「実名を公開しているのに、企業の文句を言えば、当の人事担当者に見つかりやすくなる。就活にとってはデメリットにしかならない」(田沢氏)。ツイッターの利用方法をはき違えている学生は多いのだ。
さらに2012年にかけてソーシャルメディアの利用が加速すると、「学生の間でツイッターの勘違い利用はさらに増えていくだろう」と田沢氏は分析する。今後、ツイッターと同じ利用スタイルをフェイスブックに持ち込んで失敗するケースも増える可能性がある。
ツイッターでは、面識のない人をフォローする使い方が主流。就活生が面識のない企業の人事担当者のアカウントをフォローしても、何ら問題はない。
一方、フェイスブックは原則、直接面識のある人同士が関係を結ぶSNS。面識のない人からの友達リクエストは「マナー違反」として不審がられ、拒否されるケースが多い。そのため学生がツイッターと同じノリで、面識のない企業の人事担当者に友達リクエストをすると、フェイスブック上では無視される場合がある。ツイッター、ミクシィ、フェイスブックという各SNSの流儀を深く知っておかなければ、就職活動で失敗することになるだろう。
■ツイッターはもう一つの「履歴書」
学生がソーシャルメディアを上手に活用し、就職活動を有利に進めるにはどうしたらいいのだろうか。例えば前述の「就活ゼミ」の受講生には、学生時代にやっていた社会貢献活動にツイッターを活用し、就活でもツイッター上でその活動をアピールして企業の内定を獲得した学生がいたという。
就活の場では、エントリーシートや面接で学生自体のアルバイト経験や学生団体での活動をアピールするケースが多い。しかし話だけでは、実際の姿や活動ぶりが採用担当者に見えにくい。
こんな時にツイッター上に活動の実績が残っていれば、活動の内容を企業側に証拠として提出できるし、実際の活動を通じて得たもの、トラブルが起こった際にどのように対処したか、といった企業が知りたい部分が見えてくることもある。口下手で説明がうまくない学生でも十分アピールすることができる。
今後の就活では「ツイッターも企業に提出するエントリーシートと同じように『自分の強み』を認識して情報を発信していくと役立つ」と前出の田沢氏は語る。
大学生なのだから、就職活動に親がアドバイスする必要はない。そう考えている人もいるかもしれない。ごく一部の企業しか見えないまま、無謀な就職活動に突入する学生のどれだけ多いことか。…続き (11/15)
就活(就職活動)は巨大な渦のようなもの。何の予備知識も情報も持たずそこに飛び込むと、親子ともども巻き込まれ、翻弄されて大変な目にあってしまう。母と子の就活444日戦争番外編の2回目は、就活生の親が知…続き (11/14)
オリンパスはなぜ、一線を越えたのか (11/18)
オリンパスが問う、「問題先送り」の経営風土 (11/19)
「日本に敵いない」~中国ネット大手、百度に聞く日本戦略 (10/5)
「2011年」ITロックスターが残したDNA (10/28)
TPP交渉、日本が起こした化学反応 (11/22)
ユーロ圏の盟主・ドイツの本音 (11/21)
転落するイタリア、日本への教訓 (11/18)
マッカーサーの戦略なぞるオバマ大統領 (11/17)
クリントン論文、氷の指摘 (11/22)
笑顔で「また会う日まで」 (11/18)
広がる欧州債務危機、さて日本は? (11/17)
マックで生きたアップルのルール (11/16)
空き缶リサイクルが止まる? 世界経済の影響ここにも (11/17)
花王、アサヒ…ブランドが育つ分かれ道 (11/22)
ドラム式洗濯機、新型も4~8万円引き 販売不振で (11/21)
スカパー!HD対応BD録画機 強いテレビで囲い込み (11/22)
リーダーになった時、ダメ上司&困った後輩への対処法 (11/18)
「不良在庫」に潜む売れるヒント 良品計画・イデー (11/22)
採用面接のスーツは暗い色しかダメ? (11/16)
ツイッター就活、使い方間違えるとピンチに (11/16)