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原発いらない全国の女たちアクション RSSフィード Twitter

2011-11-21

人民新聞に「女たちの座り込み」が掲載されました<木村結さん寄稿>

「女たちの座り込み」 ―――女たちの合い言葉は臨機応変――― 木村 結
人民新聞オンライン記事はこちらから

 10月27 日〜29日は福島の女たちの座り込み、そして30日〜11月5日は全国の女たちの座り込みが経済産業省のテントを中心に行われました。
 経産省のテントは「9条改憲阻止の会」が「原発は憲法違反」と2ヶ月前から座り込みを開始し、3張りのテントを設置、その一つを借りての実施でした。
 野田総理国連での演説に反対するためニューヨークに行った福島の女たちが座り込みを決め、それを応援しようと全国の女たちが引き継いだ結果10日間の座り込みとなりました。

 私は福島の3日間はスタッフではありませんでしたし、終日参加した訳ではありませんが、3日間で2371名の女たちやサポートの男たちが詰めかけ、熱気に満ちあふれていました。27日には「原発即時停止・子どもたちの疎開に関する要請書」を野田総理などに提出。28日には、「渡利の子どもたちを守れ!政府交渉」そして最終日は東電前から銀座へと1000人がデモを行うなど福島の女たちが中心のパワフルな行動が繰り広げられました。

 30日からは全国各地から集まった女たちに引き継がれ、31日、11月1日には「ランチアピール」として経産省保安院が入っている別館前で1時間づつ、2日には厚労省内閣府が入っているビルの前で「福島子どもたちを一刻も早く避難させて!」とチラシ撒きとアピールを連日40人程で行いました。チラシの受け取りは割と良く、連日600枚ほどを撒ききりました。4日には福島からも12人がバスで到着、「霞ヶ関東電周遊デモ」を100人で行い、ランチ時の霞ヶ関新橋の役人やサラリーマンに訴えました。
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また30日は応援に来た福島瑞穂さんから日越の調印があることを聞き、急遽ベトナムへの原発輸出反対署名を開始、23時間で6600筆以上が集まり、野田総理枝野経産大臣、玄葉外務大臣、安住財務大臣に届けましたが、秘書の受け取りに留まりました。その後、首相官邸前で「枯れ葉剤で今なお苦しんでいるベトナム子どもたちに放射能を押しつけることは許されない」と抗議し「ファンドイ・ハッニャン」(反対核仁)とベトナム語でもシュプレヒコールしました。

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3日には人為ミスで止まっていた玄海原発4号機を深夜11時に稼働させるというニュースが飛び込んで来たため、急遽稼働反対の署名を行い、たった13時間で8000筆以上の署名と150以上の賛同団体が集まりました。
丁度佐賀県から玄海原発の差し止め訴訟原告石丸初美さんが参加していたので、署名と要請文を枝野経産大臣に持って行きましたが、枝野大臣の秘書はTV局が同行したことに異を唱えカメラを回す、回させないで15分以上押し問答。国民の目から何を隠そうとしているのか?まったく不可解な対応でした。そしてひたすら秘書に頭を下げるテレビ朝日の弱腰にもあきれてしまいました。
署名佐賀県東京事務所、更に、九州電力東京支店にも持参しましたが、九州電力は面会許可を3名に限り、氏名を明らかにすることを条件にしてきました。
私は長年東京電力株主運動をし、東電に抗議文を持参しますがこのような条件を付けられたことはなく、やらせメールなどの問題もまだ解決していない九電のあまりに不遜な対応にあきれてしまいました。有楽町駅前の電気ビル前では80人程が抗議行動をしました。

また4日には「今すぐ脱原発!『運転再開すべきでない』4つの理由」と題して院内での論点整理の勉強会、5日には「避難の権利・集会in東京〜自主避難に賠償を!」と座り込んでいる暇がない程に連日いくつもの集会やデモをこなしました。

 更に福島が始めた指編みで作られた長い長い毛糸ロープは29日に経産省を取り囲んだ後、直径60センチほどの球体に巻き上げられ地球となりました。
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30日から始まったバナープロジェクトは40センチ四方の布に各自がメッセージとイニシャルを書き込み横に10枚繋げるものですが、こちらは7日間で55本も完成、最終日の交流会で日比谷公園カモメの広場をメッセージバナーで取り囲むことができ、福島に10本プレゼント出来ました。
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 この座り込みは多くの感動がありました。デモや集会ではなかなかじっくり話せない多くの元気な女たちと交流ができたこと。そして何よりもひとりで参加した方も様々なイベントを選べることで、参加した実感を感じていただけたこと。受付で名前を書く時は不安そうだった顔が帰る時には「また来ます」と明るい顔に変わっていたことが嬉しかったです。
10日間テントを中心とした拠点を持つことで、その場で直ぐに相談し行動を決め、その場で呼びかけられるため、大きな機動力を発揮することができ、その結果も直ぐに共有できたことが大きな成果です。
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 今回集まった女たちは各地で様々な脱原発に向けた取り組みをしています。夫々は団体に属していても、今回は個人での参加でした。その参加形態がより自由な発想と、より自由な機動力を生んだような気がします。
またもっと多くの女たちと自由な場で逢えることを信じて。

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gender_atomicgender_atomic 2011/11/23 16:02 原発いらない全国の女たちの皆さんごきげんよう、gender_atomicです。前回に引き続き原子力災害と男女共同参画のための活動内容をご報告しましょう。

今回は先週11月17日、細野豪志環境相兼原発事故担当相が放射線量の低下した地域について先行解除するため陸上自衛隊を投入考えを示したことについて

防衛省に対し女性自衛官を派遣することを要請する旨、メールにて意見しました。「原発いらない」と言うだけなら簡単ですが、誰かが原発付近で作業しないことにはなくなりません。
貴女方を代表し、そして貴女方の意思表示していただくべく、女性自衛官に福島第一原発へ行ってもらうべく以下の内容で意見投稿してまいりました。文章を転載します。
皆さんも男女共同参画社会実現のため、福島第一原発に女性を参画させるよう、関係部署へ働きかけていただきたい。



宛 防衛省、陸上自衛隊方面総監、第1ヘリコプター団長、海上自衛隊自衛艦隊司令官、地方総監、航空自衛隊航空総隊司令官殿
発 gender_atomic

防衛省の皆さん初めまして。gender_atomicと申します。
私は先般発生した東日本大震災などに起因する「災害と男女共同参画について議論し訴える者です。
特に福島第一原発事故にともなう「原子力災害と男女共同参画」に関しては、男女平等の観点から
男女共同参画社会がまったくといっていいほど考慮されておりません。
この現状を改善するためにこうしてネットを通じて訴えたり、時には抗議し活動しております。以後お見知りおきを。

さて、先週11月17日、細野豪志環境相兼原発事故担当相は放射線量の低下した地域について先行解除する考えを示しており、
陸上自衛隊を投入し除染作業を加速させ、警戒区域を解除する意向を示しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111117-00000009-mai-soci
「民業圧迫になるおそれがある」との指摘があるほか「民業の手助けのために自衛隊を利用すべきではない」と反発する声が政府内にあるようですが
もし派遣が決定した場合、多用途支援艦「ひうち」事件の二の舞にならぬよう、男女平等に隊員を派遣していただきたいと存じます。
「ひうち」事件とは、原発支援に派遣された多用途支援艦「ひうち」が被曝の危険性から女性であることを理由に女性自衛官艦から降ろした事件。
使命感旺盛な女性自衛官はこの命令に反発し泣きじゃくったといい、当然業務に従事していない間の災害派遣手当や航海手当などの給与面で男性隊員と格差が生じました。

さて、防衛省では平成19年、毎年12月4〜10日を「防衛省職員セクシュアル・ハラスメント(以後「セクハラ」)防止週間」と定め、
職員のセクハラ意識防止の高揚を図ると定められましたが、今年も行われるのでしょうか。
http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/2007/az20071126_11627_000.pdf
福島第一原発派遣の時期と被る時期となるため、今一度セクハラについて意識してみましょう。

セクハラ防止に関する訓令では、以下のように定義されております。
第2条(定義)
(1) セクハラ 他の者を不快にさせる職場における性的な言動及び職員が他の職員を不快にさせる職場外における性的な言動
(2) セクハラに起因する問題 セクハラのため職員の勤務環境が害されること及びセクハラの対応に起因して職員がその勤務環境につき不利益を受けること

女性であることを理由にお茶汲みを命じたり、男性であることを理由に力仕事を命じたりするのは、社会通念上の立派なセクハラです。
女性であることを理由に放射線下での作業から外す行為は、(1)のセクハラにあたり、
その結果災害派遣手当や航海手当が支給されない状況は、(2)のセクハラによる勤務環境上の不利益にあたります。


来月の福島第一原発警戒区域への陸上自衛隊の派遣においてこのようなセクハラが生じないよう、必ず女性自衛官を派遣していただきたい!!


防衛省の職員ならば、入隊時に誰でも服務の宣誓を行ったはずです。
自衛隊法施行規則第39条より抜粋
隊員となった者は、次の宣誓文を記載した宣誓書に署名押印して服務の宣誓を行わなければならない。
 宣 誓
 私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、
常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもって専心職務の遂行に当たり、
事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえることを誓います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
NBC兵器で武装する周辺国家の脅威から国民を護るのに、(女性)自衛官が真っ先に放射線から逃げ出していては、国防という使命を果たすことなど出来ません。
そりゃぁ、誰だって放射能は怖いですし、現に今年4月、福島第一原発に派遣された男性自衛官が逃走しました。しかし貴方方はこの隊員を懲戒免職としました。
命令を受けた以上、たとえ自らの意に反する事であろうと、上司の意図を達成しなければならない彼らにとって、
命じられたら拒めないようなことを男性だけに強要することこそ、セクハラ以外の何者でもないでしょう。

話は変わりますが、来月、仮に陸自が派遣されたならば部隊の活動の真っ最中頃、映画『連合艦隊山本五十六』が公開されます。防衛省や海自が製作に協力したと伺っております。
この山本五十六こそ、意に反した命令を受けながらも上司の意図の達成に努めた人物ではないでしょうか。
日独伊三国同盟締結や対米開戦に強固に反対していた山本五十六は、その意に反し、国が米国と戦争を始めることが決定したら
今度は真珠湾攻撃やミッドウェー攻略作戦を立案し、周囲の反対を押し切りこれを強行しました。
もし山本がたんに対米戦争に同意したならば、日本海軍が立てた作戦に従事していた筈ですが、何故彼はこのような作戦を押し通したのでしょう?
「早期講和」という道を切り開くことで、山本は上司(国)の意図を達成しようとしたのです!
貴方方は彼の意思を受け継いでいるからこそ、映画製作に協力したのではありませんか?

防衛省内では男女共同参画のため様々な取組みが行われています。
平成14年に女性である自衛官の呼称を「婦人自衛官」から「女性自衛官」へと改めたり、それまで制限されていた職種に女性が配置されたり
女性パイロットや女性の船乗りなど、自衛隊内でも女性の進出が顕著に見られ、関心させられております。
ならば女性であることを理由に放射線下での作業を禁止したり制限したりすることは、男女共同参画に反する行為ではありませんか?

男女共同参画社会基本法前文より抜粋
 男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる
男女共同参画社会の実現は、緊要な課題となっている。
 このような状況にかんがみ、男女共同参画社会の実現を二十一世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置付け、
社会のあらゆる分野において、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の推進を図っていくことが重要である。

くれぐれも、女性であることを理由に原子力災害へ派遣されず、彼女達個々人の能力を十分に発揮出来ないような事態を発生させないよう、
男女共同参画社会の形成の促進のためにも、女性自衛官の福島第一原発(警戒区域含む)への派遣が実現するよう祈願しております。    以上

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