2012年人類滅亡説と太陽フレアの関係を否定 NASA

2011.11.15 Tue posted at: 10:57 JST

(CNN) 太陽の表面の爆発によって起きる太陽フレアが活発化しており、2012年から14年にかけてピークを迎えるが、人類滅亡に結びつくことはあり得ない――。米航空宇宙局(NASA)の研究員が、2012年人類滅亡説にまつわるデマや憶測を否定した。

SF映画や書籍では、古代マヤ文明の暦を根拠として来年地球が滅亡するとの説が騒がれており、これと太陽フレアの活動を結び付ける説も飛び交っている。

これに対してNASAのアンティ・プルキネン研究員は「フレアが最強になったとしても、大気を吹き飛ばすことはできない」「最大級の障害が起きたとしても、地球を滅亡させることはあり得ない」と断言した。

太陽フレアは太陽から大量の電磁エネルギーが放出されて発生する現象。さらに大量の物質が一気に放出される「コロナ質量放出(CME)」と呼ばれる現象を伴うこともあり、この雲が地球の大気圏上空に到達するとオーロラを発生させ、衛星や電子機器などに障害が起きる。NASAによると、観測史上最大のCMEは1859年に発生。この時は熱帯でもオーロラが観測され、電信網が大混乱したという。

しかし現代では、太陽フレアの活動によって「iPhone」などのスマートフォンや、iPhoneに搭載された音声ガイドの「Siri」などが使えなくなることはなさそうだとプルキネン氏は言う。ただ、停電が起きたり位置情報に使われたりするGPS衛星に障害が発生する可能性はあるほか、無線に干渉して航空機の運航などに問題が生じることもあり得るという。

それでも太陽には、1億5000万キロ離れた地球に届くような火の玉を放って地球を破滅させるほどのパワーはないとNASAは強調。科学の進歩で太陽フレアやCMEは予測できるようになっており、衛星や電子機器の障害に備えて準備するだけの時間はあるとプルキネン氏は解説している。

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