エジプト内閣総辞職表明で混乱
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エジプト内閣総辞職表明で混乱

11月22日 18時1分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

軍の暫定統治に抗議するデモが続くエジプトで、内閣が突然、総辞職の意向を表明するなど、政治レベルでも混乱が広がっており、民主化に向けた来週からの議会選挙の実施に影響が及ぶことを懸念する声も出ています。

エジプトでは、軍の暫定統治に不満を抱くデモ隊と、治安部隊の衝突が続いており、政府によりますと、この4日間で少なくとも24人が死亡、1900人以上がけがをしました。カイロ中心部のタハリール広場では、数千人のデモ隊が依然占拠を続けており、周辺では、デモ隊と治安部隊の衝突で、至る所から黒煙が上がっているほか、デモは、ほかの地方都市にも拡大しています。こうしたなか、21日夜になって、シャラフ首相率いる暫定政権の内閣が突然、総辞職の意向を表明し、決定権限を持つ軍の最高評議会は、辞職を受理するかどうか態度を明らかにしておらず、政治レベルでも混乱が広がっています。軍の最高評議会は、国内のすべての政治勢力に対話を呼びかけるなど、事態の収束を目指していますが、デモの参加者らは22日に大規模なデモを呼びかけるなど、混乱が収まる気配はありません。エジプトでは、民主化に向けた重要な節目となる議会選挙が28日から始まる予定ですが、混乱が深まることで、選挙の実施に影響が及ぶことを懸念する声も出ています。