(―――――――!!!
  
 『チェインズ・オブ・ミザリー』!!)
 
 
体勢はそのまま、『COM』で『猿』を捕らえたい。

63弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/10(水) 13:55:18
>>61
口の中である程度の硬さのものを舐めていると、舌を保護するために自然と唾液が分泌される。
水が得られない、得にくい土地や場所で緊急的に渇きを癒す方法だ、だが………やはりこれでは、少々足りない。
と、その時………。

「あらら……だいじょぶですかぁ…?」

新しい『囚人』を、やや心配そうに見る。
濡れたままでは風邪を引いてしまうかもしれない…。

…カリッ

貨物のほうへ進みながら、『狼』の『嗅覚』で、中身を片っ端から予測していく。
匂いで解らないものは、ラベルなども見て確認して起きたい。

64みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/10(水) 21:37:09
>>61
「うう…何かなかったかなぁ…」

ポシェットなどを探していると、中槇の声が聞こえ、そちらのほうへ顔を向ける

「…?そうなんですか?…ふむ…あの中かぁ…」

ニヤリ

「…MIAさん、どっちが多く見つけられるか、競争しません?」
「今から行きますよ!せーの、ヨドン!!」

そしてニヤリと笑った後、MIAに唐突に話しかけ、唐突に競争を持ちかけ、唐突に探し始める

65『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/11(木) 22:48:12
>>62(エルマー)

     ズキュン!!
             ヒュバッ!

『チェインズ・オブ・ミザリー』の腕が、高速で『猿』の首根っこを掴むべく伸びる。


       「ゥキィッ!?」

                ズキュン!
                         パシィッ!

スタンドの腕が、『猿』の肩口あたりから飛び出た『何か』に『払われ』、軌道が下に逸れた。

    スッ

『猿』の顔が、寝台の上の方向に消える。
頭上にある寝台の底板は鉄製で、『COM』のパワーでは突き破れそうにない。


>>63(弓束)

  フン  フン

一番近くの木箱から順に顔を近付け、人間の一億倍と言われる『犬』よりもさらに鋭敏な嗅覚を用いて中身を探っていく。
緩衝材と思われる湿ったおが屑の匂いの奥から感じる匂いは、
綿布、古い羊毛、ラクダの毛、塩化ビニール、陶器・・・・
『島』には少数ながら住民がおり、生活物資の交易も行われているのだろう。

      ―――

少し進んだ奥の方から、『小麦粉』の匂いが漂ってくる。
わずかに『カカオ』の匂いも混じっている。


>>64(みなの)
MIA:
「ふ、ふ、ふぇっ!?? は、はいぃ!!」

戸惑いながらもあわてて立ち上がりみなのの後に続くMIA。

MIAママ:
「みなのちゃん、はっちゃん・・・・気をつけてね!」

やや心配そうなMIAママの声にもめげず、奥へと進んでいく。
奥は意外に暗い―――木箱の側面に両手をつきながらゆっくりと歩く。

        カサササッ
 
MIA:
「ひゃわぁ!!?」

足元を不意に駆け抜ける物音に、大袈裟な悲鳴を上げるMIA。
『ネズミ』のようだ・・・木箱の角を曲がり、右手奥の方へ走っていく。

66弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/12(金) 11:53:44
>>65
「……『綿』…『羊』…『駱駝の毛』………焼いた土の…『陶器』の匂い…。
『小麦粉』に………『チョコレート』…?

…………う〜〜〜ん……」

『狼の牙』を噛み、舐めながらさ迷い歩く…暗いならば闇を見通す『視力』も得よう。
『果実』や『水』の匂いがしないか、しばらく散策してみる。

「…素直にお願いした方が、いいかもですねぇ……………」

67みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/12(金) 18:16:18
>>65
「ふふふ…こういうのは速さが肝心ってね…ん?」

>        カサササッ

「…齧られてたりしないといいけどなぁ…でも『ネズミ』がこっちに行ったってことは…」

そう呟きながら『ネズミ』が走って行った方へ進んでいく
相手は『食事』が一日のほとんどを占める動物だ、高確率で食べ物があるに違いない

68エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/12(金) 21:08:46
>>65
「俺の直感が逃がすなと告げているッ!!
 
 『チェインズ・オブ・ミザリー』witu『スーダラ・ラッタ』!!」
 
 
ドギュンッ!!

財布に入っている『小銭』を『連結』し、『ロープ』を作り、
なおかつその先頭に『スーダラ・ラッタ』を連結する。

『COM』自身によるロープの操作(手に届く範囲の小銭をつかめば出来るはず)と、
『スーダラ・ラッタ』自身の機動力を利用して、『猿』に『噛み付き』たい。

69『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/13(土) 09:16:17
>>66(弓束)
連中はあくまでも『海賊』・・・しかも先ほどの会話からして、あの『スキンヘッド』に『雇われている』ような者たちだ。
MIA母に見せた行動を考えても、『船長』の目の届かない所でも女性に紳士的であるとは確信できない。
『食料』があるならば、何かしら水分を含んだ物もあるはず・・・・期待を込め探索を続ける。
              

              チィ・・・     チチュッ
                                ピチャッ

『狼』の聴覚が、『ネズミ』の小さな鳴き声と、何かの液体を『舐め取る』ような音を聞き取った。
『小麦粉とカカオ』の匂いのやや手前・・・
今居る場所から、木箱3つ分ほど奥へ進んだあたりから聞こえる。


>>67(みなの)
『ネズミ』が人家や船に住み着く最大の理由は、
恐ろしい存在である『人間』が、同時に、頼まなくても餌を身近に運んできてくれる有難い存在でもあるためだ。

MIA:
「うぅ・・・みなのちゃん、まってぇ・・・・」

ネズミが苦手なのだろうか、情けない声をあげるMIAを後方に残し、奥へと進んでいく。

                   ――――  コトッ

行く手少し先に、周囲の木箱よりもやや小さな箱が数個積み上げられているのが見える。
薄暗がりに目を細めて凝視すると、

                   【 消え物 】


他の木箱に貼られたラベルがみなのには馴染みがない外国の文字である中、日本語で書かれた札が貼られている。


>>68(エルマー)

  カポッ
       ジャラララァァンッ

片手で腰の水筒の蓋を外しつつ、
もう片方の手に握った『コイン』を寝台の外の床めがけ放り投げ、スタンドの腕と『連結』する。


       ・・・・ チュルンッ

                    パシィン!

水筒から飛び出た『スーダラ・ラッタ』が、『コインの鞭』の先端となり、
鉄板とマットレスの縁を回り込み、『猿』が居ると思われる寝台の上へと飛び乗る。

     ウケェ!?
             ケェエッ!?

『スライム』の存在に面喰らったのだろう、『猿』の驚いた声が聞こえる。

           ・・・  チュプッ
             
                     キィイッ!!?
                                  クイッ   クイッ

エルマーから『猿』の姿が見えないハンデを『スライム』の『自律行動力』によってカバーする意図は功を奏した。
『コインの鞭』が引っ張られ、『スーダラ・ラッタ』が『猿』の体のどこかに『貼りついた』手応えを感じる。


            チャリン!             チャリン!
                     チャリン!            チャリン!


『猿』の近くから奇妙な『音』。
金属と金属を打ち合わせる音に似ている―――が、『コイン』の触れ合う音ではない。

70みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/13(土) 18:48:04
>>69
「何かあるかな〜…ん?」

「『消え』…う〜ん、なんかあやしいけど、日本語のはこれだけしか無さそう…かな?」

とりあえず周囲を見渡し、他に無さそうであれば『消え物』と書かれた箱を手に取り、いったんMIAの元へと戻ろう。

71弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/13(土) 22:53:59
>>69
「…まあ、紳士的でない人たちに淑女的に振舞うつもりはないですけどぉ………お?」

音に気が付き、そちらに向かう。
ところでみなのたちとはどれくらい離れているのだろうか。
声のする方向や距離から割り出せるなら割り出したい。

72エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/14(日) 03:04:28
>>69
「・・・・からのぉッ!」
 
 
『スーダラ・ラッタ』はただ張り付いただけではない。
>>68メール欄の『ノミクイ』。つまり『蚤食い』。
エルマーは『スーダラ・ラッタ』に、猿に規制している『蚤(などの生物)』を食すように命令していた。
 
猿の生態に語る上で、『毛づくろい』を外すことは出来無いだろう。
それは単なる習性ではなく、親愛の情を深める行為であるとも言われている。
つまり、親子や異性間、または同性間の絆を深める行為なのである。

では、この猿は毛づくろいをしているだろうか。
『もし、』この猿が人間によって、たった『1匹』飼われているのなら、
自分でちゃんと毛づくろいをするのだろうか?
それとも、粗野な海賊が毛づくろいをしてやるのだろうか?
仮定ではあるが、『蚤』が規制している可能性がある。
そして、『蚤』を食すことができれば……、『異常進化』した『蚤』が『猿』の動きを封じるだろう。
  
 
「もちろん、俺も援護するけどな。」
 
そして、自身は寝台の下から這い出る。

73『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/14(日) 20:20:42
>>70(みなの)
『消え物』と書かれた段ボールの箱の下には、『水着』『ドレス・靴』『持ち道具』などいくつか日本語の札のついた箱が積まれているが、
みなの一人で一番楽に持てそうな大きさなのは『消え物』の箱のようだ。
明るい場所で中身を確かめた方が良さそうだ・・・・そう思い箱に近づく。


     コツッ

みなのの膝が何かにぶつかった。
―――暗いためよく見えなかったが、日本語の箱の一群よりやや手前に、
もう一つ、背の低い『箱』が置かれている。
木でも段ボールでもない、それらよりも硬い材質と思われる『箱』。
ラベルは無く、何の文字も書かれていない。
細長く平たいその形と大きさは・・・ちょうど『大人一人』が『横に寝て入れる』くらいだ。


>>71(弓束)
みなのとMIAの姿は、弓束から見て右手方向に積まれた『木箱の壁』の向こうに隠れている。


       「・・・うぅ〜・・・・」

泣きそうなMIAの声からして、距離は5mほどと思われる。


       ―――――――

捕食獣全般が備える、気配を消して獲物に忍び寄る特性を用いて、ネズミの声の方向に歩み寄る。


                     ピチャッ

木箱の陰から静かに顔を出して覗うと、
床の上にこぼれた、直径数cmの赤っぽい液体の染みを舐めている2匹の『ネズミ』の姿が見える。


>>72(エルマー)

ビンッ
    ボフッ!
            キェエェ!!??
                            ボフッ!

『猿』の悲鳴と『金属音』に混じって、『異常進化』により巨大化した『蚤』らしきものがマットレスの上を跳ねる物音が聞こえる。
『猿』は寝台の上から動けないようだ。
背中を床に滑らせ、寝台の外へ這い出そうとしたその時、


        グ  ラ  ァ


背中の接している床が、エルマーを中心にゆっくりと『回転』し始めるような感覚。
激しい目眩がし、眠くもないのに生欠伸がこみ上げ、
胃液が喉へと昇ってくるかのような不快感。
まるで船全体がいきなり『大時化』の海に突入したような、この感覚は・・・


        チャリン!    チャリン!    チャリン!    チャリン!


                     グ  グ  グ

『コイン』の連結が緩みそうになる――――――精神を集中しなければ・・・・

74みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/14(日) 21:45:43
>>73
「こ、これって…」
「…ま、まさかねぇ〜…こ、この中に『何か』入ってる…だろう…けど…」

中に何が入っているのか…『物』ならまだいいが、『人』なら…

いつか見た、『ドラキュラの棺桶』のようなそれに少し怯えつつ、『消え物』の箱を取って足早にMIAのところへと戻ろう。

75エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/14(日) 22:33:25
>>73
「これはッ!?」
 
 
この感覚。この不快感。
覚えがある。
このボロ船に乗って数時間後に感じたこの感覚!
こみ上げる嘔吐感との格闘した数時間!!
 
 
「船酔いだとッ!?突然!?」
 
 
しかし、その時に知った対策は学習済みだ。そしてその効果も。
まず、カーゴパンツのベルトを緩め、
寝台下からの移動も、極力ゆっくりにし、
そして、
 
「リラックス。だったよな。ネエちゃん。」
 
 
『チェインズ・オブ・ミザリー』を『解除』する。
猿は『蚤』らしき生物が止めてくれている。
もはや、『チェインズ・オブ・ミザリー』が機能しているかどうかは些細な問題だろう。

76弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/15(月) 00:47:14
>>73
「…………………」

顔をしかめると、染みの匂いを嗅ぐ…。
またその染みは、どこから垂れてきているか確認したい。

77『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/15(月) 23:01:52
>>74(みなの)
いつの間にかネズミの足音は止んでおり、不安を感じさせる静寂が辺りを包む。
『平たい箱』の横を回り込んで、『消え物』のラベルの箱を手に取る。
箱は大きさの割に軽い・・・両腕に抱え、足早に来た道を引き返す。

MIA:
「みなのちゃん! ふぇぇ・・・よかったぁ・・・・・
 『はむすたー』は、だいじょぶなのに・・・・『しっぽ』がながいと、なんであんなに、こわいのかなぁぁ・・・・」

みなのの姿を安堵の表情で見るMIA。

MIA:
「あ・・・でもぉ・・・わたしも、これ、みつけましたよぉ」

埃だらけの『ドロップ』の缶を手にしている・・・一応『競争』に参加する努力はしていたようだ。


>>75(エルマー)
進化の過程で海から陸に生存の場を移して久しい人類の多くが、海の上で一度は味わう試練。
しかし、ひとたび乗り越えてしまえば『ぶり返す』ことは殆んど無いはずだが・・・

サングラスの女:
「・・・・うっ・・・・」

口を押さえて発するような女の呻き声。
エルマーが苦しんでいた時に涼しい顔で『酔い』の対策を教えてくれた彼女も、同じ症状に見舞われているようだ。


   シュン
      ジャララァァンッ

銃を手にしたチンピラは、往々にして『武器』の力に固執するあまり致命的なスキを作る。
その愚を犯さず、あえてスタンドを解除し、肉体と精神の両方から『力を抜く』エルマー。
嘔吐感が和らぎ、床が回る感覚も次第にゆるやかになる。

『連結』の解けた小銭が床に落ちる音が止むと、『金属音』も聞こえなくなっている。
もう立ち上がれる・・・そう感じ、腕と足で体を引っ張り寝台の下から這い出す。


   キチチチチ
       キェエ!!  
              ケェエーーケッ!!
                              キチチチ
首を持ち上げ寝台の上を覗う。
―――掌サイズの、『ダイオウグソクムシ』に細長い脚をつけたような姿に『進化』した十数匹の『蚤』が、混乱し叫ぶ『猿』の体にのしかかっている。
両手に金色の『円盤』のようなものを着けた、『猿』より一回り大きな『亜人型スタンド』が、その体から必死に『蚤』をむしり取っている。

    キチュチュチュ
          ビンッ!
                 ビンッ!

『蚤』が獣に寄生する目的は、その『血液』を食料とするため・・・
そして『巨大化』すれば、その分多量の食料が必要となる。


                キシャァァァ!


『亜人型スタンド』によって『猿』から引き離された『蚤』の何匹かが、肉眼で捉えきれないほどの速度で跳躍し襲いかかる。
より『食いでのある』量の『血液』を持つ者―――エルマーに向けて。


                      ビッ

右の脹脛に、一匹の『蚤』がへばり付くのを感じる。


>>76(弓束)

    キュィイ!
         カササササッ

弓束の出現に驚き、木箱の隙間の奥へと逃げ去るネズミ。
ほんの少し不穏な胸騒ぎを覚えつつ、赤い液体に鼻を近付ける。

            
           フン   フン  ・・・


一瞬咳き込みそうになる、酸味を含んだ香り。
―――――『アセロラジュース』のようだ。
この海域の島々では、貴重なビタミンCの供給源として高値で取引されていると聞いた事がある。

『染み』の近くの木箱の下の方に、ネズミが齧り開けたらしい穴が見つかる。
覗き込むと、無傷の瓶が何本かあるのが見える。
瓶の間の詰め物には古い布が使われており、タオル代わりに使えそうだ。

78エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/16(火) 00:52:57
>>77
『スーダラ・ラッタ』の能力は、その身体に多大な『負荷』をかけるため、
『一日三回』が限度です。
よって、ここでは『1匹』のみを食すつもりでした。
ただ、そのことを明記していなかったので、出来たら『3匹』までに修正していただけないでしょうか?

また、『異常進化』は『スーダラ・ラッタ』の望みどおりにすすみ、
なおかつ人間並みの知能を与えることが出来るので、
もし『蚤』が協力的なら、猿を押さえつけてくれるはず。

79『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/16(火) 01:23:05
>>78
『一日3体』と『一日3回』とを勘違いしていた。申し訳無い。
>>77を一部訂正。


>>75(エルマー)
進化の過程で海から陸に生存の場を移して久しい人類の多くが、海の上で一度は味わう試練。
しかし、ひとたび乗り越えてしまえば『ぶり返す』ことは殆んど無いはずだが・・・

サングラスの女:
「・・・・うっ・・・・」

口を押さえて発するような女の呻き声。
エルマーが苦しんでいた時に涼しい顔で『酔い』の対策を教えてくれた彼女も、同じ症状に見舞われているようだ。


   シュン
      ジャララァァンッ

銃を手にしたチンピラは、往々にして『武器』の力に固執するあまり致命的なスキを作る。
その愚を犯さず、あえてスタンドを解除し、肉体と精神の両方から『力を抜く』エルマー。
嘔吐感が和らぎ、床が回る感覚も次第にゆるやかになる。

『連結』の解けた小銭が床に落ちる音が止むと、『金属音』も聞こえなくなっている。
もう立ち上がれる・・・そう感じ、腕と足で体を引っ張り寝台の下から這い出す。


   キチチチチ
       キェエ!!  
              ケェエーーケッ!!
                              
首を持ち上げ寝台の上を覗う。
―――30cmほどの、『ダイオウグソクムシ』に細長い脚をつけたような姿に『進化』した1匹の『蚤』が、叫びもがく『猿』の体にのしかかっている。
両手に金色の『円盤』のようなものを着けた、『猿』より一回り大きな『亜人型スタンド』が、その体から『巨大蚤』をむしり取ろうとしている。

      グッ・・・
             ギチ  ギチチチ

『巨大蚤』が、吸血用のストロー状の口先を『猿』に突き刺そうとするが、
『猿のスタンド』のパワーの方が強いのか、少しずつ引き剥がされていく。


               グェエエエッ!!!

『猿』のわめき声が次第に大きくなってきている。

80弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/16(火) 01:38:26
>>77
「………ふー……」

安堵のため息を漏らす。
……大体仮にこれがそれだとしたら、海に捨てればいいのだし、運ぶ必要などどこにもない。
それもこんな、よそ者が乗り込むことのある船に、だ。

「すいませぇん……ちょっと失礼しまーす…」

謝りつつ、『狼の牙』を『マンモスの牙』に換装し、『剛力』を得て木箱の蓋を力ずくで開けていく。
先の匂いを嗅いだ感覚では、古くなったりカビていたりというような匂いは感じられただろうか。

81フェニー『ライブ・アフター・デス』:2010/02/16(火) 20:59:19
>>77
「うーん、私もコレ見つけたけど…コレがまず食べ物かどうか…」
「とりあえず一端みんなのところに戻って、コレ見せた方がいいかな、持ってったら駄目なものだとあれだし。」

そう言いつつ、あーと口をあけて「いっこちょうだい」のジェスチャーをしたりなんかする

82エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/16(火) 23:43:09
>>79
感謝
 
 
(さっきまで聞こえてた『金属音』も止んだな・・・。
 『COM』を解除したからか?まだ、決めつけるのは早計だが…。
 とにかく、『金属音』=『船酔い』というのは間違いないようだな。)
 
 
「負けんなよ!!人間の何十倍を誇る脚力、存分に発揮してみせろッ!!」
 
 
『腕』(と半身)を乗り出して、『寝台』の下から、『蚤』ごと『猿』を押さえつける。
『船酔い』の可能性は十分にあるが、ここは『チェインズ・オブ・ミザリー』を使う。パス精CBA

83『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/17(水) 01:32:54
>>80(弓束)  
    バギッ
        ベリッ

『マンモス』の力で木箱の外板は容易に剥がれた。
中の瓶を引っ張り出す。
長い間積まれていたのか割れているものも多かったが、きちんと密封され品質に問題の無さそうな瓶だけでも、5人分ならばしばらく持つ量だ。
ラベルに描かれたサクランボに似た果実のイラストの下には『果汁100%』とあり、やや飲みにくそうだが・・・
詰め物の布も、箱の上の方にあったものは乾いている。

MIA:
「へんへぇ・・・・はべるもの、みふけまひたよぉ!」

口に何かを頬張っているようなMIAの声が聞こえる。


>>81(みなの)
MIA:
「ふぁ・・・あれ?」

    トン  トンッ
           カララコロン 

缶を逆さにして振っても中身は出てこなかったが、MIAが底を数回叩くと10数個のドロップがみなのの掌に転がり出た。
自分も1個取り口に含んだMIAが、『大丈夫』と言うように親指と人差し指で丸を作って見せる。

MIA:
「・・・ほうれふね。
 へんへぇ・・・・はべるもの、みふけまひたよぉ!」

先ほど飲み物を口にしたみなのよりも喉が渇いていたのだろう、
MIAが、何個かのドロップで『ハムスター』の様に頬を膨らませつつ、弓束が向かった方向に声をかける。


>>82(エルマー)
ズキュン!!
         ガ シ ッ

『COM』の腕で『巨大蚤』の背中を押し、『猿』の動きを抑え込む。


    チャリン!  チャリン!  チャリン!
                            グ ラ ッ

『亜人型スタンド』が両手の『円盤』を打ち合わせると、『金属音』とともに『床が回転する感覚』と『吐き気』が再び襲う。
―――が、今度は心の準備が出来ている。
歯を食い縛り、スタンドの腕にありったけのパワーを注ぎ『押さえる』行動を続ける。

     
         グェエエ・・・・
                   ゲ エェッ
                           ・・・・  ケ  ・・・

 
             チャリン      チャリン   ・・・・・

『猿』のわめき声が小さく弱々しくなり、
『金属音』も間隔が長くなり、やがて止まる。

『猿』がもがく手応えが無くなり、『蚤』も満腹したのか動きを止める。
エルマーの『船酔い』の症状が急速に快復に向かう。


          「 ・・・・お〜い!  『ヘスース』〜〜・・・・
            『ヘスース』ちゃ〜ん・・・どこ行ったんだァ〜〜〜?」

ドアの外から聞き覚えのある声。
可愛がっているペットに話しかけるような、『甘声』が通路をこちらへ近づいてくる。
先ほど部屋に入ってきた海賊の一人のようだ。

84みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/17(水) 20:19:42
>>83
ング…
「ん〜!!おいひい。」

何粒か口に含んだ後、他の人の分に、余ったドロップを缶の中へ戻そう

「ふぁ、いひましょーふぁ。」

そして改めて他の人たちのところへと戻ろうとする

85弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/18(木) 06:28:02
>>83
「長い間つみ置きしてたみたいですねぇ…。
…済みません済みません、後で弁償しますからぁ…………」

『狼の牙』に再交換、念のため匂いも確認した後、無事な瓶を選んで布でくるみ数本確保。
MIAの言葉に振り向くと、そちらに向かいたい。

「ははぁ…。
じゃあ取り合えず、戻りましょうかぁ……あんまり開けまくっちゃうのも、よくないですしぃ…」

86エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/18(木) 12:02:14
>>83
(―――ッ!
 戻ってきたのかッ!当然と言えば当然だが……。
 マズイな。状況は悪化しているぞ。
 
 ヤツは間違いなくこの部屋に入ってくる!
 その時に、さっきみたいに、静かに隠れているのは時間的に不可能!
 荒れたシーツを直している暇はないッ!)
 
 

『蚤』はもうもとの大きさに戻っているだろうか?
戻っているのならそのまま。
戻っていないのなら、スーダラ・ラッタと一緒片手で持ち、
入り口扉近くの、丁度死角になるところに移動する。
 
 
(この部屋に入ってきたら、まず見えるのはあの『猿』だ。
 あの気持ち悪ぃ猫なで声。十中八九、何も考えずに寝台まで移動するはず!
 狙うは、そこだ。)

87『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/18(木) 22:11:16
>>84(みなの)>>85(弓束)
MIAと協力して『消え物の箱』とドロップの缶を持ったみなのと、
狼の鼻で匂いを確かめ、問題ないと判断できる瓶を布で包み抱えた弓束が、再びMIAママと中槇と合流する。

中槇:
「・・・あ、それそれ〜! 確かその箱だった」

『消え物』とは、芸能関係者の用語で『食べるなどしてなくなってしまう小道具類』を指す言葉であると、MIAママから教わるみなの。
箱の中からは、苺ポッ○ーや塩味のクラッカー、ビーフジャーキーなどが出てきた。

     ――――――

MIA:
「ふみゅぅ〜! すーっぱぁい・・・・でもおいしいですぅ・・・」

食べ物とアセロラジュースで空腹と喉の渇きが落ち着く。
弓束から受け取った布で髪を拭きながら、ふと思い出したように中槇が言う。

中槇:
「・・・・・けど・・・『篠田』君、どうしちゃったんだろ・・・・
 無事だったらいいんだけど・・・・」

MIAママ:
「えっ・・・・ご一緒じゃなかったんですか?」

助手の男は、たしか中槇より先に浮輪に掴まっていたはずだが―――そう言えば引き上げられるところを誰も見ていない。

中槇:
「それがさぁ・・・私が浮輪につかまった後で、
 『上の人達が心配だ』『助けなきゃ』とか言いながら、自分から海に潜ってどっかに行っちゃったのよ。
 私『ノコギリ』だから〜、追っかけようにも・・・」


>>86(エルマー)
         ・・・クキッ・・・キ・・・

『猿』はぐったりとシーツの上に倒れ、スタンドは姿を消している。
生きてはいるものの、だいぶ血を失いしばらくは動けまい。
バスケットボールのように丸く膨らんだ『巨大蚤』がその傍に転がっている――『異常進化』の解除まではあと1分ほどかかる。

   チュルッ 
        キチチ

『スーダラ・ラッタ』と『蚤』を引っ掴み、ドアから死角になる位置の壁際に立つエルマー。


       ガチャ
           ギィ・・・

ノブが動いてドアが開き、
両腕をびっしりと刺青に覆われたドレッドヘアの男の後ろ姿が視界に入る。

海賊:
「なんだ、やっぱここかァ・・・・・って・・・
 ど、どした『ヘスース』!?
 また誰かの隠した酒でも飲んだのかァ!?」

慌てた様子で寝台の前に駆け寄り、『猿』の体を揺する。
その視線が、床に散らばる『小銭』に落ちる。

海賊:
「何だこりゃぁ・・・さっきはカネなんて落ちて・・・・・」

サングラスの女がまだ隠れている隙間の方を向いて屈み込む。
―――充分に『COM』の射程内だ。

88弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/19(金) 00:30:02
>>87
「なるほど、勉強になりますねぇ……」

喉が渇きそうなものばかりなのが難点だが、ありがたくいただこう。

「あの、それを言うなら『カナヅチ』じゃ…。
それにしても…潜って?助けなきゃ……………と言って…」

MIA母と顔を見合わせる。

「もしかして…その、篠田さんって……………そう、なんですか…?」

事情を知らない中槇がいることも考慮し、あえてぼかしながら問いかけた。

89みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/19(金) 22:06:13
>>87
「ふえ〜…「ぎょーかいよーご」って奴だったんですねぇ。」
「聞きなれない単語だから何なのかと思いましたよ。」

もそもそと渇きものを食べながら、話に耳を傾ける

「あの助手の人、ですよね…むう…」

90エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/21(日) 19:53:17
>>87
(海賊稼業なんてやってるからには、
 他人から全てを略奪される覚悟をしてるんだろうなッ!!
 容赦はしねえ!!)
 
 
だっ!! 
 
 
『COM』の手刀を首筋に食らわせる。パス精CBA

91『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/21(日) 20:43:36
>>88(弓束)>>89(みなの)
MIAママ:
「・・・・いえ・・・
 私とこの子は、今回のお仕事で初めてお会いしたんですけど、
 少なくとも今まで『そういう様子』は全く・・・・・」

MIA:
「でも・・・およぐのは、すっごくとくいで・・・『こくたい』で、きんメダルを、とったことがあるって、ききましたぁ」

弓束の質問の意図を察したMIAママの答えを、わかっているのかやや疑わしいMIAがフォローする。


MIAママ:
「――――――そういえば・・・この写真の子・・・・・」

船長のオウムが残していった少女の写真を懐から取り出すMIAママ。

MIAママ:
「あの『船長』さんの話を聞いて、思い出したことがあるんです。
少し前、『恐竜博』の施設落成パーティーに娘と招待された時に、『主催者』の方が急に欠席されたんですけど・・・
その方に、『生まれた時からずっと昏睡している』状態のお孫さんが居るらしいんです。
ご両親は、その子がまだお母さんのお腹に居る時に事故で亡くなって、
『主催者』の方にとっては、その子がほとんど唯一の肉親なんだそうです。
最先端の技術で治療しているけれど、10年以上全く意識が戻らないと・・・・・

業界の方から聞いた噂なので、どこまで本当かはわかりませんけど・・・
それに、もし『この子』がそのお孫さんだとして、『あの人たち』が何故探しているのか・・・
私が知る限りでは、『主催者』の方が会長を務めるグループには、ああいう人たちと繋がるような会社は無いはずなんですが・・・・」

 
 
>>90(エルマー)
ギィ・・・
     「!」

船の揺れで動いたドアの蝶番の音を聞き振り向いた海賊の視線が、エルマーの目とぶつかる。

 
        ズギュン!

      ヒュバッ
                ドムッ

相手に何をさせる間も無く、高速で繰り出される『チェインズ・オブ・ミザリー』の手刀が海賊の鎖骨に振り下ろされる。

          
              「――――――」
     
                           ド ザ ァ

呻き声一つ立てず、海賊は失神し床に転がった。

            
                     ク ェ エ ェ  ・・・

悲しげに啼く『猿』・・・しかし起き上がる力は無い。


    ピィン

『異常進化』のタイムリミットで数mmの大きさに戻った『蚤』が、エルマーの手から髪の中に跳び込む。


              ムズ   ムズ   ・・・

膝裏、脇の下、首筋・・・あちこちに強い痒みを覚える。
巨大蚤に驚いて『猿』から離れた蚤の一部が、エルマーに『引っ越して』来てしまったらしい。

ドアは開いたままで、今の所他に近づいてくる足音は聞こえない。

92エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/22(月) 00:38:23
>>91
ぱたん。。。
 
ドアを閉める。

 
「とりあえずのしたけど……。
 こっからどうすりゃいいかな。
 
 ネエちゃん。とりあえずそっから出てきても大丈夫だぜ。」
 
 
ボリボリと髪を掻きながら言う。

93みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/22(月) 20:49:58
>>91
「ふえ、結構凄いんですねぇ、あの人。」

ジャーキーをもぐもぐしながら話を聞く

「…なんか、きな臭いっていうかなんて言うか…う〜ん。」

94弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/22(月) 23:15:33
>>91
「狙いが見えませんよねぇ………。
あの人たちが『水晶の洞窟』で探していた、『髑髏』と何か関係があるのでしょうか…?」

むむう…と眉をひそめる。

「まあ、今の所は心配してもしかたないですしぃ…。
…………とりあえず……………休みましょうかぁ………」

その場で横になり、休息を取る。
ただし、『狼』の力はそのままだ…異変を感じたなら、即座に飛び起きるだろう。

95『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/23(火) 02:07:21
>>92(エルマー)
エルマーの声を聞き、寝台の下から這い出し、髪の埃を払う女。
額には瘤ができているが、相変わらずのポーカーフェイスだ。

サングラスの女:
「―――――――すっかり遅くなりました。
 私の故郷では、『問われない限り名乗らない』ことを礼節と教えられているもので・・・
 『アイシュワリヤ・ラニ・ラーダマリーシャ・ヤージュニャヴァルキヤ』と申します」

気絶している海賊の腰から拳銃を抜き取り、
スーツのベルトを外し、腕を縛り始める。

アイシュワリヤ:
「・・・獲馬さんは、その『猿』をお願いします」

海賊のブーツから取った靴紐をエルマーに手渡す。

『猿』は大人しくされるがままになっており、少しして一人と一匹の拘束は完了した。
海賊の服のポケットを探る『アイシュワリヤ』の動きが、出てきた一枚の写真を目にして止まる。

アイシュワリヤ:
「・・・・・・・・これは・・・?
 何故、『彼女』の写真を『この人達』が・・・・・・・?」

エルマーが肩越しに覗き込むと、写真には今回受けた仕事の『捜索対象』である『あの少女』が写っている。
撮られたアングルは少し違うが、同一人物に間違い無いようだ。


           〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ややあって、船の進行速度が遅くなっていることに気づく。
船体の揺れは先ほどより少なく、波の穏やかな湾か入江に入ったことを感じさせる。


アイシュワリヤ:
「この船を沈めず拿捕したということは、おそらく彼らの『本拠地』に曳航するつもりでしょう。
 港に入ってしまったら、脱出が困難になります。
 他の乗客の方々の安否も気になりますが・・・まず脱出のための『救命ボート』を確保する必要があります。
 『ボート』の格納室の位置は把握しています」

海賊の体を寝台の下へ押し込み、拳銃の残弾を確かめ立ち上がる『アイシュワリヤ』。



>>93(みなの)>>94(弓束)
中槇:
「ぐ〜〜〜〜〜〜〜〜煙草欲しぃぃいぃ・・・・・」    カクカクカク
 
人目も憚らず貧乏揺すりを始める中槇。
換気の悪いこんな場所で吸い始められなくて良かった・・・そう思いつつ、
空腹の治まった体をそれぞれの態勢で休ませるみなのと弓束。


           〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少しして、船の進む速度がゆるみ、揺れが少なくなったのが感じられる。

MIAママ:
「思ったより早く着きそうですね・・・
 『船長』さんの言った通り、『あの島』に向かってくれているなら、ですけど・・・・・」


   ――――

        メギ   メギッ

                 ガコッ   ガコム

                           ズ ズ ズ ゥ ゥ ゥ

MIA:
「・・・・・・・・・・ふぇ?」

船倉の奥から聞こえる、鉄板を押し凹ませるような物音に、母親の肩にもたせかけた顔を上げるMIA。
みなのが『消え物』の箱を見つけたあたりからのようだ。

96エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/23(火) 15:22:54
>>95
「OK.アシシュワニニャさんね。」
 
名前を噛んだ。
 
(長い……。呼びにくい……。ネエちゃんでもいいかな……。)
  
 
「その写真の娘は……。
 どういうことだ?あいつらの狙いもこの娘ってことか?
 情報じゃあ、行く予定だった島に居るって話だけど。
 情報が錯綜してんのか?」 
 
 
「アイスッ……ネエちゃんは本拠地の場所わかる?
 やっぱし行く予定の島とは違うんだよなあ。
 
 救命ボートなんてエンジンとかついてないんだろ?
 ある程度岸に着いてからじゃあないと、漂流しちゃう気もするんだけど。」
 
 
文句(のつもりもないが)を良いながらも立ち上がる。
 
「ま、しかし。このままここに居てもマズイのは明白だ。
 救命ボートを確保するのは大切なことだな。」
 
 
ベットに落ちている小銭を集めておく。
 
 
(つか、このネエちゃん。『スタンド』については知らないんだよな……?
 まあいいか。説明出来るものでもないしな。)

97みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/23(火) 22:37:13
>>95

(………え、ちょっと待って、あの音って…)

(うう…あのおっちゃんとの約束は破っちゃうけど…)

音の聞こえてきた方向に気づき、少し焦るみなの
とりあえず『スーパーコーラ』を出し、先ほど行った方向へ偵察に飛ばそう

98弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/23(火) 23:10:33
>>95
「んッ………」

コキッ   ペキッ

「……ふわ…あああ…」

緩んだ船足を感じ取って目を覚ますと、欠伸をしながら身体を伸ばし、その場で身体をほぐし始める。

「まあ、その時はその時ですよぉ………さて、と………ん?」

奇妙な物音に顔をしかめた。
船底に耳をつけ、『シマフクロウの羽根』を咥えると、その『聴力』で音を聞き取ろうとする。

99『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/24(水) 00:15:20
>>96(エルマー)
アイシュワリヤ:
「・・・・はい。その呼び方で結構です」

嫌みの一切無い、明らかに『噛まれ慣れている』口調で答えた後、
壁の円窓から外を覗くアイシュワリヤ。
港で初めて会った際に、『スタンド能力』の存在についてはある程度の知識を持っていると話していたことを思い出す。

アイシュワリヤ:
「・・・・・・・・・・・・・・・・・あの『山の形』・・・
 どうやら、我々の『目的地』のようです」

小銭を拾い終えたエルマーも窓に顔を近付ける。
―――数時間ぶりの『陸地』らしき光景が目に映る。
鬱蒼と茂った熱帯の森の上に、赤い岩肌が剥き出しになった、巨大な『プリン』を思わせる形の『岩山』がにょっきりと突き出ている。

アイシュワリヤ:
「彼らの『本拠地』は、ICPOや米軍でさえ掴んでいませんでした。
 まさか『この島』にあったとは・・・
 他の海賊が『あの人』が居ないことを不審に思う前に、ボートを確保する必要がありそうです」

拳銃の安全装置を外すと、ドアの方へ向かい、ノブに手をかけて聞き耳を立てる。


アイシュワリヤ:
「――――――――行きましょう」



>>97(みなの)
ズキュン!

『スーパーコーラ』を宙に浮かばせ、先ほど辿った道順を思い起こしつつ木箱の間を奥へ移動させる。

    ―――――

スタンドを介したみなのの視界に、『消え物』の箱の下にあった日本語のラベルの箱が入る。


             ―――

その手前の『平たい箱』の蓋が、『開いている』。
・・・・中は『空っぽ』のようだ。
蓋はかなり分厚く、どう見てもネズミに開けられるとは思えない。


                キィ

金属が擦れるかすかな音の方を見ると、
壁の少し高い位置に、長方形の『通風孔』があり、
その口を塞ぐ、横向きの溝の入った鉄板が『捻じ曲げた』ように歪み、はずれかけてぶら下がっている。
『通風孔』の大きさは、みなのとMIAならばかろうじて通れる程度だ。

MIA:
「・・・・・なにか、みえますかぁ?」

     

>>98(弓束)
ズキュン!

みなのが出した『スーパーコーラ』が、宙を滑るように船倉の奥の暗がりへ向かう。


     カリッ

『シマフクロウ』の羽を咥え、床に耳を当てる。
ネズミの声や足音は聞こえない。
かわりに、

       ズズッ    ズズッ
                    ・・・・

水道管のような細い空間に何かをむりやり押し込むような物音が次第にくぐもって遠ざかり、やがて聞こえなくなる。

中槇:
「おばさん、何してんの〜?」

首を傾げて尋ねる中槇―――『スーパーコーラ』も見えてはいないようだ。

100みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/24(水) 21:34:36
>>99
「うっ、わぁ………」

『やっぱりみたいです、何か入ってるかもって思ってたけど…生き物とは。』

『排水溝…うーん、私くらいが入れる通風孔見たいのがぶっ壊されてます。』

引き戻しつつ、スタンド会話で情報を伝える。

101弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/02/25(木) 23:19:58
>>99
「しっ…静かに………。
……なんですか、この音は……何かが…………居る…?」

呟いて起き上がると、今度は先ほど音がした、船倉の奥に行く。
閉じ込めていたペットか何かが、脱走でもしたのだろうか…場合によっては、これは非常に危険な状態と言えるだろう。
手がかりがあるならば見つけ出し、分析し、追跡しなくてはならない。

102エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/02/27(土) 13:40:21
>>99
「そうだな……。」
 
『スーダラ・ラッタ』を水筒の中にもどす。
 
『キィッ!』
 
 
『アイシュワリヤ』の後ろに立ち、ポケットの中の財布に手をかける。

103『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/02/27(土) 21:05:24
>>100(みなの)>>101(弓束)
みなののスタンド会話による報告を聞いたMIA、MIAママが立ち上がる。

MIA:
【 ・・・『つうふうこう』・・・
   じゃあ・・・・もしかしたら、ここから、でられるかも、ですねぇ・・・
   おかーさん・・・・わたしも、みてきますぅ! 】

MIAママ:
【 ・・・・・・わかったわ。中槇さんはママに任せて。
  もし危なそうなら、すぐ戻ってくるのよ。
  先生・・・子供たちのこと、お願いします。 】

MIAママと、スタンド会話で意思を伝え合う4人を胡散臭そうな表情で見る中槇を残し、
物音が聞こえた船倉の奥へ向かう弓束、みなの、MIA。

   ―――――――

『スーパーコーラ』で高い位置から周囲を警戒するみなの。
蓋の開いた『箱』に鼻を近付ける弓束。
『箱』の内側から感じる『匂い』は・・・『人間』のそれに若干似てはいるものの、今までに嗅いだことの無い生物の体臭。
狼の鼻でのみ辿れる『臭跡』は、間違いなく壁の『通風孔』の破れ目へと続いている。
―――物音は今の所聞こえず、『スーパーコーラ』の視界に動くものはない。


MIA:
「ふぁ・・・・あの、おおきさだったら、わたしも・・・・
 あ、でもぉ・・・このふくだと、うごきにくいし、よごれちゃいそう・・・・・
  ・・・・・・・・そーだ!」

MIAが、『箱』の向こうの壁際に積まれた『衣装』の段ボールの蓋を開け、その陰で何やらゴソゴソしている。



>>102(エルマー)  
         チャッ

静かにドアを開き、映画で見たSWAT隊員を思わせる訓練された動作で、
拳銃を左右に向け構えた後、ゆっくりと通路に進み出るアイシュワリヤ。
ドアを閉め、その背に続くエルマー。

   ――――――

通路は静かだ。
乗客はすべて押さえたと思い油断しているのだろうか・・・

他の海賊に出くわすこと無く、数回通路の角を曲がり、短い階段を下りた後、
一つのドアの前でアイシュワリヤが立ち止まり、小声でエルマーに囁く。

アイシュワリヤ:
「ここが格納室です。
 ボートにはおそらく見張りがついているでしょう。
 迂闊に発砲すると他の海賊に銃声を聞かれる恐れがありますので・・・
 ・・・・・ここは、獲馬さんの『能力』にお任せしてもよろしいですか?」

104みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/02/28(日) 20:01:23
>>103
「とりあえず、しばらくはこーちゃんを出してても大丈夫かな…」
しかし、なぜ今になって動き出したのだろうか?
謎の生物が活動を再開したことに頭をひねる

「…ん、なんか持ってきたんですか?MIAさん。」

105弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/01(月) 12:01:14
>>103
「人間……違う、これは…………何?
………得体が知れませんね…なまじ似てるだけに、『違う』というのが…」

『箱』の中の、他に痕跡を探す。
何かを食べた痕、体毛…そういったものだ。
……『通風孔』は、子供にしか通り抜けれないのだろうか?

「…MIAちゃん、みなのちゃん。
正直、先生はここに潜り込むことに関しては否定的です。
確かにここから、見つからずに抜け出すことは出来るかも知れません。でも…

ここには『人間に近いが違う私でさえ知らない生物』『ごく狭いスペースに入り込める』
『その癖鉄板を苦労もしないで捻じ曲げてしまう』『そして恐らく空腹である』…そんな『何か』が居る。

まずは、『スーパーコーラ』で行けるところまで行ってみてから…入っても遅くはないと思います」

106エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/01(月) 19:21:38
>>103
「俺の『能力』ねえ。
 まあ、そういう仕事だしな。やるか。
 
 ネエちゃんは、後から来てくれ。」
 
 
 
財布を開け、小銭を10枚ほど『連結』する。
そして、ゆっくりと扉を開ける。

107『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/01(月) 21:51:39
>>104(みなの)>>105(弓束)
MIA:
「・・・・・あった!
 ん、しょ・・・・
 『しゃしんしゅう』の、おしごとって、きいたとき、
 こういうふく、きてみたいって・・・おねがいしてたんですよぉ。

 ・・・・・・・おまたせしましたぁ!
 これなら、すずしくて、うごきやすいし・・・すかーと、めくれるしんぱいも、ないですからねぇ」

段ボールの陰から出てくるMIA―――着替えていたらしい。
http://img.bigbe.jp/img_more.php?title_id=26456


   ―――――

『箱』の中をさらに探る弓束。
中に居た者の痕跡は、匂い以外、毛髪一本すら見当たらない。
それに・・・・この『箱』には、呼吸するための『空気穴』らしきものがまったく無い。


MIA:
「ふみゅ〜〜・・・・そーですよねぇ・・・・・
 でもぉ・・・・このまま、ここにいて、
 さっきより、もっとおおぜい、『かいぞく』さんたちが、のりこんできちゃったら・・・なにされるか、わかんないですしぃ・・・・・

弓束の言葉を聞き思案していたMIAが、畳んだワンピースのポケットから何かを取り出す。

MIA:
「あの・・・せんせい・・・
 これ・・・・まえに、ろでぃくんから、
 『おさいふに、いれておくと、おかねがたまる、おまもり』だって、もらったんですけどぉ・・・
 おやくに、たちますかぁ?」

弓束に差し出したのは、5cmほどのカサカサに乾いた『蛇の抜け殻』。
――――これを使えば、弓束もこの『通風孔』を通り抜けられるかもしれない。



>>106(エルマー)
アイシュワリヤ:
「了解。掩護します」

  ――――――――

発現した『チェインズ・オブ・ミザリー』の背後に、10枚の小銭が一列を成して宙に浮かぶ。


      ・・・

スタンドの精密な動きを活かし、音を立てぬよう慎重に扉を開け、中に足を踏み入れる。

先ほどの船室よりだいぶ広い、倉庫を思わせる空間。
天井近くに水平に設置された2本のクレーンアームからワイヤーで吊るされ、床に留め具で固定されている『ボート』が目に入る。
奥の壁全体が、ボートを船外に降ろす際に開くシャッター式の扉になっているようだ。
床に散らばっている錆びた工具類を避けつつ、身を低くしてボートに近づく。

    
          コツ・・・

ボートと床の間に見え隠れする一対の足。

大型の軍用小銃らしき火器を肩に担ぎ、ボートの向う側をゆっくりと歩いている男の姿が見える。

男までの距離は『5m強』ほどか―――まだ気づかれてはいないようだが、『小銭』の攻撃範囲に入るにはもう少し接近する必要がある。

108エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/02(火) 18:24:23
>>107
(ごついの持ってんな……。
 真っ向から行ったら、確実に死ぬな。)
 
 
髪の毛を掻き分け、さっき移された『蚤』を摘み取る。(精密A)
 
「さっきも頼んだばっかりだけど。もっかい頼むぜ。スーダラ。」
 
『キィ〜』

『蚤』を異常進化させ、手の上に載せる。
 
 
「〜〜〜〜ッ、スゥ〜〜〜!」
 
『酒瓶』を船底をくぐらせて男の足にぶつけてやる。(パス精CBA)

109弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/02(火) 18:26:42
>>107
「……………!
仮に仮死状態であるにしても、呼吸は最低限度行うはず……それが『無い』…?
…………もしかしたら…」

手早く箱のほうを確認…『鉤十字』のマークはついていないだろうか?

「………それは…。
              .................
そう、ですね…………ええ、確かにその通りです。
………………解りました、任された以上、ここから先は先生があなたたちを守ります。
そうと決まったら…………急ぎましょう」

『蛇皮』を見て、ほんの少しだけ沈黙すると…決然と頷く。
『ビーフジャーキー』の未開封の袋をみなのたちに渡すと、『蛇皮』…つまり『鱗』を噛んで『蛇身』を得て、まず自分から入り込みたい。

「先生が先に行きます、『スーパーコーラ』はそれに随伴、みなのちゃんたちはMIAちゃんのスタンドと共に、その後から来てください。
   .........................................................
……『蛇の力』を得たことで、先生はここに入り込めるようになる代わりに、腕が使えなくなります。
いざと言うときの『切り替え』に、『スーパーコーラ』の『手を貸して』ください」

110みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/02(火) 21:08:09
>>107>>109
「…了解ですっ!」

(一番頼りに出来る『弓束せんせー』に頼られてる…ここは気合入れなきゃね!)

「MIAさん、『せんせー』は私が頑張って手伝います!
『私たち』のことはMIAさんに任せましたから!」

そう言いつつ、弓束と共に『スーパーコーラ』を先行させ、自分はMIAと共に潜る準備を整えよう

111『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/03(水) 00:13:45
>>108(エルマー)

  ―――  プチッ

『COM』の指がエルマーの髪の中から1匹の蚤を摘まみ出す。

        チュルッ
            クチュ  クチュ ・・・
                      チュポッ

水筒から口の部分だけを出した『スーダラ・ラッタ』が蚤を呑み込み、吐き出す。
――――昔のB級SF映画に出て来そうな『虫型エイリアン』じみた姿に『進化』した蚤がエルマーの左手に収まった。


     ヴッ
         ヒュヒュヒュヒュヒュン

                  ゴ ッ


『COM』が床すれすれの軌道で投げた『酒瓶』は、狙い違わず『海賊』の右のくるぶしを直撃した。


     「グァイッ・・・・デェッ!?」
                      ドザッ

床に倒れた『海賊』の顔が、瓶の飛んできた方向――エルマーたちの居る方へ向く。


       「グッ・・・・こんのヤロ・・・ッ!」   チャキッ

横たわったまま、手にした『AK47小銃』の銃口をエルマーに向ける『海賊』。
アイシュワリヤが男に向け拳銃を構えたその時、


            グッ

                ズ  サ  ッ


『海賊』の姿が、不意に、『何かに引っ張られる』ように床から浮き上がり、ボートの陰に消えた。

  
           ―――――――

                        ガシャッ

数瞬の間をおいて、『AK47』だけが床に落下する。


                              カコン

割れずに床を転がった『酒瓶』が、ボートの真下の留め具にぶつかり静止している。


                                                   ゴゴゴゴゴ

112『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/03(水) 00:15:02
>>109(弓束)>>110(みなの)
素早く箱の表面を見渡す弓束。
――表面には『印』らしきものは無く、何かを鑢で削り落としたような円形の跡があるだけだ。

MIA:
「・・・せんせい・・・みなのちゃん・・・!
 は、はいっ!
 みなのちゃんは、『こーちゃん』に、しゅうちゅうしてください!
 わたし・・・・ぜんりょくで、みなのちゃんのこと、まもりますぅ!」


衣装に付いていた小道具と思われる塩化ビニール製の薙刀を構え、両眼に闘志をたぎらせる『女戦士姿』のMIA。
―――― 3人の掌が一瞬重なり、確かな決意を分かち合う。


  シャクッ
       シ ュ ル ル ル ッ

『蛇の抜け殻』を口に含んだ弓束の全身が、頭部さえ通ればどんな狭い隙間をもくぐり抜ける柔軟さを得る。

             
           ズズッ ・・・

壁を這い登り、『スーパーコーラ』とともに通風孔へ進入する弓束。
弓束から受け取った食料をポシェットに入れたみなのが、MIAの肩に乗って後ろに続く。
最後尾についたMIAが、『薙刀』を持ったまま入ろうと苦心していたが、少しして武器にならないと気づいて手放してから進み始める。

  
      ・・・・・・・

通風孔は複雑に折れ曲がり、『スーパーコーラ』の目でも中々先が見通せない。
蛇の『匂いを感じる舌』で、『箱の主』の臭跡をたどりつつ進んでいく弓束。
 

   ――――――


        グァイッ・・・・デェッ!?



           グッ・・・・コンノヤロ・・・ッ!
                              
                                  ガシャッ

                                   ・・・・・


行く手から、人間の男のものらしき不鮮明な声と金属音が聞こえるが、
すぐに静寂が戻る。

かすかに行く手が明るくなる―――もう少し進むと別の部屋に出るようだ。

113エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/03(水) 23:27:03
>>111
「はあああっ!?」
 
 
>>108メール欄で、蚤を既に上に放っていた。
(正確にいうと、その脅威の脚力で、一足に船を飛び越えさせた。)
 
その蚤が、そろそろ海賊が『いた』場所に行くはずだ。
 
 
「蚤くーん。そっちはどうなってんだ?」
 
そして、蚤に状況を尋ねる。
 
 
自分は、連結している小銭を、地面に垂らし、
自分の周囲を加工用にして、ちょっとしたレーダーのように使う。

114弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/04(木) 10:56:28
>>112
『ヤコブソン器官』による『臭い』、『ピット器官』による『赤外線の探知』、『下顎』を利用した『振動探知』…。
視力と聴力の退化した『蛇』はそれを補うために、それらに頼らない様々な感覚器官を持つ。
それらを駆使し、狭く暗い換気口内の状況を把握しながら這い進みたい。

「しっ………誰かいるみたいですね……。
………先生が見てきます、そっと…ついてきてください」

…先に潜り込んでいるであろう『何か』の痕跡は、何か残っていただろうか?
それと……………『毒牙』を得ることができるかどうか、今のうちに確認しておきたい。

115みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/04(木) 19:09:36
>>112>>114
『…はい。』

弓束と共に、スーパーコーラを先行させつつ、辺りの偵察のために感覚を集中する
本体のほうはMIA達と共にゆっくりと進んでいこう

116『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/04(木) 23:21:25
>>113(エルマー)
          ―――ボテッ

『AK47』のそばの床に頭から落ちる『巨大蚤』。
『異常進化』によっても『着地姿勢をコントロール出来ない』欠点は克服し切れなかったらしい・・・が、硬い外皮のお陰でたいしたダメージは負っていないようだ。

   
     『  キチ・・・チ・・・

          ナンカ・・・イル・・・・・ケド・・・ドコ・・・ダ? 』


起き上がり、『AK47』に向け前脚を伸ばし掴もうとする『巨大蚤』。


            ――――――

               『  ・・・・・・ウエダ!  』

                               ヒュッ

天井に並んだ電球の灯りが一瞬遮られ、何かがエルマーの頭上に落下してくる。



>>114(弓束)
『抜け殻』は無毒の蛇のものであるらしく、『毒牙』を得ることはできなかった。


  チロッ   チロッ

『箱の主』の『匂い』は感じられる・・・が、奇妙なことに『生体が発する熱』がほとんど感じられない。
匂いの濃度からして、『箱の主』がここを通ったのはついさっきだ。
これだけ狭い空間を大人並の生物が無理やり通ったなら、
たとえ蛇のような変温動物であっても、筋肉の動きによって生じる『熱』がある程度痕跡として残るはずだが・・・

             
             ズズズッ

進むうちに、数m先、通風管の側面から流れ込む空気の動きを感じ、
そこから『裸電球』と思われる人工的な熱が感じられる。
―――――匂いからして、『箱の主』はその部分に穴を開けて通風管の外に出たようだ。



>>115(みなの)
聞こえた声と明かりの方向に『スーパーコーラ』を警戒させつつ、通風管を進んでいくみなの。
その後ろから、四つん這いの態勢でMIAが続く。

    ―――――

通風管の側面の一か所に、四角い穴が開いており、
そこから電球の明かりが差し込んでくるのが『スーパーコーラ』の目で確認できる。
別の部屋の通風孔らしい・・・細い溝の切られた鉄板が、こちら側から押し破られている。


  ―――――  


    「蚤くーん。そっちはどうなってんだ?」


      『  キチ・・・チ・・・

           ナンカ・・・イル・・・・・ケド・・・ドコ・・・ダ? 』


先ほどの男とは別の若い男の話し声と、それに答える『宇宙人』めいた妙な口調の声。


               『  ・・・・・・ウエダ!  』


                                 ・・・キィ

電球の明かりがわずかに揺れる。

117弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/05(金) 18:28:02
>>116
(熱を持たない…………。
………機械仕掛け?それとも………………生きて…いない………?)

押し破られた鉄板を見て目を細めつつ思考を巡らせる。

「ここ…から、出たみたいですね…。
…この狭いスペースで遭遇しないで済んだのは僥倖でしたけど……。

……!?」

次の部屋の壁側にあたる、通風口内の壁に身を押し付ける。
『蛇』の持つ、下顎とその身体から『骨伝導』による『振動』を感知する能力で、『何か』の動きを補足したい。
空を飛びでもしない限りは、全く『振動』を起こさずに行動できる生物は存在しない…。
他に比べればやや大雑把で不鮮明だが、これで次の部屋の様子を把握できるだけしておこう。
また…通風口内に、『昆虫の死骸』などは落ちていないだろうか?

118みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/07(日) 20:34:52
>>116
(あの声って…片方の声はなんかさらわれる前に効いた気がするんだけど…なぁ。)

(ん?『上』…?)

スタンドを部屋の中へと進ませ、部屋の状況を確認したい。

119エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/08(月) 22:01:04
>>116
「うえ↑ッ!?」
 
 
さながらスタントマンの如く、横方向に飛ぶように上からくる何かから身をかわす。
その際に、体を捻り、『ロープ』を上方向に飛ばすことで、
『何か』にロープをあて、その大きさや重さを探り、それを考慮しつつ、避けたい。

120『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/09(火) 01:14:11
>>117(弓束)
こういう場所に虫が居るとすればゴキブリくらいだろう・・・が、あいにく周囲には見当たらない。
『開口部』と反対側の壁面に体を押し当て、『振動』で室内の動きを読み取ろうと試みる。


    ・・・ キィ
                 キィッ


『開口部』よりやや上、部屋の天井付近から、
かすかな『振動』が、弓束達の居る位置から遠ざかるように移動しているのを感じる。
天井に這わせてある照明器具の配線の間を縫って動いているのだろう。――――『猿』にもそうは真似のできない驚くベき『軽業』だ。


「・・・・・・・・・・これ・・・・は!?」


   『  キチチッ・・・

         キヲツケロ・・・ マダ ウエニ・・・ 

                    『イッピキ』ジャ ネーミテーダゾ  』    カチャカチャ

話声と金属製の器具を弄るような物音。
2人の人間と、人語を話せる数十cmほどの正体不明の存在が床の上に居ることが感じ取れる。



>>118(みなの)
『スーパーコーラ』が通風孔を通り抜け、室内に進入する。

部屋は、先ほどまでみなの達が居た『船倉』ほどではないが、かなり広く天井も高い。
天井付近には、一定の間隔をおいて小さな笠のついた電球が列をなして吊るされており、
通風孔のやや上に、ビルの建設工事などに使う『クレーン』を少し小さくしたような機械が2本並んでいる。


「・・・・・・・・・・これ・・・・は!?」


   『  キチチッ・・・

         キヲツケロ・・・ マダ ウエニ・・・ 

                    『イッピキ』ジャ ネーミテーダゾ  』    カチャカチャ

話声と物音の方にスタンドの目を向けると、
床の上に立つ2人の男女と、その間に横たわり動かない人の体、
少し離れた位置で何かを足で探っている『大きな虫』のようなものが見える。

立っている男女のうち『男』のほうは、『ツノ』が生えたような特徴的な髪形に覚えがある。
―――MIAの帽子を拾ってくれた男・・・だったろうか。



>>119(エルマー)

  ダッ!!
        ヒュンッ

右へ跳躍しつつ顔が天井を向くように上体を捩じり、スタンドの背に繋がった『コインのロープ』を下から上へと振り上げる。


           バシュッ 
                ドザァッ!!

『ロープ』は、落下してきた『何か』を『はじき飛ばす』には至らなかったものの、
落下地点を僅かにずらし、アイシュワリヤが身をかわす時間を稼いだ。
             
                        ・・・・ゴトッ
 
アイシュワリヤ:
「・・・・・・・・・・これ・・・・は!?」


床を転がって身を起こし、銃口を『何か』に向けたまま固まるアイシュワリヤ。

落下した位置から動かないそれは――――
まるで死後数千年を経た『ミイラ』のように、水分を失いパサパサに干からびた『死体』。
誰にも聞こえない断末魔の絶叫を発するかのように大きく開いた口がエルマーの方を向いている。
その頭に巻かれた派手な色のバンダナ、迷彩柄のズボンは、明らかに先ほどAK47を持っていた『海賊』のものだ。


   『  キチチッ・・・

         キヲツケロ・・・ マダ ウエニ・・・ 

                    『イッピキ』ジャ ネーミテーダゾ  』    カチャカチャ


なまじ人間並の知能を得たことで『銃』の方に興味が向くのか、
エルマー達に注意を促しつつも『AK47』を前足で弄っている『巨大蚤』。
――が、まだ『撃ち方』を学習できてはいないようだ。

121エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/09(火) 18:55:54
>>120
「俺が撃てって言うまで、撃つなよ?」
 
 
起き上がり、天井を見上げる。
可能であれば、ロープを再び振り上げたい。

122『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/09(火) 19:41:12
>>121(エルマー)
>「俺が撃てって言うまで、撃つなよ?」

この指示を出した対象は『アイシュワリヤ』? または『巨大蚤』?

123エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/09(火) 21:38:50
>>122
蚤に対してです。
わかりにくくて申し訳ない。

124我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/03/10(水) 22:34:22
age

125弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/11(木) 01:24:24
>>120
「……ありえない、これは……『何ですか』?」

体温の痕がほとんど無いのは、仮死状態から回復した直後だからだろうか…。
にも関わらず、これだけの運動能力を持つ……?

「……いえ…考えてばかりいても仕方ありませんね…。
私のポリシーは、知りたいのならそこに行け、なら実際に見て、触れてみるしかありませんか……!!」

もう少し移動し、破壊された換気口痕から部屋の様子を…特に天井を這う何かをこの目で確認。
さらに他に誰が室内にいるかも見ておきたい。

126みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/11(木) 21:13:08
>>120>>125
『…弓束せんせー、こっちには男の人…2人、女の人一人、でっかい虫みたいなの1
匹…ってとこです。』
『とりあえずそっちは何か有りました?って…多分なんかあったんだろうけど!』

動きを見せる弓束に対し、部屋の中の様子を大まかに伝えつつ、指示を待つ。

127『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/11(木) 23:08:30
>>121(エルマー)
>>123回答感謝。)

カチャ・・・  カチャ・・・    チャキッ

ようやく手にした道具の使用法を理解したらしい『巨大蚤』が、『AK47』の銃口を天井に向ける。

   「・・・」   コツッ

爪先で『ミイラ』を軽く蹴りつけ、完全に動かないことを確かめるアイシュワリヤ。


     ヒュッ
  
振り上げた『コインロープ』の先に、天井から方眼のように一定の間隔でぶら下がる『電球』が見える。
電球まではだいぶ高さがあり、今の『ロープ』の長さでは届かない。


       キィッ・・・ 
              パチッ

視界の端で、電球のいくつかがわずかに揺れ、小さな火花が散る。
『ミイラ』を落とした者と同一の存在かは不明だが、
電球を吊るしているコードと天井の間を、何者かが移動しているようだ。
ボートとクレーンのアームが邪魔になり、姿はよく見えない。

    
            カラン

エルマーの足に、床に転がる錆びた『モンキーレンチ』が触れる。
周囲にはいくつかの『ボルト』や『ナット』も落ちているようだ。



>>125(弓束)

  ズッ・・・

開口部から頭を出し、室内を目で観察する。


防水布で覆われた、10数人ほど乗れそうな『救命ボート』らしきものが、
通風口のやや下に設置された2本のクレーンアームからワイヤーで吊られている。
床まではだいぶ距離があるが、クレーンの1本を伝われば問題無く降りられるだろう。


> 『…弓束せんせー、こっちには男の人…2人、女の人一人、でっかい虫みたいなの1
> 匹…ってとこです。』

みなののスタンド会話での報告通り、『ボート』の向かって右側の床に、髪を逆立たせた若い男と、拳銃を持つスーツ姿の女、倒れて動かないガリガリに痩せこけた男の姿が見え、
『ボート』の左側に居るのは、大型の軍用ライフルを前足で持っている、見た事の無い数十cmもある『虫』。


       キィッ・・・ 
              パチッ

天井付近、『虫』よりも左手の壁近くの『電球』の一部が揺れ、小さな火花が散る。
裸電球かと思った電灯には小さな笠がついており、
電灯を吊るコードと天井との間に居ると思われる『何者か』の姿が判然としない。



>>126(みなの)
―――『寝癖髪の男』は、確かに『海賊』の襲撃の前からこの船に乗っていた。
どうやって『海賊』達の目を逃れたのだろうか?
テロリストは、標的とする国や施設に、あらかじめ仲間の一部を『スリーパー』として紛れ込ませておく事がある―――と言われるが・・・

『寝癖髪の男』達が居る床まではかなり高さがあり、怪我をせずに降りるには弓束の力を借りる必要がある。


       キィッ・・・ 
              パチッ

『スーパーコーラ』から見て左手奥の電灯の一部が揺れ、火花が飛ぶのが見える。
『何者か』は、電灯を天井から吊っているコードの間を、サルが蔓を伝わるように移動しているようだ。
『発泡』の射程内ではあるが、電灯の笠が陰を作り、その姿はここからでははっきりと見えない。

128エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/14(日) 23:02:21
>>127
(複数……だな。最悪の可能性を考えたら、複数の奴らが天井で俺らを見てる。
 ただ、だ。数的有意に立ってる海賊どもが、ここまで慎重にことを進めるものなのか?)

 
『モンキーレンチ』や『ボルト』『ナット』を回収する。
  
 
「まぁ、あれだ。その『ミイラ』は気にしねえでくれ。
 とりあえず、このボートを下ろすことを考えよう。
 『頭上』に気をつけて、こっち側。クレーンアームのところまで、移動しようか。」
 
 
『頭上』と言ったはの牽制。アイシュワリヤが注意する以上にこちらは注意を払う。
そして、一緒に、クレーンアームの操作が出来そうな場所へと移動する。

129弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/15(月) 14:37:32
>>127
(『虫』!?
………いえ、あれは『木箱の中』にいた何者かとは別………と考えるべきでしょう。
あの『木箱』と比べてあれは『小さすぎる』……・・・とは言え、銃を持っている以上、油断はできませんが…。
加えて、あの二人と『虫』は敵対状態に無い…それは銃口の位置をみれば解る………!)
                      ......
クレーンを伝い降りるか、いや……それよりも。

「みなのちゃん、『スーパーコーラ』を。
ここから私が飛び落ちると同時に、『蛇』から『マンモス』に切り換えます。手伝ってください。
『マンモス』の『脂肪』と『筋肉』、『骨』で落下のダメージを抑えつつ、着地の振動で『天井』の『何か』を落とします……!」

小声で囁くと、タイミングを計って飛び降りる。
必要なら床を殴って揺れを起こしてもいい…陸地が近いなら浅瀬も多いはず、今なら仮に他の海賊に揺れを感じられたとしても、
曳航中に船底がそこに触れたと思わせれる可能性は他よりは高いだろう。

ただ飛び降りるのではダメだ…安全に、かつ通風孔に居る二人に注意が行かないようにしなくてはならない。

130みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/15(月) 20:13:50
>>127>>129
(あの人たち……いや、まだ分からないし…あんまり刺激してもアレだしなぁ…)

ふよふよと浮かんでいるが、弓束の言葉が聞こえ、すぐ弓束の潜む通風孔へと戻っていく

『はいっ!…と、これですねっ!』
『せーの……っ!』
そして、タイミングを合わせ、スーパーコーラで『マンモスの牙』を弓束の口の中へ含ませる。

131『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/15(月) 23:17:56
>>128(エルマー)
エルマーの言外の意図を汲んだように頷き、銃口を天井に向けつつも『ミイラ』を慎重に避け、壁を背にしてクレーンの根元へと移動するアイシュワリヤ。
片膝を落として身を低くし、手の届く範囲の金具類を拾い集める。

アイシュワリヤ:
「・・・・!」

クレーンの操作装置を見つけたのか、エルマーに手招きのような動作をするアイシュワリヤ。
そちらへ向かおうとした時、

              
            ド  シ  ィ  ッ

床全体に『地震』のような大きな揺れが走る。
エルマーたちから少し離れた『通風孔』の下に立つ、巨大な毛むくじゃらの『獣』のような存在。

          パン!     パンッ!


                  「 ――――――――  ァッ 」
                                     ズサッ

数個の電球が破裂し、火花と細かな破片が飛び散り、
それと共に、奥の壁付近の床に、『獣』よりもだいぶ小さな『何か』が、かすかな呻き声を上げ落下してくる。
どちらへ銃口を向けるべきか戸惑っている様子の『巨大蚤』。


      バサッ

エルマーが姿を確認するより早く、床に落ちていた『防水布』を持ち上げ、その陰に身を隠す『何か』。



>>129(弓束)>>139(みなの)
弓束の『全身』が通風孔の外へ出るのと同時に『切り替え』を行わなければならない。

    チャラッ

弓束の首から『マンモスの牙』を外し、通風孔の少し下の位置に『スーパーコーラ』を待機させるみなの。


   ズズズズ
         ズシュルッ!

                     ―――――― カプッ

一気に通風管から空中へ躍り出た弓束の口が、『スーパーコーラ』の手から『マンモスの牙』をキャッチする。


            ド  シ  ィ  ッ


『蛇の抜け殻』を吐き出すのが遅れたため、『マンモス』としてのパワーは減じられたが、
それでも、瞬時に増大した強靭な筋肉と骨が体重を支え、落下の衝撃から弓束を守った。


          パン!     パンッ!

電球が破裂する音、ガラス片が床に飛び散る音に混じり、


                  「 ――――――――  ァッ 」
                                     ズサッ

コードにぶら下がっていた『何か』が、やや離れた床、
もう一艘のボートを包んでいたと思われる防水布の上に落下する音。
そして・・・・・
一瞬だが、『人間』―――変声期前の『子供』のものに似た『呻き声』が、弓束とスタンドを介したみなのの耳に届いた。
 
   バサッ
 ガササッ

姿を視覚で捉える前に、『何か』が驚くべき速度で、丸まった布の下へと潜り込む。

132弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/16(火) 12:55:00
>>131   ..................
「…………なるほど、そう言うことですか」

『何か』が防水布の下に隠れるのを見て頷く。

「空気穴は空けたくても空けれなかったんですね?
だってあなたは………『光が嫌い』だから。
だから常に、灯りの届かない、直接届きにくい場所を移動し続けていた…………!!」

『剛力』『骨格』を残し、他は解除。
人の姿に戻ると、明らかに海賊とは違う風体のエルマーたちを手で制する。

「早くボートを出して……いえ、ボートの出口を開けてください!
光が差し込むだけで、おそらく『あれ』の動きはかなり制限できるはずです!!
……あなたたちの今したいことはなんですか?戦うことですか?それとも…………ボートを下ろして、ここを出ることですか?

前者なら相手になります、後者なら……ここはわたしに任せて、今のうちに…!!」

『今のうちに』はみなのたちへの言葉でもある。
『今のうちに』急いで他の人質をここに呼んで、海賊が駆けつける前に、逃げなくてはならない…!!

133弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/16(火) 13:01:25
>>132
追記、『蛇の皮』は口から出しておきたい。

134エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/17(水) 17:06:46
>>131-132
「もちろん後者だ。
 俺たちは、海賊の眼を逃れただけの一般人だからな。」
 
弓束の言葉を信じることにする。
しかしどうやら『スタンド使い』みたいだな。
 
「ネエちゃん。ボートを下ろせるか?なるべく早く頼んだぜ。
 蚤くんはこっちに来てくれ。きみならひとっ飛びだろ?」
 
 
言いながらも、先程の火炎瓶を『連結』しておく。

135みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/17(水) 21:10:41
>>131>>134
『…は、はいっ!!』
「MIAさん、はやくっ!海賊さんたちに見つかる前に向こうに行かないと!」

みなののほうは、MIA達をせかしつつ、前へ進み
スーパーコーラは出入り口を開けるために向かわせる。
錠などが付いているようであれば発泡を何度か繰り返し、破壊しておこう

136『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/17(水) 21:34:44
>>135(みなの)

>スーパーコーラは出入り口を開けるために向かわせる。

上記の『出入り口』は『ボートの搬出口』? 
または、MIAママ達が居る『船倉』の扉?

137『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/18(木) 02:04:09
>>136を訂正。

>>135(みなの)
>スーパーコーラは出入り口を開けるために向かわせる。

上記の『出入り口』は『ボートの搬出口』(現在弓束たちが居る部屋)? 
または、MIAママ達が居る『船倉』(箱があった部屋)の『出入り口』?

138みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/18(木) 22:03:40
>>137
『ボートの搬出口』のほうで。

139『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/18(木) 23:25:08
>>132-133(弓束)
外見を人間に戻す弓束。
『大きな虫』がボートを跳び越え、角のような髪をした男の傍に落下する。
男の体に重なるように浮かぶ『人型スタンド』の像―――その背後に、コインやボルト等の金属製品が『ロープ』のように一列を成して宙に並んでいる。


            キュシュシュシュシュ

男の連れと思われるサングラスの女性がクレーンの制御盤を操作すると、部屋の一つの壁を形成する『シャッター』が持ち上がり、
眩しい陽射しが、弓束たちと防水布の陰にうずくまる『何か』の上に降り注ぐ。

    ゴォコォォォォォン

クレーンのアームが、『何か』の居る搬出口の方向へ『ボート』を押し出していく。


      「・・・」

             ズズズズ
                     ザッ!

『何か』が、意外な行動を見せた。
『ボート』にぶつかる寸前、被っている防水布もろとも床を滑るように移動し、
自ら搬出口の外―――海面に飛び出したのだ。

    
                ザ ブ ォ !!

水音の後、防水布のみが海面に広がる。
『中身』は海底に潜ったのか、布は動かず、気泡も立ち昇ってこない。



>>134(エルマー)
『獣』が、見覚えのある白衣にぼさぼさの髪の女性へと姿を変える。


アイシュワリヤ:
「―――はい!
 この『搬出口』が開くと、おそらく操舵室に警告が送られるはずです。
 入口のドアに警戒をお願いします!」


   パチ パチ
        カシュッ    

アイシュワリヤが制御盤のスイッチを操作すると、

            キュシュシュシュシュ

錆びた鉄の擦れ合う耳障りな音を立てて、部屋の一辺を占める壁が上にスライドし始め、室内に日光が射し込む。

      ビィンッ
           ボテッ

ボートを跳び越えた『巨大蚤』がエルマーの傍に落下し、『搬出口』と反対側の扉に向け小銃を構える。
ボートの下の留め具を外しつつ、『酒瓶』を拾い上げ、小銭とボルト・ナットの『ロープ』の先に『連結』するエルマー。


    ゴォコォォォォォン


クレーンアームが伸び、ボートが『搬出口』の外へ向け移動していく。
 

         ダダダッ  
              カンカンカン

                コッチダ!!    イソゲェ!  
                           ダダダダ

複数の『海賊』と思しき足音と声が、入口の扉の向こうから近づいてくる。

140『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/18(木) 23:26:13
>>135(みなの)
>>138回答感謝。)

    シ ュ ン

『スーパーコーラ』を『搬出口』のシャッターの方に近づかせた直後、

            キュシュシュシュシュ
サァッ

シャッターが上へと開き、強い陽射しがスタンドの目を射た。
錠はかかっていなかったようだ。

      「・・・」

             ズズズズ
                     ザッ!
    

                ザ ブ ォ !!

『スーパーコーラ』の目が一瞬眩む間に、
『マンモス』化した弓束の起こした振動で床に落ちた『何か』が、布を被ったまま海面に飛び込む。

通風孔の前に着き、降りようとするみなの・・・・が、床まではかなりの高さがある。
みなのが先に降りなければ、背後に居るMIAは降りられない。

MIA:
「は、はいぃ! 
 『うぇっとさ〜ん』! みなのちゃんを、うけとめてあげてっっっ!!」

 ズキュン!

MIAのスタンドがみなのをすり抜けて床に降り立ち、大きく両腕を広げてみなのを待つ。

141エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/19(金) 21:09:29
>>139
(さっきの白衣のネーさんか。
 スタンド使いだったってわけね。)
  
「よし、ネーちゃんはボートの準備ができ次第、乗り込んでくれ。」
 
 
(海賊たちも気づいたみてえだな。)
 
 
入り口に注目し、海賊たちが入ってきたら、
連結した火炎瓶を振るって海賊たちにぶつけたい。
 
 
「蚤くん。俺が合図したら指をさしたら、
 その方向に向かって撃ってくれよな。」

142みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/21(日) 21:06:58
>>140
(ん…『海』に…逃げた?
せんせーは何だかわかってたみたいだけど…)

「……っとと!危ない危ない…」
「よ、よ〜し…頼みますよ…え、えい!」

すこしバランスを崩しながらも、『うぇっとさん』に受け止めてもらえるように位置を調整し、飛び降りる

143弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/21(日) 22:09:52
>>139
「……・・・!!
考えましたね………水中深くなら、光も届きにくい…そして私たちがボートを使えば、その底に張り付く形で自分は光を避けられる…!!

けれどそれは、逆に言えば………二つのうち、どちらか一つは無事に出航できるということ…!」

『何か』にぶつかりそうになった方の『ボート』に飛び乗る。
『ボート』は手漕ぎ式だろうか?それともなんらかの動力があるのだろうか?
さらに、何か積んであるものが無いかも確認しておこう。

「直ぐに乗るのは危険かも知れません……私が囮になります。
私なら、最悪『ボート』を破壊されても、問題なく動けますから……。
その代わり…残りの人質と、その子たちをお願いできますか?他の人質の場所は、その子たちが知ってます…!!」

『エルマー』たちにそう伝えると、『鷹の爪』を片手に掴んでおきたい。

144『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/22(月) 20:09:51
>>141(エルマー)
白衣の女性に続いて、通風孔から2人の少女が床に降りてくる。
その1人は、甲板で撮影をしていた新人アイドルのようだ・・・・・が、
何故か一昔前のゲームに登場する『女戦士』のような『ビキニアーマー』を身に着けている。(http://img.bigbe.jp/img_more.php?title_id=26456


白衣の女性:
>「直ぐに乗るのは危険かも知れません……私が囮になります。
>私なら、最悪『ボート』を破壊されても、問題なく動けますから……。
>その代わり…残りの人質と、その子たちをお願いできますか?他の人質の場所は、その子たちが知ってます…!!」

アイシュワリヤ:
「・・・わかりました。
 ですが、いま船内からあのドアに向かうのは危険です・・・
 私が、外側から一度甲板に上がって、他の人質の方々を誘導します。
 獲馬さん・・・もう少しの間、敵を『クレーン』に近づかせないようお願いします!」

エルマーと白衣の女性の言葉を聞き、ボートに乗り込むアイシュワリヤ。


    ガコッ!    ガゴッ
              ガチャッ  

ドアが叩き破られる音。
入口の幅は狭く、一度に1人ずつしか入ることはできない。
先頭を切って部屋に飛び込んでくる、斧を手にした海賊めがけ、能力で『連結』した酒瓶を投げつける。

        ガシャァン!

咄嗟に海賊が振り下ろした斧に瓶が当たって割れ、中身が海賊の顔や胸、周囲の床に飛び散る。


          
>>142(みなの)

   タッ
      ガシィ!

スカートを押さえ通風孔から飛び降りるみなのを、『ウェット・ウェット・ウェット』の腕がしっかりと抱き止める。


        ―――― シュタッ
              
みなのに続いて、柔らかな身ごなしで床に降り立つMIA。

MIA:
「・・・・ふみゅ! ひはぁ・・・・
 『だんすれっすん』のとき、おそわった、『じゅうなんたいそう』、
 ふだんから、きちんとやってて、よかったですぅ・・・」


       vrrrr・・・   vrrrr・・・

MIA:
「・・・・・ふぇ?」

携帯を取り出し耳に当てるMIA―――奇跡的に電波がまだ通じていたらしい。

MIA:
「もしもし・・・おかーさん!?
 う、うんっ!
 みなのちゃんも、せんせいも、わたしも・・・ぶじですぅ!
 えっと・・・いま・・・『ぼーと』のあるへやにいますぅ!

 ・・・・・みなのちゃん! せんせい!
 『しのださん』が、みはりのひとを、やっつけてくれて、
 おかーさんたちが、『かもつしつ』から、でられたって・・・いってますぅ!」

先ほど海に落ちた『AD』の男が、MIAママ達と合流したらしい。


弓束:
>「直ぐに乗るのは危険かも知れません……私が囮になります。
>私なら、最悪『ボート』を破壊されても、問題なく動けますから……。
>その代わり…残りの人質と、その子たちをお願いできますか?他の人質の場所は、その子たちが知ってます…!!」

サングラスの女性:
「・・・わかりました。
 ですが、いま船内からあのドアに向かうのは危険です・・・
 私が、外側から一度甲板に上がって、他の人質の方々を誘導します。
 獲馬さん・・・もう少しの間、敵を『クレーン』に近づかせないようお願いします!」


ボートと反対側のドアからなだれ込んでくる海賊達に、寝癖髪の男のスタンドが応戦を始めている。

MIA:
「みなのちゃん! 『こーちゃん』で、あのおねえさんを、あんないしてあげてください!
 わたしは、あっちのおにいさんを、おてつだいしますぅ!」

145『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/22(月) 20:10:55
>>143(弓束)
ボートの表面にかけられた布を剥がすと、その後部には小型の船外エンジンが取り付けられており、
内部には数本の長いロープと、非常食料や信号銃を収めてあると思われる赤い箱が見える。

MIA:
「・・・・・みなのちゃん! せんせい!
 『しのださん』が、みはりのひとを、やっつけてくれて、
 おかーさんたちが、『かもつしつ』から、でられたって・・・いってますぅ!」

携帯を耳に当てながら叫ぶMIA。
どうやら、『助手の男』は無事船に戻り、MIAママ達も船倉から脱出できたようだ。
海賊達の注意がこちらに向き、見張りが手薄になったことが幸いしたのだろう。


搬出口と反対側のドアから侵入しようとする海賊達を、寝癖髪の男のスタンドが押し戻そうとしている。
ドアの大きさからして一度に大勢が入ることはできないようだが、
海賊達の群がるあのドアに船内から近づくことは無謀だろう。


サングラスの女性:
「・・・わかりました。
 ですが、いま船内からあのドアに向かうのは危険です・・・
 私が、外側から一度甲板に上がって、他の人質の方々を誘導します。
 獲馬さん・・・もう少しの間、敵を『クレーン』に近づかせないようお願いします!」

弓束の言葉に応え、寝癖髪の男に告げたサングラスの女性が、弓束の後からボートに乗り込み、ロープの1本を手に持つ。
ボートが搬出口の外に出たところで、甲板の手摺りに投げて登るつもりのようだ。

146弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/23(火) 04:14:38
>>145
「…よし………これだけあれば…!!」

箱を開いて中を確認。
信号銃をポケットに押し込むと………非常食料の中に、『魚の缶詰』があるかどうかを確かめたい。

「……!
僥倖ですね、解りました………必要ならば、甲板まで私が運びます!!」

再び『マンモスの牙』から力を引き出し、『象人間』に。
そして『鼻』を伸ばし、象たちがそうするように、海水をポンプのように吸って溜め込んでおこう。
……その鼻面を齧られないように、水面にも注意しておく。

147エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/23(火) 17:17:13
>>144
「任されたぜ。白衣のネーさん。」
  
(そろそろ、異常進化のタイムアップだな……。)
 
巨大蚤から『AK47』を受け取る。
 
「蚤くん。最後に一仕事頼む。
 奴らにビビらせてやってくれねえか?」
 
 
(お願いを聞いてくれたら、)巨大蚤が、海賊たちに向かって飛びかかる!
 
 
「HO!HO!HO!
 ゴロツキ共!オウガーストリートのドラゴンこと、このエルマーが一つ忠告してやる。
 『引き金』は引くな!そして、3歩下がってドアを閉めろ。だ。」
 
 
ジャキッ!
 
『AK47』を構える。

148みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/23(火) 20:57:09
>>144
「りょーかい、ですっ!」

「さ、行きましょう!えーっと…」

サングラスの女性に話しかけつつ、『スーパーコーラ』で甲板の様子を窺いに上がる
問題が無さそうなら、女性と共に海賊たちの誘導へ赴こう

149『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/23(火) 22:40:58
>>146(弓束)>>148(みなの)

サングラスの女性:
「・・・・貴女がたお二人も『能力者』なのですね・・・
 初めまして、『アイシュワリヤ』と申します」

みなのと弓束に向け名乗るサングラスの女性。
本人はスタンド使いではないが、スタンドという存在については知っているらしい口振りだ。

赤い箱を開け中身を確認する弓束。
信号銃は一度に一発装填する形式で、信号弾は『3発』。
飲料水のタンクに、軽い傷なら手当の可能な医療キット。
食料は『ビスケットバー』と『オイルサーディン』の缶詰が数個。


MIA:
「おかーさん・・・みなのちゃんと、かわりますぅ。
 みなのちゃんが、『ぼーと』のほうへ『ゆーどー』しますから・・・
 きをつけて、『かんぱん』のほうに、きてくださいぃ!

 ――――みなのちゃん・・・おねがいしますぅ!」


MIAが『通話中』の状態のままの携帯をみなのに手渡し、寝癖髪の男の方へと向かう。
『スーパーコーラ』の手に携帯を持たせれば、スタンド使いではない『アイシュワリヤ』にもスタンドの位置を把握できるだろう。


  ゴォォォオオオオオン

弓束、みなの、アイシュワリヤを乗せたボートが、伸びるクレーンによって海面の上へとせり出す。
数km先に、巨大なプリンを思わせる形の岩山が特徴的な『島』の姿が見える。
天候が急変しなければ、ボートのエンジンの燃料で到達できそうだ。


          ス ゥ ッ

『スーパーコーラ』を上昇させ、手すりの隙間から甲板の様子を見渡すみなの。
スタンドの視界の範囲に海賊の姿は見えない・・・思ったよりもこちらの船には多くの人出を割いていないらしい。
スタンドから数m先に、船倉に降りる際に通った扉が見える。

 
  ズ ズ ズ ゥ ゥ ゥ

『マンモス』の鼻で海水を吸い上げる弓束。
水中から何かが襲ってくる気配は感じられない。

アイシュワリヤ:
「ロープで登るよりも速く運んでいただける手段が?
 ・・・はい。お願いします!」

150『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/23(火) 22:41:48
>>147(エルマー)

  【 ・・・ オッケー 】

       ビョオォン!!
                ベシィ!!

『酒』を浴びせられた先頭の海賊が、『巨大蚤』の跳躍からの『急降下頭突き』を顔面に受け、
バランスを崩し、後ろから入ってくる数人の海賊にぶつかりドミノ倒しのように尻餅をつく。

                   ―――シュン

本来の大きさに戻った蚤がエルマーの視界から消える。


ジャキッ!

立ち上がろうとする海賊達にAK47の銃口を向け啖呵を切るエルマー。

           
        「グッ・・・・」

馴染み深い匂いのせいで足元にこぼれた液体が何かを察したらしく、先頭の男につられてドアの方へ後退する海賊達。
現在室内に居る海賊は、(ミイラを除いて)4人―――ドアの向うに何人いるかは不明だ。


       「ブレッド・・・ブレッドぉ!
        てめー!! ブレッドに何しやがったんだァ!!?」
      
          「待て、ホルヘ!
           こいつも多分、『船長と同じ』だ・・・おめーも殺られちまうぞ!」


海賊の一人が床に転がるミイラに取りすがり、目に涙を浮かべエルマーを睨む。
それを制する先頭の海賊。


                 ――――  チャキ

MIA:
「『えるまー』さん、あぶないっ!!」

        ヒュン         
             ビシィ!!
                    「グェッ!」

『ビキニアーマー』姿の少女――『MIA』の隣に立つ人型スタンドが投げつけたガラス片が、
エルマーから見て後方、ドア近くに居た海賊の手から拳銃を弾き落とした。
他の海賊の肩越しにエルマーを撃とうとしたようだ。

151エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/25(木) 12:47:26
>>150
質問

海賊たちは入り口近くにみんな集まっていると思っていたのですが、
エルマーの後方にもいるということは、既にいくつかに分かれてる?

152『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/25(木) 19:02:51
>>150
言葉が足りず申し訳無い。以下の部分を訂正。

× エルマーから見て後方、ドア近くに居た海賊の手から拳銃を弾き落とした。

            ↓

○ エルマーから見て、他の3人の海賊(酒瓶をぶつけられた男、ミイラにすがりつき泣いている男を含む)よりも後方(=ドアを入ったすぐの位置)に居た海賊の手から拳銃を弾き落とした。

153『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/25(木) 20:54:39
アンカーミス失礼。
>>151(エルマー)
言葉が足りず申し訳無い。以下の部分を訂正。

× エルマーから見て後方、ドア近くに居た海賊の手から拳銃を弾き落とした。

            ↓

○ エルマーから見て、他の3人の海賊(酒瓶をぶつけられた男、ミイラにすがりつき泣いている男を含む)よりも後方(=ドアを入ったすぐの位置)に居た海賊の手から拳銃を弾き落とした。

154みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/25(木) 21:22:38
>>149
「えっと…『あいしゅわりゃりゃ』…違った『アイシュワリヤ』…さん…」

「『スタンド使い』…ってわけではないんですね…とりあえず、まずは甲板まで行きましょう!」

「…せんせーに何か手段があるんなら、それ、使わせてもらいますっ!」

『スーパーコーラ』に一端形態を持たせつつ、弓束の準備が終わるのを待つ

155弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/26(金) 05:03:47
>>149
「ええまあ。
鼻で持ち上げるのと、空を飛ぶのとどっちがいいですか?」

鼻がいいなら鼻でアイシュワリヤを持ち上げて運び、飛びたいなら『シマフクロウの羽』を咥えて『翼』を得て空に上がりたい。
鼻に溜めた水は、いざというときの牽制用だ。
甲板に上がるとき、或いは誰かが危険だと感じたら迷わずぶっ放そう。
『スーパーコーラ』が甲板上を見張るなら、こちらは引き続きボート周辺を注意…その際大きな『耳』を使って、音にも気をつけたい。

「先ほども言いましたが…。
私は『ボート』が無くても逃げれます、ですからそちらが逃げることができる準備が出来たなら、私に何かあっても気にせず先に行ってください」

156エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/26(金) 16:24:48
>>151
回答感謝

>>149
「サンキューな。『撥恵』。つかよく俺のこと覚えてたな?
 やっぱり、俺のカリスマ性というか、スター性がなせる業か?」
 
軽口をたたきながら、海賊たちを見やる。
 
 
(びっくりして、とりあえず乱射するかと思ったが、そこまで浅はかじゃあねえようだな。
 んでもって、あの口ぶり。身近…つかこいつらのボスは『スタンド使い』か?
 撥恵も、白衣のネーさんも、そこの元気な娘もそうみたいだし。
 俺のかかわることにゃ、どうしてこう、スタンド使いがセットなんだ?
 事件と名探偵じゃねえんだからよ……。)
 
 
「つか、状況解ってんのか?
 お前らは、引けば火だるま、進めば銃殺。挙句の果てにはミイラマン、だ。
 もしどれも否だって言うんなら、さっさと帰るんだな。」
 
後ろの3人を見ながら、海賊たちにそう話しかける。
 
(正直、言葉だけで足止めすんのはこれが限界だぜ?
 殺しのライセンスを持ってるわけじゃあねえんだからよ。)

157『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/26(金) 21:57:40
>>154(みなの)
アイシュワリヤ:
「あっ・・・はい、では・・・・
 ・・・『鼻』で、お願いします」

         シュルッ

答えを聞いた弓束の鼻が瞬時に長く伸び、アイシュワリヤのウエストに絡みついて高く持ち上げ、
甲板の手すりを越え、携帯を持つ『スーパーコーラ』の近くに降ろす。


    ブォォォッ!!    ブォォォッ!!    ブォォォッ!!

――直後、耳を劈くような『警報音』が辺りに響き渡る。

     ガチャッ

入口の扉が開き、走り出てくる3人の人影が、スタンドを介してみなのの目に映る。
先頭に立つのは、ヤシの葉のような髪の毛を持った人型スタンドを発現させている『MIAママ』。


MIAママ:
「・・・あれは・・・! みなのちゃんの・・・・
 篠田さん、中槇さん・・・あっちですっ!」

MIAママが、ADとスタイリストと共に『スーパーコーラ』の方へと駆け寄る。


  「―――居たぞ! 逃がすなァ!!」

      ズキュゥン!   ズキュゥン!
             「グァッ!」   

3人の向う側から現れた海賊2人が持つ武器を、アイシュワリヤの銃弾が叩き落とす。

   
   ―――――   チャッ

その反対側、アイシュワリヤの背後に1人の敵の姿が見える。
銀色に光る銛を装填した『水中銃』でアイシュワリヤを狙っている。




>>155(弓束)
アイシュワリヤ:
「あっ・・・はい、では・・・・
 ・・・『鼻』で、お願いします」

         シュルッ

やや戸惑うアイシュワリヤの答えを受け、『マンモス』の鼻をその胴に巻きつけて持ち上げる弓束。


    ブォォォッ!!    ブォォォッ!!    ブォォォッ!!


アイシュワリヤが甲板に降り立った直後、腹の底に響くような『警報音』が船内から聞こえてくる。


      ≪   ・・・・ 左舷後方から浸水!   ≫


      ≪  ・・・右舷からもだ!
          何かわからんが、船底に穴を開けて回ってる奴がおる!
          手の空いとる者は全員、浸水箇所の修復に向かえ!  
          人質どもは放っとけ! どの道ボートで着ける陸地は『あの島』しか無い!  ≫


『マンモス』の聴覚が、船長に『おやっさん』と呼ばれていた副官の声を捉えた。
船内のスピーカーで他の海賊達に呼びかけているようだ。


           ガ コ ン ッ

ボートを吊っているクレーンがわずかに傾く。
片方のワイヤーが切れかかっている・・・スタンドの視界に集中しているみなのは気づいていない。

158『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/03/26(金) 21:58:37
>>156(エルマー)
MIA:
「よかったぁ・・・『えるまー』さんで、あってましたぁ・・・
 わたしぃ・・・ひとのなまえ、おぼえるのは、じかんがかかるんですけどぉ、
 いっかい、おぼえたひとは・・・わすれないんですよぉ!」

安堵するかのように小首を傾げ微笑む『MIA』。
その隣に立つ『黄色いレインコート』のスタンドが、床から拾った金属片をいつでも海賊達に向け飛ばせるよう構えている。


    ブォォォッ!!    ブォォォッ!!    ブォォォッ!!


突然、壊れた金管楽器を思わせる重々しい『警報音』が、格納室内に響き渡る。

   
      ≪   ・・・・ 左舷後方から浸水!   ≫


天井近くに設置されたスピーカーから、やや年配の男の声が聞こえる。


  「浸水だって!?」
            「岩礁か?」
                    「バカ言え! トルヒリョのおやっさんがそんなヘマするわけねぇ!」


      ≪  ・・・右舷からもだ!
          何かわからんが、船底に穴を開けて回ってる奴がおる!
          手の空いとる者は全員、浸水箇所の修復に向かえ!  
          人質どもは放っとけ! どの道ボートで着ける陸地は『あの島』しか無い!  ≫

   パリィン
        ビンッ   ビンッ
                   ブシュゥゥゥゥゥゥ
                          ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥ

壁を這う何本かのパイプの繋ぎ目のボルトが吹き飛び、そこから海水が噴出する。


     「・・・・・く、クッソォォ・・・・よくもブレッドを・・・
       てめー、許さねぇ・・・今日んとこは見逃してやるがよぉ・・・
       地獄の釜の底這い回ってでも探し出して、ぜってぇブチ殺してやんぞォオオ!」

呪いの言葉を投げつける『ホルヘ』を引きずるようにして、4人の海賊がドアの外へと退却する。

MIA:
「ふぁ・・・! ま、まってくださぁい!
 そのひとを、『みいら』にしたのは、えるまーさんじゃ・・・・」


           ガ コ ン ッ

              カラララララ    カララン

散らばった金具類が転がり始める―――床が少しずつ傾いている。

159みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/03/28(日) 22:29:12
『…みなさん!こっちです、早k……!!』

『アイシュワリヤさん、危ないっ!!』

大きく携帯を振りつつ誘導するが、水中銃を構えた男に気付き、すかさず最大威力の『発泡』で気絶させようとする

160弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/03/29(月) 18:31:20
>>158
「助かりましたね…。
おかげで当面の懸念はあの『何か』だけになりました………おおっと」

ガシッ

ワイヤーを掴み、『マンモス』の剛力で切れるのを防ぐ。
一時的とは言え、両手がふさがるが仕方あるまい。

「一応、こんなこともあろうかと用心はしてありますが…早く降りないと危険ですね」

161エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/03/31(水) 18:57:24
>>158
「俺はそうでもないが、今回はあたりだったみたいだな。」
 
そう言いながらも、できすぎた結果に一抹の不安を感じる。
 
 
「まあ、みなまで言うな。そう思わせたほうが都合がいいこともある。
 それよりも、俺たちも脱出しなきゃな。
 一応、そのミイラも拾ってくか。」
 
 
MIAと協力してミイラをボートに乗せ、そのままボートでの脱出を試みたい。

162『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/01(木) 21:20:12
>>159(みなの)

 シュポムッ!!

     「グブッ!」    ドザァ

全力の『発泡』を顎に受けた海賊がのけ反って倒れ、銛は大きく逸れて飛び去った。
アイシュワリヤが感謝の念を込めみなのに向かい頷く。

中槇:
「・・・うぇ? ケータイが・・・浮いてる?」

アイシュワリヤ:
「急いでください! ボートはこの下です。
 そこの白い箱の中に縄梯子があります」

篠田:
「あ・・・は、はい!」

手摺りに固定された箱を開け、縄梯子をボートに向け降ろす篠田。
スタンドの目で周囲を警戒するみなの―――他の敵が現れる気配は無い。
アイシュワリヤに促され、中槇・篠田・MIAママが順に梯子を下っていく。
3人が無事にボートに乗り込んだのを確かめ、アイシュワリヤも梯子を下り始める。



>>160(弓束)
とっさに両手でワイヤーを掴む弓束。
細い鉄線の束が指の肉に食い込むが、『マンモス』の力がボートの安定を保つ。

  ガチャ
     シュルルッ

甲板の上からボートに向け縄梯子が下ろされ、スタイリスト、AD、MIAママが順に降りてくる。

MIAママ:
「先生! みなのちゃんも・・・ご無事で良かった・・・」

3人の後に続いてアイシュワリヤも梯子を下り始める。



>>161(エルマー)
MIA:
「ふぇ・・・で、でもぉ・・・『ごかい』されたままじゃ、えるまーさんが・・・・・
 ふぁっ・・・は、はいぃ!」

床に取り残された『ミイラ』をこわごわ持ち上げようとするMIA。


MIA:
「・・・・・・・・・??」

ふと怪訝な表情をし、『ミイラ』の胸に耳を近づける。

MIA:
「・・・・!
 しんぞー・・・うごいてる・・・・・
 このひと、まだ、いきてますぅ!
 わたしの『のーりょく』だったら、たすけられるかも・・・!」


警報音が船内に響く中、
エルマーが『ミイラ』の上半身を、MIAが両足を持ち、ボートへと運ぶ。


>>159>>160>>161(全員)
中槇:
「うえっ・・・・な、なにそれぇ・・・!?」

篠田:
「な、なんか、とんでもない事になってるみたいっスね・・・」


『スーパーコーラ』がみなのの傍に戻り、エルマーたちと『ミイラ』を含む全員がボートに乗り移ったとき、


       ズ ゥ ゥ ン


船の全体が、ボートに覆いかぶさるように大きく傾く。
速く船から離れた方が良さそうだ。

アイシュワリヤ:
「エンジンをかけます。 皆さん、しっかりつかまっていてください!」

163『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/01(木) 21:21:58
>>162
メール欄はミス。申し訳無い。

164『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/03(土) 00:53:43
age

165弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/04/04(日) 13:35:52
>>162
「……ふう、なんとか皆さん、乗り移れたみたいですね。
ですが………」

離してもいい頃合になったらワイヤーを離し、手をさすりながら『マンモスの牙』を口から出す。
全員助け出すことに成功したのはいいことだ、が…まだ、懸念が残っていた。

「……あと一つ、しなくてはいけないことがありますね。
みなのちゃん、ボートの下を『スーパーコーラ』で覗いて来てくれませんか?

例の『何か』が…くっついてきているかも知れません」

白衣を脱ぎながら、みなのに偵察を依頼する。
もし何かあったら直ぐに飛びこめれるように、Gパンも脱いでおこう。

166みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/04/04(日) 20:46:47
>>162>>165
「せんちょーさんたちにはわるかったけど、でもそれより危険っぽいあいつが逃げた以上、追うしかないですよね。」
「MIAさん、その人を元に戻せるんですか?」

『体液』を吸われたらしい元船員の様子を見つつ、MIAに話しかける

「あ、はい、もし万が一ってこともありますからね・・・行ってきます!」

弓束の指示に従い、『スーパーコーラ』を船底へ向かわせる

167『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/08(木) 19:37:20
age

168『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/11(日) 21:05:44
>>参加者各位

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1262478987/317
エルマーPLよりの上記のレスに気づくのが遅れたため、進行が滞ってしまいご迷惑をおかけしてすみません。
あらためて全員の点呼を取りたいと思います。
いらっしゃいましたら、一言レスをいただければ幸いです。

169弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/04/11(日) 21:16:53
>>168
いつでもレスできます。

170『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/12(月) 03:18:21
>>169(弓束)
レス感謝。

171エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/04/12(月) 12:39:13
>>168-170
本当に本当に申し訳ございません。
まだしばらくレスが不定期になるとは思いますが、
とりあえず山場は過ぎたので、もう少しはレスできると思います。
本当に申し訳ございませんでした。


>>162
「そうだな。でもちょっと待ってくれな。」
 
財布についていたチェーンを使って『ミイラ』を拘束する。
 
「一応な。暴れたりするかもわからんから。」
 
 
Gパンを脱いだ先生の方はなるべく見ないようにして言う。

172みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/04/12(月) 18:30:53
>>168
気づくのに送れて申し訳ない
とりあえず大丈夫ですよー

173『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/12(月) 21:15:01
>>171(エルマー)
>>172(みなの)
レス感謝。

明日、GMレスにて進行再開します。
今後ともよろしくお願いします。

174『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/13(火) 22:02:50
>>165(弓束)
>>166(みなの)
>>171(エルマー)

白衣とジーンズを躊躇なく脱ぎ捨てる弓束。
エルマーに倣い、あわてて顔を逸らす助手の男。

『スーパーコーラ』の目で船底を確認するみなの――――怪しいものが張りついている様子は無い。


    ドゥルルルン!
            ドゥルルルルルルル

アイシュワリヤが船尾エンジンのスターターハンドルを勢い良く引くと、ボートは加速しつつ船から離れていく。

中槇:
「篠田君・・・出崎さんは?」

篠田:
「・・・・・それが・・・
 別の部屋に居たんスけど・・・足腰も立たないくらいボコボコにされてて・・・
 カメラ寄越せって言われて渡さなかったから、って・・・・・
 おぶって連れてこうとしたら、
 『バカヤロウ・・・俺やてめーの替わりはいくらでも居るがタレントの替わりは居ねぇんだ
  そんな事もわかんねーから出世できねーんだ・・・さっさとMIAちゃん達の所行ってやれ!』・・・って・・・・・
 俺・・・・俺・・・・・・・・」

スタイリストにカメラマンの安否を尋ねられ、下を向き悔しげに歯を食いしばる助手の男。
その肩にそっと掌を置くMIAママ。


    ――――――


  シュゴオオオオオオ
          ・・・タポッ

MIAのスタンド『ウェット・ウェット・ウェット』が、片方の腕を海面に浸し、
もう片方の掌を、エルマーに両手首を縛られた『海賊のミイラ』の胸に当てる。

――――土のように干からびた皮膚が少しずつ『潤い』を帯び、人間の肌の色に戻っていく。

MIA:
「よぉし・・・もう、ちょっと・・・ん、しょっ・・・・・!」

ボートに積んであった飲料水のポリタンクを持ち上げ、海賊の顔の上にかざすMIA。


         ピチョッ   
             ピチョン

冷やされた水蒸気が水滴となり、ポリタンクの角から海賊の口の中にしたたり落ちる。


     「 ・・・・  ク   ・・・・・  カハッ   ・・・・・・・・ 」


『元ミイラ』の瞼が動き、口からかすかな呻き声が漏れる。



    ――――――


『元ミイラ』を除く全員が会話を交わし、互いの顔と名前、この島に来た目的について知る。

連絡船の姿が島から突き出た岬の陰に消え、いつしか空は夕暮れの色に染まっている。
ボートから見える陸地の様子が、ゴツゴツした岩からマングローブの生い茂る森へと変わる。


アイシュワリヤ:
「・・・・衛星の位置が悪い・・・・・」

携帯電話に似た機器の液晶画面を見ながら呟くアイシュワリヤが、やがて全員に聞こえる声で言う。

アイシュワリヤ:
「ボートの燃料が残りわずかです。
 あの地点にいったん上陸して、休息を取りましょう。
 あと10時間ほどで衛星電話が使える状態になりますので、
 夜が明け次第、島に住む私共の組織の『協力者』に救援を求めます。
 ・・・・ご異存のある方は?」


木々の間から白い砂地が視界に広がる。

175弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/04/14(水) 10:46:04
>>174
「『ついてくる』かと思ったんですが…………ふむぅ。
………あれぇ、どうしたんですかぁ?」

『何か』がついてきていないなら、それでいい───今の所は(個人的には大問題だが)。
だがとりあえず、『水で戻せる』ことが解ったのは収穫だろう。
思案をめぐらせながら、いつでも海に飛び込めれるよう脱いだ服を着直して、顔をそらしている二人に首をかしげた。

「むむぅ……………でも、何だか解る気がしますねぇ」

『出崎』のことに顔を曇らせながら呟く…。
自分も同じような立場なら……『生徒』のためならそうしただろうから。

「とりあえずはありませんよぉ。
食料は………そういえば『ビーフジャーキー』がありましたし、この『ボート』にもありますし…。
…………火を焚けると暖を取れていいんですけどぉ…。

ボートの残りの燃料を、ほんの少し『信号弾』で燃やして火種を作ればなんとか……」

サバイバルには無駄に慣れている方なので、あまり悲観せずに意見を述べる。
とりあえず夜目が聞く『シマフクロウの羽根』を咥えて、『暗視』『動体視力』『人間の10倍の視力』『聴覚』を身につけ、
周辺及び上陸予定地域に何か居ないか、異常は無いか注意しておきたい。

176みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/04/14(水) 21:14:16
>>174
「怪しそうなものは無い…でも、どこへ行ったんだろ…?」

下をしばらく探した後、『怪物』がどこへ向かったのか、
と、改めて首をかしげつつ一端『スーパーコーラ』を戻し、ボートの中で出来るだけ動かないでいる

「あの人もあの人で…頑張ってた人だってこと忘れてました…」

篠田の話を聞きつつ、若干顔を曇らせる

「そういえば、ここって、撮影地に来る前に話してた所…なんでしょうか?」

周りを見つつ、MIA母達に聞いておく。

177エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/04/18(日) 14:40:01
>>174
「まあ、それしかないよなあ。
 だが、海賊たちがあれで終わるとも思えねえ。
 何かしらの対策は必要であると考えるぜ。」
 
 
(だが、本当にその『組織』とやらはここにいる俺ら全員を助けてくれんのか?
 ネエちゃんは信用できるかもしれないが、『組織』の方はまだ信用ならねえな。)


そう考えながら『元ミイラ』を見る。
(『元ミイラ』は、ほぼ元に戻ったと考えていい?)

178『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/18(日) 21:56:05
>>175(弓束)
>>176(みなの)
>>177(エルマー)

『シマフクロウ』の全感覚を油断なく周囲に張り巡らす弓束。
岸の周囲の砂浜は見通しが良く、一帯に危険な存在は感じ取れない。

篠田:
「・・・・あ・・・・うん・・・
 事前の打ち合わせだと、確か・・・
 2日目の午前中に、この辺りの海岸で水着を2パターン撮った後で、
 川を遡った所にある村で水とかを仕入れて、その上流の『幻の滝』に向かう、ってスケジュールになってはずだけど・・・・」

みなのの問いに顔を上げた篠田が、周囲の風景を見ながら答える。

   ―――――――


  ズザッ   ザッ ・・・

      ギッ   ギギ 

                ズズッ  ズズッ

夕闇に白く浮かぶ砂浜に乗り上げたボートを、エルマーと篠田が力を込めてロープで引っ張り、
満ちてくる潮に流されない位置まで移動させる。

MIAママ:
「『薪』は、これくらいあればいいかしら・・・
 はっちゃん、お願いね」

MIA:
「はぁい! ・・・『うぇっとさ〜ん』!」

      シュゴォォォォォォ

MIAママが波打ち際で拾い集めた『流木』に、MIAのスタンドが手をかざすと、
濡れた流木はたちまち乾燥していく。

           シュボッ

火種を作るために信号弾から火薬を取り出そうとする弓束に、中槇が『オイルライター』を差し出す。

中槇:
「・・・こーゆー時、煙草吸う奴1人いると役に立つっしょ?」


    〜〜〜〜〜〜〜


     パチ  パチ  パチ

焚き火が明々と燃え上がり、日が落ちて急速に冷えていく大気を暖める。
外見上はほぼ人間に戻ったが、まだ動く力の無い『元ミイラ』をボートから運び降ろし、
炎を囲み食事を取るエルマー、みなの、弓束と他の5人。


『元ミイラ』の服のポケットを探っていたアイシュワリヤが、1枚の写真を見つける。
―――エルマーが船の中で倒した海賊が持っていたのと同じ『あの少女』の写真だ。

アイシュワリヤ:
「『弓束』さん、『みなの』さんたちのお話が正しければ、
 海賊達は、『鉤十字の人物』に依頼されて『彼女』を探している、と考えて良さそうですね。
 『彼女』が彼らの手に落ちてしまったら、非常に厄介な事態に・・・・・・
 ・・・・・・・・いえ、失礼しました。
 目下の最優先事項は、ここに居る皆さんの安全の確保です。
 弓束さん達が目撃されたという『謎の存在』の件もありますし、交替で見張りながら休憩した方が良いですね」


MIA:
「そーいえばぁ・・・
 『せんちょー』さんが、『このこ』の、いばしょに、『こころあたりがある』って、いってましたけどぉ・・・・
 あのひとも、そのばしょ、きいてるかも、ですねぇ・・・

 もしもぉし・・・・・きこえますかぁ?」

目を覚まさない『元ミイラ』の耳元に、無防備な態勢で顔を近づけ呼びかけるMIA。

179弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/04/19(月) 00:02:54
>>178
「そうですねぇ…。
私としては決着をつけてから、ここに来たかったんですけどぉ…。
……まあ結果として、皆を危険に巻き込まずにこれたんですから、こっちのほうが良かった気もします、はいぃ…。
ああ、だいじょぶです、わたしちょっと寝てましたし(>>94)、仕事柄、野外で徹夜とかよくやるんですよぉ。

夜目も効くほうですし、どうしても眠いときは言いますから………皆さん休んでてください」

もりもりと食料を食べながら、全員に休息を勧めた。
『シマフクロウ』の力は、夜警にはうってつけだろう。いざとなれば羽毛もある、防寒対策は万全だ。
写真を覗きこみ、腕組みをしかける、そして……。

「ふむう………って、あ!!
…あのぉ……………。
皆さんの中で、『水晶の洞窟』について知ってる人とか…………居たりしませんか?」

……島に来た目的を久しぶりに思い出し、恐る恐る、皆の顔を見回して問いかけた。

180みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/04/21(水) 20:08:25
>>178>>179
「こんなところに村があるんですね…どうくつかんこーとかで人が来るからですか?」

村があるとは思っても居なかったので、その点に関して突っ込んでおく

(…アイシュワリヤさんは『この女の子』と何か関係があったりする、のかなぁ…?)
「洞窟は、多分みんなおんなじくらいしか知らないかも…何か不思議な感じところとは私は聞きましたけど…」

「弓束せんせーにばっか迷惑はかけられません!できるだけわたしもがんばりますよっ!」

若干徹夜への高揚感を見せつつ意気込むみなの、多分普通よりちょっとだけ粘り、その後すぐに寝てしまうことは分かり切っているだろうが

181弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/04/21(水) 20:18:39
>>179
追記。
『夜行性』も得て、夜に備えておく。

182『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/26(月) 20:28:04
age

183エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/04/29(木) 13:36:55
>>178
「動けないとは言えソイツは海賊なんだ、
 女の子がかまうもんじゃねえよ。」
 
無防備な撥恵の行動をを言葉で制す。
 
 
「でもその言葉が本当なら、無視はできねえな。
 『ノックしてもしもーし』
 アンタ、いい加減目ぇ覚ましたらどうなんだ?」
 
撥恵に代わって海賊の頭を小突いて起こそうとする。

184『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/29(木) 22:43:52
>>179>>181(弓束)
『元ミイラ』が持っていた写真に写っている少女は、『船長』のオウムが残していった写真と同一人物だ。

弓束の問いかけに、少し考えて首を横に振る篠田と中槇。

アイシュワリヤ:
「申し訳ありません・・・『洞窟』に関しては私も存じません。
 ・・・・ただ、ボートの上で伺ったお話からの推測ですが、
 突然意識を取り戻した『彼女』が『この島』を目指した理由と、その『水晶の洞窟』には、
 なんらかの接点がある可能性があるように思います。
 私共の『協力者』はこの島の出身ですので、明朝連絡が取れ次第、『洞窟』に関して情報を持っているか確認してみます」


>>180(みなの)
アイシュワリヤ:
「この島には、連絡船が停泊する漁村の他に、もう一つ集落があります。
 私共が獲馬さんの『ガイド役』を依頼した『協力者』はその村の出身で、島の地理に精通しています」

篠田:
「あー、観光客とかはあんまり来ないみたいだけど、
 20年以上前に、『探検番組』か何かのロケで1度だけTV局のクルーが来たことがあるって聞いたよ」

MIAママ:
「こんなに綺麗な島ですものね・・・。
 もしあの『海賊』さん達が居なければ、どこかのリゾート会社に開発で荒らされてしまうかもしれない・・・
 なんだか複雑な気持ちがするわ」


>>183(エルマー)
MIA:
「ふぁ・・・・は、はい!」

エルマーの言葉にあわてて顔を引っ込めるMIA。

  グッ  グッ

元ミイラ:
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

AK47の銃床で頭を小突かれても、抵抗せず声も発しない『元ミイラ』。
輸血を受けたわけではないので、まだ口がきけるほど回復してはいないのだろう。

MIA:
「あ、えっと・・・・『せんせい』と、『みなのちゃん』が、みはり、してくれるみたいなので、
 そのひとも、あさまで、やすませてあげたほうが、いいと、おもいますぅ・・・」

185『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/04/29(木) 22:44:43
>>179-183(全員)

    ザザザァァァ
           ザザァァァ  ・・・・


空には満点の降るような星が瞬く。
空腹が落ち着くと、穏やかで単調な波の音が全員の眠気を刺激する。

昼間の戦闘の疲労もあり、とりあえず弓束の言葉に甘えることにし、
AK47を胸に抱え眠りに就くエルマー。
篠田と中槇が眠りに落ち、アイシュワリヤも弓束に感謝を述べ横になる。
みなのと弓束を気遣い焚き火に薪をくべるなど手伝っていたMIAも、やがて母親と寄りそい寝息を立て始める。


    ザザザァァァ

やる気満々で見張りに志願したみなのだったが、やはり瞼の重さに打ち勝てず、
いつしか弓束の膝を枕にし眠り込んでしまう。
『シマフクロウ』の眼と『夜行性』により周囲の警戒を続ける弓束。


     ――――――――――


何事も起こらず、東の空が少しずつ白み始める。
普段のフィールドワークなら一晩程度の徹夜はどうという事も無いが、
大きな『羽根』を歯で噛みしめたまま保持するという行為にも結構な疲労が伴う。


    ・・・・・
              コ ク ッ


ほんの『一瞬』、瞼を閉じただけだったはずが、
『数時間』が経過していたらしい。

焚き火の燃える音が聞こえないことに気づいたその時、



      ゴソッ

         ワシャ   ワシャ   ワシャ


弓束、そして眠っているみなのとエルマーも『奇妙な感覚』を覚える。

体の下の『砂』―――――
『地面』全体が、『動いている』。

186『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/05/01(土) 23:56:51
age

187弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/05/03(月) 15:09:48
>>184
「そう言えば、あの船長さんも何か気付いたみたいで……え?
………探検番組…まさか………………もしかして………………?」

時空を超えてあなたは一体何度───我々の前に立ちはだかってくるというのだ!! 大川口隊長!!!

>>185
「…………………はッ!?」

急激に意識が覚醒し、周囲を慌てて見回し、耳をそばだて状況を確認。
居なくなっているものはいないかあるいは……人影が余計に増えていないか。

「なっ…………これは!?」

足元にこれで目が覚めたのだろうか、『シマフクロウの羽』を『狼の牙』に換装し、『視覚』『聴覚』『獣の勘』『声帯』を得る。
そのまま即座に、皆を目覚めさせつつ動かしている何かを威嚇するように、咆哮をあげた。

「すうぅぅ………………………ウオォォオオォォォォォオォォォォォォォオォォォン!!」

188みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/05/07(金) 20:41:48
>>184
「『たんけんたい』と、『洞窟』…これだけでもうなんかわくわくしてきました!」

きりっと夜の帳にを見つめていたみなのの目がさらにきりりと光る、いうなれば『運動の好きな子の運動会前夜』的なそう言う感じのテンションになったようだ
まあ、それでも眠気には勝てないのだが

>>185
「んん…んにゅ…?…わ、わわわっ、!な、なんですかコレ!?」

…『奇妙な感覚』で、寝ぼけ眼を少しこすった瞬間、いきなり弓束の遠吠えを間近で聞き、飛び起きたついでに違和感に気づく。

「こ、『こーちゃん!!』」

すぐさま上空へと『スーパーコーラ』を飛ばし、寝る前に調べた周囲の様子と何か違う所がないかを調べておく

189エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/05/09(日) 23:24:22
>>184
「『水晶の洞窟』ねー。
 ロマンを感じるな。なんか、霊的な何かを感じるぜ。」 
 
 
>>185
「ぬおわっ!」 
 
弓束の咆哮で飛び起き、右手でAK47を構える。
左手はポケットの中の財布の紐を緩め、エルマーなりの戦闘態勢をとる。
 
 
「俺の好きな漫画だったら、これは超巨大生物の上にいるフラグが立ってるぜ!」

190『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/05/10(月) 21:51:47
>>187(弓束)
這うように低く漂う朝靄のために、周囲の風景が見えにくい。
『狼の目』が靄を透かし、いつの間にか弓束の膝から少し離れた場所に横たわるみなのの姿を捉えた。

   
  ワシャ  ワシャ  ワシャ  ワシャ  ワシャ  ワシャ

足元から伝わる奇妙な『ざわめき』は――――明らかに『生命』を持つものの『動き』に起因するもの。


>「すうぅぅ………………………ウオォォオオォォォォォオォォォォォォォオォォォン!!」


全員を目覚めさせ、その姿を明確に把握すべく、
優に数km先まで響き渡る『遠吠え』を放つ弓束。


   ―――――――――

       ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ

まるで地面が『陥没』するかのように、足元を埋め尽くす『何者か』が急速に『散らばって』いく。


          ザブァッ!!

冷たい『海水』の感触に心臓が跳ね上がる。
足は水底につかず、ジーンズのベルトに挟んでいた信号銃の重みで体が沈んでいく。


              ・・・・・  ゴポッ

           ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ


『咆哮』に脅え、弓束から遠ざかろうと小さな鰭脚を懸命に動かしている、
何万とも何十万ともつかない、卵から孵ったばかりと思われる『海亀』の赤ん坊。
――――この『大群』が、あの砂浜から弓束たちを海の上へと運んでいたというのだろうか。

191『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/05/10(月) 21:53:13
>>188(みなの)

>「すうぅぅ………………………ウオォォオオォォォォォオォォォォォォォオォォォン!!」

弓束の発する『狼の咆哮』が意識を覚醒させる。


      ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ

体の下で、無数の小さな『何か』が蠢いている。

――――目を凝らすと、それは掌に載るほどの小さな『カメ』の群れ。


  ズキュン!
        シュオン

『スーパーコーラ』を射程の限界まで上昇させ、スタンドの目で空から周囲を俯瞰する。


  ・・・・・・・・・

立ち込める朝靄を透して、自分と弓束、エルマー、MIA、MIAママ、『元ミイラ』が、
海面に浮かぶ黒い『浮き島』のようなものの上に居ることを把握する。
―――『砂浜』は遥か数百m彼方に遠ざかり、アイシュワリヤたちと思しき豆粒ほどの人影がかろうじて見える。


MIA:
「ふえぇぇぇ!!? み、みなのちゃぁぁあんっ!!!」

狼狽したMIAの声に答えようとしたとき、


   ワシャワシャワシャワシャワシャワシャ

          ザブァッ!!

『浮き島』の一部が、不意に穴が開くように窪み、
みなのから少し離れた位置に居る弓束の姿が海中に消える。

MIAママ:
「・・・・先生っ!」


     クェエ   クェエ   クェエ   クェエ

            クェエ    クェエ

スタンドの視界が、どこからか集まってきた数多くの『海鳥』の姿に遮られる。

192『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/05/10(月) 21:56:23
>>189(エルマー)

>「すうぅぅ………………………ウオォォオオォォォォォオォォォォォォォオォォォン!!」

     ・・・ゴトッ


弓束の『咆哮』を聞き目を開いたエルマーの顔から数cmの距離に、『元ミイラ』の顔がある。
あわてて跳ね起きAK47を構えるが、『元ミイラ』は横たわったまま動かない。


      ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ

『元ミイラ』の頭の下を動き回る『何か』――――

エルマーの予想は『半分』外れていた。
それは、掌ほどに小さな、しかしとてつもなく『大量』の・・・・『海亀』の群れ。


          ザブァッ!!


MIAママ:
「・・・・先生っ!」

MIAママの叫ぶ声に振り向くと、
弓束の姿が、『海亀』の群れの一部に開いた『穴』から海中へと落下するのが見える。


     クェエ   クェエ   クェエ   クェエ

            クェエ    クェエ

夜は明けているようだ。
『亀』の大群が形作る『生きた浮き島』の上を、大小様々な海鳥達の翼が埋めていく。

193エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/05/10(月) 22:23:06
>>192
「なんというファンタジー。
 ってそんなこと言ってる場合かッッ!!」
 
 
「おかあさん(と呼べばいいのだろうか)。先生は、うん。大丈夫だ。
 サバイバルなのには慣れてるって言ってたしな。
 だからまぁ、俺らは大船に乗ってるつもりで構えてようぜ。
 ……実際に乗ってるのは亀だけど。
 
                             うわっとと。」

 どぼんっ

 
そんなサムいこと言いながらもやることはやる。

持ってるいる硬貨『30枚』を全て連結し、その先端には『AK47』。
 つまり、ロープを作って、もし弓束がつかめば釣り上げてやろうという作戦。
(『AK47』は錘にして目印)『AK47』はブッ壊れるが、仕方ないだろう。

また、弓束にこの作戦が伝わる保証はどこにもないが、
おぼれる者はわらをもつかむというし、やらないよりはましだ。

194弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/05/12(水) 12:23:13
>>190
「んぶッ!?」

          ザブァッ!!

急に足元が抜けたような感覚に面食らいながら、ペンダント状に革紐のついた『狼の牙』を口から引っ張り出す。
代わりに『マンモスの牙』を口にして『剛力』『鼻』を得る。
泳ぐ力が強ければ、重みで沈むのも止められるし、鼻を水面上まで伸ばせば、息も出来るだろう。
とりあえずパニックにならず、落ち着いて行動しよう。

それから…>>160のメール欄でで『オイルサーディン』の缶詰を確保していたが、それはまだ白衣のポケットの中にあるだろうか?
あるなら、それをこじ開けて、中身を口にしておく。
『W』で得るものは『鰓』『鰭』『尾』、そして……『オメガ3脂肪酸』。

『オメガ3脂肪酸』────                                         .................................
それは北海の海を泳ぐ魚類の多くが蓄える、特殊な性質を持った高比率の不飽和脂肪酸で、動脈硬化や心臓発作の可能性を減らすことができる。
代表的なものを挙げれば『サケ』『マグロ』『ニシン』『アンチョビ』、そして……『イワシ』。
冷たい海水に耐性をつけることで、万一の心臓麻痺を防ぎたい。

195『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/05/13(木) 09:10:33
age

196みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/05/17(月) 20:57:35
>>191
「え、え、えええええっ!?何コレ!?MIAさ…う、『ウミガメ』っ!!?」

MIA達に向き直ろうとして、島の感触に疑問を抱き目を下に向け、大量の『子ウミガメ』に驚くみなの

「た、大変です!みんな『沖』に連れてかれてます!『普通の人以外』、皆…わひゃっ!」

一般人の人々と隔離されるように何者かに誘導されているのか?
と思った直後に、海鳥の群れに押されるように高度を下げ、一端『スーパーコーラ』を戻そうとする

197『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/05/17(月) 22:29:21
>>193(エルマー)>>194(弓束)>>196(みなの)
アイシュワリヤ、篠田、中槇の3人が、自分たちよりも『波打ち際から遠い位置』で眠っていたことを思い出すみなの。
そのために、孵化して砂の中から這い出た『子亀』の群れに押し流されなかったのだろうか・・・


  カチャ
          ジャララランッ
                   ドポンッ!

弾丸の『火薬』はいざという時役に立つかもしれない――
AK47から『マガジン』の部分だけを取り外し、
空の銃身を『小銭のロープ』の先に連結し、弓束の落ちた『穴』に投げ入れるエルマー。


海中で『マンモスの鼻』を得て呼吸を確保した後、
ポケットの缶詰から出したイワシを一匹丸ごと口に放り込む弓束。
北の海の冷水の中でも心臓を活発に機能させる『オメガ3脂肪酸』によって血流が活性化する。


  ワシャワシャワシャワシャワシャワシャ

『シェイカーメイカー』により『象頭魚身』の異形となった弓束に驚いたのか、
周囲の『子亀』の群れはさらに散らばり、『亀の浮島』に開いた穴がエルマーの足元近くまで広がっていく。

 
MIAママ:
「・・・・・『ぴりちゃん』っ!」

    ズキュン!
              バ サ ァ ッ !!!

MIAママの人型スタンドが、首にかけている色とりどりの『花輪(レイ)』を、穴の周辺の亀の群れの上に放り投げる。
――空中で指輪ほどのサイズに縮んだ『レイ』が、一部の子亀の頭部に引っ掛かる。


   バ サ ァ ッ       バ サ ァ ッ

             ワシャワシャワシャワシャ

大量の『レイ』を次々にばら撒くMIAママのスタンド。
MIAママが両腕で空気をかき寄せるような動作をすると、
小さな『レイ』を首に巻いた『子亀』が、弓束から逃げるのを止め、穴を塞ぐように再び密集し始める。

エルマーが水中に垂らした『小銭ロープ+AK47』の『命綱』が、弓束から数mの位置にある。


    クェエ  クェエ  クェエ  クェエ

『子亀』を狙っているのだろう、頭上の海鳥達が円を描いて『亀の浮島』の真上を旋回し始める。


      ―――――――


      ブ  ァ  サ  ッ

『スーパーコーラ』を肩の近くへ戻したみなのの目に、
黒い、一際大きな翼が、ゆっくりと天から降下してくるのが見えた。

198弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/05/18(火) 00:26:01
>>197
(そりゃびっくりしますよねぇ…。
というか正直、今の自分の姿のことは私も深く考えたくない気分です)

『マンアフターマン』に出てる生き物みたいな姿になってることをあえて気にしないことにした。
とりあえず『マンモス』を解除……『人魚』のような姿になって呼吸を確保、息を整えてからとめて、『鰓』を解除して水面に顔を出す。

「ぷはっ!!
皆さん、大丈夫ですかぁ!?」

できればそのまま、『亀島』に這い上がりたい。

199『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/05/20(木) 21:57:59
age

200エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/05/20(木) 23:47:08
>>197
「おおおっ!おかあさん。やりますね!」
 
感心する。
 
 
>>198
「こっちはなんとかって感じだ。
 安定してるとは言い難いけどな。
 センセーこそ大丈夫か?
 もし海の中でも大丈夫なら、急いで上がらない方がいいかもしんないぜ。」
 
 
言いながら、視線は弓束ではなく上空へ。
『飛行』と『数』という絶対的なアドバンテージを有す
海鳥の群れから、足場を守り切るのは容易いことではない。
 
とりあえず、垂らした『釣り糸』を回収する。
 
 
「びゅんびゅん飛ぶ生き物は嫌いなんだよな。
 アホを思い出す………。」

201『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/05/23(日) 23:26:32
age

202みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/05/28(金) 21:02:37
「一斉に『孵化』するにしても…こんな小島みたいになるなんて…コレってもしかして……先生っ!」

「…MIAママさん、実は凄いかも?」
自分たちと同じような能力を持った人間が、意図的に島から離そうとしている?
そう考えつつも、二人の能力の奥深さに、改めて唸るみなの

「………!!?皆さん!上です!」

黒い影に気がつき、そのまま声をあげる。

203『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/05/29(土) 21:25:09
>>198(弓束)>>200(エルマー)>>202(みなの)

   ザパッ!

『コインと小銃のロープ』を解除し、空を見上げるエルマー。
上半身を人間に戻し、『浮島』に這い上がろうとする弓束。


     クェエ   クェエ   クェエ   クェエ   クェエ
        クェエ       クェエ       クェエ

          パシャッ     パシャッ

人間を恐れる様子なく次々と舞い降りてくる海鳥が、『浮島』を形成する『子亀』をついばんで飛び去る。
――――それに続いて、


       バ  サ  ッ

『浮島』のほぼ全体を影とするかのような、
ちょっとした『セスナ機』・・・いや、それを上回るほどの巨大な漆黒の翼。
皮膚の露出した頭部は、弓束の目には南米に棲息する『コンドル』に似た印象を与える。


   ワシャワシャワシャワシャ

MIAママの能力に制御され『浮島』を崩すことこそ無いが、『鳥』から逃れようと動き回る『子亀』に一瞬バランスを失い転びそうになるみなの。


         ガ シ ィ !!

降下してきた『巨鳥』の、大人の腕ほどある爪が、
他の4人から少し離れた位置に居たみなのの片方の足首をがっちりと攫んだ。

MIAママのスタンドが大きな『レイ』を『巨鳥』めがけ投げつけるが、
『レイ』が首に引っ掛かるよりも早く、驚くべき軽やかさで再び宙へと舞い上がる『巨鳥』。
―――まだ海中から這い上がりきっていない弓束も、
『ロープ』を回収してしまっていたエルマーも対応が遅れる。

MIA:
「みなのちゃぁぁぁんっ!!!」

MIAがみなのに向け伸ばした『ウェット・ウェット・ウェット』の腕が、あと数cmのところで空を掴む。
『巨鳥』は、みなのを脚にぶら下げたまま、どんどん空高くへ上昇していく。

MIAママ:
「みなのちゃん!
 ・・・・みんな、お願い・・・・・!!」


    ワシャワシャワシャワシャ
        ワシャワシャワシャワシャ

MIAママの声に応えるかのように、『レイ』を着けた『子亀』達が懸命に鰭を動かす。
鳥についばまれ先ほどよりやや面積の小さくなった『亀の浮島』が、エルマー達と『元ミイラ』を乗せ、
『巨鳥』が飛び去っていく方角に向けて海面を移動し始める。

204『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/05/31(月) 09:23:00
age

205エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/05/31(月) 23:10:01
>>203
「みなのちゃんッ!!!」
 
 
>>200で回収した『ロープ』は『解除』はしていない。
そのまま、手繰るように回収していた。
(解除してしまえば小銭はどこかにいってしまい、回収出来ない。
 エルマーはケチではないが、お金を捨てるような教育を受けてきたわけでもない。)
 
 
つまり、『ロープ』は手元にあるということ。
つまり、届くかもしれないってこと。
 
 
「オウガーストリートのカウボーイことこのエルマーから、
 逃れることができると思ってんのかッ!!」
 
 
『ロープ』を振り回して投げつけ、カウボーイの様に『みなの』を助けたい。
届きそうだったら、『ザ・ウィッカーマン』を先端に発現して、
みなのの素肌ではないところにくっつかせたい。
 
 
 
(だが届くかッ!?)

206弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/06/01(火) 00:24:08
>>203
「ああ、びっくりしま───!?」

した、と言い切る前に、それは起きた。
目の前に降り立った『巨大怪鳥』が、『みなの』を連れ去っていくのを……!!
迷わず口中の『イワシ』を飲み込むと、『鷹の爪』を咥え、『翼』と『超視力』を得てそのまま舞い上がり、追跡を開始する。

「───私の生徒に……………手を出すなァッ!!」

『鷹』の飛翔速度はおおよそ最大で『時速130キロ』、風も捕まえ、可能な限りの速度で追いかけたい。

207みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/06/03(木) 20:37:27
>>203
「あの鳥、凄く大きいような…って、う、うわぁ!!!?み、MIAさんっ!!?」

ぶら下げられつつ、精いっぱいMIAへと手を伸ばすが、ギリギリのところで届かないみなの

「くっ!このっ!私なんておいしくないんだからねッ!」

そのまま何とかロックを外させようと、
懸命に『スーパーコーラ』の発泡を捕まえている足のあたりを何度か連続で打ちこんでみる

208『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/04(金) 19:26:33
>>205(エルマー)
(記述ミス失礼。)

ヒュバッ
      ズキュン!   ―――ピトッ

投げつけた『ロープ』の先端に発現した『ザ・ウィッカーマン』の腕が、
みなのの、『巨鳥』に攫まれている足と反対の靴の爪先にかろうじてしがみつく。

が、

     ブ  ォ  ッ


『巨鳥』の上昇する翼のパワーは、エルマーの予想を上回った。

         グィン!    
                   スポッ

『ザ・ウィッカーマン』につかまれたみなのの靴が脱げ落ち、『ロープ』ごと落下する。
もし素肌をつかんでいたら、みなのが二つにちぎれてしまっていたかもしれない。


   ブ ァ サ ッ    ブ ヮ サ ッ

みなのを捕えた『巨鳥』は、見る間に高度を上げ、エルマーの能力の射程外に出てしまう。
飛び道具を使っても、みなのが落下すれば無事には済まない。


「───私の生徒に……………手を出すなァッ!!」

           バサァッ!

両腕を鳥の翼に変化させた弓束が、『巨鳥』を追って浮島から飛び立つ。


MIA:
「みなのちゃん! みなのちゃぁぁぁぁぁああん!!!」

MIAママ:
「大丈夫よハッちゃん・・・・あわてないで。
 先生が追いかけてくださってるし、
 ママがさっき投げた『レイ』が、1個、みなのちゃんに『くっついてる』のを感じる。
 『ぴりちゃん』が『動きを操れる』のは、見える範囲だけだけど、
 『レイ』のある場所は、かなり遠くでも『感知』できるから・・・」

みなのの靴を抱いて絶叫するMIAを宥め、
精神を集中するように『巨鳥』と弓束の飛び去る方向にじっと視線を据えるMIAママ。
―――その方向へ、『レイを着けた子亀』の浮島も、少しずつ高くなる波をかき分けるように進んでいく。

    ザパッ   ザパッ
MIA:
「・・・っ! いま、いきますからねぇ・・・・みなのちゃん・・・っ!」

浮島の端へ寄り、子亀を手伝うように腕で懸命に水をかくMIA.



>>206(弓束)
エルマーが投げた『能力で連結された小銭』がみなのの靴の端を捉えるが、

     ブ  ォ  ッ

『巨鳥』の羽ばたきに『小銭』が引っ張られ、靴とともにみなのから離れてしまう。
逆さ吊りの態勢のみなのを攫んだままぐんぐん上昇する『巨鳥』。

――ゴクッ
         カリッ
           バサァッ!

イワシの小骨が喉に引っかかる痛みに構わず、『鷹の爪』を噛み締め、
『翼』となった両腕を大きく広げ、気流をつかみ飛び立つ弓束。
 
バ サ ッ        バ サ ッ

【アルゲンタビス・マグニフィセンス】 ――――
弓束がスタンド能力に覚醒するきっかけを得た大陸の先住民たちの伝承において、
『雷を呼ぶ天空の精霊』として伝わる“Thunderbird”の正体ではないかとされる『巨大コンドル』。
それが人類の登場よりもはるか以前に絶滅したと唱える学者たちは、
「体が重すぎて滑空飛行しか出来なかった」としたり顔で語っていた。

が、現実に前方を飛ぶ『巨鳥』は、小学生であるみなのをぶら下げたまま、弓束の『鷹の力』の全速力でもついて行くのが精一杯というスピードで飛翔し続けている。
いま他の生物の長所を使おうとすれば、見失ってしまう恐れがある。

   ――――――――

やがて、行く手に『島』の一部と思われる切り立った断崖が現れる。
『巨鳥』は、断崖を飛び越え、さらに島の奥へと向かおうとしている。

209『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/04(金) 19:27:38
>>207(みなの)

        シュポッ!! 
    シュポッ!!    ポムッ!!

自分の左足をつかむ『巨鳥』の足元めがけ全力の『発泡』を放つが、
飛行機に匹敵する巨体には、『豆鉄砲』ほどのダメージにもならないようだ。

         グィン!    
                   スポッ

エルマーが投げた『ロープ』が右足の靴に引っかかるが、
靴は脱げ落ちてしまい、『巨鳥』はみなのを逆さに吊り下げぐんぐん上昇していく。
MIAたちを乗せた浮島が遠ざかる・・・・いま下手に暴れて落とされたら、下が海面でも無事では済まない高さだ。

    ―――――――

行く手に見えた岩の崖を飛び越え、眼下の風景が鬱蒼としたジャングルに変わる。

           カサッ
                ワシャワシャ

みなのの腰のポシェットの中で、何かが動いた。
首に黄色の『レイ』を巻いた一匹の『子亀』が、
ファスナーの開きかけたポシェットの口から落ちそうになっている。
・・・『巨鳥』につかまる寸前、転んだときに入り込んだのだろうか。

210エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/06/05(土) 19:34:30
>>208
「失敗しちったか。」
 
 
(だが、あの鳥、なんでみなのちゃんを攫ったんだ?
 野生か、仕込まれたのか。それが問題だ。)
 
 
「こうなったら、一刻も早く追いつくしかねえな。
 先生がソロプレイになっちまったのは、ちょっと心配だが。
 
 よーし!俺も漕いで漕いで漕ぎまくるぜ!」
 
 
MIAの反対側で腕で水をかく。
あと、能力は解除しておく。

211『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/07(月) 08:21:58
age

212弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/06/07(月) 12:16:54
>>208
────『マルハナバチ』
それは理論上絶対に飛べないはずなのに、飛行機よりも巧みに舞い、全世界の学者を悩ませてきた昆虫。
航空力学である『ベルヌーイの定理』を捨て、流体力学である『レイノルズ数』で解析するまで、その謎は解かれないままだった。

時に理論は現実に敗北する……………今こうして、起きていることのように。

「いい速度です………追跡するのが精一杯とは…………。
……ですが…!!」

単純な飛行速度に加え、体躯の差が間合いを詰められない要因だろう。
同じ速度で脚を動かしても、一歩で1メートル進む人間と、3メートル進む人間では後者のほうが明らかに『先』に行く。
絶対的な速度差がない限り、この間合いを詰める事は難しい。
だが…『鷹』の目は古代エジプトでは天空の神『ホルス神』の目と言われ、捉えた得物は絶対に逃さない。

追跡を続行。断崖で生まれる上昇気流で『巨鳥』の上を取り、『鷹』の『目』を最も生かせるポジションを確保しておきたい。

「あの巨体………逆に狭い場所には入れないはず…どこに向かうつもりですか………?」

213みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/06/08(火) 18:18:32
>>209
(うひゃぁ…これは、もうジタバタしても仕方ない…かぁ)

空高く舞い上がり、眼下の風景が小さくなっていくのを見て、抵抗するのをいったん止める
逆に、このままどこへ連れて行くのかを確かめるために

(もし、誰かの命令でこの鳥が動いてるなら、それを突き止めないと!)
(問題は、『こーちゃん』の範囲で届くところかどうかなんだけど…ん?)
(この子…『MIAママ』さんの花輪を…もしかしたら…!)

スーパーコーラの射程を思い出し、どこまで届くかどうか考えていると、動いている子カメに気づいた
落さぬようにそっと手に持ち、そのまま巨鳥に掴まれ飛んでいくことにする

214『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/08(火) 21:54:11
>>210(エルマー)
ザバッ   ――ザバッ

腕をオール代わりにし、MIAと共に『亀の浮島』の左右で水を掴み後方へ押しやる。
・・・・・うまい具合に潮の流れにも乗ったのか、『浮島』の速度がしだいに速くなっていく。


    ――――――――


  「・・・・ ウ ・・・・ ウァ・・・・・ア」

か細い、呻くような声を聞き、そちらに目を向けると、
つい先程まで死体のように動かなかった『元ミイラ』が、いつの間にか上半身を起こし、
『浮島』の進む前方を指差している。


元ミイラ:
「 Mandíbula de diablo
   『海の悪魔の顎』 だァア・・・・
  な、なんで俺・・・こんなとこに・・・居るんだァァアァ・・・・・???」


恐怖に見開かれた視線を追うと、
切り立った断崖の岩肌に、黒い洞窟のような穴がぽっかりと口を開けている。
巨大な歯を思わせるゴツゴツした岩に縁取られた様子は、確かに何らかの『怪物の口』のように見えなくもない。
まだ距離はあるがかなりの大きさだ―――『浮島』ごと入ることも可能かもしれない。

MIAママ:
「・・・あの中を通らないと・・・島の奥へは行けないみたいですね」


>>212(弓束)

  ブ ォ ッ 

断崖を駆け登る風の流れを捉え、『巨鳥』よりも高い高度を維持しつつ、
みなのの翻るスカートに目の照準を定め追跡を続ける。

眼下は鬱蒼と茂る熱帯の森となり――――
やがて、急な勾配を持つ赤い岩肌へと変化する。
勾配に沿って上昇していく『巨鳥』の後を懸命に追う弓束。


  ――――――

赤い岩山は、その頂上付近で急に平坦になり、
ほぼ円形のテーブル状の山頂を、地上の景色を『切り抜いた』かのように緑の森が覆っている。

『テーブル状の森』の中央に向け、高度を少しずつ下げていく『巨鳥』。

        キラッ

木々の間に、青い宝石のように輝く『水面』が見えた。


           ――――――

『巨鳥』の爪が、みなのの足を『放した』。
『水面』に向かい、真っ逆さまに落下していくみなの。


>>213(みなの)
暴れることなくじっとしている『子亀』を掌に収める。
眼下の風景は、今までに乗ったことのあるどの遊園地のどんな『ジェットコースター』も及ばないスピードでびゅんびゅんと飛び過ぎていく。
『スーパーコーラ』の射程を確かめようにも、本体である自分がスタンド以上の速さで移動していては正確な距離が掴めない。


      ブ ヮ サ ッ

ジャングルが、不意に赤い岩の露出した斜面へと変わり、
『巨鳥』がその斜面に沿って急上昇していく。
―――――と思いきや、再び緑の森が現れる。
めまぐるしく移り変わる視界に意識が混乱しそうになる。
こんな時に限ってスカートをはいてくるなんて―――――そう思った瞬間、

              
           ―――――――――

『巨鳥』の爪が、足から『離れた』。
森の木々の間から顔を出した、海の色とは違う宝石のような輝きをたたえた『湖』の水面へ、
吸いこまれるかのように体が落下していく。

215弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/06/09(水) 10:08:51
>>214
「………『テーブルマウンテン』…。
文字通り外界から隔絶された秘境、ですか………それなら、あんな生き物がいても不思議ではありませんね
……………!!」

考えるより先に身体が動く。
咥えた『鷹の爪』から、『鷹』の全ての特性を引っ張り出し『変身』。
………『上』を取ったのには理由がある。こんな状況も推察していなかったわけではない…あって欲しくはなかったが。

                 キュ………………ンッ

『飛翔速度時速130キロ』──
それはあくまで『水平飛行』時の数値に過ぎない。
実の所『水平飛行』の速度なら、『鷹』は『伝書鳩』に劣るのだ(そもそも捕まって食べられるようでは『伝書鳩』の意味が無い)。
鳥類最速とされる『隼』、その『最速』もまた『水平飛行』時に出るものではない。

                                                     ヒュ……ッ……!!

───『急降下』。
捕食者である『鷹』や『隼』が『最速』になるのは、地上や空中の獲物めがけて『降りる』その瞬間。
重力を味方につけて、羽根を畳み飛翔と言うよりは『高速落下』する姿は『ロケット』にようですらある。
その時の速度は、『隼』による実験では最高記録『時速387キロ』……『新幹線』をブッちぎりで追い抜くスピードだ。

………そして『鷹』や『隼』はその高速下において『ブラックアウト』もしなければ、獲物を掴みそこなう事もない。



『高空からの急降下』で、水面に叩きつけられる前に『みなの』を捕獲する。

216エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/06/09(水) 20:07:15
>>214
「うるせえ黙ってろ。」
  
元ミイラなんて気にせずに、漕ぐ。
 
 
「あんな数千年レベルで時代錯誤な怪鳥が出てきたんだ。
 地元に伝わる伝説レベルの不思議スポットなんて、
 今更どうってことねえんだよ。」
 
 
「というわけで、このまま行きましょう。迷ってる暇はない。
 だいぶ離されちまっただろうし。」
 
 
『浮島』ごと洞窟の中へ。

217『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/12(土) 01:41:41
age

218みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/06/13(日) 21:50:58
>>214
(うひゃ…これはもうちょっと落ち着いてからでもないと調べられなさそう…んもー、写真撮ってくれるか持って変な期待して損したかも…)

と心の中で毒づいていたが…

「え…ちょ、わわわわわわ、わーっ!!!!!!」

まさしく、不意をついての高高度からの落下に驚きつつ、何とかしようと「スーパーコーラ・PD!」の効果を自身に向けて放つ
例え下が水だからとはいえ、この高さから落ちれば、衝撃がどうなるかたまったものではないからだ

219『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/13(日) 23:09:11
>>215(弓束)
 グッ
     ゴ ゴ ゴ ゴ
              
             ギュンッ!

風を切り裂く流線型の『嘴』へと頭部を変化させ、
翼を折り畳み、さながら生命を持つ『巡航ミサイル』の如く、落下するみなのめがけ降下する弓束。

が、みなのと『水面』の距離がわずかに近い――――このままでは・・・


            シ ュ ポ ム ッ!!!
      
みなのを包み込んだ『大きな泡』――『パーティー・ダウン!』が、水面を押しのけるように弾け、
その体をゴム毬のように宙へ跳ね上げた。

              ――――――  グァシッ!

弓束の爪が、みなのの両肩をしっかりと捉える。


          ピィ――――――――――ルルルルルル

高く響く声を発して飛び去る『巨鳥』。
周囲は、直径30m程度の、ほぼ円形に近い小さな『湖』のようだ。
水面を透かして、真っ白な水底の砂地が見える・・・思ったよりも水深は浅いようだ。

             ――――

少し離れた浅瀬に足元を浸して立つ、白っぽい服を着た人間と思しき影。

220『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/13(日) 23:10:22
>>216(エルマー)
元ミイラ:
「ウヒイィイイィィィ!!」
              ザバッ!

MIA:
「ふぁ! まっ・・・・」

                  バシャバシャバシャバシャバシャ

恐怖の叫びを上げ、MIAが止める間も無く『浮島』から海中へ飛び込む海賊。
つい先ほどまで死人同様だったとは思えない高速のクロールで水を掻き、
海面から顔を出している船の残骸らしき赤錆びた鉄の塊の陰に姿が見えなくなる。


MIA:
「かいぞくさんたちの、『あじと』も、このしまに、あるはずなのに、
 あんなに、こわがるなんて・・・・・もしかして、ほんとに、『やばい』ばしょなのかもぉ・・・・

 で、でもぉ・・・・・いくしか、ないですよねぇ・・・・!」


    ザパァァ     ザパァァ

MIAママが指差す『洞窟』の黒い口の中へ、エルマー達を乗せた『亀の浮島』が進み入る。
波の力が『洞窟』の奥に向かって川のような流れを作っており、
腕で漕がなくても『浮島』が先ほどより速く移動している。


   ―――――――――


    「 お前達も・・・・・  苦しめに来たのか・・・・・

        僕だけじゃなく・・・・『シュナ』まで・・・・・・・ 」


MIAママ:
「!」

洞窟の壁に反響する、何者かの『声』に、はっと天井を見上げるMIAママ。
声変わりを迎える前の『子供』のような声。
天井には多くの鍾乳石が垂れ下がっているようだが、まだ目が暗がりに慣れず、様子が把握しきれない。


       「 許さない・・・・・・・・ぞ 
                        ・・・・・行けッ!!! 」

 
           ブ  ワ  ッ


       キィ  キィ  キィ   キィ    キィ
     キィ   キィ  キィ   キィ   キィ    キィ


巨大な『蠢くカーテン』を思わせる黒い塊が、頭上からエルマーたちを押し包むように迫ってくる。


ゴゴゴゴゴゴゴ

221『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/13(日) 23:14:42
>>218(みなの)

   ズキュン!
          
            シ ュ ポ ム ッ!!!


『パーティ・ダウン!』の『大泡』が、水面すれすれの所でみなのの全身を包み込み落下の衝撃を吸収した。


   バシャァンッ!!
              ――――――  グァシッ!


『泡』の破裂と共にバウンドし水面から跳ね上がったみなのを、急降下した弓束の爪が受け止める。
手の中の『子亀』は無事のようだ。
ポシェットの中のデジカメも濡れていない。

      
          ピィ――――――――――ルルルルルル


再び高度を上げ遠ざかっていく『巨鳥』。
透き通った、神秘的なまでに美しい湖が眼下に広がる。

2人の居る位置から数十mほど離れた湖面に、白っぽい人らしき影が見える。

222弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/06/14(月) 00:41:29
>>219
「く…………後0.44秒足りない………!!」

最大の問題は、『空気抵抗』……。
実際の『鷹』や『隼』と決定的に異なる『大きさ』は抵抗を生み出し、その分減速を産む。
今はその、ほんの僅かな減速が致命的になりかねない。

だが───

            シ ュ ポ ム ッ!!!
      
衝撃を吸収する『泡』、みなのの『パーティ・ダウン!』がその身を跳ね上げ、激突までの時間を稼いだ。
その機を逃さず、両肩を掴んで掴まえる。

「……間に合いました。いいえ…間に合わせてくれてありがとうございます、みなのさん」

安堵しつつも、『白い人影』に気がつき、目を向ける───『鷹』の『目』を。
徐々に高度と速度を落とし、『白い人影』から離れた場所で、一度みなのを降ろしたい。

223エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/06/15(火) 21:35:19
>>220
「お、おい。」
 
 
元ミイラを止めようとするが無駄だった。
まぁ、海賊だ。泳ぎには自信があるだろうし、それに
 
 
 
「………たしかに。だしかに。そのとおりだぜ。撥恵。
 まあ、海賊のアジトなんだからな。
 侵入者を阻む罠…ってのは、つきものだろうしな。」
 
 

―――――――――
 

「言ってるそばからッ!コウモリか!?
 撥恵にお母さんッ!頭上に範囲攻撃出来るか?(俺はできない!!)」
 
 
撥恵とお母さん頼みになりつつも、コインを『20』連結する。

224みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/06/19(土) 19:24:40
>>221>>222

「ふあ、またっ!…って弓束センセー?…どっちも大丈夫だね…よかったぁ…」

水面にぶつかる前に自分の能力で跳ね上がり、そこでふたたび捕まえられ身構えるものの、
弓束の声に身体のこわばりを緩めるみなの

「あれは…あの人があの『大鳥』なんかを操ってた…のかなぁ?」

おぼろげな人影に警戒しつつ、弓束に陸地まで連れて行ってもらう

225『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/19(土) 22:01:43
>>222(弓束)>>224(みなの)
『2羽目の巨鳥』に一瞬驚くものの、見覚えのある白衣に気づき安堵するみなの。


  バサァッ!

畳んだ翼を大きく広げて大気を掴み制動をかける弓束。
『人影』はその場を動く気配がない。
腰より下まで伸びた長い黒髪・・・背丈はみなのより少し高い程度か。
浴衣のように思えた白い衣服は、着物式に合わせる『患者衣』であることを弓束の『鷹』の目が認識する。

湖の周囲は、水の間際まで森が迫っており、砂浜のように開けた場所は無いが、
水面は透き通り、水中に危険な存在は見えない。


    パシャッ

高度を下げつつ右へ旋回して『患者衣の人影』から距離を取り、森に近い浅瀬にみなのを降ろす弓束。
『人影』は動かず、顔だけを2人の方に向けているようだ。


        ―――  キラッ

小さな魚の群れが向きを変え、陽射しを反射し煌めく。
喉の渇きを覚え、かがんで両手で水をすくい口に運ぶみなの。

    コクッ

冷たく甘露な潤いが全身に沁み渡る。
弓束にも勧めようと顔を上げたその時、

      ガサッ   ガサッ

『人影』と反対方向、森の木々の奥から近づいてくる物音。

226『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/19(土) 22:02:22
>>223(エルマー)
MIAママ:
「・・・・っ! ごめんなさい・・・
 私の能力では・・・今は『この子たち』に『筏』を維持してもらうのが精一杯です・・・」

レイを着けた『子亀』に『浮島』を崩させないよう、歯を食いしばるMIAママ。


MIA:
「ふぁ・・・・えっと、えっとぉ・・・・・・
 『こーもり』さんは・・・『ちょーおんぱ』で、とんでるからぁ・・・・
 『ちょーおんぱ』は、くうきが、『かんそー』してると、『つたわりにくい』からぁ・・・・・
 よ、よぉしっ! 『うぇっとさ〜ん』!!」


    ズキュン!

         ゴシュゥゥウウウウウウ

じっとしていても汗が噴き出るような湿った空気が、急激に乾いていくのを感じるエルマー。
MIAの『ウェット・ウェット・ウェット』が、空気中の水分を吸収する。


       キィ  キィ  キィ   キィ    キィ
     キィ   キィ  キィ   キィ   キィ    キィ

        パシャッ      ポトッ
 
迫る『コウモリ』の群れの動きが、3人の周囲『5m』ほどの範囲で急に乱れ、
通勤ラッシュのように互いにぶつかり合い、何匹かが水面や『浮島』の上に落下する。


          ジャラララッ!

『チェインズ・オブ・ミザリー』がコインの『連結』を完了した瞬間、

    バササッ!    バササッ!

MIAママ:
「―――――っ!」

MIA:
「おかーさんっ!」

混乱するコウモリの群れの中から、他より二回りほど大きな数匹のコウモリが、
無防備な態勢のMIAママの背中や肩に張り付く。

227弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/06/20(日) 21:57:43
>>225
「……………………病人?
何故、こんなところに…………はッ、あれはまさか……!!」

みなのを降ろし、『鷹』の『目』だけを残して一度解除。
こんなところでお目にかかるはずも無い服装、だが………たった一人だけ、この島には『そういう人間』がいる──!!

「あの写真の………『スパゲティ症候群』の……!!」

チューブで繋がれた、『海賊』たちの探していた少女。
彼女が確か、これくらいの年かさだったはずだ。でも、どうして……?

「………く…………新手、ですか……!!」

そして新しく聞こえる『足音』。
いつでも『鷹』の『翼』と『鉤爪』でみなのをつかんで飛び上がれるように身構えつつ、足音の主の正体を見定めたい。

228エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/06/21(月) 23:12:07
>>226
(役立たずかッ!俺はッ!この俺はッ!!)
 
 
(・・・とにかく、コウモリだよな?コウモリでいいんだな?
 たしか、コウモリってのは、そのイメージとは裏腹に、血を吸う種類は少ないはずだ。
 なら安全なのか?危険はないのか?
 だが、さっきの怪鳥のこともある。
 とんでもない、ガラパゴスな超進化を遂げた種であることも予想ができるぜ。)
 
 
「ってごちゃごちゃ考えてる場合じゃねえッ!!
 冷静に考えて、俺の『チェインズ・オブ・ミザリー』がコウモリ程度に遅れをとるかッ!!」
 
 
MIAママに張り付くコウモリを殴る。(パス精CBA)
コウモリとしては大きめのサイズはむしろ殴るには都合がいい。
そして、コウモリは『連結』する。
能力の対象となったコウモリは、『ロープ』の端のほうへ吹っとぶッ!!
 
 
「転覆の可能性があるぞ!!
 もし落ちたら、『コイン』をつかんでくれ!!あとは『なんとかする』!!」
 
 
MIA・MIAママに叫ぶ。

229みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/06/24(木) 19:52:34
>>225
「ふぁ…ありがとうございます、弓束せんせー。」
「…!あの子…!」

陸地に降ろしてもらい、安堵の声を上げる
そして、それと同時に写真の子、のような病院服の子供にも気がつき、弓束と一緒に驚く

(それにしても病院服のあの子もだけど…なんで『私』だけ連れてきたんだろう?あの『巨鳥』は…?)
「…んっ!?…んぐっ、だ、誰っ!?」

…取りあえず水を飲みながらそんなことを考えていたが、物音に気付き、軽くむせつつ、そちらの方へ向き直る

230『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/25(金) 21:29:12
>>227(弓束)>>229(みなの)
  ガサッ・・・   ガササッ

木立ちの奥から伸びる、長い首。
先端には、明らかに先ほどの巨鳥とは異なる『鳥』のものとわかる、短い嘴を持った頭。
『ダチョウ』を思わせるが、桁外れに『でかい』―――ビルの3階の窓を容易に覗き込めそうだ。

       ザッ    パシャ

さらにもう1羽、褐色の羽毛に覆われた『翼の無い巨鳥』が、
木々と大差ない太さの2本の足で、弓束、みなのの立つ浅瀬に進み出てくる。

        ・・・・・・・・

首を下げ、向かって左側の1羽がみなの、右側の1羽が弓束の顔をじっと見つめる。
脅えや警戒する様子はまったく無く、『初めて見た珍しい生き物』に興味を抱いているという様子だ。


>>228(エルマー)
群れは、『超音波』の反射を利用して飛ぶ小型のものと、『視覚・嗅覚』を頼りに飛ぶ大型のものの『2種類』の『コウモリ』から成っているらしい。
しかし、いずれも主たる餌は昆虫や果実であり、本来人間などを襲う種ではないはずだが・・・

 ズキュン!!  
        ヒュバッ  ―――バシバシバシィ!

                 グキィ!?   キィィエ!!  ギィッ!!

『COM』の拳に触れられた『大コウモリ』は、MIAママの体から剥がれ、『コインロープ』の先端に強制的に移動させられる。
何が起きたか分からずジタバタもがく『大コウモリ』―――が、『飛ぶ』ための進化の過程で軽量化された体は『連結』のパワーには抗えない。

MIAママ:
「くっ・・・あ、ありがとうございますエルマーさん・・・・!」

MIA:
「ふぁっ・・・・は、はいぃ!」

        ドシュドシュドシュ    ギピィッ!

エルマーの声に答えつつ、襲いかかる『大コウモリ』をスタンドの手刀で打ち落とすMIA。
『小コウモリ』は、MIAの能力に撹乱され、一定の距離から近づいて来ようとしない。
このままいけばやり過ごせる―――――そう思った時、


  「  役立たず共め ・・・・
      退がっていろ・・・・・・僕が殺る・・・・!!  」


ピキ   ピキ   ピキ   ピキ   ピキ   ピキ

                             ・・・・・ゴスッ

コウモリ達が3人から離れると同時に、『亀の筏』が何かにぶつかったように静止する。


           ゾクッ

―――――『寒い』。


             パキッ

白い『氷の板』と化した水面の先に立つ、小さな『人』を思わせる影。
エルマーの『コイン+大コウモリ』のロープがまだ届かない距離。

MIA:
「・・・・・・・ふぇ・・・・???」

黒い三つ揃いのスーツと膝丈の半ズボンを身に着けた、小学校高学年ほどの年恰好の少年。
血のように紅い双眸が、エルマーたちに憎悪に満ちた視線を注ぐ。

                                ゴゴゴゴ

231弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/06/27(日) 09:01:36
>>230
出てきた『それ』に、一瞬硬直する。
自分の見立てに間違いがなければ、これは……。

「じ……………『ジャイアント・モア』に『エピオルニス』……!?
で、でもこんな大型の個体は標本にも………!!」

眼鏡を直しつつ、二匹の…既に絶滅した、幻の鳥類たちを観察した。

「大丈夫…どちらも草食性ですから、食べられたりはしません。あまり怖がらないでください」

みなのがパニックにならないように安心させつつ、先ほどの白い人影を改めて探したい。

232エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/06/27(日) 22:24:41
>>230
「ああん?
 ガキ。お前海賊って感じじゃあねーな。
 
 何やってるんだか知らねーが、さっさとどいてくれよ。
 俺たちは急いでるし、構ってやれるほどのゆとりもねーんだ。」
 
 
残りの『硬貨10枚』を連結しておく。
 
 
(海賊じゃねーんなら、なんだ?この島の住人か?
 どうやらスタンド使いであることに間違いはないようだが。)

233みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/06/28(月) 20:16:00
>>230>>231
「わ、わわわわわ!、で、デカッ!」

大人の人間にとっても大きい二匹の『鳥』達を見て、思わず声を上げてしまう

「ふ、ふえ…な、なら安心かな……そーっと下がれば大丈夫…ですよね?」

弓束の説明を聞きつつ、それでもまだ怖いのか、少しずつ弓束の後ろへと隠れるみなの

234『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/06/28(月) 21:51:06
>>231(弓束)>>233(みなの)
サッ
不意に動いて相手を刺激せぬよう、慎重に弓束の背へ移動しようとするみなの。 
  
    ・・・・・・・

『ディノルニス・マキシマス』―――ニュージーランドに棲息した、地上最大の『恐鳥』―――
『エピオルニス』――――その巨大な『卵』が、アラビアンナイトの『ロック鳥』伝説を生んだとされる『象鳥』―――

いずれも、久しい過去に地球上から姿を消したことが『科学的常識』と見なされる『飛べない巨鳥』。
が、弓束とみなのを見つめる2対の目は、スタンドの幻像や作り物ではない、明らかな『生命』の光を宿している。


  ・・・    チャポッ
               クァアァア

ややあって、2人を危険な存在でないと確信したかのように、
『エピオルニス』は嘴を水面に浸し、『モア』は首を上げ、2人の背後に向かって穏やかな鳴き声を発した。


               パシャッ

みなののすぐ後ろで水を踏む足音。

    ――――

振り返ったみなのと弓束の目に、いつの間にか1mと無い距離に立つ『患者服』の少女が映る。
間違いなく、『船長』から見せられたあの写真の少女だ。
『チューブ』に繋がれていないその顔は透き通るように白いが、瞼はぱっちりと開き、服装以外に『病人』という印象を与えるものは見て取れない。

       「 ・・・・・・・・・ 」

無言で少し首を傾げ、上体をのり出しみなのに視線を向けている少女。
『鳥』達と同じように、恐怖している様子も敵意も全く感じられない。


>>232(エルマー)
30枚のコイン全てを1本の『ロープ』に変える。
『海賊』の一味とは思えない妙に小奇麗な出で立ちだが、
こんな顔色の悪いヒョロヒョロした小僧に負ける気などしない。

MIA:
「・・・・・ふぁ!
 お、おかーさん!
 あのこの、かお・・・・あの、『しゃしん』の、おんなのこと、『そっくり』・・・・・・!」

MIAママ:
「え、ええ・・・・・でも、どうして・・・??
 ・・・・・はっ・・・・た、大変! 『この子たち』が・・・凍っちゃう!」

   ドシュシュシュシュシュシュシュ
                 バリバリバリパリパリィ

『亀の筏』を覆い尽くそうと近づく『水面の氷』を、MIAのスタンドがラッシュで砕き防ぐ。


少年:
「 『朱那』と僕は・・・『ひとつ』だった・・・
   なのに・・・・引き離された・・・・人間の、勝手な都合で・・・・・
   やっと・・・やっと会えるんだ・・・・・
   誰にも・・・・邪魔させない・・・・・・・・・・

    W・・・WWWWWWRRRRRRRRRRYYYYYYYYYYYYYY!!!!! 」


少年の口から迸る奇怪な絶叫。

 
  バシュウ!
 
         ズヒュッ!!

MIAに向け突き出した少年の左手――その白い手袋が裂ける。
指先から高速で伸びる紅い『爪』が、MIAの喉元めがけ迫る。

235弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/06/30(水) 23:53:43
>>234
「あああああ…こんな事ならあの時の空き瓶、取っておくんでした…。
採集道具の代わりは島で現地調達しようと思ってたからつい…………!!」

できることなら羽や糞を採集したかったが、手持ちの道具は何も無い。
宝物を目の前にして持ち帰ることができない悲しさに呻くと……水音に、反射的に振り返る。

「!!い、何時の間に……!!」

……とりあえず、様子を見守ろう。
『鷹の爪』を『インパラの角』に変え、みなのの両肩に手を置いて、何時でも逃げ出せれるようにしておく。
それから…。

「こ……こんにちは」

挨拶もしてみた。

236弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/07/01(木) 20:25:36
>>235
若干訂正。
『インパラの角』はまだ咥えない(手にはしておく)。

237エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/07/01(木) 20:47:05
>>234
「ごちゃごちゃ言ってるんじゃねえ!

238エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/07/01(木) 20:50:53
>>237
ミス


>>234
「ごちゃごちゃ言ってるんじゃねえ!!」
 
 
海面の氷に向かってラッシュしているMIAの喉元ってことは
若干低い位置にむかって伸びているはず。
その爪を、踵落しのように思いっきり『踏み潰す』。(パス精CBA)

239みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/07/05(月) 20:10:05
>>234
(おっきーけど、やさしそうな目…まあ怖いのには変わりないけど…)
「…ふ、ふぇっ!!?」

弓束の背から巨鳥を見ていたが、突然起きた水音にビックリしつつ振り返る

(あ、あの子だ!完璧に!…ちょっと『元気』っぽいのが気になるけど)

「え、えっと…こんにちは?」

写真で見たのと全く逆の様子に若干いぶかしみつつ、弓束の後ろから手を振り、挨拶をしてみる
ついでにスーパーコーラも周囲で旋回させ、目で追うかどうか試そう

240『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/07/07(水) 19:23:48
>>235-236(弓束)>>239(みなの)
「・・・?」 コクリ

弓束の発した『挨拶』に、小動物のように首を傾げる『患者服の少女』。
その背後でパタパタと手を振るみなのに顔を向ける。
言葉を発しようとはしないが、その表情には恐怖も警戒も全く見て取れない。



《  ・・・『生まれた時からずっと昏睡している』状態のお孫さんが・・・・・
   ご両親は、その子がまだお母さんのお腹に居る時に事故で亡くなって・・・・・・・  》

船の上で聞いたMIAママの言葉が一瞬2人の脳裏をよぎる。


「!」

少女の視線が、宙をふわふわと漂う『スーパーコーラ』の方へと向く。

  「・・・・・」  パ ァ ァ

                 パシャッ  パシャッ
  
赤ん坊のような『好奇心』を湛えた目を輝かせ、ジャンプして『スーパーコーラ』に手を伸ばす。
が、足元が水面のため高くは跳べず、指先は『スーパーコーラ』に届かない。

       パシャッ・・・  
               ザパァッ!

何度目かのジャンプの後、バランスを崩し、
仰向けに水面にひっくり返ってしまった。

       「・・・! ・・・・!」   バシャバシャバシャ

溺れるほどの深さでもないのに、なかなか立ち上がれずジタバタしている。



>>238(エルマー)
高速ではあるが、何のヒネリも無い『一直線』の攻撃――『COM』にとって見切るのは容易だ。


      ヴヒュッ
              バグシャァ !!

『COM』の振り下ろす『踵落とし』の一閃で、『紅い爪』は全てガラスのように折れ飛んだ。
その手応えは、スタンドではなく実体を持つ『物質』のそれだ。
すぐさま少年の方に目を向け―――


   ――――――


少年の姿が『無い』。
洞窟の壁まで広がり水面を覆う『氷原』だけがエルマーの視界に入る。
コウモリの群れは、3人と『筏』を遠巻きにするように天井付近を飛び回っており、襲ってはこない。


                                 ゴゴゴゴゴ

241弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/07/08(木) 12:15:13
>>240
「そういうこと、ですか…………『真っ白』なんですね。
………人が、人である以前の状態…。

でも……先生はそれが不幸だとは思いません。この子は『このままでいい』……今の状態が、この子にとって幸せならば」

つまりは『赤ん坊のまま』なのだ。
そして自分は、この子の『親』ではない………『その代わり』など、軽々になれるものでもない。
だが……………。

.......
「けれど。
...........................................
この子が『彼ら』の元に居て、これ以上幸せになれるとは思えません」

何故『海賊』がこの子を探しているのか…。
今のところその理由は解らないが、義や情ではないだろう。犯罪者の目的はいつだって一つ……『営利』だ。
彼らにどんな理由があろうと、他者の営利に人が利用されていいはずがない。

「…………困りましたねぇ……………って、大丈夫ですか?」

とりあえず助け起こす。
問題は他にも山積しているが、一先ずは…暫くこの子の様子を見るしかないだろう。

242弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/07/08(木) 12:22:41
>>241
「そういうこと、ですか…………『真っ白』なんですね。
………人が、人である以前の状態…。

でも……先生はそれが不幸だとは思いません。この子は『このままでいい』……今の状態が、この子にとって幸せならば」

つまりは『赤ん坊のまま』なのだ。
そして自分は、この子の『親』ではない………『その代わり』など、軽々になれるものでもない。
だが……………。

.......
「けれど。
...........................................
この子が『彼ら』の元に居て、これ以上幸せになれるとは思えません」

何故『海賊』がこの子を探しているのか…。
今のところその理由は解らないが、義や情ではないだろう。犯罪者の目的はいつだって一つ……『営利』だ。
彼らにどんな理由があろうと、他者の営利に人が利用されていいはずがない。

「…………困りましたねぇ……………って、大丈夫ですか?」

とりあえず助け起こす。
問題は他にも山積しているが、一先ずは…暫くこの子の様子を見るしかないだろう。
MIAたちも心配だが、今ここを離れるのも得策ではない。名前も無い『この子』の動向を見守り、ひたすら付いていきたい。

243みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/07/11(日) 19:55:49
>>240>>242
「『真っ白』って…そうか、そうだよね…」
「生まれてから今まで、あんな風だったんだもん…何も解らないのは…ちょっと怖いかな」

弓束の言葉に、自分なりの感想を述べつつ『少女』の様子を見守る

「それにしてもこの子…『こーちゃん』が見えてるってことは、『スタンド使い』のはずなんでしょうけど」
「って、わわ、だいじょーぶ!?」

自分の『スタンド』が見えている
その事から周りに何か『ヴィジョン』のようなものが見えないかと探していたが…
その前に転んだ少女に気がつき、そろそろと弓束と共に抱え起こす

244エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/07/11(日) 23:22:06
>>240
「!!
 あたりの警戒を怠るなよ。」
 
 
(視界から消えた?
 この状況でどこに隠れることができるって言うんだ?)
 
 
『ロープ』を手に取り、少年の次の行動に備える。

245『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/07/12(月) 20:27:05
>>242(弓束)>>243(みなの)

「・・・・・・・」   パシャッ

助け起こす弓束とみなのに身を預ける少女。―――呆れるほどに無防備だ。

   「・・・・」

濡れた髪から水を滴らせたまま、2人の顔を交互に見つめ、

       グッ

両手で2人の手首を軽く引っ張ると、岸辺の森に沿って歩き始める。
周囲に注意を払いつつ少女の後に続く弓束とみなの。
視界の中に、『スーパーコーラ』以外のスタンドヴィジョンと思しきものは見えない。


   ――――――――――――


湖面が森を少し奥へ押しやったかのような、小さな入江の様な場所。
  
     ピクッ
           ・・・・・・・・

岸辺で水を飲んでいる動物の群れが、一斉に弓束達の方へ顔を向ける。

2本の長い角と、宝石のような青い毛皮を持つ『ブルーバック』。
前半身にのみ縞模様があり、後半身は栗毛色の『クァッガ』。
いずれも少女の姿を認めるとすぐに警戒を解き、水面に口を戻す。


    パシャ

膝をつき、両手を水底に差し入れる少女。
水面の上に現れた掌には、美しく輝く『石』がいくつも載っている。
その『輝き』には見覚えがある――――弓束はロディと、みなのはMIAと共に迷い込んだ、あの洞窟で見た『結晶』と同じもののようだ。
長い年月水に洗われ、『玉砂利』のように丸みを帯びている。

       「・・・・・」

上目使いに2人を見上げ、『石』を差し出す少女。


                 クェーーーーェエッ

『モア』の鋭い声に、再び顔を上げる群れ。
その視線は2人の背後、湖の沖の方へ向いている。



>>244(エルマー)
音も立てず、氷に穴も開けることなく、かき消すように移動する・・・
高速で伸びる爪と言い、どう考えても人間の身体能力ではあり得ない。
が、スタンドらしきものは見せていない。
仮に『少年』がスタンド使いだとしても、少なくとも遠距離から不意討ちできるタイプではない筈だ。

      ジャラッ

『COL』に『コインロープ』を構えさせ、MIAに注意を促すエルマー。

MIA:
「ふぁっ・・・は、はいぃ!」

天井近くを飛ぶコウモリに目を向けつつ、『亀の筏』の端から後退するMIA。


        ザッ・・・

              ゴバァ!!!

                     ガシッ


その足元、『亀の筏』を下から突き破るように伸びた『腕』が、MIAの足首を攫んだ。

MIA:
「ふぇえ!!?」

MIAママ:
「はっちゃんっ!!」


              ピキ  ピキ  ピキ  ピキ

攫まれた部分から、MIAの膝上丈の金属ブーツの表面が、見る見るうちに白い『霜』に覆われていく。

―――『腕』までは、『コインロープ』の届く距離だ。

246『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/07/14(水) 02:00:37
誤記失礼。>>245を訂正。

>>242(弓束)>>243(みなの)

「・・・・・・・」   パシャッ

助け起こす弓束とみなのに身を預ける少女。―――呆れるほどに無防備だ。

   「・・・・」

濡れた髪から水を滴らせたまま、2人の顔を交互に見つめ、

       グッ

両手で2人の手首を軽く引っ張ると、岸辺の森に沿って歩き始める。
周囲に注意を払いつつ少女の後に続く弓束とみなの。
視界の中に、『スーパーコーラ』以外のスタンドヴィジョンと思しきものは見えない。


   ――――――――――――


湖面が森を少し奥へ押しやったかのような、小さな入江の様な場所。
  
     ピクッ
           ・・・・・・・・

岸辺で水を飲んでいる動物の群れが、一斉に弓束達の方へ顔を向ける。

2本の長い角と、宝石のような青い毛皮を持つ『ブルーバック』。
前半身にのみ縞模様があり、後半身は栗毛色の『クァッガ』。
いずれも少女の姿を認めるとすぐに警戒を解き、水面に口を戻す。


    パシャ

膝をつき、両手を水底に差し入れる少女。
水面の上に現れた掌には、美しく輝く『石』がいくつも載っている。
その『輝き』には見覚えがある――――弓束はロディと、みなのはMIAと共に迷い込んだ、あの洞窟で見た『結晶』と同じもののようだ。
長い年月水に洗われ、『玉砂利』のように丸みを帯びている。

       「・・・・・」

上目使いに2人を見上げ、『石』を差し出す少女。


                 クェーーーーェエッ

『モア』の鋭い声に、再び顔を上げる群れ。
その視線は2人の背後、湖の沖の方へ向いている。



>>244(エルマー)
音も立てず、氷に穴も開けることなく、かき消すように移動する・・・
高速で伸びる爪と言い、どう考えても人間の身体能力ではあり得ない。
が、スタンドらしきものは見せていない。
仮に『少年』がスタンド使いだとしても、少なくとも遠距離から不意討ちできるタイプではない筈だ。

      ジャラッ

『COM』に『コインロープ』を構えさせ、MIAに注意を促すエルマー。

MIA:
「ふぁっ・・・は、はいぃ!」

天井近くを飛ぶコウモリに目を向けつつ、『亀の筏』の端から後退するMIA。


        ザッ・・・

              ゴバァ!!!

                     ガシッ


その足元、『亀の筏』を下から突き破るように伸びた『腕』が、MIAの足首を攫んだ。

MIA:
「ふぇえ!!?」

MIAママ:
「はっちゃんっ!!」


              ピキ  ピキ  ピキ  ピキ

攫まれた部分から、MIAの膝上丈の金属ブーツの表面が、見る見るうちに白い『霜』に覆われていく。

―――『腕』までは、『コインロープ』の届く距離だ。

247弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/07/14(水) 03:36:47
>>243
「そうですねぇ…でも先生みたいに目立たない形のとか、形がないものとかもありますから。
もしかしたらそーゆータイプなのかも知れませんよぉ?」

>>246
「ふう…。
それにしても、何時からいるんでしょうねぇ……先生ああは言いましたが、何だか、このままにしていくのも不安ですよぉ…」

連れて行かれながら、服の汚れ、身体の汚れ、手足の傷や汚れを観察したい。
そして………入り江に導かれ、感嘆の声をあげる。

「………うわあ……………。
希少とか…そんなレベルじゃないですよこれは………」

採集できないことへの無念さはもうない。
この光景が一体何の手によって遺されもたらされたかは知らない、幻かもしれない…。
けれどここは、誰にも知られずに在るべき場所だ。

「…私のポケットには大きすぎますね。
ん…………これは…あの時の『結晶体』……?レイトン教授は、洞窟で見た、と言ってましたけど………」

差し出されたそれを指先で触れ、手にとってみる。
それを日に透かそうとして────

「!!」

『モア』の鳴き声に振り返り、二人を背中に庇いつつ、『狼の牙』を咥えて『視覚』『聴覚』『嗅覚』『反射神経』を得て『湖の沖』を注視したい。

248エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/07/15(木) 21:11:38
>>246
(なぜそこいる!?
 
 だが、とにかく『冷気』がキーワードだってのは確定だ。
 さっきの爪はもしかして血を凍らせたのか?
 
 それはともかく、冷気はマズイ。
 なんでかって、金属ってのは熱伝導率が高いからな。あんな靴じゃあ一気に冷えちまう。
 しかもあの冷気のパワー。しもやけじゃあすまねえ。
 
 だが、この距離、ロープの射程距離圏内ではあるが、
 それになんの意味が………!!)
 
 
「撥恵!!その華奢な腕を攻撃しろ!!
 氷面を叩き潰す勢いで!!落ちても大丈夫だ!!
                             とにかく全力でッ!!」
 
 
撥恵に指示をだしつつ、自らも『ロープ』を撥恵目掛けて投げつけ、
コインから『ザ・ウィッカーマン』を発現し、撥恵のビキニアーマーに接触させる。
 
 
(空気中よりも水中の方が冷気の伝達が拡散して、撥恵へのダメージは軽減されるはず。
 そして、俺は必要以上に落ちないための、『命綱』だ!!)

249みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/07/17(土) 18:19:35
>>246>>247
「もしかして、この『湖』と『森全体』が…なんて…っと、わわわっ!」

いきなり引っ張られ、つんのめったりしながらも、『少女』の後ろをつき歩く

「はひゃ〜…見たことない動物ばっかりだ…」
「ここも『あの洞窟』とかんけーがあるっぽいですね…なんだかわくわくしてきま…ひゃいっ!!?」

『洞窟』に関係のある物が出てきて、俄然やる気になったみなのだが…
『モア』の声に驚き、すぐさま『スーパーコーラ』で周囲の策敵を行う

250『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/07/17(土) 22:40:44
>>247(弓束)
少女:
「・・・・・」

弓束が『石』を受け取るのを見て、口許にかすかな微笑を浮かべる少女。
その服には、木々の小枝などでついたらしい鉤裂きがいくつかあるものの、手足に目立った外傷は無い。
肌の血色はとても良く、食物などに事欠いている様子も感じられない。

  ―――――

少女の背中・・・脊椎と両肩甲骨の間あたりの位置で、『患者服』がかすかに盛り上がっている。
注意して見ないと気づかない程度だが、皮膚から突起した何かが服を押し上げているようだ。


      ドッドッドッドッド
              ドルルルルル     ドルルルルルル

『狼』の『耳』が、『小型艇』のエンジン音と思しき複数の機械的な駆動音を、
『鼻』が、『ガソリン』の燃焼によって出る『排気』のわずかな匂いを捉えた。
距離は大分ある・・・が、少しずつ近づいてきている。


         ・・・ シュンッ

みなのの『スーパーコーラ』が上昇し、動物たちの視線の向く方角へゆっくり移動する。
『クァッガ』や『ブルーバック』たちは、『音』に気づいてはいるが、初めて耳にする『音』らしく、逃げるべきか戸惑っているようだ。


少女:
「・・・・!」
        パシャパシャパシャ

先ほどと同じように無防備な好奇心を全身に溢れさせ、
弓束の背の陰から歩み出し、危なっかしい足取りで小走りに『スーパーコーラ』を追いかけ湖の沖へ向かおうとする少女。

251『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/07/17(土) 22:41:31
>>248(エルマー)

   ヒュッ
         ――――カシィッ!

『ロープ』と共に宙を飛んだ『ザ・ウィッカーマン』が、
MIAの肢体を申し訳程度に覆う『ビキニアーマー』の左の肩当てに張りついた。


MIA:
「ふ、ふみぃっ・・・は、はなして、くださぁぁぁい!!」

        ドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコドコォ!!!


足首を攫む『腕』めがけ、エルマーの『COM』に匹敵するスピードの蹴り連打を放つMIAのスタンド。


        ビキッ ―――  
                 パリィィン!!

『亀の筏』の下の水面に引き込まれる寸前、凍ったブーツが、攫まれた部分から砕け折れる。
・・・・水色のソックスを履いたMIAの足首が、ちぎれる事無くブーツから離れたのを見て取るエルマー。
金属の下に保温性のある布地を着けていたのが幸いしたようだ。

MIAママ:
「・・・はっちゃん! 
 エルマーさん・・・あ、ありがとうございます!」

         ビンッ!
               ズザザッ

小柄なMIAの体格ならば、『COM』のパワーと『ロープ』を以って支えるには充分だ。
『腕』の位置から離し、エルマーの近くまで引き寄せる。

   
            ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ
         ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ
                    ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ

『子亀』達が、『少年』の動きを封じるかのように『腕』の周りへ密集し始める。
下は水だ――窒息したくなければいずれ顔を出そうとするだろう。


MIAママ:
「・・・エルマーさん!
 『あの子』が顔を出したら、『これ』をエルマーさんの『ロープ』の先につけて投げてください」

人の首に掛けるのにちょうどいい大きさの『レイ』をエルマーに差し出すMIAママ。

MIAママ:
「これが『首』にかかれば、生き物なら私の『能力』で動きを止められます。
 私の『ぴりちゃん』は、あまり素早い動きができません・・・お願いします!」


MIA:
「えるまーさんっ!」

    ドシュシュシュシュシュ
         パシパシパシィ!!
                  キィイ!  キェエッ

エルマーめがけ頭上から舞い降りてくる『コウモリ』を、MIAのスタンドが迎撃する。
 

            ワシャワシャワシャワシャワシャ

子亀の群れの中で苦しげに蠢く『少年の腕』が見える―――何故か子亀を凍らせようとはしないようだ。

252『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/07/17(土) 22:43:38
>>249(みなの)
動物園でも目にした事の無い動物ばかりだが、みなのたちを全く恐れていないらしい。
目の前の少女、そしてこの『きれいな石』と動物たちの存在に何かの関連性があるのだろうか・・・・


         ・・・ シュンッ

『スーパーコーラ』の浮かぶ高度を上げてゆっくりと沖合に移動させつつ、
10mほどの上空から『モア』の声の聞こえた方向を中心に周囲を俯瞰する。


        ――――――――――――


遠くの水面に、3艘ほどの小型の黒っぽい『ボート』のような物体が見えた。
距離は2〜300mというところだが、
エンジンが付いているのか、やや速い速度でこちらへ向かってきている。
どの『ボート』にも、複数の人間が乗っているようだ。

          ――――

先頭を進む『ボート』の上に、鮮やかな赤い模様のある何かが見えた気がした。
距離が遠いため豆粒ほどの大きさだが、
あの『船長』の肩に乗っていた『オウム』の羽の色に似ているようにも思える。

                                      ド  ド  ド

253弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/07/19(月) 13:22:06
>>250
「…………?」

背中も気になるが、今は横に置いておこう。
ガソリンの匂いに、エンジン音に、顔をしかめる。

「無粋ですね…………。
でも、どうやってここを………?
動物達の反応を見た限りでは、ここにああいうものが来るのは初めてのはず………」

みなのの袖を引き、囁きかける。

「一度隠れましょう、みなのちゃん。
『スーパーコーラ』を戻して……『この子』を誘導してください。
何者かは解りませんが、少なくともMIAちゃんたちではないはずですから…………」

           カリッ

今のうちに、一応『狼の牙』を『マンモスの牙』に換装。
いざと言うときは二人を抱えて逃げれるように、『剛力』を得ておきたい。

254みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/07/21(水) 20:43:02
>>252>>253
「あ、あの『海賊』の人たち見たいです、弓束せんs…」
「は、はいっ…行こう…えっと…うう…『名前』とかは言ってなかったはずですよね…この子からは聞けないだろうし」

進んでくるボートの様子を弓束に話しながら、『スーパーコーラ』を戻しつつ『少女』の手を取り、弓束と共に隠れようとする


(でも…こんなに元気な『この子』を…あんな風に戻しちゃっていいの…かなぁ…)
(少なくとも、これだけ元気で…楽しそうなのに…なんで…?)

255エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/07/21(水) 22:53:13
>>251
「了解ですよ。お母さん。」
 
『レイ』を受け取る。
 
(なぜ亀を凍らせない?もしかして生き物は無理なのか?)
 
 
「しかし、さっきの瞬間移動を思い起こさせるような移動を忘れちゃあ駄目だな……。
 体の一部が見えているとは言え、さっきみたいな不意打ちは食らわないとは思うけど、
 それでも足元なんかには特に注意しましょうか。」


二人にそう言いながら考える。
 
 
(どっちにしろ、『ジリ貧』だ。場が悪くて分が悪い。
 ここで確実に決めたいところだが………。)
 
 
(しかし、もしだが。あの少年、本気で溺れてるんならどうすりゃいんだ?
 助ける義理はないが、殺すつもりもないぞ。)
 
 
MIAママの作戦通り、少年が顔を出したら、『レイ』を連結させて飛ばし、少年の首にかける。

256『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/07/22(木) 23:04:37
>>253(弓束)>>254(みなの)

《 ・・・・そこの『先生』とやらのお陰で、『この娘』の居所に少し心当たりが出来たんでな ・・・ 》

『マンモスの牙』を口にしつつ、『船長』の言っていた言葉(>>51)を思い出す弓束。
海賊達のアジトもこの島の何処かのはずだ―――地理的に隔離されているとはいえ、『この場所』の存在を知る者が居ても不思議は無い。
『水晶の洞窟』について不用意に質問したことが災いしたかもしれない・・・

   ドルルルルル
      ドルルルルルル

ボートのエンジン音は確実に近づいている。
スタンドを一旦本体の近くに戻し、『少女』に駆け寄りその手を取るみなの。
MIAとMIAママなら名前を知っているかもしれない・・・そう言えばMIAたちは無事だろうか・・・・


            ドコォン
               ドコォン

                     グピィイーーーーーーーーーーーッ


空を裂く数発の銃声と、それに続く『断末魔』の悲鳴。
みなのを攫った『アルゲンタビス』のものだろうか。

少女:
「!!」

ハッと顔を上げる少女。
その表情に、初めて『驚愕』と『悲しみ』が浮かぶ。

「・・・・・・!・・・・!!!」  バシャバシャバシャバシャ

みなのの手を振り払い、激しい水飛沫を跳ね上げながら、
銃声のした方向――海賊たちのボートの方向へ懸命に走り始める少女。



>>255(エルマー)
『ザ・ウィッカーマン』に『レイ』を掴ませ、『ロープ』の先端に連結する。


   ワシャワシャワシャワシャワシャワシャ
              
              ピクッ  ピクッ
                       ・・・・・・・・・
             
子亀の群れの中から突き出た少年の『右腕』の動きが止まる。
窒息したのか・・・・


       ギシュィン!

    ズビュッ!!
           ズビュゥ!!
                  ドシュッ!!
                          ズヴシュァ!!

突然エルマーの四肢に走る激痛。

MIAママ:
「――――――!?」

エルマーの背後、洞窟の壁の近くに立つ、右腕の無い『少年』。
その左手の『親指』『中指』『薬指』『小指』から伸びる4本の紅い爪が、
昆虫を標本箱に止める『ピン』のように、エルマーの両手首と両足首を刺し貫いている。


少年:
「『腕』がそこにあれば、『体』も『そこにある』と思う・・・・・
 ・・・『人間』の発想の限界だな」


戦い慣れしていないのか、事態を把握しきれないように硬直しているMIAママ。
次々にまとわりついてくる『コウモリ』への対応に気を取られ動けないMIA。


       シュルルッ

『少年』の『人差し指』が動き、その爪が長さを増す。
頭か心臓か・・・急所を狙うつもりだろう。
暗さのため正確に測りづらいが、『ロープ』の先の『レイ』がぎりぎり『届くかどうか』の距離だ。

                              ドドドドド

257エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/07/24(土) 11:25:02
>>256
訂正
『レイ』はウィッカーマンではなく、ロープの先端に『連結』しています。


「本命は、ソッチなのか・・・!?」
 
 
(今『レイ』を投げても、間違いなく速さで負けるな。……。
 ここは秘伝の一手しかねえ。)
 
 
「ぅおらっ!」
 

『ロープ』を下から上へと振り上げ、少年への目くらましにしながら、
自身は全力のバックステップで、強引に『爪』をから体を抜きたい。

258弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/07/26(月) 23:42:08
>>256
「!!」

  ギリッ…

自分の迂闊さを歯噛みしながら、走る『この子』を追う。
『狼の牙』も咥えて『W化』…単体の時より劣るといえど、走る速度は人よりは早いはずだ。

259みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/07/27(火) 20:28:13
>>256
「銃声…!?…あうっ!」
「ま、待って!あいつらは…『貴方』がっ!」

振り払われ、体勢を崩すも、追いすがるように『スーパーコーラ』を少女に向かって回り込むように飛ばす

260『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/07/29(木) 21:56:16
>>257(エルマー)
(訂正了解。申し訳無い)

    ズザッ
         ヴシュゥッ!!
                  ヒュンッ

意思の力で痛みを抑え込み、『爪』の先端の方向へ後退しつつ、
『コインロープ』と、その先端となった『レイ』を下から上に大きく振り上げるエルマー。

少年:
「逃がすかッ―――ぐッ!?」

顎を一瞬のけ反らせて『ロープ』をかわし、
エルマーに『爪』を引き抜かせないために前に踏み出す少年。
・・・が、実体を持つ『コイン』は見えていても、何故か『レイ』には注意を払っていないようだ。

      
      ブ  ォ  ッ

少年が前進したことで、『レイ』の輪がその頭上に位置する形となった。
『爪』はまだエルマーの手足から抜けていないが、
『ロープ』の一部である『レイ』からは、いつでも『ザ・ウィッカーマン』を生やすことが出来る。



>>258(弓束)>>259(みなの)
『マンモス』の力と『狼』の俊足を得て少女を追う弓束。
が、沖へ向かうにつれて水深が深くなり、浮力が邪魔をして思うように進めない。
もっと『泳力』に長けた生物を選ぶべきだったか・・・・


     ザブァッ
  
少女:
「・・・・・!! ・・・・・!・・・・・!!」

            バシャバシャバシャバシャ

人間を含めたほとんどの哺乳類は、生まれたばかりの赤ん坊であっても、体が水に浸れば本能的に『泳ぐ』行動を取ると言う。
濡れた患者服の裾が脚に絡み転倒するが、それでも闇雲に腕で水を掻き、前進しようとする少女。

  シュオン
     グッ!

宙を飛ぶ『スーパーコーラ』が、かろうじて少女に追い付き、その腕を抱えて呼吸を助けようとする。
――――――しかし、


           ドッドッドッドッドッド

                 ドッドッドッドッドッド


大型の船外エンジンを搭載した、軍の艦艇が揚陸に用いるような3艘のエアクッション式ボートが、
入江の出口を塞ぐように、少女の眼前数mの位置に立ちはだかる。
前進を止め、凝然とそれを見上げる少女。


  「船長! あのガキだ、間違いありやせん!!」

               「さすが船長だ・・・大当たりだぜ!」

                              「うっ・・・・あ、アイツら・・・・・!?」


連絡船を襲ってきた時よりも殺傷力の高そうな銃火器で武装した海賊達が、少女とそれぞれ手にした写真とを見比べ口々に喚いている。
一艘あたり6〜7人は乗っているだろうか。
驚いた顔で弓束とみなのの方を指差している者も居る。

中央のボートの船首に立ち、右手を腰の拳銃に置き、
無言で鋭い視線を少女と『スーパーコーラ』、そしてやや後方の弓束とみなのに注ぐ『船長』。

弓束から少女までの距離はおよそ3m、みなのからは10mほどだ。

261我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/08/02(月) 01:27:35
.

262みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/08/02(月) 21:34:42
>>260
スーパーコーラをすぐさま『少女』の前に出し、『少女』の動きをけん制するとともに、『船長』に明確な抵抗の意思を見せるみなの

…そして、『スーパーコーラ』を通じて『船長』へと話しかける
「…何が、この子にあったのかは解りません。」
「でも…この子の、この子の『平穏』を汚してまで、この子を連れ帰る意味はあるんですか!?」
「…なんでああなってる子が、ここでこんなに元気なのかは知りません、知りませんけど…」
「この子だって、まだ解らないことだらけなのに、『人の都合』で振り回されるのなんて、そんなひどい事、させたくないんです!」

理屈では無く感情がほとばしる
正直、『リアリスト』でありそうな船長には効かない説得かもしれない
しかし、みなのは船長に向かって思いのたけをぶちまけた

263エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/08/02(月) 23:17:39
>>260
「あぁっ?なんで、前に進むんだよ!?」 
 
(いや、それはともかく、コイツ。
 『レイ』が見えてない?いや、まさかな……。)
 
「ええい!ままよ!!」
  
『ロープ』を操作して『レイ』を少年の首にかけたい。
この動作は、バックステップよりも優先的におこないたいところ。

264弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/08/03(火) 18:08:11
>>260
プッ……

『狼の牙』『マンモスの牙』を口から出し、『熊の骨』を手にしておく。
落ち着かなくてはいけない…自分のミスに動揺して、この子達をさらに危険に晒すようでは教師失格だ。
──明治45年の新聞記事によれば、北海道の手塩から利尻島まで20キロ近い北の海を一頭の熊が泳ぎ渡り、島民に騒がれて
また海に逃げたところを船で追われ、斧で打ち殺されたという事件があったと言う。
『ホッキョクグマ』に代表されるように、総じて『熊』は泳ぎが得意だ。
そしてその生命力の強さは、今更語るまでもないだろう。

「…………………」

まずはボートに乗っている面々を見回し、あの『クルムビーガー』とかいう男が居るか居ないかどうかを確認したい。
それだけで……『交渉』が通る確率は大きい。
『力』でどうこうしようとするのは、それが通らなかった後のこと、だ。

「また…………お会いしましたね。
ここはいい所ですよ、銃くらいしまったらどうですか?」

265『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/08/04(水) 21:52:31
>>262(みなの)>>264(弓束)

銃を構える海賊達を刺激せぬようにゆっくりとした動作で『熊の骨』を手に収め、
あくまでも平静な口調で『船長』に向け語りかける弓束。
ボートの上・・・少なくとも弓束の視界に入る範囲に、あの『スキンヘッド』の姿は見えない。

船長:
「確かに・・・『いい場所』だ。 
 この島に『基地』を構えて良かったと思うぜ。
 ・・・・・先に言っとくが、あの『鳥』については『向こうから襲ってきたんで身を守った』―――それだけだ」

『船長』が左手を軽く上げると、海賊達が銃口を上げ2人から逸らす。


       ギュンッ!

『スーパーコーラ』を少女と海賊達の間に身構えさせ、
『少女を守りたい』―――理屈では押し殺せないその思いを、スタンド会話で『船長』にぶつけるみなの。


 【  守っても『利益』にならねえ相手を守るために、銃を持った大人を敵に回す・・・・・か
    見上げた覚悟だ、嬢ちゃん・・・正直別の状況で知り合えてればと思う  】

 【  だがな・・・・『都合』ってものは人間の数だけある。
    どうしたってぶつかり合いは避けられねえ。
    そして、大人が生きてくには『カネが要る』・・・解るだろう?  】

 【  今の俺達の『都合』は、
    『その娘』を連れて帰り、『あの旦那の組織』に引き渡すという『仕事』をすることだ。
    俺もこいつらも、嬢ちゃんやその『先生』から見りゃくだらん悪党だろうが・・・
    こいつらは、俺の船の上を『自分の居場所』に選び、
    俺の進む道について来ることを望んだ奴らだ。
    俺には、カネを稼ぎ、こいつらの命を支える責任ってやつがある。
    女子供の血は流したくねえが・・・もしその邪魔をするなら、そうもいかなくなる  】


みなのの目を真っすぐ見返し、弓束の心の耳にも聞こえるスタンド会話で答える『船長』。
その視線は穏やかで、優しささえ感じさせる――――が、言葉に込められた意思は確固たるものだ。


   パチャッ
       「 ・・・・・・・・・ 」

湖面に点々と浮かぶ、『アルゲンタビス』のものらしき血に染まった黒い羽毛。
その一枚を両掌に載せ、指先を小刻みに震わせつつ見つめている少女。 


   
>>263(エルマー)

    ヒュンッ!!

実体を持つ『コイン』が重力に引っ張られ下へと戻る勢いを利用し、
『ロープ』を振り下ろしつつ、先端の『レイ』の位置を『COM』の精密性によって微調整する。

   
       ――――――  フ ァ サ ッ


狙い違わず、少年の頭部が『レイ』の花の輪の中をくぐった。

MIAママ:
「――――――!」

      ズキュン!   ピシィッ

MIAママのスタンドが両腕を大きく広げ静止する。

少年:
「ぐ・・・・・・・グゥウッ!?
 か、『体』が・・・・・!?
 キサマら・・・・い、いったい何を・・・・・ッ!!」

少年の首から下の動きが『金縛り』に遭ったかのように止まり、
エルマーの手足に刺さった『爪』も伸びるのをやめる。


MIAママ:
「・・・・手荒な真似してごめんなさい。どうか話を聞いて。 
 私たちは、『朱那ちゃん』に危害を加えに来たんじゃないわ」

少年:
「・・・・な・・・・何だと・・・・?」

彫像のように動けない少年に話しかけるMIAママ。
そちらに注意を向ける少年―――今なら『爪』から手足を引き抜く事ができそうだ。

266エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/08/09(月) 23:15:05
>>265
(・・・あまり変なことは言わないでおこう。)
 
 
個人的に『朱那』をどうこうしたいと思ってるわけじゃないが、仕事は仕事である。
私情を挟むのはプロじゃない。
しかし、生きて帰るほうが大事であることも間違いではない。
 
 
「ふん。」
 
バキッ
 
『爪』は叩き壊してあえて抜かない。
ろくな止血道具がない以上、刺さっている方がましだろう。
 
 
「とりあえず名乗らねえか?少年A。
 俺はエルマーと呼ばれてる。
 オウg……黄金の精神を受け継ぐ男と、もっぱらの評判だ。」
 
 
一応素性は隠すことにしたが、それに意味があるかはわからない。

267弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/08/09(月) 23:40:27
>>265
『船長』が銃口を反らすのを見て、『熊の骨』を隠すのではなく、括っている革紐を摘んで揺らして見せる。
こちらだけ、武器を隠しているのはアンフェアだろう。交渉で切り抜けたいなら尚の事だ。

「襲われるような何かをするからですよ。
実際、私は襲われませんでしたしね……………まあ、ちょっとお話しませんか」

慎重に、言葉を選ぶ。
この状況を……どう捉えるか。自分は今深読みをしすぎているのか。
…『船長』がわざわざ、スタンド会話で応えたのは単に、みなのがそうしたからなのか、別の意図があるのか。
........................................................................................
例えば───交渉する余地はなくもないが、『クルムビーガー』に監視代わりに『盗聴』されているので、下手な事を言えないで居るのか、とか。

「何故あんなことを、海賊なんかしてるのか…とは、今更問いません。
あなたが熟慮した上でのことであるのは解りますし。他の方法がないからそうしてるんでしょうね」

眼鏡を外して問いかける……そして、震える『あの子』を一瞥した。

「私にはね、家族とか居ないんですよね。
だから逆に憧れる………あなたにとって、彼らは家族でしょう、家長に家族を養う義務が在るのは理解できますが…。

……それは小さな女の子を探して、何かしないと守れない、そんなものなんですか?

まあ、社会不適格者という点では私も似たようなもんなので、偉そうなこと言えないんですけど。
ぶっちゃけ、その日の食べ物と小銭と下着があればいいや、っていうのが私のポリシーかなって言うね…」

268みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/08/10(火) 20:19:22
>>265>>267

【………『都合』…だって言うのはよく解ります、いつも、
町をいろいろ見てて、いろんな人が、いろんな考え方で頑張ってるの、見てましたから…】

【でも、まだ何も知らない子に、『都合』を押しつけるのは…何か違う気もします、私から言いたいのは…それだけです。】

震えている『少女』を抱きしめ、落ち着けつつ、スタンド会話を切る

そしてそのまま弓束に交渉を任せるべく、一端『スーパーコーラ』を戻しておきたい

269『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/08/12(木) 21:30:52
>>266(エルマー)
  パキンッ

『チェインズ・オブ・ミザリー』の手刀で『爪』を叩き折り、束縛を脱する。
幸い、神経や太い血管は傷ついていないようだ。

MIA:
「えるまーさん・・・っ!」

『コウモリ』も攻撃を中止したらしく、MIAがエルマーの傍へ駆け寄る。


少年:
「・・・・・・・・ 『ハルト』 ・・・・・・
 『あの方』が・・・そう名付けて下さった・・・・
 ・・・『朱那』の『兄』だ」

MIAママ:
「・・・『お兄さん』・・・?
 でも・・・確か『朱那』ちゃんのご両親は、『朱那』ちゃんがお母さんのお腹に居る時に事故で亡くなったと・・・」
    
ハルト:
「・・・・・フ・・・・その通りさ・・・・ 
 僕は・・・・『双子の片割れ』だった・・・
 脳の一部を除いて、ほとんど『朱那』の体に吸収されていたから・・・
 医学の力では『生かす』事が出来ない・・・
 だから、『朱那』が手術で取り出された時に、『切除』され・・・『捨てられた』んだ・・・」

                                            ゴゴゴ

>>267(弓束)>>268(みなの)
手の中の『熊の骨』を相手に見えるように揺らす弓束。
その意図を察したのか、『船長』も右手を腰のホルスターから離す。


船長:
「『家族』か・・・
 俺は、親の顔も知らねえし、『家族』なんてものを欲しいと思ったことも無かった。
 ガキの間は、ゴミ山から食い物を探すのに精一杯でそんな事を考えてる暇も無かったし、
 実際、『独り』で生きてくのがいちばん気楽だ―――だから海へ出た。
 だが、同じような境遇、同じような考えを持ってる奴らは、どんな場所でもいつの間にかツルむようになる・・・『力』を持つ者同士が引き合うようにな。
 気づいてみれば『リーダー』ってでかい荷物を背負わされちまってる・・・・・上手くいかんもんさ」

今度はスタンド会話ではなく唇を動かし話す『船長』。
弓束と同様、慎重に言葉を選んでいるようだ――――が、少なくとも『少女』を無理矢理連れ帰るという『仕事』の内容を『本心から望んでいない』事は伝わってくる。

『スーパーコーラ』を戻し、『少女』の肩に腕を回し自分の体温を伝えるみなの。

  「・・・・・」

頬に涙を伝わせ、みなのを見つめる少女。
少しずつ、その震えが静まっていく。


   「 ―――――― ! 」

不意に、何かを感じ取ったかのように顔を上げ、
みなのから見て海賊達のボートの左手、湖岸の森の方向に目をやる少女。


        バギバギメギメギメギ 
 
                    ズシャァアッ

木々の幹を爪楊枝の如くなぎ倒し、茶褐色の毛に覆われた一頭の『獣』が姿を現す。
最大級の『ホッキョクグマ』をも上回る巨体。
振り上げた両前肢から3本ずつ伸びる、死神の大鎌を思わせる長い『鉤爪』。


     ザパァッ

一足歩むたびに大きな波を起こしつつ、海賊達の方へ進み出てくる。

270我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/08/16(月) 21:50:24
age

271弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/08/16(月) 22:46:29
>>269
「私もですよ、でも……私は欲しかった。
だから力いっぱい考えたんです、どうすればいいのか、どうすれば私は『独り』にならないでいられるのか。
どうすれば……………私みたいにならなくって済むのか。
だから私は自然を友にしました。先生になりました。もし私が───明日、いいえ、何時土に還ってもいいように」。

案外悪くないですよ、自然と共に生きるのは。こんないい所でなら、誰かと助け合っていけるなら……尚更に」

一体、何が理由なのか、『金』かあるいは『人質』か、もっと他の…。

        バギバギメギメギメギ 
 
                    ズシャァアッ

…慎重にアプローチしていたその時、不意にその音が耳に届く。
あの大きさ、あの姿、あれは……『メガテリウム』!!
大きすぎたがために、一般に言う『ナマケモノ』と異なり、樹上生活を送れなくなった史上最大の『ナマケモノ』…。
確か、発見された化石からすると………。

            .............          .......
「……とりあえず…『撃たないで下さい』………こう見えて『草食系』なんですよ、私」

犬歯が発達しておらず、葉を主な主食としていたはずだ。
だが力は強く、爪も鋭い……天敵との闘争には、その身体能力を発揮し、『サーベルタイガー』とも渡り合ったと推察されている。

「そりゃまあ、実際に争ったらそっちが勝つでしょうけど、
でも、あなたたちだって……無駄に傷つきたくないでしょう?」

とは言え口だけでは信用されないだろう。『熊の骨』と『マンモスの牙』を手に、海賊たちに背を向ける形で『メガテリウム』との間に割り込みたい。
水辺に来て水を飲まないということは、おそらく水浴びか、単なる好奇心か。
つまり…………『腹を空かせている』という状態ではないと言える。下手に刺激しなければ、仕掛けられることはない。

272エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/08/17(火) 00:47:33
>>269
「大丈夫だ。撥恵。」
 
MIAの頭をぐしゃってする。
 
 
「よくわかんねーな。
 俺だったら、『朱那』のことを恨んじまう気がすっけどな。
 兄だからってわけか?妹を守るのは義務だと?フンッ。」
 
イライラした口調で質問する。
                          ゴッドファーザー
「大体、『あの方』ってのは誰だよ。お前の『名付け親』はよ。
 俺にとっての分水嶺はそこなんだよ。」

273みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/08/18(水) 20:37:47
>>269>>271

「ひゃ、く、熊!…って、違うんですか?」

弓束になつき、色々勉強している身とはいえ、まだまだ分からないことの多いみなの、
多分リーダー以外の海賊たちとかと同様に驚きつつ、少女をさらにぎゅっと抱きしめる

「え、えっと…あのさ…言っても解るかな…」
「えっと…あの、『おっきいの』『貴方の』『友達』?」

とりあえず、無用な血はできるだけ流したくはない
この子の無防備さ、そして死体を見た時の涙から、あの『メガテリウム』も知っているのかどうか、ボディランゲージを交えつつ、『少女』に聞いてみたりする

274『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/08/19(木) 21:42:09
>>271(弓束)
『交渉』の本質―――それは相手を口先で『丸め込む』ことではなく、
互いの『本音』を注意深く積み重ね、相手との間に、仮に永続はしないとしても決して偽物ではない『信頼関係』を築くこと。
その原則を認識しつつ、『船長』の本心を探ろうとする弓束。

そこへ割り込むかのように出現した『大懶獣』―――『メガテリウム』。
弓束の知識は、それが草食性であり、『鉤爪』は木の枝葉を引き寄せたり地下茎を掘り起こすためのものであることを告げたものの、
知識を持たぬ者には、象にも匹敵する巨体はまさに『怪物』としか映らないだろう。


   「ヒィイッ!!」         「のわァァア!?」

           「ば、バケモノだぁぁぁ!!」

船長:
「撃つなッ!!」

『船長』が鋭い声で命じるが、狼狽し叫ぶ部下達を完全に抑えつけるに至らなかった。

          
          ドコォン!!

弓束が『メガテリウム』と海賊達の間に割って入るよりも早く、
『メガテリウム』に一番近いボートに乗る一人の海賊の銃口が火を吹く。

                  パ ッ

『巨獣』の左肩口から、小さな花が散るように飛ぶ鮮血。

――――1896年、ドイツ人エルナン・エベルハルドが、チリの南端に程近い洞窟で発見したメガテリウムの近縁種ミロドンの毛皮には、
天然の『鎖帷子』を思わせる骨性の組織があり、先住民の弓矢を容易に跳ね返したと言われている。


    グゥオオゥゥフゥッ!


銃弾によって深刻なダメージを負わなかったとはいえ、『メガテリウム』の苦痛はただちに怒りへと転化した。

『少女』がみなのと共に弓束の方へ駆け寄ってくる・・・が、その前に、


         ブ ォ ッ

右前肢を振り上げ、海賊の乗るボートめがけ鉤爪を振り下ろす『メガテリウム』。
その間に立つ弓束も、爪の攻撃範囲に入ってしまっている――――!
 
                                      ドドドド

275『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/08/19(木) 21:43:22
>>272(エルマー)
  グシグシ

MIA:
「ひはぁ・・・///」

頭を撫でられかすかに頬を赤らめつつ、
スタンドの能力でエルマーの傷口の血を『乾燥』させ止血を施すMIA。


ハルト:
「・・・名前は知らない・・・姿を見た事もない・・・
 でも・・・『あの方』の持つ『石仮面』と『組織』の力が、
 僕に、授からなかったはずの命・・・人間を超える存在としての『命』を与えてくれたんだ・・・・
 ・・・朱那と再び会う『チャンス』もな・・・」


エルマーに向け伸ばした状態で硬直している『ハルト』の左腕―――
その袖口についた金色の『カフスボタン』に浮彫りにされた『鉤十字』の印。


ハルト:
「お前達に分かるはずも無いさ・・・・・
 母親の体の中に居る間、朱那はいつも僕に呼びかけてくれた・・・
 人間には決して聞こえない声で・・・『お兄ちゃん、離れないで』・・・と・・・・
 僕も・・・いつも答え続けた・・・・・『ずっと一緒だ』・・・・と・・・・・
 そんな『朱那』を・・・・恨めるわけが無いだろう・・・・・・・」

 
      ツ ゥ ゥ

少年の両眼から頬へと伝い落ちる、深紅の『血』のような『涙』。

MIAママ:
「・・・・・・・・・・」

『レイ』の能力による拘束を続けながらも、表情に戸惑いを表しエルマーと『ハルト』の顔を交互に見るMIAママ。


      ――――――


         ズ  ズ  ズ  ズ

MIA:
「・・・・・ふぇ?」

エルマー達の背後、『亀の筏』で進入した洞窟の『入口』の方向に目を向けるMIA.

 
      ピキ ピキ ピキ

不気味な振動が、凍った水面にいくつも罅を走らせる。

洞窟の奥ではなく、『入口』から・・・何かが『押し寄せて』来ようとしている。


               ズ ズ ズ ズ ズ ズ

276『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/08/19(木) 21:44:17
>>273(みなの)
やたら攻撃力のありそうな長い爪をしたクマよりも大きな動物が突然目の前に現れては、
好奇心が常に恐怖に優るみなのといえども怯まざるを得ない。

    ギュッ

『少女』を抱きしめる・・・と言うより、背がやや相手より低いため『しがみつく』ような態勢になってしまう。


>「えっと…あの、『おっきいの』『貴方の』『友達』?」

少女:
「・・・・・?」  パチパチ

身振りを交え問いかけるみなのを、何度も目瞬きをしつつ見つめ返す少女。
その表情から、みなのの伝える意思を『理解しよう』と懸命に努力しているのが見て取れる。
が、


          ドコォン!!

                「 !! 」

銃声を聞いて再び『巨獣』の方に顔を向け、その肩の辺りから血が流れているのを見る。

少女:
「・・・・」

自分の掌に、先ほどの『光る石』がまだ数個残っているのを確かめ、

       「・・・! ・・・・!」

みなのの手を握り、何かを『お願い』するかのような視線を向ける少女。


      パシャパシャパシャ

みなのが答えを返す間もなく、『巨獣』と弓束の居る方へ駆け出す。
引っ張られるように後を追うみなの。


    グゥオオゥゥフゥッ!


         ブ ォ ッ


『巨獣』が、三本爪の腕を海賊達のボートめがけ振り下ろす。
―――その軌道の途中に弓束が居る!

277エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/08/20(金) 19:49:46
>>275
(『鉤十字』ってのは『海賊』を雇っている組織だって話だよな?
 つまり、コイツは俺の依頼主の敵ってことになりそうだな。
 感傷的な話は置いておいて、だ。)
 
そう判断できる。
 
「力を持つ『石仮面』か………。
 大分前にそんな話を聞いたような気がするな。
 暇つぶしに読んだ読んだ伝奇小説かもしれねーけど。」

と独りごちる。
 
 
         ズ  ズ  ズ  ズ

      ピキ ピキ ピキ


「………!!津波か!?」
 
ひゅうん
 
『コインロープ』の『コイン』をMIA、MIAママ、そしてハルトの手元に投げつける。
 
 
「溺れるものの藁だと思って捕まっとけ!一応!」
 
言いながらも津波じゃないかもしれないので、入り口の方に目を向ける。

278弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/08/22(日) 20:38:51
>>274
現在位置の、水の深さは?

279『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/08/22(日) 21:58:37
>>278
弓束の『膝より20cmほど上』。

280我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/08/23(月) 04:22:12
>>279
回答感謝。

>>274
「怖がりですね……。
とは言え仕方ありませんか、人は臆病だからこそ、最弱でありながら、自然界の頂点に上り詰めたんですから…」

ヒトを進化させたものは二つの資質……『臆病さ』と『好奇心』。
『臆病さ』が『好奇心』を抑え、『好奇心』が『臆病さ』を克服する、その繰り返しが人類の進歩そのものだ。
だから………『知らない』と、ヒトはこんなにも簡単に、『恐怖』に支配されてしまう。

「体重は推定3トン……大きさ的にはゾウといい勝負ですか。
………………もう少し深ければ楽だったんですが、仕方ありませんね……!」

ガリッ

咄嗟に新しい『骨』を出す暇はない。
『マンモスの牙』を噛んで『剛力』『毛皮』『皮下脂肪』を得、逃げるのではなく姿勢を低くして『踏み込む』と、相撲で言う『ぶちかまし』で
下腹に打撃を叩き込んで、『メガテリウム』の体勢を崩させたい。
銃弾のような点の攻撃より、面の、打撃のほうがこのタイプには有効だろう。
この巨体故、逆に懐に入り込めば、前傾姿勢で振るわれる鉤爪を避けることはできる。
そして体勢を崩させれば………ボートに乗っている『海賊』たちも、同様に避けれるはずだ。

281弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/08/23(月) 04:22:36
>>280

282みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/08/24(火) 22:14:12
>>276
「う、あっ!?い、今行ったら危ないって!!」

矢も盾もたまらず駆けだす『少女』の後を追いかけていくみなの
表情については今は考えず、必死にあとを追う

「ゆ、弓束せんせー!!!」

その途中で爪の餌食になりそうな弓束を見つつ大声を上げる、
『スーパーコーラ』を出し、援護しようともするが、たぶんタイミングが合わないだろう

283『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/08/25(水) 21:37:33
>>277(エルマー)

   ジャララァン!!

MIA:
「ふゎ?!」   パシッ

MIAママ:
「は・・・はい!」  パシッ

エルマーが投げた『コイン』を手に取るMIAとMIAママ。
――――直後、


   ズズズズズズズ
           ドドドドドドドォォォォォォォォ

エルマーの読みは『当たった』。
轟音と共に洞窟の幅一杯に押し寄せる、4人の背丈の数倍もの高さの『津波』。

MIA:
「ふぁ・・・はわあぁあああ!? おかーさぁぁぁんっ!!!」

MIAママ:
「はっちゃん!
 ・・・・貴方も『これ』を! 早く!」

ハルト:
「な、何ッ!? ・・・ウッ」  パシッ

MIAママが『ハルト』の腕の拘束を解除し、コインの一枚を投げ渡す。
動くようになった手でそれを受け取る『ハルト』。

   
     ザ ブ ァ ア ッ!

『高潮』により上昇する海面に押され『激流』となって盛り上がる水面が、
ハルトの張った氷を砕き、『子亀の筏』をも分散させつつ、
抵抗しようの無い力で、エルマー達を暗い洞窟の奥へと押し流していく。



>>280(弓束)>>282(みなの)

> ガリッ

      メキッ  メキ  メキ

『マンモス』のパワーと、『大懶獣』にも引けを取らない『天然の防具』を得て、
前脚を振り上げたことで隙となった相手の懐へ『タックル』を仕掛ける弓束。


          ド シ ィ  !!

                      グフォオオゥッ


『尻餅』をつかせるには至らなかったものの、巨獣の上半身は大きく後方へ揺らぎ、鉤爪は目標を逸れて宙を薙いだ。


             パシャパシャパシャ

深くなる水を懸命にかき分け、臆する事無く『メガテリウム』の傍へ近づく『少女』。
なかば走り、なかば泳ぐようにその後を追うみなの。

少女:
「・・・・・・! ・・・・・!」

『メガテリウム』を見上げ、激しく首を横に振りつつ何かを訴えかける少女。


                グフォゥウ・・・

少女の姿を見下ろした巨獣がその動きを止める。


少女:
「・・・・・」

少女が腕を伸ばし、手にした『光る石』を、海賊の弾丸で負った『メガテリウム』の肩の傷に近づける。

    ――――――

『石』がその光をわずかに強め・・・数秒のうちに傷は跡形も無く消えた。

    「・・・・!」

             グフォゥッ・・・  グフォウッ
                              シュルッ

安堵の笑みを溢れさせる少女。
細長い舌を伸ばしてその顔を舐める『メガテリウム』。
――妙にスベスベした舌の先が、一瞬隣に立つみなのの顔にも触れた。
信じられないという面持ちでその様子を見つめる海賊達。


              ズ ズ ズ ズ ズ ズ

弓束とみなのの足元、水底の下から、地震とは異なるかすかな『振動』が伝わってきた。

284弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/08/26(木) 11:56:49
>>283
ため息をつくと、口から革紐で括られた『マンモスの牙』を引っ張り出す。
『メガテリウム』はみなのたちに任せて、『船長』の方に向かった。
そして誰か、ペンを持っている『海賊』が居たら、ジェスチャーでそれを貸してくれるように頼み……。

『盗聴の可能性は?』

と、掌に書き付け、『船長』に見せた。
今まではどうとでも取れるようなことした口にしなかったが、ここから先はそうも行かない。
ならば、交渉相手以外に情報が漏れることは、極力避けたい。
さらに…。

『地下で震動が発生してるみたいです。一度上陸した方がいいかも』

ともう片方の掌に書き付け、これは全員─みなのを含む─に見せておく。

285エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/08/26(木) 22:33:25
>>283
「コイツは………やばいぜ!!」
 
 
『コインロープ』はとにかく『分散』しないように渡したものだ。

残念ながら、エルマーにこの津波を止める力はない。
いや、これほどの自然の驚異に打ち勝つことが出来る人間がはたしているだろうか。
だからこのロープは、ただ離れないように、ただ離さないようにするためのロープ。
津波で死なない前提のもとにあるロープ。
 
 
「こんなところで、こんなところで!!
 このオウガーストリートのドラゴンこと、このエルマーが死ぬわけがねえんだ!
 
 撥恵も!お母さんも!クソガキも!!手、離すじゃねえぞ!!」

286みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/08/27(金) 21:29:48
>>283
「うあっ……あ、き、傷、消えてるっ!?」

光に驚き、そして先程まであった傷がふさがっているのを見て、更に驚く。

「うわっ…ぷ、ぷぁ、く、くすぐったいよ!……でも、大変なことにならなくて、よかったかも!」
「…わ、わわ、な、何かあったのかな…」

されるがままにメガテリウムに顔をなめられつつ、『少女』に笑顔を返すみなの
笑顔は赤ん坊が最初に覚え、使いだす表情だという

287『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/08/28(土) 22:13:46
>>284(弓束)
『振動』と共に、湖面の水位が弓束の腰近くまで少しずつ上がってきている。

弓束が筆記具を求めるジェスチャーをしつつ近づくと、
『メガテリウム』を体当り一撃で退かせたのを目の当りにしている海賊達は怯えの色を浮かべ後ずさる。

    パタタタッ

唯一冷静さを崩さない『船長』が、肩のオウムの嘴にペンをくわえさせ弓束の方へと飛ばす。

船長:
「・・・・・『高潮』だ。
 2日に一度、かなりの勢いで海面が上昇する・・・俺達の『基地』ではそいつで発電機を動かしてる」

弓束が両掌に書いた文字に目を向けた後、
おそらく『振動』の事と思われる説明を声に出して行いつつ、自らも取り出したペンで自身の掌に字を書き、弓束に見せる『船長』。

    ―――――――
   

   【  『 & 』   『 SLEEPER 』  】


弓束がその意味について思考を巡らそうとした時、


      ザ ブ ォ ッ !!

船長:
「―――!」

みなのと『少女』の居る方向から聞こえる水音。
視線を向けた先には、『メガテリウム』と『みなの』が居り・・・・『少女』の姿が無い。       


                                          
>>285(エルマー)
   ザブゥッ

  ゴボッ・・・   ゴボボバボボ

巨大な洗濯機の中に放り込まれたかのように、途方も無い海水のエネルギーがエルマーの体を捩じり振り回す。
肺の中の空気を残らず押し出そうとする水の力に抗いつつ、
スタンド能力を維持すべく精神力を振り絞る。

自分の吐き出す気泡が視界を遮る――――が、
気泡の向こうに『黄色の塊』がかすかに見えた。
そちらへ近づこうと、懸命に両脚を動かし水を蹴る。


      ザパッ!!

顔が水の外へ飛び出し、鼻と口から新鮮な空気が流れ込む。
先ほどまでよりかなり小さくなった『子亀の筏』にぶら下がるようにしがみついているMIAとMIAママの姿が目に入る。

MIA:
「えるまーさぁん!!
 よかったぁ・・・つかまってくださぁい!」  ズキュン!

MIAがスタンドの腕をエルマーに向け伸ばす。
『ハルト』の姿は見えないが、『コイン』を持っているならば近くに居るはずだ。


    ズズズズズズズズ

周囲は、先ほどの洞窟の風景から一変し、
巨大な『井戸』を思わせる円筒状の『縦穴』のようになっている。
『水面』は、エルマー達をその『縦穴』の上に向かってぐんぐんと押し上げているようだ。



>>286(みなの)
         ズズズズズズ

振動が大きくなるにつれ、水が先ほどより深くなってきており、
みなのの腰のポシェットが完全に水面の下に沈んでしまっている。

少女:
「・・・・・・・」

赤ん坊のように無垢な笑顔のまま、みなのを見つめ返す『少女』。
ひょっとしたら、この子とは『仲良く』なれるかも―――
そう思いかけたその時、


      ザ ブ ォ ッ !!

声を上げる間も無く、『少女』の姿が一瞬にして水面の下へと『消えた』。


          ・・・   モゾ モゾ

ポシェットの中で、『子亀』が苦しそうに動くのを感じる。
『亀』は人間と同じ肺呼吸であり、水中では息が出来ないことを弓束から教わっていたのを思い出す。

288弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/08/31(火) 22:07:18
>>287
仕方ない事とは言え、ちょっと傷つく。

(そっちの銃のほうが、よっぽどか怖いんですけどね……。
…………『SLEEPER』……確か………)

それの意味することに、思い当たりかけたその時…。

「────!」

ザブン

自らも水中に潜り、眼鏡を外すと『少女』の姿を探したい。単に足でも滑らせたのか、それとも…。

289エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/09/01(水) 23:12:43
>>287
「サンキューな!」
 
 
(この作り、なんか人為的なものを感じるぜ。
 潜水艦の通路なのか?
 ……というか、そうとでも考えないと、不安だけで死にそうだぜ。)
 
 
文字通り、流れに身をまかせる。

290みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/09/03(金) 20:14:48
「わわわ、ちょっと、このまま行くとここまでヤバイ気も…」
「…え、えへへ…でもこのまんまじゃちょっと怖いから、もうちょっと浅瀬に…」

…と声をかけた所に、突如消えてしまった『少女』
……流石に驚いたのだろうか、声も出ない

「……………はえっ!?」

動く『子亀』にようやく気を取り直し、すぐさまポシェットを開け、子亀を水の上に出してやる。

291『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/09/05(日) 19:49:55
>>288(弓束)
船長:
「誰か潜らせたかッ!?」

『船長』の険しい口調の問いに、あわてて首を横に振る海賊達。

  ザブォ!

水中に身を沈め、『少女』が立っていたあたりに目を凝らす。
白い砂に覆われた水底に見えるのは、みなのの両足だけ――――『少女』の姿は見当たらない。
周囲を見回してみるが、水の透明度はかなり高いものの、視力の届く範囲に『少女』は居ない。


    ・・・・
            ウィィィィィィン

弓束の鼓膜に、かすかな『音』が伝わってきた。
電動式のモーターが回転するような音。―――船のスクリューよりも小型だ。
『水中スクーター』の類だろうか・・・かなりの速度で弓束達から遠ざかっていく。


                 ワシャワシャワシャ

小さな黄色い『花輪』が視界の端に映った。
みなのの腰のポシェットから出てきた一匹の『子亀』が、『モーター音』を追いかけるように泳いでいる。



>>289(エルマー)
『縦穴』の周囲は、洞窟の壁と似たゴツゴツした岩肌で、人工物という印象はあまり無い。
『ブルーホール』――――
石灰岩が長い年月にわたり波に浸食されることで、巨大な落とし穴の様な地形が生まれる・・・何かのTV番組で得た知識をおぼろげに思い起こす。

    
       ガシッ

MIAの『ウェット・ウェット・ウェット』の腕に引き寄せられ、母娘と共に『子亀の筏』に掴まり呼吸を確保する。
今の『筏』の大きさでは乗ることはできず、ぶら下がりつつ泳がなければならない。


            ズ  ズ  ズ  ズ

水面の上昇の速度がやや鈍くなる。

MIA:
「・・・・・ふぁ!
 いま、あしが、『そこ』につきましたぁ!
 こっちのほうが、あさくなってるみたいですよぉ!」

『縦穴』の壁に口を開けた、別の『横穴』の奥を指差すMIA。
どうやら、『エレベーター』の様に移動してきたらしい。

MIAママ:
「ハルトくん・・・大丈夫かしら・・・ 
 そろそろ顔を出さないと、息が・・・・・」

未だ姿を見せない『ハルト』―――普通の人間ならば、溺死の危険がある時間が経っている。

 

>>290(みなの)

    ―――チャポッ

ポシェットの中から飛び出し水面に顔を出す、黄色いレイを首に掛けた『子亀』。

           ワシャワシャワシャワシャ

小さな鰭足を懸命に振り動かし、一つの方向を目指すかのように泳ぎ始める。

―――先ほど、入江の岸辺近くで『少女』から貰った『光る石』の1個を、子亀といっしょにポシェットに入れていたことを思い出す。

292我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/09/06(月) 19:33:15
.

293弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/09/07(火) 08:40:02
>>291
質問。
音は水平方向に遠ざかっていった?

294『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/09/07(火) 11:33:50
>>293
水面下『数m』の深さを『ほぼ水平』に移動している。

295弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/09/07(火) 12:56:45
>>294
回答感謝。

>>291
(下………!!)

間違いない、敵は湖底のさらに『下』だ。
恐らく穴を掘って近づき、引きずり込んで、そのまま『地下水脈』か『地底湖』を逃走経路にしたのだろう。

(そうだ…『高潮』………。
普段なら空洞でも、『高潮』で満ちれば…。
……呼吸は?いえ、人一人連れている以上、酸素を確保できるからこそこのルートを選んだはず…。
けれど、仮にそうでないとしたら…………『あの子』が危ない…!!)

『マンモスの牙』を齧ると、その『剛力』で、『少女』が消えた辺りの水底の『光る石』をかき分け、『穴』を探したい。

296エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/09/11(土) 22:57:10
>>291
「行くしかねーな。」
 
横穴の奥を目指して歩きながら、言う。
 
「……どうでしょうかね。」
 
(最初に見せたあのテレポートみてえな移動があれば、
 余裕で回避できてるとは思うが……。)
 
くいっ
  
『コイン』の連結具合を感じることで、ハルトがコインを握れているかを確認したい。

297『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/09/14(火) 03:20:06
保守

298みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/09/14(火) 21:01:17
>>291
「うあっ…っと、大丈夫かな…いちおー、あっちに行けば『MIA』さん達と合流できるんだろうけど…せんせーもこうだし…それに…ん?」

泳いでいく子亀を見つつ、思案をしていたみなのだったが、ふと石に気がつき、手を取る

「この『石』…あの子が使ったら傷も消えてたけど…何か『力』が…?」
「とりあえず、考えるより前に、なんかやってみるしかないかも…!

…先程の少女の力、あれは彼女個人の物では無いのかもしれない
そう思い立ち、石に念ずるように胸を当て、彼女の行方を祈る

299『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/09/15(水) 19:58:27
>>295(弓束)
この『湖』自体がそれほど広くはないにもかかわらず、これほど速く視界の外に出たと言うことは・・・考えられる可能性は一つだ。

   カリッ
  
  ゴバァッ!
        ズザァッ・・・   ズザァッ

『マンモス』の『鼻』を水面上に出し呼吸をしつつ、『剛力』を得た腕で湖底の砂を掘り起こし始める弓束。

      
      キラ   キラッ    
             キラッ   キラッ

砂に混じって現れる『光る石』が、不意にその輝きを増していく。


         ズ ズッ
                   ゴボァッ

砂に突き刺した腕の手応えが緩んだ―――と同時に、
湖底の一部が崩れ、『マンホール』ほどの大きさの『縦穴』が姿を現す。

        キラ   キラ   キラ

何個もの『石』が、暗い『縦穴』を照らし出すように、強い輝きを発しつつ穴の奥へゆっくりと沈んでいく。



>>296(エルマー)
ザプッ

『横穴』に沿って進むうちに、水はエルマーの胸ほどの深さとなり、『亀の筏』につかまらなくても歩けるようになる。

>くいっ

『コインロープ』を引っ張る手に『張力』が感じられる――
姿は見えないが、『ハルト』はロープの先端を持ったままついて来ているようだ。


MIAママ:
「・・・・・・!
 みなのちゃんの『レイ』が、だいぶ『近く』まで来てるみたい・・・
 この少し『上』の方みたいだわ」

MIA:
「ほ、ほんとですかぁ?
 せんせいも、ぶじだと、いいんですけ・・・・・・ひゃん!!?」


        ザパァァァンッ!!!

行く手、10数mほど先の水面で、突然大きな水飛沫が上がる。
何かが天井から落下してきたようだ。


      ウィィィィィィィィィィン

                ゴポポポ
                    
エルマー達の方へ漂ってくる、小さな気泡。
落下してきた『何者か』が、小型のスクリューのような機械音を発しながら、
エルマー達が居るのと逆方向、『横穴』の奥に向かって水中を移動している。
     


>>298(みなの)

   ――――――

『光る石』を両手で握りしめつつ胸に当て、『あの子』の澄んだ眼差しを心に思い浮かべるみなの。


       キラッ

『石』を握った指の隙間から、清浄な光がこぼれ出る。


   チャポッ
        ワシャワシャワシャ

『レイ』を着けた子亀が、水中に潜った。


      キラ   キラッ    
             キラッ   キラッ

子亀が潜った周辺の水底で、みなのが持つ『石』と同じ『石』がいくつも強く輝き始める。
――ちょうど、弓束が掘り起こしているあたりだ。

チラッ

海賊達の方へ目をやるが、妨害してきそうな気配は無い。
『船長』は、左腕をかざし部下達を制しながら無言でみなの達の行動を見つめている。

  「・・・」  クイッ

『行きな』――――そう言うかのように、『船長』の顎が上に動くのが見えた。

300弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/09/17(金) 04:36:48
>>299
重機のように湖底を掘削していると、ごぼりと『縦穴』が開いた。
それを見るや、『石』を数個掴んでポケットにねじ込みつつ、『マンモスの牙』を口から出して顔を上げる。

「やっぱり…海賊さんたちのことも結局信用していなかったわけですか。
この分じゃ、『先に見つけたのも捕まえたのも我々だからお前らに払う金はない』とか言いだしかねませんね」

ちらり、と『船長』を一瞥すると、小さく頷く。
『SLEEPER』……確か、『内通者』『潜入者』を指す陰語だったはずだ。
それはそっちの問題なので、そっちに任せてしまおう。
いずれは関わってくる問題かも知れないが、今は後回しだ。

「…………みなのちゃん、行きましょう。先生に掴まっててください。
…『先生』の目の前で……『子供』を攫うなんて真似がどれだけ愚かなことだったのか、教育してあげます…!!」

その先が『地下水脈』の可能性と、『地底湖』の可能性、両方を考慮し、『熊の骨』と『シマフクロウの羽』をいつでも咥えれる
ように手にしてから、『縦穴』に飛び込みたい。

301エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/09/18(土) 09:05:50
>>299
「ゲッ!!まだつかんでやがる!!
 ってことはまだ水中にいんのか?
 
 まあ、つかんでるってことは、まだ大丈夫だってことでいいのか?」
 
 
急いで『ロープ』を引っ張るが、胸の下がいまだ水の中であることを考えると、
あまり効率的な動きじゃないだろう。


        ザパァァァンッ!!!


「ああん!?竜の手も借りたいときに一体なんだよ!」
 
 
(よくわかんねーけど、あっち側になにかあるってことだけはわかったぜ。
 行き止まりじゃなくてよかった……。)
 
 
 
「お母さん。MIA。頭上に注意しといてくださいよ。
 何が落ちてくるかわかったもんじゃあない。」

302みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/09/19(日) 21:56:31
>>299>>300
「……!あ…!!!」

光り始めた地面に驚きつつ、弓束と海賊のほうを見やる
そして船長の仕草に、思わず声で返そうとしてしまうが飲み込み、そのままぺこりと一礼をしつつ、弓束につかまる

「私も『友達』は必ず取り戻す主義ですから!行きましょうせんせー!」

そのまま意気揚々と、空気を大きく吸い込み準備をした

303『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/09/21(火) 20:53:18
>>300(弓束)>>302(みなの)
一旦能力を解除、『熊の骨』と『シマフクロウの羽』を左手に握り込む弓束。
その右腕にしっかりと掴まり大きく息を吸うみなの。

    ザ プ ォ ッ

            ゴポゴポゴポ

輝きを強めながら沈んでゆく『石』を追いかけるように縦穴の奥へ潜っていく『子亀』。
その後に続き、全身で水をかき分け潜る二人。


   ――――――――

       ゴボッ

腕に感じる水の手応えが軽くなったと感じた次の瞬間、

     ズザザァァアアアアアア

弓束とみなのの体は、周囲の水と共に空中に放り出され、重力に引っ張られ『落下』していく。


      ドボォッ!!
             ドパァァァン!!

落下の衝撃を、別の『水面』が受け止めた。
先ほどの湖面よりもやや深い、横穴状の『地下水路』のようだ・・・水の流れはそれほど速くない。

 
    ガシッ!

MIA:
「・・・・・・みなのちゃん!!?
 みなのちゃん・・・・みなのちゃぁぁあん!!!」

聞き慣れた声―――――水面に顔を出したみなのを強く抱きしめる腕。

MIAママ:
「先生!? ・・・ご無事だったんですね!!」

みなのの『親友』とその母親、そして船の上で出会った『ツノ髪』の青年の姿が弓束の目に映る。


            ――――― ウィィィィィィィン

     キラ   キラ    キラ

遠ざかっていく『モーター音』。
その方向へ、昔読んだ童話で主人公が撒いた『パン屑』のように、
水底で点々と輝く『石』が、一本の道を示すかのように並んでいる。

304『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/09/21(火) 20:56:24
>>301(エルマー)

 ウィィィィィィン
        ―――― ザパッ

遠ざかるモーター音の近くの水面上に、一瞬白く細い『人の腕』と『黒髪』が見えたように思えた。


     バシャッ!

エルマーの少し後方に顔を出す『ハルト』。

「・・・・・朱那・・・!?  『朱那』ァァァアアアアア!!!!」   ザブォ

動揺した叫び声を上げると、『コイン』を手から離して再び潜り、
高速の『バタ足』で水を蹴り、『モーター音』の方へ泳ぎ始める。
それを追い、水飛沫の上がった位置の近くまで進んでいく3人。

   ザザァァァァァァァァ

横穴の天井から流れ落ちてくる水が、エルマー達の眼前で小さな滝を形成する。

     キラ   キラ    キラ

水に混じり、美しい輝きを放つ粒状の小石が落下する。

       ・・・・・  ボトッ
                ワシャワシャ

それを見上げたエルマーの顔の上に落ちてくる、黄色の花輪を着けた『子亀』。

さらにそれに続いて・・・

   
      ドボォッ!!
             ドパァァァン!!

立て続けに大きな水柱を上げる二つの『人影』。


MIA:
「・・・・・・みなのちゃん!!?
 みなのちゃん・・・・みなのちゃぁぁあん!!!」

MIAママ:
「先生!? ・・・ご無事だったんですね!!」

水面に顔を出したのは、二つともエルマーの見知った顔だ。


     キラ   キラ    キラ

水底に目をやると、落ちてきた『光る石』が、
いつの間にか『モーター音』の行き先を指し示す一本の線を描くように並んでいる。

305我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/09/25(土) 20:44:02
.

306エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/09/27(月) 22:12:14
>>304
「おおっ!グッドタイミングだぜ。」
 
 
弓束、みなのと合流する。
 
 
「先生。今、多分モーターボートだと思うんだが、
 ソイツが向こうへと行ったぜ。
 先生たちもそれを追ってコッチに来たんだろ?」
 
『モーター音』が進んでいったほうを指さしながら言う。
 
 
「ちなみに、1人、敵だかなんだかわかんねーガキが、
 バタ足でそれを追ってる。もちろん俺達も追いますよね。」

307弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/09/28(火) 00:18:52
>>303>>306
「ぷはッ…!
先に在ったのは、『地底湖』でしたか……大丈夫ですか、みなのちゃん?
……………他の皆さんも良くご無事で……!!」

みなのの安全を確認すると、筏のほうに押しやった。

「まあ私は地球上ならだいたいどこでも生存できますから……。
それと、あれは多分モーターボートじゃありません、だってモーターボートが、『地底湖』の天井まで飛び上がって、人を攫うなんてことできませんよ。
私の予想が正しければ……ロボットかアンドロイド、だと思います。

…あ、信じていませんね?」

みなのが上がってから一度自分も『亀の筏』に乗る。

「とりあえず追いましょう。
石があるうちはいいですけど、尽きたら追跡が困難になります。
…………それはそれとして…誰なんですか、その、『バタ足』の子って」

308みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/10/01(金) 23:09:58
>>303
「ぷあっ、は、ひゃっ…MIAさん…ぬ、ぬれちゃいますよぉ…」

上がると同時にMIAの手荒い歓迎を受け、トギマギとするみなの

「ろぼっと…?あんな動けるロボットって…うう、どうなんでしょう…」
「と、とりあえず、アレ見てくださいよ!」

弓束の『ロボット』の仮説には眉をひそめつつ、去って言った方向にある石を指し示す

「あれ、追ってみたらきっと良いんじゃないでしょーかっ!」

309『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/10/02(土) 22:13:25
>>306(エルマー)>>307(弓束)>>308(みなの)

『亀の筏』は、弓束とみなのが離れる前に比べてだいぶ数が減り小さくなっている。
今の大きさではみなの一人を乗せるのがやっとだ。
MIAとMIAママは『筏』の端につかまらなければ辛そうだが、弓束の身長ならかろうじて水底に足を着け歩くことが出来るようだ。


MIAママ:
「『朱那』ちゃんの『お兄さん』だと・・・言ってました。
 もしかして、引っ張られていた『あの子』が・・・・」

弓束の問いに答えるMIAママ。

MIA:
「ふぇ・・・『ろぼっと』・・・??
 もしかして、あの、『かぎじゅーじ』のひとたちの、なかま・・・だったりしたら・・・・
 まさか・・・わたしが、されたみたいなこと・・・『あのこ』にも・・・・
 そ、そんなの、だめですぅ! ぜったいだめですぅ!!」

以前、『水晶髑髏の洞窟』で『准将』と名乗るサイボーグに『洗脳状態』にされた記憶が蘇ったのか、いつになく口調に怒りをこめるMIA。


   ポチャッ
            ワシャワシャワシャ

エルマーの顔から水面に落ちた子亀が、みなのが指差す『光る石』の方向へ皆を先導するかのように泳ぎ始める。
水面は、『石』の並ぶ方向にゆるやかな流れを作っており、流れの先から今のところ物音などは聞こえてこない。

310『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/10/03(日) 00:08:50
>>309を一部訂正。

>>306(エルマー)>>307(弓束)>>308(みなの)

『亀の筏』は、弓束とみなのが離れる前に比べてだいぶ数が減り小さくなっている。
今の大きさではみなの一人を乗せるのがやっとだ。
MIAとMIAママは『筏』の端につかまらなければ辛そうだが、弓束の身長ならかろうじて水底に足を着け歩くことが出来るようだ。


MIAママ:
「『朱那』ちゃんの『お兄さん』だと・・・言ってました。
 もしかして、引っ張られていた『あの子』が・・・・」

弓束の問いに答えるMIAママ。

MIA:
「ふぇ・・・『ろぼっと』・・・??
 もしかして、あの、『かぎじゅーじ』のひとたちの、なかま・・・だったりしたら・・・・
 まさか・・・わたしが、されたみたいなこと・・・『あのこ』にも・・・・
 そ、そんなの、だめですぅ! ぜったいだめですぅ!!」

以前、『水晶髑髏の洞窟』で『准将』と名乗るサイボーグに『洗脳状態』にされた記憶が蘇ったのか、いつになく口調に怒りをこめるMIA。


   ポチャッ
            ワシャワシャワシャ

エルマーの顔から水面に落ちた子亀が、みなのが指差す『光る石』の方向へ皆を先導するかのように泳ぎ始める。
水面は、『石』の並ぶ方向にゆるやかな流れを作っており、
次第に遠ざかるモーター音を除いて、流れの先から今のところ物音は聞こえてこない。

311弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/10/03(日) 22:48:24
>>310
「なんだか複雑な家庭の事情がありそうですね…。
お兄さんがいるなら任せた方が………」

むう、と考え込む。
教師として、どこまで踏み込んでいいのか…それは長年の問題でもあった。けれど…。

「…………そうですね。
手助けは多いほうがいいでしょうし、ね」

例えおせっかいだと言われようと、途中で投げ出すのは生徒の手前、教育上に悪いだろう。
『MIA』たちに頷くと、水底に足をつけ、流れに逆らわず軽く跳ねてから…『シマフクロウの羽』を口にして、そのまま
『暗視』『動体視力』『人間の10倍の視力』『300度を越える可動域の広い首』『羽毛』『羽角』『超聴覚』『鉤爪』『翼』を
身につけ、殆ど羽音を立てないその飛行能力と聴覚でもって、『モーター音』の追跡を開始する。

312我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/10/08(金) 01:00:29
.

313我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/10/12(火) 19:22:22
age

314みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/10/12(火) 20:57:51
>>310
「『おにーさん』…ですか…むう…」

「…そーです!そんなことされる前にはやくおいつかないとです!」

エルマーたちの話しを聞きつつ、MIAに同調するみなの

「私の『こーちゃん』も行ける距離は長いですし、てーさつしてきます!」

そのまま『スーパーコーラ』を飛ばし、前方に危険は無いかを確認したい

315『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/10/15(金) 20:06:02
>>311(弓束)
>>314(みなの)

   ズキュン!
         ――――パシャッ

『シマフクロウ』の力を得て、羽音をほとんど立てず宙へと舞い上がる弓束。

MIA:
「・・・!」

MIAの『ウェット・ウェット・ウェット』がみなのの背後を警戒するのを見て取り、
みなのも、『スーパーコーラ』を弓束よりもやや低い高度に上昇させ、流れの先を俯瞰しつつ前進させる。


   ザ ァ ァ ァ ァ ァ

『水路』の流れが、先に進むにつれて少しずつ速くなり、
『モーター音』が、水音に紛れやや聞こえにくくなる。
音の変化を聞き逃さぬため、聴覚に神経を集中する弓束。
水面の下はほぼ真っ黒な闇で、『スーパーコーラ』の視力でもその中の動きは見通せない。、


            ――――――
                     バッ
       
                        「・・・・グァア・・・・ウッ!?」

突然、かなり前方の闇の奥で、
青白い光が、旧式のカメラのストロボの様に閃く。
――それに続いて、甲高い『子供』の苦痛の叫び声。
『少女』のものではないようだ・・・・船の上、通風孔づたいに救命ボートの格納庫へ向かう時に耳にした『声』と似ているように思える。


      ドパァァッ!!!

『閃光』と『声』に一瞬気を取られた直後、
黒い水面を突き破り躍り出た何者かが、『対空ミサイル』の様な勢いで弓束の足元めがけ飛び掛かってきた。

316弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/10/17(日) 12:24:40
>>315
「………………!!」

『子供』の苦痛の叫び声──一瞬で全身が臨戦態勢に。
『シマフクロウ』の瞳の持つ『暗視』『動体視力』でもって『何者か』を確認しつつ、『鉤爪』を備えた両足を突き出したい。
『何者か』の正体として考えられるものは二つ…例の『お兄さん』か『鉤十字の一味』だ。

しかし…逃げ切ればいいだけの『鉤十字の一味』がここでいきなり仕掛けてくるというのも不自然。
十分に距離も取り、モーター音すら水音に紛れ込ませることができるなら尚更だ。
ましてや人質を抱えた状態で戦おうとするなど、普通は考えまい。
可能性があるとすれば、一味の仲間が伏兵を敷いていたことくらいか…。

ガ キ ィ ッ !

だから、敢えてここは攻撃はしない。
その代わり………両足の『鉤爪』で肩口を狙って『鷲づかみ』にし、天井にぶつからないように注意しながら一度『受け止める』。
『鉤十字の一味』と解れば、受け止めた勢いのまま空中で反転、天井に叩きつけてやれば良いし、『お兄さん』なら追撃を避けるために
飛び出したと考えられるから、そのまま保護してあげればいいだろう。

317エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/10/24(日) 20:21:52
>>315
「っても、どうやって追えって言うんだ……。」 
 
 

>                        「・・・・グァア・・・・ウッ!?」
 
 
「!!
 
 ボヤいてる場合じゃねえか!」
 
 
バタ足で頑張って先生の元へ。

318みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/10/26(火) 21:31:12
>>315

「偵察とは言ったけど…これじゃ真っ暗過ぎて何も見えない…かも…」
「うう…大人しく戻ってようか…なぁッ!!?」

「…弓束せんせーっ!!?」

追跡を弓束に任せ、戻ろうとしたところで閃光を見、困惑するみなの

そのまま水中から飛んできた物に向かって、うろたえつつ数発『発泡』を繰り出す

319『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/10/27(水) 22:37:18
>>316(弓束)>>318(みなの)

  ガキッ!!

弓束の足の鉤爪が、飛び出してきた『何か』をガッチリと摑み捕えた。

――――『両腕』の無い小柄な『少年』。
その顔立ちは、眼がアルビノのように真っ赤であることを別にすれば、あの『少女』と良く似ている。


      シュポッ!  シュポムッ!!
                      ボフッ

『スーパーコーラ』の『発泡』を受け、『少年』の左肩のあたりから『煙草の灰』のような白っぽい粉末状のものが飛び散る。

少年:
「グゥウッ・・・・・くそッ・・・離せェ・・・・ッ!」

弓束を敵と思い込んでいるのか、身を捩らせもがく少年。
が、先ほどの悲鳴からしてもダメージを受けているようで、その力はさほど強くない。


    【  ――――― みなのちゃん!!  ・・・・はぅ・・・ぐっ!!  】

不意に、『スーパーコーラ』を介さない『みなの本体』の耳に、MIAの苦痛の声が飛び込んできた。


>>317(エルマー)

   バシャバシャバシャ

水の流れは少しずつ速くなっている――――そう時間はかからずに追いつけそうだ。

MIAママ:
「はっちゃん! 後ろはママが見ているから、
 先に行って、エルマーさんやみなのちゃん達をサポートしてあげて!」

MIA:
「は、はいぃ!」

みなのを乗せた亀の筏とともにエルマーを追って進んでくるMIA。
少し離れて、MIAママが後方を警戒しつつ続く。


      ―――――

泳ぐエルマーの腹部に、一瞬何かが触れた。
そう思った直後、


       ザ ブ ァ !!
                     ギュシャアアアア

『悲鳴』とはまったく別の方向。
水中から現れた太い『ホース』のような帯状の物体が、
筏の上でスタンドに集中しているみなのめがけて伸びていく。

MIA:
「みなのちゃん!!  ・・・・はぅ・・・ぐっ!!」

        
          ガッ!!!

みなのを庇い間に割り込んだMIAの腕に、帯状の物体が『喰らいつく』。

320弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/10/31(日) 12:26:50
>>319
「離したら、落ちて溺れてしまいますよ。
……『朱那』ちゃんの『お兄さん』ですね。詳しく話している暇はありませんが、私は───」

掴んだまま、モーター音を追って飛ぶ。
途中で0.2秒ほど言葉を切って、考え込んで。

「───全ての、子供たちの味方です。
もしあなたが、こんないきなり出会ったばかりの私など信用できない、他人の手など借りないと言うのなら直にお放しします。
けれどそうでないなら…………あなたと、あなたの妹さんを助ける、お手伝いをさせてください」

掴む力を緩めて『鉤爪』が食い込まないようにすると……問いかける。

「『離し』ますか?『追い』ますか?それとも私を……………『撃ち』ますか?」

321我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/11/07(日) 20:03:15
age

322エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/11/09(火) 22:00:33
>>321

  ←水の流れ
                                           
                                          【亀の筏】     
   ←『ロボット?』         『弓束』     『エルマー』 『ホース』[『MIA』       ]
                   『ハルト』                  [        『みなの』]   『ママ』                    
                         『SC』              [              ]
 
 
レスが遅れて申し訳御座いません。
位置関係は大体こんな感じであってるでしょうか。

323『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/11/09(火) 22:26:29
>>322(エルマー)
その認識で『OK』です。

324エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/11/14(日) 22:29:24
>>319
「次から次へと!!」
 

ズギャンッ!
 
 
『コインロープ』を『MIA』のビキニアーマー部分に触れさせ、
『ザ・ウィッカーマン』の能力でくっつけたい。
 
 
「つーかなんだよこれ!!
 スタンドなのか?生き物なのか?
 食うの?食われるの?食えんのかッ!?」

325我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/11/17(水) 02:52:34
.

326みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/11/18(木) 23:57:49
>>319
「あれって…たしか『えるまー』さんが言ってた…」

少年の姿を証言とダブらせ、感慨深く見つめる

>【  ――――― みなのちゃん!!  ・・・・はぅ・・・ぐっ!!  】

「MIAさんっ!?」

自分の耳に聞こえてきたMIAの悲鳴に、視界を本体に戻し悲鳴のほうを向き、
『スーパーコーラ』はいかだのほうへと戻すように動かす

327『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/11/19(金) 22:54:54
>>320(弓束)
少年:
「・・・・・・・・クッ・・・・・
 何故だ・・・・・
 『人間』は・・・・・『朱那』以外は皆・・・・『餌』にする価値しかない、ゴミのような存在・・・・・『あの方』にそう教えられた・・・・・
 
 ・・・・・なのに・・・・・
 『殺そうとした』のに・・・・・何故、そんなに『優しい』んだ・・・・・・・・・」


 俯き、歯を食い縛る『少年』―――その口許に、八重歯にしては鋭すぎる『牙』のような歯が一瞬見える。
 が・・・・弓束に掴まれた体から力が抜け、抵抗する意思が消えたのが感じ取れる。

少年:
「『奴ら』は、僕の『弱点』・・・『太陽の光』と同じ効果のある武器を持っている・・・
 僕には、『奴ら』を止められない・・・・
 どうすればいいんだ・・・・・・『朱那』・・・・・・・」


          キラッ

前方に、白い『光の点』――――地下水路の『出口』らしきものが見える。
モーター音は真っ直ぐにそちらへ向かっている。

328『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/11/19(金) 22:56:54
>>324(エルマー)>>326(みなの)

ギシュウウゥルルルルルルッ!!

スタンドから本体へ『視界』を切り替えたみなのの眼前で、
消防車のホースほどもある暗灰色の『大蛇』が、MIAの足元から上半身へと巻き付いていく。

    ヒュバッ――    
              カシィ!

『ザ・ウィッカーマン』をMIAのアーマーに連結させ、引き寄せようとするエルマー。
が、


        ピキンッ       ドヒュッ


エルマーの手元に飛んできたのは、『ビキニトップ』=『胸当て』だけ。
『大蛇』のパワーが予想外に強い上に、見た目ほど頑丈な鎧ではなかったらしい。

MIA:
「ひゃぁあんっ!!!!」

              シュルルルギュシュゥッ


悲鳴を上げ両腕で胸を隠し、文字通り『無防備』となったMIAを、
渦を巻く『大蛇』の体が見る間に覆ってゆく。

MIA:
「ぐ・・・・・・っ・・・く・・・・・!」
                      ギギリッ  メキッ
MIAママ:
「はっちゃぁぁん!!!」  

筏からやや後方に遅れていたMIAママが懸命に近づこうとするが、
その間にも、『大蛇』の鱗越しにMIAの骨のきしむ音がみなのの耳に届く。
このパワーは・・・『スーパーコーラ』でもどうにも出来ない・・・・


  ――――

『蛇』の体の隙間から、MIAの朦朧とした視線がみなのの視線とぶつかる。

MIA:
「 ・・・・・・・・・

  ・・・・・だい・・・・じょ、ぶ・・・・・ですぅ・・・・・・みなの、ちゃ・・・・・

   わたし・・・・・みなのちゃん、と・・・・みんなと・・・いっ、しょに・・・・・

  ぜったい・・・・ぶじに、かえっ、て・・・・・・・・ 」


                  ズキュゥンッ!!

                            ゴゴゴゴゴ

突然、エルマーとみなのの頭上、
『大蛇』に締め上げられるMIAの真上に浮かび上がる巨大な黄色い『てるてる坊主』を思わせるスタンドヴィジョン。



    《   モ〜ゥ・・・・ シッカリシテヨネッ!!

         アナタガ イナクナッタラ アタシダッテ モノスゴク コマルノヨ・・・・
 
           ショウガナインダカラ・・・・・ッ !!!   》

           
            シ ュ オ オ オ オ オ オ オ オ オ


『ウェット・ウェット・ウェット』のヴィジョンが、淡い水色の『光の被膜』のように変化し、
『大蛇』をすり抜け、『浸み込む』ようにMIAを包んでいく。


            ピチュ     チュプッ ・・・・・


               シ  ュ  ポ  ア  ッ  !!!

『いきなり』。
MIAの体が、『つかみ損ねた活きのいいウナギ』を彷彿とさせる勢いで、
大蛇のトグロの中から『はじき出され』、空中数mの高さに跳ね上がった。

329弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/11/23(火) 00:31:25
>>327
「時々私も腹立たしくなる時はありますよ、『人間』っていう生き物に。自分も『人間』ですけど一応。
でも……これで中々、捨てたもんじゃないです。

その人の教育方針はちょっと極端ですけど………でも、妹さんは大事にしよう、っていうのは、とてもいい教えですね」

『殺そうとした』のくだりで一瞬「?」となるが、その牙を見てなんとなく『理解』した。
なるほど…あんな状態からこんな風になるなんて、興味は尽きないけれど今は横に置いておこう。

「太陽……ですか?
……待ってください、太陽…可視光、赤外線、紫外線で主に構成される…減衰率、熱的変化、化学的変化……………。
さっき見た光の色からすると、赤外線ではなく………『紫外線レーザー』…?
現に医療用に開発されているもの、『彼ら』ならそのコンパクト化、高出力化も難しくはない…。
それに紫外線を利用すれば、暗所での視覚も確保できるから、一石二鳥ということでしょうか……ね。

それなら────『水中』…『水中』では紫外線も減衰するはずです。だから水中からなら………」

追跡を低空飛行に切り換えつつ、『モーター音』と川底の光を頼りに追跡を続ける。

「でも……一番いいのは『ガラス』ですね、『ガラス』は『紫外線』の波長域において吸光係数が増大します。
あるいはクリスタルのようなものがあれば、レーザー光がかなりの高出力であっても、ほんの少しの間なら屈折させて避ける事ができるかも…」

330我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/11/23(火) 15:52:05
.

331弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/11/25(木) 00:27:15
ちょっと色々訂正します。

>>327
「時々私も腹立たしくなる時はありますよ、『人間』っていう生き物に。自分も『人間』ですけど一応。
でも……これで中々、捨てたもんじゃないです。

その人の教育方針はちょっと極端ですけど………でも、妹さんは大事にしよう、っていう教えは、とても素敵ですね」

『殺そうとした』のくだりで一瞬「?」となるが、その牙を見てなんとなく『理解』した。
なるほど…あんな状態からこんな風になるなんて、興味は尽きないけれど今は横に置いておこう。

「『太陽の光』と同じ効果を持つ兵器…。
さっき見た光の色からすると………強烈な『紫外線』や、『X線』…あるいはそれらの『レーザー兵器』ですか?
現に医療用に、一般にも流通しているものですし、それならそのコンパクト化、高出力化も難しくはないですけど…」

追跡を低空飛行に切り換えつつ、『モーター音』と川底の光を頼りに追跡を続ける。

「……とりあえず、私が囮になります。
泳げますか?流石に人一人かついで飛ぶと、いい的になっちゃいそうで………」

332エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/11/28(日) 17:16:53
>>328
「!!?
 
 なんだこのTo LOVEる!」


エルマーは てつのむねあて をてにいれた!
 
 
とかなんとか言ってる間に地力で脱出したMIAの予想落下地点へと急ぐ。
胸当てを渡さなくてはいけないだろう。

333みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/12/02(木) 20:50:43
>>328
「や、やだ…MIAさんっ!!」

蛇越しにぶつかる視線に、思わず悲鳴を上げるみなの

「あれは…『うぇっとさん』も『こーちゃん』みたいに…」

「と、とりあえず、行って!『こーちゃん』っ!」

『ウェット・ウェット・ウェット』の新しい力を見つつ、着地点に『スーパーコーラ』を飛ばす
溜まっているのならそのまま『パーティーダウン!』をMIAに向けて使い、衝撃を和らげる

334『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/12/03(金) 21:08:09
>>331(弓束)
『湖』で目にした少女――『朱那』の弾けるような笑顔を思い起こす弓束。
彼女の口の中に、『牙』らしきものは無かった。
何より、燦々たる太陽の下を元気いっぱいに駆け回っていた。
・・・・・とすれば、この『少年』と『朱那』とは、
『兄妹』でありながら、何らかの理由で『生物学的に全く異なる存在』になってしまった――――ということだろうか。


少年:
「 ・・・・・・ああ。
 『光』でやられたから、腕の再生には時間がかかるけど・・・・『潜っている』分には問題ない。

 『朱那』には・・・・僕のような運命を背負わせたくない・・・・
 『闇に生きる』ことを強いられる運命を・・・・・
 お願いだ・・・・『朱那』を・・・・守ってやってくれ 」


    ビィイッ
           ―――――   ドポォン!

弓束の爪に掴まれている上衣の肩口部分を自ら引き裂き、落下する『少年』。
その姿が、再び黒い水面の下に隠れる。


              ザザザザザ

水路の『出口』と思われる光の点が次第に近づく。
『モーター音』は聞こえなくなっている――――外に出てしまったのだろうか。
『出口』はあまり広くはないようだ・・・『敵』の武器がどの様なものであれ、うかつに飛び出せばそこを狙い撃ちされる恐れがあるだろう。

335『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/12/03(金) 21:09:48
>>332(エルマー)>>333(みなの)

シ ュ ポ ム ッ !!!


『スーパーコーラ』が放った『パーティーダウン!』の大きな泡が、落下するMIAを包み込み、
水面に叩きつけられる衝撃から守った。

『胸当て』を持ってMIAの傍に駆け寄るエルマー。


MIA:
「う、うぅん・・・・・
        ・・・・・・・・ふ・・・ふぇ???」


・・・・・が、体を起こしたMIAは、何故か微妙にデザインの異なる『新しい胸当て』を『着けている』。
『胸当て』だけでなく、『ビキニアーマー』全体の形状が変化しているようだ。
あちこちから『電飾ギミック』を思わせる水色の光を発しており、
ハルトの攻撃によって破壊された片方のブーツも復活している。

肌を覆う面積こそほとんど変わっていないが、
どことなく、地方のイベントに登場しそうな『特撮ヒロイン』を彷彿とさせる姿だ。


      シャアァアッ

MIA:
「 ――――!?
 
  えるまーさん! あぶなぁぁいっ!!! 」

      
     ドヒャウッ 
            ガシィッ!!!

水面を蹴り、一瞬のうちに跳躍したMIAの『飛び膝蹴り』が、
エルマーの背後から首筋に喰らいつこうとしていた『大蛇』の顔面を正確に捉えた。


             ギシャァァッ・・・

                      シュルッ!

頭部を大きくのけ反らせた『大蛇』の首に、MIAママの投げた『レイ』が引っ掛かると、
『大蛇』は動きを鈍らせ、エルマーとみなのから離れていく。

MIA:
「ほわぁぁぁ・・・!??」

信じられないといった面持ちで、『ウェット・ウェット・ウェット』と一体化した自分の新たな姿を見下ろすMIA。

336弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/12/08(水) 00:37:30
>>334
「守りますよ。だから一緒に助けましょう。
君が望むなら、私はその時……君が『闇』から出てきて、『光』の下動けるように───『日陰』を作ってあげますから」

出口にたどり着く前に、『シマフクロウの羽』を口から出───さない。
さらに『マンモスの牙』を同時に噛むことで『W化』の『キメラ型』を発動、『鼻』と『毛皮』と『皮下脂肪』と『怪力』を得つつ文字通り飛び出す。

(迂闊に飛び出せば攻撃されるでしょう。
でもだからこそ……それでいい、それがいい……………!!)

あえてそのまま飛び出すことで『囮』になり、敵の目と注意を引き寄せる。
『毛皮』と『皮下脂肪』は受けるための『鎧』だ。
確かに自分は、言葉を並べて彼に……『お兄さん』に信用してもらえた。けれど、人が人に本当に信用を勝ち取るには、『行動』と『覚悟』が必要だ。

(私は、先生と言うものは……生徒のために、子供のために傷つく『覚悟』なら……いつでもできているッ…!!)

そして……相手が『光学兵器』を使うと解っていたなら、こちらも手の打ちようはある。
飛び出すまでに、『鼻』で水を吸い上げておき、飛び出す直前それを『噴き出す』をことで大気中に水分子を散乱させ、威力を『減衰』させる。
また閃光による失明を防ぐため、いつでも『翼』で顔をカバーできるようにしておきたい。

337エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/12/09(木) 22:48:40
>>335
「おおおお・・・!!BRAVO!
 もしかして、成長しちゃったのか?」


(いま水面を蹴ってたか?
 ってことは、さっきの大蛇から抜け出したところと、
 あと、今までの『ウェットさん』の能力から考えると、
 この新しい能力は、『水』を『弾く』能力ってところか?)


「って喜んでばかりもいられねえか!
 早く先生のところにいかねえと!」

338我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/12/13(月) 19:26:52
.

339みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/12/22(水) 20:53:01
>>335
「…これが…新しい『MIA』さんの能力なんですね…」

アーマーに包まれた『MIA』のほうを見つつ、新しく姿の変わった『スタンド』をまじまじと見つめる

「と、とりあえず、今はせんせーにおいつかないとです!一人で大変な状況かもですし!」

340『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/12/24(金) 03:47:59
>>336(弓束)
  メキ   メキ

     ズズズズゥッ

少年の言葉と思いに『行動』を以って応える――――
『教育者』としての揺るぎ無い『決意』とともに、『翼あるマンモス』へと姿を変え、鼻から水を思い切り吸い込む弓束。

      ―――

             ブ   ヮ   ッ


洞窟の暗闇に慣れた視界が、眩しい空の下で一瞬白一色に塗り潰される。


  ブォ ォ ォ ォ
       
         バシュゥ!
                  ジジッ

左脇腹に、肉を焼き焦がす鋭い痛み。
厚い毛皮と皮下脂肪、鼻から噴出した水の粒子のバリアでも、完全にダメージを防ぐに至らなかった。

翼をやられなかったのは幸いだった――――が、目が明るさに順応するのにはまだ少しの時間が必要だ。
鼻腔にはあと一度『水のバリア』を作る水が残っているが、第二撃がいつ来るか読めない。



>>337(エルマー)>>339(みなの)
MIAママ:
「はっちゃん! ・・・・・よかっ、た・・・・・!

 ・・・・・みんな、お世話になったわ・・・本当にありがとう。
 ここからはスピードが必要だから・・・この『ヘビ』さんにお手伝いをお願いするわ。
 エルマーさん・・・私と一緒に!」


娘の新たな出で立ちに驚きつつも安堵の表情を得たMIAママが、『筏』を作っていた『子亀』たちに感謝の言葉を述べる。
『レイ』を解除された『子亀』は散らばり、思い思いに出口を目指し泳いでゆく。
―――代わって、新たなレイをかけられた『大蛇』が、MIAママに従順に動き近づく。


MIA:
「は、はいっ!
 みなのちゃん! しっかり、つかまっててくださいねぇ!
 ・・・・・いっきますよぉぉぉぉぉ!!」

        ダッ 
            バシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ

みなのを背におぶったMIAが、オリンピックの短距離選手かと思えるほどの速度で、
地面と同じように『水面』を踏み、駆け出す。
その後を、亀の筏よりも数段速く身をくねらせ泳ぐ『大蛇』の胴につかまったエルマーとMIAママが続く。

『出口』の光はぐんぐん大きくなり近づいてくる――――やっと太陽の下に出られそうだ。

341我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2010/12/26(日) 04:04:56
.

342弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2010/12/26(日) 08:58:48
>>340
「………………………!!」

わき腹に走る痛み。
だが…いい、ダメージを、それも『ほどほど』のダメージを受けたというのが凄く『良い』…!!

バシュゥゥゥゥゥゥッ!!

「ブォォォォォォォォォォォォォンッ!!」

タイミングは関係ない。咆哮と共に『水のカーテン』を即座に発射。
ただし、噴くのは前方にではなく『上方』に、だ。これにより、『水のカーテン』が実際に張られるまでの時間に故意に『タイムラグ』を作る。
そしてもう一度『深呼吸』しながら…………。

                                                 ダッバァァァァァァァンッ!!

『墜落』」。
派手に『着水』することで、今度は逆に大きな水しぶきをあげて、後方から来るであろう、『みなの』たちへの『水のカーテン』を作っておく。
仮にこれがタイミングが合わなくても、時間差で降りてくる先行した『水のカーテン』で、カバーしようと言う目算だ。

                      ゴポゴポゴポゴポ…

…勿論、今回のダメージ、堪えて飛び続けることは可能だろう。
だがあえて、やられたフリをすることで後続のみなのたちのために『水のカーテン』を『置いて』おき、さらに派手に撃墜を演出して、密かに
接近しているであろう『ハルト』への注意を逸らす囮になる!!
やられたフリをして沈みながら、水中の様子を伺っておきたい。

343みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2010/12/27(月) 22:47:42
>>340
「は、はいっ…わひゃぁぁぁっっ!」
予想以上のスピードに驚きつつ、『スーパーコーラ』を横につかせるように飛ばす

「た、たぶん、あの『男の子』とせんせー…二人で先に行くのもないでしょうから、入口の所にきっといるはずです!」
「あわてず、急いで行きましょー!」

344エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2010/12/28(火) 00:18:24
>>340
「うおおおお!
 こりゃあいいぜッ!」
 
 
「HO!!HO!!HO!!!!」
 
 
ノリノリで『出口』へ。

345『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/12/28(火) 21:26:02
>>342(弓束)

バシュゥゥゥゥゥゥッ!!

「ブォォォォォォォォォォォォォンッ!!」

『カーテン』を作り出す『水』を頭上に噴き上げ、
あたかも実際より大きなダメージを負ったかのように『悲鳴』に似た咆哮を上げ、海面へと落下する弓束。


           ド
                ゴブォッ

                      ゴポゴポゴポゴポ…

一瞬だけ音が途切れ、体の周囲の気泡が上へと流れ去る。
この場の雰囲気に似つかわしくない、幻想的な青さに包まれた水中の景色が眼前に広がる。
極彩色の熱帯の小魚の群れが、弓束の出現に度肝を抜かれたように、目まぐるしく向きを変え泳ぎ去る。


                ・・・・・・  ガポンッ

『マンモス』の耳が、水中に何かが投下される『飛沫音』を捉えた。
『箱型コンテナ』を思わせる金属製の直方体が、気泡をまといゆっくりと海底に落ちていく。


                 キ ィ

『箱』の一部分が蓋のように開くのが見える。



>>343(みなの)>>344(エルマー)

                                                 ダッバァァァァァァァンッ!!


弓束が水面に落下する激しい水音。



――――――――   サ  ァ  ァ  ッ


洞窟の出口から飛び出したみなの、エルマー、MIA、MIAママの周囲に、霧雨のように細かな水の粒子が降り注ぐ。
『水滴の壁』が太陽光を反射して虹を作り上げ、
急な明るさの変化に4人の目が眩むのを防いだ。


MIA:
「――――――っ!!」

              バシュゥウッ!!!

みなのを背負ったMIAが、右前方から放たれた『光条』を横へ跳んでかわす。

エルマーと『スーパーコーラ』の目が『光条』の飛んできた方を向くと、
15〜20mほど先に、海面に浮かぶ『ホバークラフト』を思わせる箱型の『船艇』が見える。
少女―――『朱那』の体を左脇に抱え、右肩に『砲塔』のような形状の武器を担いだ『人影』が、水中から『船艇』の上に這い上がろうとしている。


       ガコムッ     ――――  ザブォッ

『ホバークラフト』の船体の側面から、『コンテナ』のような四角い物体が海中に滑り落ちる。

346『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2010/12/30(木) 21:46:40
.

347我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/01/02(日) 09:01:52
.

348弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/01/04(火) 23:36:47
>>345
質問です。
『箱型コンテナ』のサイズは?

349『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/01/05(水) 00:33:35
>>348
『人間3〜4人が座って入れる』ほどの大きさ。

350弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/01/09(日) 06:23:07
>>345
「!!」

……しまった。
この程度で相手が追撃の手を緩めるなんて、読みが甘すぎた。
それにしても『大きい』…爆発物にしては大きすぎるくらいに。考えられる線としては……。

(………………『アンドロイド』の『兵隊』?
あの『遺跡』の中で遭遇したみたいな……………)

何度も繰り返してきたが向こうにとってはこちらは排除すべき存在ではない…『足止め』できればそれで十分なのだ。
全速力で、泳いで接近…開いた蓋と反対側に回り込む。

351みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/01/09(日) 21:14:11
>>345
「ああっ!あの子…っ!」

先程、会話を交わした「少女」を見つけ、声を上げる。
「…!?、み、『MIAさん』っ!?なんか来ましたっ!」

それと同時に海上へと落ちた箱を見据え、MIAに注意を呼び掛けるとともに、
『スーパーコーラ』で、牽制ついでに『発泡』で揺らしてみる

352エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/01/10(月) 21:54:38
>>345
「なんとなく怪しい雰囲気の『箱』の登場ですよ!
 お母さん。ここは避けときましょう!」
 
 
「出来れば、あの『ホバークラフト』を追いかけることは出来ませんか?」
 
 
MIAママに話しかける。

353『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/01/11(火) 20:44:13
>>350(弓束)

  ジクッ

脇腹の火傷に海水が浸み込む痛み。
『かすり傷』とは言いがたい・・・・が、精神を張りつめていれば行動を妨げる程ではない。
先ほどの『光学兵器』による攻撃はまだ来ないようだ。
連射のきく武器ではない――あの『コンテナ』は、おそらくその時間稼ぎのため・・・のはずだ。


    −−−−−

           キュイッ

                キュイィッ


『コンテナ』に接近する弓束の耳に、
開いた蓋の奥から聞こえる、かすかな、甲高い『音』。



       ゴ ボ ォ ッ


『コンテナ』の中から飛び出す、黒い光沢を持つ細長い存在。
水の抵抗を排除する流線形の先端――後部には4枚の羽とスクリューダクト。


ttp://imepita.jp/20110111/692920

弓束の母国で、かつて軍が正式に採用していたとされる、
乗員となる兵士の『確実な犠牲』を前提とした兵器――――――『有人操縦魚雷』。
・・・・・しかし、内部に人間が乗っているにしては、奇妙に『小さい』。


           ギュウウウウウウウウン


『魚雷』らしからぬ柔軟な動きで、
蓋の反対側に回った弓束が『見えている』かのように方向転換し、接近してくる。

354『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/01/11(火) 20:45:19
>>351(みなの)

  シュポッ!
            シュポムッ!

『発泡』を撃ち込むが、頑丈な『箱』はそのまま水底へと沈んでゆく。

    ―――――

『箱』の中から現れた、黒い鉛筆のような形状の何物かが弓束に向かっていく。
波の揺らめきに日射しが照り返し、水中の様子が見づらい。
相手が水中に居ては、『スーパーコーラ』の精密性も充分に発揮できない。

MIA:
「・・・・せんせい・・・・・っ!」

『ホバークラフト』の上の敵に抱えられた『朱那』と、弓束の方を交互に見、わずかの間考えるMIA。


MIA:
「あれは・・・・たぶん、あの『ふね』から、『こんとろーる』してる・・・・・
 あの『ふね』さえ、やっつければ・・・・・・!

 ・・・おかーさんっ!
 わたしと、みなのちゃんが、てきの『ちゅーい』、ひきつけますぅ!
 そのあいだに・・・えるまーさんといっしょに、ふねの、むこうがわに、まわってくださぁい!」


「――――みなのちゃん!
 わたし・・・・なにがあっても、みなのちゃんのこと、『ぜったい』、まもりますぅ。
 いっしょに・・・あの『ふね』まで、いってくれますかぁ?」


母親に向け声を張って呼びかけた後、
肩越しにみなのの目を見つめ、決意の眼差しで問いかけるMIA。
その背中は―――今までよりも心なしか広く、頼もしく思える。

355『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/01/11(火) 20:46:33
>>352(エルマー)

『ホバークラフト』は停泊したまま動かず、『光線』による次の攻撃もまだ来ない。
『大蛇』の泳ぐスピードなら、それほどかからずに辿り着けるだろう。


MIAママ:
「・・・え、ええ。 大丈夫です。
 ――――っ!」


       バラ  バラ

甲板上にさらに数人の人影が走り出てくるのが見える。
それぞれ、銃火器らしきものを手にしている。
撃って来られたら・・・こちらには弾丸を防ぐ遮蔽物が無い。


MIA:
「・・・おかーさんっ!
 わたしと、みなのちゃんが、てきの『ちゅーい』、ひきつけますぅ!
 そのあいだに・・・えるまーさんといっしょに、ふねの、むこーがわに、まわってくださぁい!」


MIAママ:
「はっちゃん・・・・・・・!

 ・・・・・わかったわ!
 エルマーさん・・・・少し『潜る』ことになるかもしれません。 準備をお願いします・・・!」


娘の決然とした声に頷いたMIAママがエルマーに促す。

356弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/01/14(金) 22:25:41
>>353          ......
(小さい………………『小さい』?
……もし『あれ』が、『そういうモノ』だとしたら……『中』は………………『そういうこと』…なのですか……!!)

だとしたら────『あれ』を作動させる訳には行かない。
……むしろ願いたい、あくまで形が似ているだけで、単に体温の類でこちらをロックオンした、機械制御の兵器なのだと。

(…聞いたことがあります、資料を見たことがあります……。
『戦時中』には、『そういう兵器』もあった、と………!!)

引き続き開いた側と反対側に回り込む。
『コンテナ』に取り付き、ごろんとひっくり返して開いた部分を川底に向けることで念のため、二発目、三発目が出てこないようにしたい。
それから……川の中に、『魚』は泳いでいないか探しておこう。

357我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/01/16(日) 19:05:33
age

358弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/01/16(日) 19:17:43
>>353
『コンテナ』と『有人操縦魚雷』のサイズを見比べて、まだ『二発目』『三発目』が入っていそうな様子はある?

359『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/01/16(日) 19:24:26
>>358(弓束)
『コンテナ』の大きさから推測できる限り、『魚雷』は『1発』のみと思われる。
『魚雷』の全長は『3.5m』ほど。

360みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/01/17(月) 22:58:06
>>354
「MIAさんとだったら、きっと大丈夫です!」

にやりと笑い返し、しっかりと『MIA』を見つめ返す

「それに、今まで何度も、一緒に頑張ってこれたんですから、今回もきっと!行けるはずです!」

361エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/01/17(月) 23:17:35
>>355
「オーケーオーケー!準備ね。」
 
 
「す―――――――---っ」
 
 
大きく息を吸い込み、潜水に備える。
 
 
(だけど、俺に何ができる?)

362弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/01/17(月) 23:33:11
>>359
回答感謝。
レスを追加訂正します。

>>353          ......
(小さい………………『小さい』?
……もし『あれ』が、『そういうモノ』だとしたら……『中』は………………『そういうこと』…なのですか……!!)

だとしたら────『あれ』を作動させる訳には行かない。
……むしろ願いたい、あくまで形が似ているだけで、単に体温の類でこちらをロックオンした、機械制御の兵器なのだと。

(…聞いたことがあります、資料を見たことがあります……。
『戦時中』には、『そういう兵器』もあった、と………!!)

『コンテナ』を遮蔽にする形で身を隠し、引き続き開いた側と反対側に回り込む。
この際、可能なら川底をかき回して水を軽く濁らせ、『魚雷』を撹乱できないか試したい。
それから……川の中に、『魚』は泳いでいないか探しておこう。

363『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/01/19(水) 21:55:51
>>360(みなの)
今までも、ずっと乗り越えてきた――――2人で、一緒に。
『今』も、『これから』も・・・・何が来ようと、『いっしょに』乗り越えるだけ。

友情と信頼を、快活な笑みとともに言葉にするみなの。

MIA:
「・・・・・・!」

表情をパッと輝かせ、大きくうなずくMIA。


    パシャッ!
         パシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ


草原を駆ける羚羊のようにスラリと伸びた脚が、海面を蹴り走り出す。
その背をしっかりと抱くみなのの頬を、心地良いほど高速の風が撫ぜてゆく。


       パラタタタタタッ

              チュィン    チュィン  チュィン 

『ホバークラフト』の上に立つ複数の人影が、こちらに銃口を向け発砲するが、
まるで映画のスクリーンの中の出来事であるかのように、
弾丸は2人をかすめることもなく、はるか後方で海面を叩くだけだ。

ぐんぐん近づく船体。
『スーパーコーラ』の能力にとって、人影は逆に絶好の『的』となる。



>>361(エルマー)
高潮に巻き込まれた時のドサクサでいくらかが流されてしまったが、
エルマーのポケットには、全て『連結』すれば『4〜5m』の『ロープ』を作れる数の『小銭』と『AK小銃弾』』がある。
『スーダラ・ラッタ』の入った水筒も腰にしっかりと付いている。
とりあえずはあの『ホバークラフト』に近づかねばならない。

      ―――――

息を吸い込み、『大蛇』の胴に強くしがみつく。


        ゴバァッ!


『大蛇』もろとも海中に潜ったエルマーの周囲に、
極小の『エビ』のようなものが無数に漂っているのが見て取れる。
洞窟から流れ出た真水と海水が混じることで、『プランクトン』の生育に適した環境となっているようだ。



>>362(弓束)
コンテナの周囲の水底には、白い砂地とサンゴの林が入り交じっている。
水深は5m前後―――洞窟の川の水が海へと流れ込む『汽水域』に近い環境のようだ。

本来なら魚は豊富に居るはずだが、
速く泳げる『遊泳性』の小魚たちは、弓束と『魚雷』に脅え散ってしまっている。
海底を丹念に調べれば、岩やサンゴの隙間に隠れている『底棲性』の生物が見つかるかもしれない・・・・
・・・・・・が。

 
         ギュオオオオオ

『魚雷』がスピードを増す。
明らかに、水中での移動速度は『マンモス』よりも上だ。


   ・・・ キュィイッ
             キュィッ


『魚雷』の弾頭部の辺りから聞こえる甲高い『音』。
聞き覚えがある――――――機械の発する音ではない――――これは・・・・・・


         ギュウウウウン

弓束が海底の砂を巻き上げようとするよりも速く、
コンテナもろとも弓束を吹き飛ばそうとするかのように、突進してくる。

                                   ドドドド

364我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/01/24(月) 18:17:44
.

365弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/01/24(月) 21:15:47
>>363
(く……時間が、ありません……か!)

『マンモスの牙』を口から出すと、両手にそれぞれ『鷹の爪』『べっ甲の眼鏡』を。
同時に『噛んで』……まずは『タイマイ』の能力を、できるかぎり引っ張り出したい。
『W』で引き出せば能力は本来のそれに劣るが…咥えても、引き出さなければ『100%』で発揮できる。

ザザアッ…!!

一般的な『海亀』の遊泳速度は平均時速10キロ、瞬間最高速度で20〜30キロ。
オリンピックの金メダリストの泳ぐ速度が時速6キロであることを考えると破格の数値だが…相手が『魚雷』では分が悪いかも知れない。
だが『狙い』を機械制御にしていないということは、『速過ぎる』仕様にもできないということ………。
一気に加速して泳ぎ、一度軽く潜ってから、一転して水面を目指すことで、『魚雷』の弾頭部分が水上に、かつ『急角度』で出るようにおびき寄せる。

366エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/01/24(月) 23:36:38
>>363
(あー。正直、俺が甲板を制圧するってのは難しいよなあ。
 相手は銃器持ってる上に複数人だろ?
 『COM』じゃあ丸っ切り力不足だぜ。)
 
(だがそれをどうにかする。俺はそういう男だったはずだ。)
 
(オウガーストリートのドラゴンが、オイシイところを頂くぜ。)
 
 

可能であれば、プランクトンを取得して、『水筒』に入れたい。

「まだ、おあずけだぜ。」
 
『キィー』

367みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/01/26(水) 20:45:15
>>363
「よーっし、やっちゃいます!」

そんな風に言い放ち、『視認できる』人影をまとめるように足元に発泡を起こした後、
一気に最大威力の発泡で気絶させていきたい

「こ―言う時こそ、アタシの出番ですっ!」

368弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/01/27(木) 12:28:53
>>365
追記。
水面への接近はなるべく『ホバークラフト』に近づいた上で行う。
『魚雷』を引き連れて接近することで、相手の攻撃を躊躇わせるために。

369『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/01/27(木) 22:38:38
>>365>>368(弓束)
  カリッ

    ギュオッ

『鰭』に変化した両腕を翼のように羽ばたかせ、
コンテナから離れ海面を目指す弓束。

       ギュイイイイイン

―――が、
『魚雷』は、何故か弓束を追わず、一直線に空になったコンテナめがけ突っ込んでいき・・・・・


              ボ    ッ

                        グ  ォ  ッ

『爆発』した。


白い気泡の塊が、コンテナと海底の一角を覆い、
急峻な破壊エネルギーと化した『圧力波』――――――『バブルパルス』が、
『魚雷』以上の速度で、膨張しつつ弓束へと迫る。
巻き込まれれば・・・・『海亀』の厚い甲羅といえども無事には済まないだろう。



>>366(エルマー)
ワシッ
     ピチッ・・・    ピチ

軽く指で海水をつかむと、数え切れないほどの小さな『生命』がエルマーの拳の中に収まる。

   クチュッ

やや不満げに水筒の底の方へ移動する『スーダラ・ラッタ』・・・空いた隙間に『プランクトン』を押し込む。


   ‐‐‐‐‐
             ザパァッ!


エルマーの顔が水面の上に出る。

すぐ目の前に、『ホバークラフト』の黒く塗られたエアクッションの側壁。
つるつるしたゴム製のためよじ登るのは難しそうだが、
見上げると、3mほど上に、鉄製の手すりがついたキャットウォーク状の通路がある。
『ロープ』を作るか、あるいはMIAママとともに『大蛇』に登ってもらうか・・・・・


    バシィッ!

 ガシッ!             ドガッ
        シュポムッ!                パラタタッ
                       シュポムッ!
      

MIAとみなのが派手に暴れてくれているようだ・・・・・・『こちら側』には敵の姿は見えない。

370『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/01/27(木) 22:39:46
>>367(みなの)

  シュポシュポシュポシュポッ!!

空に浮かぶ『スーパーコーラ』から船上を俯瞰しつつ、
銃を持つ人影を正確に狙い『発泡』。
防護服とヘルメットを着けた『敵兵士』達は、容易に気絶こそしないものの、スタンド攻撃に対応できないらしく、
数人がバランスを崩して倒れ、他の者も混乱し銃口を2人から逸らす。


MIA:
「さんきゅーですぅ! みなのちゃん!

   とぉ――――――――――――――うっ!!!」

     
         シュパッ
                 シュタン!


人間離れした高さのジャンプで、みなのをおぶったまま海面から跳び上がり、
狼狽した『敵兵士』達の真ん中に着地するMIA。


   「とぅっ!」
      バシィッ! 
             「はっ!」
  ガシッ!             ドガッ  
                      
          「えぃっ!」       バコォ!


MIAのしなやかな肢体から繰り出される矢継ぎ早の蹴りとパンチの嵐に、
まるで、遊園地のアトラクションショーでヒーローにやっつけられる『悪の戦闘員』の如く、
『敵兵士』は次々と吹っ飛び、もんどりをうって海中へ落下していく。

 
        チャッ     

頭上やや高い位置に設けられた『監視台』の上に立つ兵士がライフルを構える。
―――が、『スーパーコーラ』にとっては充分に射程内だ。

371弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/01/30(日) 21:01:22
>>369
「し、ま………………ッ…!!」

血の気が引くのと、血が昇るのとが同時に起きる。
何も直撃させることはない、間接的に、より回避し難い形で攻撃できる手段があったのだ。
おまけにこちらの動揺も誘える、この兵器を投入した相手は間違いなく人間ではない。

              ザバッ…!!

『タイマイ』の……『海亀』共通の弱点は、『頭部』を胴体の中に引き込めないこと。
『甲羅』が砕けるくらいならまだいい、『バブルパルス』を『頭部』にまともに受けたらそれだけで行動不能は間違いない。
もし唯一、この状況下で利となる事があるとすれば…。

                                            ブワッ…!!

『爆発』のエネルギーで生まれた水の流れに逆らわず、それに乗ることで加速できることくらいか。
そのまま水面を目指し、飛び出すと同時に『タイマイ』の能力を全てカット、『鷹』の能力を全開にして、そのまま空中に逃れたい。

372エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/01/30(日) 22:02:55
>>369
(派手にやってるみたいだな。
 これなら、こっちは動きやすさ重視でいくか。)
 
 
『コインロープ』をつくり、キャットウォーク上の通路に
『ザ・ウィッカーマン』で繋げる。
 
 
「まずは俺ひとりで潜入してみます。
 お母さんは、待機しつつ、状況次第では撥恵たちのフォローに回ってください。
 
 とりあえず、中に侵入しようと思うので、外が騒がしければ騒がしいほど
 俺は立ち回りやすくなると思うんです。」

373みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/02/01(火) 22:08:49
>>370
「あっぶなーいっ!」

目ざとく見つけるや、そのまま発泡で相手の気をそらし、
あわよくば威力のある破裂で昏倒させていく

「…へへへ、なんかヒーローショーみたいですっ!」

374『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/02/02(水) 20:49:08
>>371(弓束)
                                            ブワッ…!!

海面に向かって泳ぐために『魚雷』に背を向け、かつ距離を稼いでいたことが幸いした。
ギリギリのところで、弓束の体は『バブルパルス』の破壊の渦に巻き込まれず、
爆発の圧力が押しのけた海水の流れに乗り、海面へと飛ばされる。

        ザパァッ

               ヴォッシュオオオオオオオオン!!!!

空中へと飛び出た弓束の数十cm背後で、衝撃波が海面から凄まじい水柱となって噴き上げる。

『鷹』の力に切り替え、翼を羽ばたかせ高度を上げようとするが、
『脳震盪』には至らないものの、衝撃と爆音による強い眩暈と耳鳴りが起き、
すぐには本来の飛翔速度が出せそうにない。
 

              ――――――


『水柱』の下から現れる黒い物体。

たった今、確かに『爆発』したはずの『魚雷』が、
弓束の真下に向かって、音も無く海面下を進んでくる。

                         ドドドドドド


>>372(エルマー)
MIAママ:
「わかりました。
 エルマーさん・・・・・どうかお気をつけて」


        ヒュッ   
             ――シュカッ!

『ロープ」の先端の『ザ・ウィッカーマン』を手すりにしがみつかせ、
MIAママの案じる声を背に、ゆっくりと側壁に足をかけ登ってゆく。


            ・・・・・   カツッ

手すりの隙間を越え、
船首方向から船尾方向にかけて伸びる通路のほぼ中央に立つエルマー。
通路の先は、両方とも船内に続くと見られる鉄扉に突き当たっている。
どちらの扉からも、今のところ敵が飛び出してきそうな気配は無い。



>>373(みなの)
 
    シュポムッ!!!

                 ッギィィィィーーーーーー      ドッパァン

気合いのこもった『発泡』を顔面に受けてのけ反り、
妙に甲高い叫び声を上げつつ海面に落ちていく『狙撃兵』。



          「 とぅっ!    えぃっ!」

                    バキィ!      ドゴッ


甲板に残った最後の兵士が、MIAの裏拳に吹っ飛んで倒れ、動きを止める。
『監視台』の上を含め、視界の中に動くものはいなくなった。
片づいたか・・・・・そう思い息をつこうとした時、


            ギュウィィィン
 
                ガシャッ…    ガシャッ  

MIA:
「!」

重々しい足音を立て、船倉から伸びる鉄階段を登って来る、『兵士』達よりもかなり大柄な『人型』の姿。
連絡船を襲った海賊の中にいた『スキンヘッド』の服装と似た『軍服』を着ている。
見たところ銃の類は手にしていないが――――

        ギュウィッ

鈍く光る『金属でできた骸骨』を思わせる不気味な頭部。
赤く輝く感情の無い目がみなのとMIAを睨み据える。


MIA:
「・・・・・『てごたえ』、ありそーですねぇ・・・・!
 みなのちゃん・・・うえから、『えんご』、おねがいしますぅ!」

『監視台』の上へ続く梯子を背にして身構えつつ、
みなのが背中から降りやすいように上半身を低くするMIA。

MIA:
「みなのちゃんには、『ゆびいっぽん』、ふれさせませんよぉっ!!」

375我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/02/04(金) 22:34:39
age

376『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/02/09(水) 19:01:02
.

377エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/02/10(木) 00:41:26
>>374
「とりあえず船尾側から行くか。
 撥恵たちから遠い方に行くほうが定石だろう。
 潜入なんてしたことねえし。ベタベタなくらいが丁度いいだろ。多分。」
 
 
船尾側の扉のノブに手をかけ、鍵がかかっているか確認する。
よくあるスパイ映画みたいに、開けていきなり蜂の巣にならないように、
素人なりに立ち位置には気をつけよう。

378弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/02/10(木) 12:11:01
>>374
「ぶはっ、げほっ………!!」

速度は出せなくてもいい、一旦距離をとるため風を捉えて上昇したい。
痛みがあるのは、身体よりも心、目の前で散華した───

「─────!?」

して───いない!?
第二弾が発射されたとは思えない、ならばこれは………こういう『スタンド能力』…!?

「………く…………」

だが……どうすればいい?
水中での機動性はともかく、今回衝撃波の直撃を受けなかったのは幸運でしかない。
相手は水中、だが水中では勝てない……この矛盾をどうにかしなくてはいけない。それも…『相手を生かして』。
ともかく一度上に距離を取り、周囲の状況全体を『鷹の目』で俯瞰、確認する。
この際可能なら『太陽』を背負う位置を取り、『ホバークラフト』からの攻撃を逆光で阻害できるようにしておく。
…高度を取ったのは逆光の利用だけではない、現在の状態でいざというときに高速移動するにはどうしても、『高さ』が必要だからだ。

379みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/02/13(日) 21:40:11
>>374
「…な、なんか『カリフォルニアの知事』みたいなひとがっ!」

少し前にみた未来からロボットがやってくる系映画を思い出しながら少しビビるみなの

「ゴクッ…は、はいっ!後は任せてくださいっ!」

そう言いつつ、全速力で梯子を登り上がる

380『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/02/15(火) 21:13:06
>>参加者各位
本日はレスが不可能です。
お待たせしてすみません。明日中にレスを入れます。

381『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/02/15(火) 21:14:42
>>380誤爆失礼しました

382『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/02/16(水) 18:35:41
>>377(エルマー)
殴り合う物音から遠い方の扉を目指し、通路を進む。

       ガチャ
         キィッ

ノブを下に引くと、扉はすぐに開いた。
蝶つがいのある方の壁に背中を寄せ、中の様子を窺う。
弾丸やその他の何かが飛び出してくる気配はない。

          ―――――

床の上に光るもの―――濡れた『足跡』が、
扉の中、暗い通路の奥へ点々と続いている。 
まだつけられて間もない足跡のようだ。   

通路と『足跡』は、4〜5m先で左へと折れている。
 


>>378(弓束)

 バサッ!      ―――――バサッ

『水柱』の衝撃で乱れた気流を翼でつかみ、上昇しようとする弓束。
『高度』さえ稼げば、『爆発』の位置を見きわめ、『圧力波』と『水柱』の直撃をかわすことができるはずだ。

      バサッ

『ホバークラフト』の甲板全体が視界に入り、最上部である『監視台』ヘの梯子を登るみなのの姿が見える。
船上から弓束に対する攻撃は今のところ来ないが、
『太陽』は弓束から見て船体の反対側にある。
『逆光』の位置を取るには、船体を飛び越える必要がある。
・・・・・・・・が。


             ボ  ッ

                    ヴァシュオオオオオオオオオオン !!!  

弓束と『ホバークラフト』の間で、『魚雷』が再び『爆発』する。
海面を突き破った衝撃波が翼のバランスを不安定にし、
圧力で『粒散弾』並のスピードを得た水の飛沫が、無数に弓束へと襲いかかる。 

             

>>379(みなの)

カンカンカンカンカンカン

梯子を駆け登るみなの。
梯子の登り口に立ち身構えるMIA。

     ガゴン ガゴン ガゴォ!

金属の拳を振り上げMIAへと突進する『人型ロボ』。

     
      ズキュン!
              シ   ュ   パ   ッ
  
                                ガシィッ!!

あの『大蛇』の締め付けから脱出した時と同じように、
MIAのビキニアーマーから発する『水の被膜』が、『人型ロボ』の強烈な打撃を『滑らせ』軌道をずらす。

 ―――カッ

『監視台』の頂上に辿り着く。
甲板全体が一望でき、新たな敵がどこから来ても『スーパーコーラ』の能力射程に捉えられそうだ。

            ガコォォン!!

足元に走る振動。


MIA:
「シュッ・・・はっ! とりゃぁ!」

    バシィッ!   ガシガシガシィ

MIAの攻撃は確実に敵に命中しているが、
敵はスピードでは劣るものの防御力は凄まじいようだ。
何十発もの突き蹴りを喰らっても動きは衰えない。

MIAの両肩が大きく上下し、フットワークが少しずつ鈍り始める。

383エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/02/20(日) 01:43:49
>>382
「罠ってことはねーよな…?
 流石にまだバレちゃねーだろ。」
 
 
「……考えてもしゃーねな。
 虎穴入らずばだ。龍虎相打つことにならなきゃいいけどよ。」
 
 
ポケットに左手を突っ込み、いつでもコインを連結する準備をしながら、
『足跡』を踏まないようにたどっていく。

384弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/02/22(火) 22:38:47
>>382
ならば一度、先導するかのように『ホバークラフト』の上を飛び越え、追い越す。
が、その前に………。

バッ……!!

既に不安定というなら、無理をせず翼を閉じ、身体を丸めて『水散弾』を『くらう』。
『羽毛』でダメージの軽減をしつつ、あえて受けたことで上空に吹き飛ばされてさらに距離を取りたい。

「………!…!………!!」

それと……『MIAママ』『ハルト』の位置は確認できるだろうか?
『水散弾』を受ける前、受けた後、どちらでもいい…確認できる範囲とタイミングで把握しておく。

385我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/02/26(土) 23:28:33
age

386みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/02/28(月) 22:31:23
>>382
「…ふぅ…取りあえず眺めはよし!…って楽しんでる場合じゃない!」

一息ついてから周りを見渡し、その後MIAとロボの戦闘を見やる

「…えっと、何か、ないかなっと!」

ロボの容姿、(ロボというからには機械らしいところもあるだろう)を改めて観察し
その後、塔の上から、『ロープ』のようなものが見えないか見渡しておく

387『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/03/02(水) 02:20:11
>>383(エルマー)
コインを握り、『足跡』をたどって船内に踏み入る。
通路は、数m行ったところで左に折れている。

              ガコォォォン     ゴォォォォン

建設重機を思わせる機械音が壁に反響している。
曲がり角の先は、かなり広い空間になっているようだ。

『足跡』を追って角を曲がろうとしたとき、

               
              スチャッ

エルマーのこめかみに、冷たい鉄の感触。


        「・・・・・静かにしてろ。
         お互い、騒ぎになるのは得じゃねえはずだ」

囁きの音量だが、明瞭な男の声――――どこかで聞いたような記憶がある。


>>384(弓束)
ズザバババババババババ

『水散弾』は『強めのシャワー』程度の衝撃にとどまった。
今の高度を保てば、致命的なダメージを負うことはないだろう。

衝撃に押し上げられつつもバランスを維持し、『ホバークラフト』の真上にさしかかる弓束。
船内からの迎撃は来ない。

           バシッ   
       ガシッ     ガシィィン

甲板の上で大柄な人型の敵と『白兵戦』を展開しているMIAと、監視台に立つみなのの姿、
『魚雷』と反対側の側面に、大蛇の背に乗った『MIAママ』の姿が見える。
太陽光が強く海面を照りつけており、『ハルト』の姿は見えない。

        ――――

潜航しようとしているのか、『魚雷』の影が不鮮明になる。

海中に赤い糸のように浮かぶ、数本の細い『血の帯』。


>>386(みなの)
『人型ロボ』以外の方向からの攻撃や増援は今のところない。
『ロボ』の首から上は、映画のキャラのような人工皮膚はなく、『機械の頭蓋骨』が剥き出しになっている。

みなのが立つ少し上の位置に、船尾方向に向かって『ロープ』が張られ、
手の届く位置に『滑車』が取り付けられている。

           バシッ   
       ガシッ     ガシィィン

        「・・・・・っ!   はっ・・・・・!」

持久力も『ロボ』が優っているのか、次第に押され始めるMIA。


       ――――

腕を翼に変えた『弓束』が、みなのの真上近くまで接近してくる。

388我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/03/06(日) 21:39:57
age

389エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/03/10(木) 22:38:32
>>387
「ッ!!」
 
 
静かにポケットから手を抜き出し、両手を挙げる。
 
 
「……あぁ。もちろんだ。平和に行こうぜ。平和に。」
 
 
目線を男の方へ向け、記憶を辿る。

390『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/03/21(月) 19:31:53
.

391弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/03/22(火) 23:37:54
>>387
「この距離なら、なんとか…ですか…!!」

懸念は多いが、順番に解決していくしかない。
風を捉えると、そのまま一気に…………急降下(ダイブ)!!

「気をつけてください、『魚雷』がそちらに行くかもしれません…今のうちに接舷を!!」

『MIAママ』に叫びつつ、『大柄な人型』に上空から奇襲をしかける。
叫んだことで仮に気づかれても問題ない、その分『MIA』への攻撃が緩むはずだ。
そしてそのまま、『大柄な人型』には加速の乗った、『鉤爪』つきのキックを叩き込みたい。

「はああああああああああああッ!!」

392弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/03/23(水) 20:58:45
>>391
メール欄訂正。
(画像はあくまでイメージです)

393みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/03/27(日) 21:13:26
>>387
「…このままだとMIAさん…あいつに押されて倒されちゃう!」
(…弓束せんせー!?……よし、あいつの『隙』を作って…)

周りの確認はしたが、打開策は見当たらない…
そんなときに、見える頼もしい『先生』の姿

「…私の攻撃は…『アンタ』には通じないだろうけど!いっけぇ!」

そう言いつつ『スーパーコーラ』で『機械男の後頭部付近』を狙い、最大威力で『発泡』を行う
上手く行けば、不意の振動で何事かと後ろを振り向かせ『隙』を作らせるかもしれない

394『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/03/29(火) 20:54:37
>>389(エルマー)

声の主―――数m先に立つ、エルマーと同じくらいの年頃の若い男。
肩や腰のベルトについた無数の弾倉。
その傍に立つ『人型スタンド』が手にした拳銃の銃口が、エルマーのこめかみに向いている。


男:
「・・・俺の名は『ケイン・ワグテール』―――『火の球海賊団』船長だ。
 
 時間も無さそうだ・・・・単刀直入に聞く。
 お前は、『奴ら』の『仲間』か? 『敵』か?」


男の顔はエルマーの記憶には無いが、
その『声』は、連絡船が襲われたとき、甲板から聞こえてきた海賊たちの声の中に交じっていたように思える。


>>391(弓束)>>392(みなの)

弓束:
「気をつけてください、『魚雷』がそちらに行くかもしれません…今のうちに接舷を!!」

MIAママ:
「先生!? ・・・は、はい!」


   ――ギュウィッ

MIAママに指示する弓束の声を聞き、上空を見上げる『人型ロボ』。


     ヒ  ュ  バ  ッ


急降下する弓束の『キック』をつかんで受け止めようと腕を伸ばすが、


        シュポムッ!!

みなのがその後頭部に放った『発泡』を受け、後ろを振り向こうとするその『隙』に、


             ガキィッ!!!


飛び蹴りをまともに胸板に喰らった『人型ロボ』の体がのけ反り、重心を失い甲板の端へ後退する。

MIA:
「ええいっ!!」

               ド ゴ ッ !

                                 ザブォォォン


MIAがジャンプしつつ繰り出した『おしりパンチ』の追撃を受け、
『人型ロボ』は、甲板の端の手すりを破壊しつつ海面へと落下した。

             ボ  ッ

                    ヴァシュオオオオオオオオオオン !!!  

                                                   ――――カコロロン

数秒後、その落下点のそばから『爆発』の水柱が立ち昇り、
吹き飛んだ『人型ロボ』の頭部だけがみなのの足元に転がってきた。

MIAママ:
「・・・はっちゃん! みなのちゃん! 先生!
 エルマーさんが先に中へ・・・たぶん『あの子』も中にいるはずです!」

弓束の指示によって大蛇と共に船体の上へ登り、爆発の影響を免れたMIAママが3人に言う。

395『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/04/02(土) 19:01:52
age

396エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/04/07(木) 23:01:01
>>394
「時間の無いのはお互い様だし、なにより俺も死にたくない。
 だから『ちゃんと』答えたいと思うんだけどよ。」 
 
 
「まず、『奴ら』って誰のこと指してんだ?
 
 こちとら、バカンス気分でボートに乗ってる時から巻き込まれっぱなしで、
 まっっっっっっっったく、状況が解んねえんだよ。」
 
 
「俺がこうやってこの船に忍びこんだのも、偏に『生きる』ためなんだぜ。」
 
 
(こいつ、『スタンド』が『拳銃』持ってやがるのか?
 十中八九、能力に関係あるんだろうが……。)
 
 
絶体絶命だが、あくまで余裕がある風に答える。

397弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/04/10(日) 00:56:48
>>394
「!!」

一瞬だけ───迷う。
あの『魚雷』をこのままにしておいていいのか、と。だが──

「…解りました。
離れ離れになると危険です、皆さんも一緒に中へ…!」

ガリッ

『鷹の爪』から『シマフクロウの羽』に換装。
『超聴覚』『超視力』『動体視力』『暗視』『可動域の広い首』を身につけておく。
そして『超聴覚』を頼りに先を警戒しつつ、潜入したい。

398みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/04/10(日) 20:39:02
>>394
「…っとと、な、ナイス連携だったかも…」

足元に落ちた『大男ロボ』の首を拾いつつ、汗をぬぐう

「…だったらワタシ、ココで見張ってますっ!『こーちゃん』の範囲なら、その中も多分大丈夫かもですし!」

思案する弓束の顔を見て、そんなことも言っておこう

399『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/04/12(火) 21:42:45
>>396(エルマー)
拳銃を手にしているのは、男ではなく『スタンド』――――
が、エルマーのこめかみに触れている『銃口』の感触は、実体を持つ『本物の拳銃』のそれだ。
どちらにせよ、『チェインズ・オブ・ミザリー』をもってしても、相手が引金を引く前に銃口を確実に逸らすことは困難だ。

ケイン:
「・・・・・・・・フ」

内心の動揺をおくびにも出さないエルマーに、『ケイン』の口元がにやりと歪む。

ケイン:
「・・・あの『連絡船』に、他にも乗客がいたってわけか。
 マーカスと奴の『猿』を縛り上げて行ったのは、どうやらお前らしいな。
 だが・・・ただの観光客なら、『ここ』にまでわざわざ乗り込んでくるほど酔興じゃあねえ。 『目当てのもの』があるからのはずだ。

 『奴ら』ってのは・・・この船をよこした『ネオナチ』共だ。
 俺と俺の部下は『奴ら』に面が割れてるし、基地を守らせる為に、部下を置いて来なきゃならなかった。
 奴らは武器も桁違い、頭数もいる・・・正直、『味方』は多い方がいい。

 スタンド使いのあの『猿』を倒せたのなら、それなりの腕はあると見ていいな・・・
 だが、もしおまえの『目当てのもの』が俺の考えてる通りなら、『奴ら』を始末しなけりゃ手に入らんだろうな。

 ・・・・・どうする?
 俺を倒してからお前の『目当てのもの』を探すか、俺と組んで探すか、だ」


>>397(弓束)>>398(みなの)
『スーパーコーラ』の射程距離なら、みなのが監視台の上にいてもほぼ船内をカバーできそうだ。
『人型ロボ』が登ってきた階段を降りれば船内に進入できるだろう。


    ――‐‐‐

           キュイィィッ     キュィッ

『シマフクロウ』の能力に切り替えた弓束の耳に、先ほど水中で聞いた甲高い『声』が聞こえる。


             ド パ ァ ッ

                     ザブォォォォ


不意に、今しがた爆発が起きた水面から、再び大きな水飛沫が上がる。

MIA:
「ふぇ!? ・・・・」


                   ギ  ュ  オ  ッ


『魚雷』が――――水中から『飛び上がった』。

まるで、水族館のショーで宙高くジャンプし輪をくぐる『海獣』のような動きで、
ホバークラフトを飛び越す半円の軌道を描きつつ・・・・
みなのが立っている『監視台』めがけて突っ込んでくる。


                              ドドドドド

400『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/04/15(金) 01:55:25
.

401我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/04/19(火) 19:34:27
.

402弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/04/25(月) 22:35:03
>>399
「跳んだ…………!?」

────甘かった。
だが、空中なら自由には動けないはず!
即座に駆け出しつつ、『翼』『鉤爪』を発現。飛翔し、横合いから蹴りつけるようにして『鉤爪』で掴み、捕まえたい。
……最悪でも、『監視台』への直撃だけは防ぐ!

403みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/04/28(木) 21:29:02
>>399
「…ここなら、もし何かあったとしても呼べるし、いいかも…ぉっ!!?」

状況がひと段落し、息をなでおろした所での突然の急襲におどろく


「た、タイミング悪すぎだって!!」
今から呼びもどしても、応戦には間に合いにくいだろうと思いつつも
まずは自分の傍から離した『スーパーコーラ』を呼び戻すことに集中する

404エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/05/04(水) 14:00:08
>>399
(第三勢力ってことか…?
 ネーちゃんの組織といい、
 どんな組織が、どういう思惑で動いてるのか、全然わかんねえな。
 
 そして、俺が何をすべきで、どこにいるのかもよくわかんねえぜ。
 んでもって、l『火の玉海賊団』ねぇ……。
 
 ただ、ここは穏便に行くべきだな。)
 
 
「……俺のことは『エルマー』と呼んでくれ。」
 
「こう見えて争いごとは嫌いなんだ。
 そっちがそう言ってくれるなら、俺から突っかかる様なことはしねえよ。
 よろしくな。『ケイン』。」

405『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/05/05(木) 21:48:00
>>402(弓束)>>403(みなの)
『スーパーコーラ』を呼び戻そうとするみなの――――が、そのパワーでは『魚雷』を撃墜できそうにない・・・

  ダッ!
        ブヮサッ

甲板を蹴って飛び、『翼』で風をとらえる弓束。


          グ ァ キ ィ ッ !!

側面から弓束の『鉤爪』に掴まれた『魚雷』の弾頭部が、間一髪のところで衝撃によりみなのと監視台から外れ、
  
              ガコォォォオム!!!

船尾側の甲板へと叩きつけられる。


            シ ュ ウ ウ ウ ウ ウ

弓束の両足に感じる『魚雷』の感触が、硬い金属塊から、体温を持つ生物の『肉体』のそれへと変わる。
鱗がはがれ落ちるように『魚雷』の姿が『解除』され、
その下から、胸鰭と尾鰭、クチバシ状の鼻先を持った2.5mほどの生物の姿が現れる。


MIA:
「ふぇ・・・・・い・・・『いるか』・・・・・さん・・・・?」


               キュイィィ・・・
      
弱々しい鳴き声を発し、横たわったまま動かない『イルカ』。
青みがかった体の表面には無数の傷痕があり、
負って間もないらしい、鮮血を滴らせる『生傷』もいくつかある。
―――その前頭部には、ヘッドホンのような形状の機械装置と思われる器具が取り付けられている。

406『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/05/05(木) 21:48:53
>>404(エルマー)
目の前の男――――『ケイン』が、自ら名乗るように『海賊』の一味ならば、
連絡船を襲ってきた点からして、エルマーに『朱那』の捜索を依頼した者たち=アイシュワリヤの組織に属する存在ではないのだろう。
が、その口ぶりから察するに、
今居るこの船の持ち主=『奴ら』と呼んだ連中の味方というわけでもないらしい。

しかし・・・連絡船で倒した海賊が『朱那』の写真を持っていたことから、
『ケイン』の『目当てのもの』とは、おそらくエルマーと同じく『朱那』――――
そして、『ケイン』は、このホバークラフトの船内のどこかに『朱那』が居ると確信しているようだ。


ケイン:
「・・・・」
        スチャッ

エルマーの返答にゆっくりとうなずく『ケイン』。
両手に拳銃を握ったそのスタンドが、エルマーの頭部に向けていた銃口を逸らした。

ケイン:
「俺の『OUCH!』の能力は、『GUN−KATA』・・・・
 パワーはそれほど無いが、『銃』と『弾丸』さえあれば、距離を問わずそこそこ戦える。

 お前の『能力』を、教えてくれるか?」

407エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/05/07(土) 18:53:24
>>406
「俺の『能力』か。」
 
 
「名前は『チェインズ・オブ・ミザリー』。
 正直戦闘向きな能力じゃあない。
 平たく言うと物を操作する能力…ってことになるな。
 長所は、リーチと精密さだな。」
 
 
「続きは後からな。
 お前だって、自分の手の内をペラペラ喋るヤツと、組みたくはないだろう?」

408弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/05/07(土) 22:37:11
>>405
「これは…乗っていたのではなく…………」

全て、解除して着地する。
歩み寄ると、『イルカ』の前で膝から崩れ落ち、甲板に手を付い手、涙を零した。

「……っごめっ……ごめんなさい…ごめんなさい………。
こんなに…傷つけて………私が、力がないばかりに……あなたを…こんな、風に、ボロボロに……。

………………あ………!!」

その時…思い出す。
『光る石』が、『メガテリウム』の傷を癒したことを(>>283)。
そしてその『光る石』を、自分は持っていることを…………(>>246>>300)!!
ヘッドホン状の機械が外せそうなら外し、その上で白衣をひっくり返すみたいにして、ありったけの『光る石』を出し、『イルカ』の身体の上に置いてやりたい。

409みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/05/16(月) 21:04:02
>>405

「そ、そんな……」

元に戻るイルカの姿をスーパーコーラの目から見やり、それと同時に痛々しく付けられた『機械』にも目をやる

「…そ、そっか!先生!もしかしたらっ!」

『光る石』のことを思い出し、にわかに笑みなども見せる

410『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/05/19(木) 21:14:57
>>407(エルマー)

自らの能力を聞かれる前にバラす―――それが『自信』の裏付けに基づくものであることを期待しつつ答えるエルマー。

ケイン:
「ああ、まったくだ」

微かに口許をニヤリとさせた後、スタンドの銃口を通路の先に向けて構え、
エルマーの前に立って進み始める『ケイン』。

やがて、通路は一枚の扉に突き当たる。

     
           コツ   コツ

扉の向こうから聞こえる足音にじっと耳を澄ますケイン。

ケイン:
【 ・・・・・・・・『2人』居るな・・・
  俺が先に出て注意を引きつける。 『片方』を任せてもいいか?
  俺の『OUCH!』は、『血腥い』のが得意分野なんでな・・・
  1人は生け捕りにして、『あの娘』の居所を聞き出さなきゃならない 】

エルマーの精神にケインの『スタンド会話』が届く。


>>408(弓束)>>409(みなの)

MIAママ:
「・・・・! ・・・・・・」

レイを手にして『イルカ』に駆け寄ったMIAママも、その痛々しい姿に愕然と立ちつくす。

       カチッ

頭部の装置は容易に外れた。
無抵抗のままの『イルカ』―――泳ぐために進化した体と同様、そのスタンドも陸上では無力のようだ。

白衣のポケットというポケットを探り、取り出した『石』をイルカの体に載せる弓束。

 
            キラ   キラ    キラ   キラ

『石』が強い輝きを放つと、
少しの間に『イルカ』の傷口から流れる血は止まり、
『生傷』は、数年を経た『古傷』のように治癒した。


         ――  バキィッ!

MIA:
「こんな『きかい』で・・・・いるかさんを、あやつって、りようするなんて・・・・・・
 ゆ、ゆるせない・・・・ぜったい、ゆるせないですぅっ!!」

イルカから外された装置を手刀で打ち砕くMIA。
その瞳に炎のような怒りが灯る。

MIA:
「みなのちゃん!
 ふねの、『そうじゅうしつ』が、どっちのほうに、あるか・・・・みえますかぁ?」

監視台の上に立つみなのに向かい声を張るMIA。

『スーパーコーラ』の目を使い上空から俯瞰すると、
みなのの頭上に張られたロープの先、船首に近い位置に、
横長の窓がついた、数mほどの高さの突出部が見て取れる。
窓の中は強い日射しのためよく見えないが、
ロープについた滑車を使えば、素早く移動することができるだろう。

411『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/05/23(月) 21:56:38
age

412我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/06/05(日) 01:15:04
.

413みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/06/06(月) 21:53:47
>>410
「…よ、よかったぁ…」

読みが当たり、傷なども治ったのを見て、ほっと一息つく

「…え、えと、あっちの方ですっ!」
「ココからならココにある滑車でばきーん!って『きしゅー』出来るかもっ!」

MIAたちに対し、おおよその位置と、滑車があることを報告する
そしてそのままMIAたちが昇るかどうか待ちつつ、周囲を警戒しておく

414弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/06/07(火) 02:19:11
>>410
「よかった、本当に………。
……御免なさい、私、もっと強く、もっと賢くなりますから…もっと速く、もっと上手に、あなたたちを助けれるように…!!」

白衣の袖で涙を拭いつつ、『マンモスの牙』で『怪力』を得てイルカをなるべくそっと担ぎ上げると、水の中に戻してやりたい。
傷が癒えたとは言え、やはり地上は彼らのホームグラウンドではない…出血も止まったのならば、より快適な環境である水中に戻してやるべきだろう。

「待ってください、二人とも…。
艦橋からは基本的に甲板を見渡せるようになっています、今この瞬間の状態も、見られているかも知れません。
…私が様子を見て、そのまま何かあれば注意をひきつけます。入り込むなら、その隙に………。

本当のことを言うと、安全な場所に、イルカさんと一緒に離れていて欲しいんですけれど…そうも行きませんよね」

二人を軽く制止して、少しだけ嘆息した。

415我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/06/14(火) 21:57:37
age

416『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/06/27(月) 19:37:16
>>413(みなの)>>414(弓束)

  ザパァンッ!

           キュイッ       キュィイ

弓束に船体の端まで運ばれたイルカが海面に滑り込み、躍るように波間を跳ねる。
イルカの傷を癒した『石』のいくつかは輝きを失ったが、
弓束のポケットにはあと『5個』の『石』が残っている。

MIA:
「・・・・・っ! ・・・・ふみゅぅ・・・・・」

みなのの言葉を聞いて滑車に飛び移ろうとしたMIAが、弓束に制止され唇を噛む。
>>340で弓束を負傷させた正体不明の兵器もまだ姿を見せていない―――
いま一人が軽率な行動に走れば、全員を危険にさらしてしまうことを察したようだ。

MIA:
「は、はいっ!
 なにかあったら・・・わたし、すぐに、せんせいの『えんご』に、いきますぅ!
 みなのちゃん・・・・『こーちゃん』で、みはり、おねがいしますぅ!」
 
監視台に登り、みなのの隣に立ったMIAが、片手で滑車をつかみ移動の準備をする。
『スーパーコーラ』の視界に入る限り、甲板の上、『艦橋』の周辺には今のところ動きはない。

417『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/06/30(木) 18:48:28
>>416を一部訂正。

>>413(みなの)>>414(弓束)

  ザパァンッ!

           キュイッ       キュィイ

弓束に船体の端まで運ばれたイルカが海面に滑り込み、躍るように波間を跳ねる。
イルカの傷を癒した『石』のいくつかは輝きを失ったが、
弓束のポケットにはあと『5個』の『石』が残っている。

MIA:
「・・・・・っ! ・・・・ふみゅぅ・・・・・」

みなのの言葉を聞いて滑車に飛び移ろうとしたMIAが、弓束に制止され唇を噛む。
>>340で弓束を負傷させた正体不明の兵器もまだ姿を見せていない―――
いま一人が軽率な行動に走れば、全員を危険にさらしてしまうことを察したようだ。

MIA:
「は、はいっ!
 なにかあったら・・・わたし、すぐに、せんせいの『えんご』に、いきますぅ!
 みなのちゃん・・・・『こーちゃん』で、みはり、おねがいしますぅ!」
 
監視台に登り、みなのの隣に立ったMIAが、片手で滑車をつかみ移動の準備をする。
『スーパーコーラ』の視界に入る限り、甲板の上、『艦橋』の周辺には今のところ『敵』と思しき動きは見えない。

418弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/07/02(土) 21:07:14
>>417
今更な感じもするけれど質問。
この『ホバークラフト』は、形状的にはどっちのタイプ?

1 ttp://livedoor.2.blogimg.jp/fistoria/imgs/6/0/60095c29.jpg
2 ttp://www.globalsecurity.org/military/systems/ship/images/lcac-kb97_8.jpg

419『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/07/02(土) 22:05:16
>>418
『2』に近い形状。

420エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/07/03(日) 21:51:52
>>410
【奇遇だな。俺は血腥いのがニガテなんだよ。
 スマートに。紳士的に生け捕ってやるぜ。】
 
『コイン』を1枚つかむ。
 
 
【先手は任せる。俺は、混乱に乗じてもう1人をどうにかする。】
 
ケインの斜め後ろに立つ。

421我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/07/08(金) 23:00:39
.

422弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/07/08(金) 23:10:06
>>419
ありがとうございます。

>>417
「もっとも、『艦橋』から攻撃されることはほぼ無いと思いますが。
たぶん、防弾ガラスとかで守られているでしょうし…………」

『艦橋』は指揮の要であるために、守りもしっかりしている。
それ故に、仮に『艦橋』に何かが居ても、そこから攻撃を受けることは物理的な─スタンドではなく銃とか爆薬とか─手段ではあまり無いはずだ。

「『イルカ』さんを撃破したことで、新手がいつ来てもおかしくありません。
入り込むときは注意してください、いきなり鉢合わせにならないように……」

『怪力』で甲板を思い切り踏みつけ、踏み抜けれないか試した後、『マンモス』は全て解除(ただし咥えたまま)。
『シマフクロウの羽』を咥え飛翔し、『艦橋』の様子を伺いたい。

423みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/07/13(水) 21:17:55
>>417

「そ、そう言えば…もうちょっと、周りを調べてからでも遅くはないのかも…」

「あ、は、はいっ!わ、わかりましたっ!!」

MIAと同じようにしょんぼりとしつつも、警戒は怠らないように継続
特に、弓束と被らないように注意しつつ『スーパーコーラ』を飛ばす

424『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/07/23(土) 22:42:12
>>420(エルマー)

ドアから少し離れ、ケインの後方に位置を取るエルマー。


   ガチャリ
          ギィッ・・・

ノブが動き、重い音を立ててドアがこちら側に開き、
サブマシンガンを手にした男の姿が見えた――――次の瞬間。

    ユラリ
               チャッ

男に何ひとつ反応させる間も与えず、
ケインのスタンド『OUCH!』が持つ拳銃の銃口が、男の腹部に押し当てられる。

       バスッ   バスッ

                    「 ・・・ 」    グッ

男の『肉』が銃声を吸収した。
声もなく膝から崩れ落ちようとする男を、『OUCH!』の片方の腕が押しとどめる。


 「 おい、どうした?
   なんでそんなとこで突っ立ってる? 」

エルマーの目にもう一人の敵の姿が見える。
立ったまま絶命している1人目の敵の背後から歩み寄り、その肩に手を伸ばそうとしている。


         ズ シ ィ ッ

天井のほうからかすかな振動が伝わってくる。
動きを止め天井を見上げる『2人目の敵』。
―――『チェインズ・オブ・ミザリー』の射程内だ。

425『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/07/23(土) 22:43:05
>>422(弓束)>>423(みなの)

         ズ シ ィ ッ !!

頑丈な鋼鉄の甲板は、『マンモス』の怪力でも深さ数cmの凹みを作るにとどまった・・・
が、振動は船内かなり広い範囲に伝わっただろう。

    ―――――――

『艦橋』の方向にこれといった動きは見えない。
振動を聞きつけて下から駆けあがってくる者もいない。
不気味な沈黙が辺りを支配する。

   バサァッ

『シマフクロウの羽』に切り替え、飛び立つ弓束。

が・・・

       カ ッ
                  グラァッ

―――『しくじった』。
今は『真昼』・・・『フクロウ』が苦手とする時間だ。
焼き焦がすような南国の陽射しが、感度の増幅された弓束の瞳を襲う。


みなのと『スーパーコーラ』の目に、
あたかも朝礼中に熱中症にかかったクラスメートの如く、空中でふらつく弓束の姿が見て取れる。


     ブ  ワ  ッ

強風にあおられ、MIAが掴まっている滑車の先のワイヤーの方へと飛ばされる弓束。

MIA:
「せんせいっ!!」

426弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/07/24(日) 00:31:27
>>425
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/2053/1105423958/338

>『一部のみ』に『特徴』を得ることも可能であり、また『爪の垢を煎じて飲む』のは『良いところを見習う』という事であるため、
>本体がその『生物』の『弱点』を得ることはない

とのことだが、それでも目が眩んだのだろうか。

427『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/07/24(日) 00:50:48
>>426
http://tskfujisawa.blog107.fc2.com/blog-entry-24.html
http://tskfujisawa.blog107.fc2.com/blog-entry-74.html

『感度の高い目』という『長所』を、『光量の多い環境』で使用したために、
結果として『目が眩む』状態が生じた。

428弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/07/24(日) 01:09:27
>>427
了解した。

429我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/07/28(木) 20:03:11
age

430我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/08/02(火) 09:46:00
.

431『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/08/09(火) 09:30:47
保守

432エルマー『チェインズ・オブ・ミザリー』と『スーダラ・ラッタ』:2011/08/11(木) 21:29:15
>>424
(こいつ、慣れてやがるな。)
 
 
『ケイン』の手口に関心しつつも自身の行動に移す。
 
 
ヒュッ
 
 
つかんだ『コイン』を1枚、『2人目』の足元目掛けて投げ、
同時にポケットの中のコインを次々に『連結』して即席のロープを作る。

1枚目の『コイン』に『ザ・ウィッカーマン』を現し、『2人目』の足首にひっつけたい。
 
 
(このまま引っ張って、転ばせる!最悪、バランスを崩させるだけでもいい。)

433みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/08/15(月) 21:14:29
>>425

(でも…どうなんだろう、人数ぐらい調べられたらいいんだろうけど)
「…!!?せ、せんせいっ!!」

風にあおられ、ふらつくフクロウ姿の弓束を見て、慌てて「パーティ・ダウン」を発動させようとする

434弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/08/16(火) 00:30:01
>>425
「…………………!」

しまった…と、思った時にはもう遅い。
『目』を一旦カット、即座に残光と目眩が消えるわけではないだろうが…。

ワイヤーが確認できるなら、背中で受けるか『鉤爪』で掴んで堪えたい。

435『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/08/20(土) 01:00:08
>>432(エルマー)

  ヒュッ

        ――― カシッ!

投げたコインから生えた『ザ・ウィッカーマン』の腕が、『2人目の敵』の左足のブーツの脛に張りつく。

     ジャラララッ・・・      ジャシィン!

                               ビンッ

   「う、うぉ・・・・・お、ぁッ!?」    ドザァ!

能力で連結された『コインのロープ』を引っ張ると、
頭上に気を取られていた『敵』は、いともたやすく仰向けに床にひっくり返った。

        「ぐッ・・・・なんだ、これは・・・ッ!?」

                            チャキッ

動揺しつつも、自分の脚から空中に連なり並んだ『コイン』に目を向け、
手にしたサブマシンガンをその行く手――エルマーの居る方向に向けようとする『敵』。

436『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/08/20(土) 01:01:16
>>433(みなの)
>>434(弓束)

咄嗟に『フクロウの目』のみを解除する弓束。
が、バランスを崩した翼が風を捕らえきれず、体が錐もみ回転し、
『ワイヤー』が喉に食い込む角度で眼前に迫る。


      シュポムッ!!
                    ポョンッ

みなのの『パーティ・ダウン!』の『大泡』が弓束を包み、ワイヤーから守った。
が、『大泡』が破裂すると、弓束の体は数m下の甲板に向け落下を始める。


      シャアアアアアア

MIA:
「せんせぇぇぇぇっ!!!」

                   ガッ!!

滑車の取っ手をつかみ宙に飛び出したMIAの腕が、弓束の胴に巻きつき支えた。
しかし――――

           シャアアアアアアアアア

MIA:
「ふぇ!!? ふわ、わ、わ、わわわわわ」


滑車の出発点である『監視台』は、『艦橋』よりもやや高い位置にあった。
慣性と降下速度に支配されたMIAと弓束の体は、そのまま滑車とともにワイヤーに沿って宙を滑り、
『艦橋』の黒ずんだ分厚い窓ガラスめがけて一直線に突っ込んでいく。
『スーパーコーラ』及び『発泡』の射程内ではあるが、『パーティ・ダウン!』は連続で使用できない。

        
                                           ドドドド

437『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/08/24(水) 00:47:10
age

438弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/08/30(火) 23:26:22
>>436
「く……せめて…!!」

まず腰を振って『MIA』を背中に。
さらに翼を広げて風を受けて減速しつつ、両脚を突き出してガラスの枠を蹴り、飛び離れたい。
翼を広げることで、同時に『MIA』を守ることもできるはずだ。

439みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/09/06(火) 00:25:05
>>436
(わわわっ!!もう「パーティダウン!」はしばらく使えないってのにぃ!)

慌てふためきつつも、ガラス面に沿い軽く(パワーD)程度の力で能力を発動
クッション代わりに使い、反発を強くしようと試みる

440『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/09/15(木) 03:54:00
age

441『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/09/22(木) 21:14:30
>>438(弓束)

  バ ッ

自身を窓ガラスとMIAの間に位置させ、翼を広げ制動をかける。

        ガシッ!

ガラスを蹴った弓束の脚が支点となり、滑車の動きは止まった。


       ――――――


ガラスの向こうに、奇妙な形状の『兵器』を肩に担ぎ構える『敵兵士』の姿。
『RPG-7対戦車ロケット』でも『FIM-92スティンガー』でもない・・・


   ピ ィ ィ ィ ィ

洞窟から飛び出した時に受けた『あの武器』だとすれば――
―――――『光』は、『ガラス』を『透過』する――――

  
      シュポシュポシュポシュポッ!
 
  
              ヴ  ォ  ン


                    バ    ッ


左の翼を襲う『熱痛』・・・そして肉の焦げる異臭。

みなのの『発泡』が、敵の兵器から放たれた『光状』をわずかに屈折させ、直撃を免れたようだ。


MIA:
「 ・・・・・・せっ・・・・・!

   ・・・・う・・・・・・・

   
       うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!! 」


         ズガガガガガガガガガガガガバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


痛みに遠のく意識。
弓束の耳に、ガラスの砕ける音とともに、MIAの声―――
――悲鳴ではなく、『怒り』と『勇気』を振り絞る叫びが届く。

442『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/09/22(木) 21:15:20
>>439(みなの)

        ガシッ!

腕の翼を広げた弓束が、艦橋の窓ガラスを蹴りつけ激突を防ぐ。


      シュポシュポシュポシュポッ!


反動で引き離すため、ガラス面に『発泡』を繰り出す。
その刹那、


              ヴ  ォ  ン



ガラスの向こうから弓束に向け放たれる青白い『ビーム』。


                    バ    ッ


みなのの頭上に舞い落ちる、黒く焼け焦げた『羽毛』。

   ―――


が、見上げると、
左腕から白煙を立ち上らせながらも、弓束の体は原形を留めている。
『発泡』によって生じたわずかな空間の歪みが、『ビーム』を2人から逸らしたようだ。


MIA:
「 ・・・・・・せっ・・・・・!

   ・・・・う・・・・・・・

   
       うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!! 」


         ズガガガガガガガガガガガガバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


力を失いぐったりとした弓束を脇に抱えたMIAが、『怒りの咆哮』を上げ、ガラスめがけ蹴りラッシュの嵐を放つ。


            グァッシャアアアアアアアアアアアン


2発目の『ビーム』が発射されるより早く、
ガラスに開いた巨大な穴から艦橋内部に躍り込んでいくMIA。


     ガシィ!!
               ズガッ

                      ドコォ

肉体のぶつかり合う白兵戦の物音が、ガラス越しに聞こえてくる。

443我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/09/24(土) 02:09:42
age

444『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/10/01(土) 18:52:15
.

445弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/10/04(火) 06:35:29
>>441
ガラスは確かに『レーザー』を透過するが、『光ファイバー』のように、光を通すため純度を意識して高められたものでない限り、
同時に『吸光』し『減衰』もさせるのだ。
ましてやその『ガラス』が汚れたりしていればいるほど、さらに『レーザー』の威力は減っていく。
…だが、『痛み』を感じれるのも、MIAの援護があってこそだろう。
先ほどイルカの治療にかなり使ってしまったが…ポケットの中にまだ残っていれば、『光る石』の力を借りて治癒したい。

(…………う………………)

とりあえず、周囲の状況を確認。
MIAに自分の無事を伝えて安心させてやりたいが、声が出せるほどの余裕があるかどうか解らないし、またそのことでMIAが下手に
自分に気を取られても拙いかもしれない。

(そうだ…『護る』だけじゃない…。
時には『信じて』『頼る』…………私は…それが足りなかったのかも…………。
……………けれど、ほんの少し、手が回らない、気が回らないところを手助けするのは…やっぱり、『大人』の仕事、ですよね……)

周囲に他に潜伏している『兵士』の有無、こちらに向けられている自動制御のセキュリティの類。
恐らく目の前の『兵士』に集中、悪く言えば気を取られているMIAが不意を打たれないようにしたい。
それらが視界に入ったら、あるいはMIAが目の前に『兵士』の攻撃を受け、あるいは避け損ないそうになったら、引き倒して回避させる。

446我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/10/11(火) 00:13:22
.

447『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/10/17(月) 21:44:04
age

448みなの『スーパーコーラ』&『SC・PD!』:2011/10/18(火) 22:05:05
>>439
「…せ、せんせい…先生っ!!!!!」

最悪の事態を想定しつつ、見上げ……そして、咆哮とともに『艦橋』にMIAと弓束が乗り込むのを目撃する

「MIAさんっ…!!!」

一瞬、滑車をたどって自分も艦橋に向かおうとするが、考え直して『スーパーコーラ』だけをMIAたちに追従させ、艦橋へと潜り込ませる

449『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/10/22(土) 02:09:31
>>445(弓束)
>>448(みなの)

歯を食い縛り、右手でポケットから『光る石』の一つを取り出し、
なかば炭化しつつある左腕に押し当てる弓束。

    シ ュ オ オ オ オ

                     ・・・ ズキッ

筋肉とともに焼け焦げ痛覚を失いかけた神経に、再び『痛み』が甦り―――そして和らいでいく。
『石』が輝きを失うと、左腕は、わずかに火傷の痕が残るものの原形を取り戻している。
が、まだ自由には動かせない。
両腕を『翼化』する『鳥類』の飛行能力を使うには、しばらくの間支障をきたしそうだ。

   ――――

ガラスの穴をくぐった『スーパーコーラ』を介して、
みなのの目に、艦橋内部の床に座り込んでいる弓束の姿が飛び込む。
その向こうに、『光線兵器』を持った兵士が、水族館の水槽に使われるほどの分厚い強化ガラスの破片に埋もれるように倒れている。



  「てりゃぁ!!!」

              ドムッ    バゴォッ

        
奥から吹っ飛んできた別の兵士の体が、弓束と『スーパーコーラ』の間を飛び過ぎ、ガラスに叩きつけられ崩れ落ちる。


      「このっ!! このっ!! とぉりゃあああ!!!」


            ドゴォォム   
                     バチッ  バチバチバチィ!!


                     「 ・・・・・はぁっ・・・はぁ、はぁ・・・・・ 」


配電パネルと思しき箇所から噴き出す火花と煙が治まると、
艦橋の奥、舵輪の近くに、激しく両肩を上下させながら立っているMIAの後ろ姿が見える。
その周囲の床に気絶し転がっている数人の兵士。


                   ウィィッ

部屋の天井の隅から現れた、監視カメラとは異なる金属製の筒状の物体が、その先端をMIAの背中に向ける。
弓束の手は届かない―――が、『スーパーコーラ』にとっては『発泡』の射程内だ。

450『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/10/23(日) 12:45:42
>>445(弓束)
>>448(みなの)

歯を食い縛り、右手でポケットから『光る石』の一つを取り出し、
なかば炭化しつつある左腕に押し当てる弓束。

    シ ュ オ オ オ オ

                     ・・・ ズキッ

筋肉とともに焼け焦げ痛覚を失いかけた神経に、再び『痛み』が甦り―――そして和らいでいく。
『石』が輝きを失うと、左腕は、わずかに火傷の痕が残るものの原形を取り戻している。
が、まだ自由には動かせない。
両腕を『翼化』する『鳥類』の飛行能力を使うには、しばらくの間支障をきたしそうだ。

   ――――

ガラスの穴をくぐった『スーパーコーラ』を介して、
みなのの目に、艦橋内部の床に座り込んでいる弓束の姿が飛び込む。
その向こうに、『光線兵器』を持った兵士が、水族館の水槽に使われるほどの分厚い強化ガラスの破片に埋もれるように倒れている。



  「てりゃぁ!!!」

              ドムッ    バゴォッ

        
奥から吹っ飛んできた別の兵士の体が、弓束と『スーパーコーラ』のすぐ横を飛び過ぎ、背後のガラスに叩きつけられ崩れ落ちる。


      「このっ!! このっ!! とぉりゃあああ!!!」


            ドゴォォム   
                     バチッ  バチバチバチィ!!


                     「 ・・・・・はぁっ・・・はぁ、はぁ・・・・・ 」


配電パネルと思しき箇所から噴き出す火花と煙が治まると、
艦橋の奥、舵輪の近くに、激しく両肩を上下させながら立っているMIAの後ろ姿が見える。
その周囲の床に気絶し転がっている数人の兵士。


                   ウィィッ

部屋の天井の隅から現れた、監視カメラとは異なる金属製の筒状の物体が、その先端をMIAの背中に向ける。
弓束の手は届かない―――が、『スーパーコーラ』にとっては『発泡』の射程内だ。

451『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/10/26(水) 22:30:39
age

452弓束『ファミリアー・トゥ・ミリオンズ』:2011/10/31(月) 12:02:57
>>450
届かない……いや、『届く』!!
『シマフクロウ』の力を解除すると同時に、咥えたままの『マンモスの牙』から『怪力』を引き出したい。

「んんッ……!!」

まだ動く右腕で、真横を飛んで今は後ろにいる兵士を掴むと、そのまま振り返る勢いで『MIA』を狙うセキュリティ目掛けて投げつける。
粉砕できれば言う事無いが、射線に割り込ませるだけでも盾の代わりになるだろう。

453『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/11/07(月) 22:10:09
.

454『えるまーとせんせいとようじょのぼうけん』:2011/11/17(木) 02:13:13
.

455我が名は名無しのスタンド使いッ!!:2011/11/24(木) 00:07:09
age



新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

名前: E-mail(省略可)





■ したらば のおすすめアイテム ■

figma ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 真希波・マリ・イラストリアス 新型プラグスーツver.


この欄のアイテムは掲示板管理メニューから自由に変更可能です。


おすすめブログ記事

>>もっと読む

おすすめニュース記事

>>もっと読む


おすすめ: Wiki ねとらじ ブログ ソーシャルブックマーク RSSリーダー プロフィール ドメイン レンタルサーバ データセンター
read.cgi  無料レンタル掲示板 powered by livedoor