NHK沖縄県のニュース　沖縄放送局

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八重山教科書問題で集会

八重山地区で来年度から中学校の公民で使う教科書が決まっていない問題で、市民グループや教職員組合などが２３日嘉手納町で大規模な集会を開き、文部科学省に対し、地区の教育委員が集まって、教科書を多数決で決めた協議結果を認めるよう訴えました。
この問題は八重山地区で来年度から中学校の公民で使う教科書をめぐって地区の教育長らでつくる協議会が答申した「育鵬社」の教科書を選ぶかどうかをめぐり、石垣市、与那国町と竹富町の間で意見が分かれ、どの教科書を無償給付するか決まっていないものです。この問題で地区の協議会の決定に反対する市民グループや県教職員組合などで作る実行委員会が２３日嘉手納町で集会を開き、およそ１０００人が参加しました。
集会では八重山地区の住民や学校の保護者などが地域の現状を報告し、「教科書への考え方をめぐり地域が分断されている」とか「どの教科書を選ぶかは民主主義の手続きに則って決めるべきだ」などと訴えました。
集会では最後に、文部科学省などに対し、▼地区の協議会ではなく教育委員が集まって「東京書籍」の教科書を選んだ協議の結果を認めることや▼「育鵬社とは別の教科書を竹富町が使う場合は国に代わって町が費用を負担する必要がある」とした文部科学大臣の発言の撤回を求めるアピールを採択しました。

11月23日　21時43分

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