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苫小牧東部に国内最大のメガソーラー ソフトバンクが方針固める
(2011年 11/17)
ソフトバンク(本社東京、孫正義社長)が、苫東地域に国内最大の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する方針を固めたことが17日、分かった。関係者が明らかにした。自然エネルギー事業を担う子会社が今後、北海道電力と建設計画について協議する。早ければ2012年度の着工を目指す考えだ。
同社は7月、35道府県が参加する「自然エネルギー協議会」(会長・石井正弘岡山県知事)を設立。道内を含む全国各地でメガソーラーの建設が可能か検討しているが、具体的な計画が明らかになるのは初めてだ。
関係者によると、敷地面積は480ヘクタール、出力は石炭火力の苫東厚真発電所1号機(35万キロワット)に匹敵する340メガワット(34万キロワット)を想定。今回の計画を苫東地域の建設第1期と位置付けており、将来的に1000ヘクタールまで拡張する構想もある。
同社出資の子会社「ソフトバンクエナジー」は16日、北電に売電に係る申請書を提出。エナジー社は今後、北電や土地管理者の株式会社苫東と協議し、北電の送電系統への接続など技術的課題や用地確保について検討を本格化する。ソフトバンクは近く、苫東地域で太陽光発電の実験プラントを着工する予定で、発電量などのデータも参考にしながら計画の実現を目指す。
自然エネルギーをめぐっては、太陽光や風力などで発電した電気の買い取りを電力会社に義務付ける再生可能エネルギー特別措置法が成立、来年7月に施行する。だが安定供給に支障があると判断した場合、電力会社が買い取りを制限できる例外事項があるため、北電の判断次第で苫東地域での計画が変更する可能性もある。