敵性国家・敵性民族を前にキレイゴトなど通用するか!
先に北朝鮮で行なわれた2014年ブラジルW杯アジア3次予選・日朝戦は0−1で日本の敗北となったことは周知の通りだ。
既に予選での敗退が決している北朝鮮にとってはW杯というものは度外視で、ただ宿敵・日本に打ち勝て、ホームでの日本戦不敗を守れ、ザック現体制に初黒星を擦り付けろとする一心しかなかったのだろう。
北朝鮮での一戦と言えば05年、ドイツ大会へ向けたアジア最終予選でも日本代表はアウェーとなる北朝鮮へ赴く予定であった。しかし、その直前にイランとの試合をホームで行なった北朝鮮は主審の裁定をめぐって試合会場を騒乱状態にしてしまい、FIFAから第三国での無観客試合を命じられた。
日本は北朝鮮での対戦を免れ、タイの競技場でジーコ監督(当時)率いるサムライ・ジャパンは圧勝した。
この時、もし北朝鮮での対戦が実現していたとしたら、どのような「アウェーの洗礼」が待ち受けていたのか、また試合結果はどうだったのかと興味をそそられもしたが、それが今回、現実になったようなものではないか。
観戦に赴いた日本人サポーターは試合会場は勿論、終始監視下に置かれ、当然ながら宿泊先での自由な行動は厳しく制限され、試合会場では立ち上がることさえ許されなかった。
日本代表もまた然りで、北朝鮮への入国には審査で4時間以上も費やすことを余儀なくされ、ガムなどの嗜好品はすべて没収。壁に手をついたりもたれかかったりすることにも厳しい怒号が浴びせられた。
ホテルの各フロアには「セキュリティ」と称する要員が立ち、室内でも鏡の向こうから常に見張られているような感じを受けながらも選手らはそれぞれが気丈に振る舞ったというが、北朝鮮の独裁政権が崩壊でもすれば北朝鮮に降り立った世界中の要人・著名人・スター選手らのお宝画像が一挙流出するのではないか。
しかし、北朝鮮の軍事独裁政権が崩壊する兆しはまったくないと言って良い。
試合会場へのバスでの移動も普通なら10分のところ40〜50分くらいかけて、意図的に遠回りしたコースを走行したという。
北朝鮮ならずともこうしたアウェーでの嫌がらせというのはあることで、もう20年くらい前のことになるが、韓国で従軍慰安婦問題がたけなわの頃、ボクシングの世界タイトルマッチで赴いた日本人ボクサーが用立てられたタクシーに乗ったところ、試合会場とはてんで見当違いな場所へ連れて行かれ、約半日ほど車に缶詰状態でコンディションもガタガタにされたということがあった(試合ではノックアウト負け)。
その他、日本人選手が眠る宿泊先のホテルで隣室からの騒音があまりに酷かったため、同行のスタッフらが苦情を言いに行ったら、無人の部屋で延々とラジカセが鳴り響いていたというエピソードもある。
これがサッカーの場合だとフーリガンまがいのサポーターからの嫌がらせはもっと露骨且つ執拗、集団的で、宿泊先のホテル周辺に展開しては大声を発して敵である相手チームを眠らせようとしない。インターネットでの呼びかけで集結した「行動する保守」運動も各地で敵に罵声・怒声を浴びせたが、それよりもさらに熾烈な手口である。
ここまでアウェーにおける洗礼について述べたが、先の北朝鮮戦では向こうが民族一丸となってピッチ内外で勝ちに徹した戦いで、日本人拉致被害者奪還の機運が最高潮に達していた頃のままであれば、北朝鮮の出方ももう少しは違っていたのかも知れない。
いかにW杯予選の公式試合とはいえ、拉致問題という最大の国家主権への侵害事件が未解決のまま代表チームを送り出すべきではなかったと思う。
北朝鮮での日朝戦は実に22年ぶりだったと言うが、ここで日本代表が北朝鮮の地に降り立ったことは世界中に誤ったメッセージを発信するものだ。むしろ北朝鮮に降り立つべきは首相・野田佳彦であっただろう。
北朝鮮を飛び立つまで気の休まる間もなかったザッケローニ監督率いるザック・ジャパンだが、同国で散々な扱いを受けながら当の北朝鮮側が驚くべきニュースを配信している。
北朝鮮は9月に日本で行なわれたW杯予選で、北朝鮮代表への待遇は「まるで監獄だった」と逆非難したのだ(同月2日の試合では逆に日本が勝利している)。
朝鮮労働党機関紙の『労働新聞』がウェブサイト上に発信したものだが、「北朝鮮選手に対して日本の警察がトイレまで付いてきたりした」とし、入国時には「チョコレートを没収された」とも訴えているという。
また、先に平壌で行なわれた試合では北朝鮮に赴いた日本人サポーターらが「商店をはじめ行きたいところに自由に行った」などと事実に反する報道を平然と行なっている。
何と言う浅ましく傲慢な主張の数々であることか。自分たちが日本代表やサポーターらに対して行なったことを自分たちが「やられた」と、のたまっているのだ。
これは左翼やカルト信者にも往々にして見られる手口だが、自分たちの行なった非道・違法行為を隠すため、相手こそがその非道・違法行為を行なったかのように喧伝する。
現在の日本と北朝鮮の体制を見れば、どちらの言っていることが事実かは冷静に考えれば歴然としているが、私たち日本人は常日頃から北朝鮮サイドのこのような厚顔無恥な主張を平然と受け流し、ありのままに受け止め過ぎである。
初等部から大学に至るまで朝鮮民族学校まで存立が許されるほど、日本での人権が保障されているのに「人権擁護」を求める在日朝鮮人のデモ行進ではこれら在日の児童までが総動員されている。
日本という国で在日社会に対する差別・迫害、人権蹂躙が行なわれていると主張してやまない連中のデモ行動を、本国の機関紙で主張したようなものである。サッカーの公式試合にかこつけて、自分たちの人権侵害行為を隠蔽するために。
代表チームがノコノコと北朝鮮へ赴いたことで誤ったメッセージを伝えてしまい、北朝鮮が発信したニュース報道を甘受することでまた誤ったメッセージを伝えてしまっている。
つまり「人権擁護法案でも何でも気が済むように成立させれば良い」といった具合に。
日本人はここらで発想を転換させなければならない。
向こうの「人権侵害をされた」とする主張に「日本では人権侵害などない」と否定しているうちは連中は執拗に食い下がってくる。
人権侵害だとする非難に対しては「人権侵害、差別・迫害も出来ないような国家社会ではダメだ」というメンタリティにならなければならない。
保守派・右派、右翼に限らず誰もが「強い日本」を渇望してやまないが、人権侵害も差別・迫害もしないとキレイゴトを並べ立てたままで強い日本…など成り立つはずがないのである。
中国人の在留資格に関するニュース。
東京・新宿で職務質問をした中国人の専門学校生(23歳)の外国人登録証が今年10月18日で期限切れだったため、新宿警察署は入管難民法違反容疑(不法在留)で逮捕、身柄を拘束した。
ところが、この中国人留学生は期限切れの前に入国管理局に期限の延長を申請しており、後に延長申請の最中だったことを確認した新宿署は誤認逮捕であることを認め、中国人留学生に謝罪した上で約20時間後に釈放。
しかし、日本は国家権力が自らの非を認めて謝罪するほど公正で透明性のある社会なのに、こうしたニュースがヤフーなどでは一面トップで報じられることが信じ難い。栃木県で06年に起きた中国人凶悪犯への警察官の発砲(被弾した中国人凶悪犯は死亡)にしたところで早い段階から情報が開示されている。
これほど公正な国家社会でありながら人権侵害だの差別・迫害との誹りを受けるとは、日本人への人権侵害、差別・迫害に他ならない。
保守・右派からして人権侵害や差別・迫害は良くないとする
キレイゴトに染まり切っていることが何よりの大問題だ。
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