タイ・バンコクで帰国途中に立ち寄ったブータン国王夫妻をFNNが独占キャッチ
日本時間21日午後、帰国途中に立ち寄ったタイ・バンコクで、ブータンのワンチュク国王夫妻の姿をFNNが独占キャッチした。
ワンチュク国王は「とても記憶に残る訪問でした。感動的で意義深いものでした。しかし、わたしたちが一番感銘を受けたのは、日本の人々でした」と話した。
ジェツン・ペマ王妃は「(着物は)とても美しくて、驚いたことに着心地が良かったです」と話した。
ワンチュク国王は「わたしたちは、2人とも楽しみました。特に最後の京都で。本当にありがとうございました。ぜひ、日本(の人々)への愛と親愛の気持ちをお伝えください」と話した。
日本時間21日午後、タイ・バンコクで、ブータンのワンチュク国王夫妻をFNNが独占キャッチした。
国王夫妻は、日本滞在最終日の20日は、スーツ姿で京都仙洞御所を訪れ、紅葉を楽しんでいた。
京都では、「平和のシンボルみたいな。すごく幸せそうな感じはしました」といった声が聞かれた。
訪れる先々で、大歓声を浴びた国王夫妻。
雨にぬれそうになった金閣寺の住職に、夫婦そろって傘を差し出す心遣いや、新婚ほやほやのペマ王妃との間にあふれる、幸せいっぱいのエピソードがあった。
伝統工芸館では「手をつないで笑っていたので、とても仲の良いご夫婦だと。終始、国王様が王妃様を気遣っていて」との声が聞かれた。
国王夫妻が京都の織物工場を視察した際、ブータン製の織物と、国王夫妻の顔が大きくプリントされた記念の皿が、サプライズでプレゼントされたという。
夫妻の記念品とともに、ブータンの織物をサプライズプレゼント。
織物工場では、「非常にうれしいサプライズですね。わたしどもは織物会社ですから、ほかのものよりも、こちらの方が良いというお心遣いというか、気遣いが垣間見えますね」との声が聞かれた。
京都では生け花体験もするなど、日本の伝統文化に積極的に触れた国王夫妻。
滞在中に、夫妻と最も間近で接した通訳で桐蔭横浜大学大学院のペマ・ギャルポ教授は「(国王は)大学時代から日本史などを勉強なさっているので、日本が大変好きだと思います。(王妃がモミジの写真を?)はい。本来は、時間があれば、国王も写真を撮るのが好きですので」と話した。
そして、レセプションでは、共に和服をまとい、抹茶をたて、互いに振る舞うという一幕もあった。
鮮やかな民族衣装から一転、柔らかな桃色の和服姿で現れた王妃。
その時、口にして思わずほほえんだ和菓子は、京都市下京区の和菓子店「末富」の「光琳菊(こうりんぎく)」という一品。
京都市下京区の和菓子店「末富」の店主は「すごく光栄だし、うれしいことです。自分なりに精いっぱい作ってよかったと思っています」と話した。
そして、通訳のギャルポ氏によると、国王が強く願い実現した被災地の福島・相馬市訪問の際に、印象的な出来事があったという。
ギャルポ教授は「現場に行ってみて、大変悲しまれて、車に乗られたあとで、(国王と)2人だけの時に、王妃が涙を流されたと。本当に、沈痛な気持ちが表れている」と話した。
帰国する際にも、1人ひとりと別れを惜しむ姿が見られるなど、その人柄で、ブータンを一躍身近な存在にしたワンチュク国王夫妻。
ワンチュク国王夫妻について、街の人からは、「すてきですね。優しそうですよね」、「すごくよかった。話をしていても、ものすごく感じもいいし。1回行ってみたいなと思うよね、そういった国には」との声が聞かれた。
そして、思わぬブータンブームの兆しも見られている。
ブータン旅行を扱うウェブサイトへのアクセスが、およそ50倍にはね上がるなど、旅行業界などに思わぬ余波も。
帰国の途に就いた国王夫妻は、現在、タイ・バンコクに滞在している。
(11/21 18:42)