全ての関係者に喜ばれることがデイサービス成功の条件 茶話本舗
ＦＣ展開開始４年で４５０店舗と躍進を続けるのが民家改修型デイサービスのリーディングカンパニー、日本介護福祉グループだ。民家改修型デイサービスは定員１０名と小規模サービスなため、利用者への手厚い介護が支持されている。民家レンタルにより、家賃、初期投資が低いのも店舗数急増の要因だ。同社、小柳壮輔社長にデイサービス成功の秘訣について取材した。
デイサービスに関わる方々は利用者様、ご家族、ケアマネージャー、介護スタッフと多岐に渡ります。
全ての関係者様に喜ばれることがデイサービス成功の秘訣ではないでしょうか。
利用者様の大半は、最初はデイサービスに行くことに抵抗を感じられています。
入浴、リハビリ、家庭や金銭的な事情で仕方なく通い始めます。
そこで、行きたいと思っていただけるようなデイサービスにするために考えついたものが、今の成功要因につながっています。
お風呂・食事・排泄での利用だけではありません。それでは、どの様にすれば、利用者様が行きたくなる施設になるのでしょうか。
施設の介護スタッフには「利用者様は皆、それぞれ異なる理由でデイサービスに通われている」ということを言っています。
家族の介護力の問題なのか、金銭的な理由か、入浴目的か、リハビリなのか、リハビリの場合は、自分の体の状態を享受しているのか、など様々な利用理由、心理状況を理解しサービスを行わなければいけません。
特に男性の場合は、効果的なアプローチとケアが必要だと考えています。
今までは会社で必要とされ、家庭では父親や夫、その他友人の相談に乗るなど、役割が多岐にありました。
高齢になるにつれ、役割が少なくなり、自分の居場所を失ってしまうのです。
この様な利用者様にはデイサービスにおいて、その人の得意とすることを役割に変えることも必要です。
例えば、食事係、洗車係、相談係などデイサービスの時間内で役割を持っていただきます。
ある利用者様は、朝に熱がありご家族が止めるにもかかわらずデイサービスに行こうとされていました。
理由を聞くと「食事係の私が行かないとみんなが食事に困るから」とおっしゃいました。
この様に誰かに頼りにされていることが心の拠りどころとなり、生きがいにつながるのです。
これが果たせて初めて、デイサービスとしての使命を全うできるのではないでしょうか。
また、ご家族を喜ばせるにも様々な要素があります。
利用者様の満足度が高いのはもちろん、２４時間３６５日の受け入れ態勢が整っていること、金銭面、精神面などです。
ケアマネージャーに対しては、利用者、ご家族の満足、密な利用者の現状の報告や提案、介護度の低減、事故、トラブルがないことなどです。
最後に、スタッフに喜ばれるためには良い労働環境の提供が必要です。
コンプライアンスが遵守されている、利用者様とのコミュニケーションがはかれる、事業に成長性があるなどです。
介護業界が離職率が高い理由には、キャリアプランを立てにくいことが挙げられます。
介護業界の９９％は１事業所のみの中小零細企業です。
事業所内には介護職員、相談員、施設長しかキャリアがなく、介護福祉士の資格などを習得してもキャリアアップは難しい。
なので、資格を活かせる他の事業所に転職するしかありません。
そこで弊社ではより多くの事業所を運営することによって、施設長の上にエリアマネージャー、部長とキャリアアップすることを可能にしています。
この様に利用者、家族、ケアマネージャー、スタッフに喜ばれることがデイサービス成功の秘訣ではないでしょうか。
日本介護福祉グループ
小柳壮輔社長
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