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'11/11/22

騒動なく安心のえびす講定着



 広島市中心部で20日夜、胡子大祭(えびす講)が3日間の日程を終えた。暴走族が起こした騒動を受けて一時廃止された歩行者天国が復活して10年目。市民たちが安心して楽しめる初冬の風物詩として定着してきた。

 19日夜、歩行者天国となった中央通りの特設ステージ。勇壮な和太鼓演奏と神楽が繰り広げられ、見物客の歓声が寒空に響いた。ホコ天復活を機に2002年から始まったイベントは、いまや祭りの柱の一つだ。

 「紆余(うよ)曲折はあったが、ここまでこぎつけた」。イベントを企画した市中央部商店街振興組合連合会の若狭利康専務理事(55)は感慨深そうに見守った。

 1999年11月18日夜。通りは、暴走族と広島県警機動隊の衝突の舞台となった。これを受けて市は02年、公園などでの集会を禁じる全国初の内容の暴走族追放条例を制定。声掛けなどの市民活動も広がりを見せた。

 県警によると、県内の暴走族はピークだった99年の44グループ428人から、2グループ11人に激減。今年の祭りでも暴走族は確認されなかった。

【写真説明】歩行者天国になった中央通りで、神楽を楽しむ見物客(19日午後8時50分)




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