福島県に誤差大きい測定器 国が落札・提供 ツイート
2011/11/22
福島県への提供を目的に国が実施したサーベイメーターの入札で、誤差の大きい測定器4400台が落札されていたことが21日、明らかになった。落札した測定器はエネルギー補償の機能がないため、セシウム以外の自然界にある放射性物質の放射線を、倍以上高く計測してしまう可能性がある。正確に測れないことで過剰な除染につながる恐れや公式な測定結果に不信を招く懸念もあり、適切な使用方法の周知が喫緊の課題となっている。
測定器の入札は文部科学省により10月14日に行われた。入札は最低価格落札方式で、応札した2社の製品のうち、1台当たり1万円ほど安く提案した堀場製作所の測定器が落札した。この製品は10月中に500台が福島県に提供されており、残りは1月10日までに納入される予定だ。
測定器は放射性物質から出るガンマ線を計測するが、放射性物質によってエネルギーの強さが異なるため、違いが分からないと正確に計測できない。識別するにはエネルギー補償という機能が必要だが、今回落札した測定器は、弱いガンマ線をさえぎることでエネルギー補正を行う簡易型だった。 (本紙1面より抜粋)
福島県に誤差大きい測定器
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