「ただちに影響はない」という嘘によって被曝した子どもたち
中山 お子さんをお持ちの親御さんたちの状況はいかがでしょうか?
亀岡 福島県で最も被曝量が大きかったのが3月15~18日であり、100マイクロシーベルト以上の放射線量を記録したと言われています。あの時、すぐに屋内退避や避難をすべきだったにもかかわらず、枝野(幸男)前官房長官が「ただちに健康に影響はない」と言い続けたことで、子どもたちは普段通り通学や外出をしました。
一番危険な時に危険性を知らされず、嘘の報道によって子どもたちは完全に被曝してしまったのです。その取り返しのつかない事実に、親御さんたちは今大きなパニックに陥っています。
以前、国際原子力機関(IAEA)を訪れて分かったことですが、水素爆発は核爆発の一種であり、爆発した段階で逃げるのが世界では常識となっています。
チェルノブイリ原子力発電所事故の際、ウクライナでは住民をすぐに避難させましたが、ベラルーシでは1カ月半もの間知らせなかったことで、後に約10万人が白血病にかかり亡くなりました。このように、情報がいい加減だと本当に多くの犠牲者が出てしまうことになります。
中山 亀岡さんは震災後、実際にチェルノブイリを訪問したそうですね。
亀岡 1度目は原子力発電所の状況の違いを把握するため、2度目は子どもたちの発病状況を確認するために視察しました。
現地の小児科や保育所の方々と会って分かったのは、「ペクチン」というリンゴに含まれる食物繊維を摂ると、セシウムを体内から排出する効果があるということです。
日本のリンゴには繊維質が多く含まれており、ペクチンが豊富ですから、是非子どもたちに食べさせてほしいと話をしてきました。福島県産のおいしい「ふじ」リンゴを、日本の皆さんにも、健康のためにも召し上がっていただきたいですね。
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