動画サイトのYoutube上には、1500人もの兵士を配置して、自動で対戦させたものがアップロードされているが、戦場からの中継映像でも見ているようなすさまじい迫力だ。また、今年9月には、イギリスのテレビ局が作成した「露見:カダフィーとIRA(アイルランド共和軍)」というドキュメンタリー番組で、IRAの重機関銃がヘリを撃ち落とすシーンをIRAが撮影したものとして流したのだが、実は「ARMA 2」のゲーム映像だったというミスまで起きたりしている。
■ゲームは軍事を変えるのか?
もちろん、NATOは軍で利用するのは、個別の戦闘に備えた訓練だけが目的ではない。様々な他のソフトなども組み合わせ、指揮の訓練や、特定の地域の文化を学ぶといった用途にも利用されている。また、各国共同で行っているアフガニスタンやソマリアなどでの国連平和維持活動の実情を把握するための訓練も行っているという。
ルイツ氏は、もはやこれらの技術は「バーチャルワールド」ではなく、「没入型技術(ImmersiveTechnology)」に変化してきていると位置づけている。
「ゲームは現在と未来の作戦をサポートするために重要性が増すだろう。ゲーム産業は国家とNATOのモデル&シミュレーションで重要な技術になる。そのためには、軍の間の相互連携を成功させ(NATOとして)標準化を押し進める必要性がある」(ルイツ氏)
RTOは、来年「モデリング&シミュレーション(ゲーム)は防衛を変化させるか?」というテーマでカンファレンスを開催する予定だ。そこでは、一般のユーザー向けに販売されるゲームが、軍事のあり方をどう変えるのかを議論することを予定している。
日本では、良くも悪くも、こうした話は聞いたことがない。「もし」の話をするならば、「メタルギアソリッド」(コナミ)のチームと、「エースコンバット」(バンダイナムコ)のチームが自衛隊に対して、訓練用の技術を提供するようなものだ。
NATO、ゲーム
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