マブチモーターの元社長の家族が殺害された事件など、3つの事件で4人を殺害した罪に問われた男の裁判で、最高裁判所は、被告の上告を退ける判決を言い渡し、死刑が確定することになりました。
守田克実被告(61)は、平成14年8月に千葉県松戸市でマブチモーターの元社長の妻と長女を殺害したほか、東京・目黒区の歯科医師や千葉県我孫子市の会社社長の妻の合わせて4人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われ、1審と2審は死刑を言い渡しました。22日の判決で、最高裁判所第3小法廷の寺田逸郎裁判長は「大金を得て遊んで暮らすために資産家宅を狙って4人の命を奪った犯行は命の尊厳を顧みない残虐な犯行で、死刑にせざるを得ない」と指摘して守田被告の上告を退け、死刑が確定することになりました。一連の事件の主犯格とされ、1審で死刑を言い渡された小田島鐵男死刑囚(68)は4年前、みずから控訴を取り下げて死刑が確定しています。