就職活動にツイッターやフェイスブックを使う「ソーシャル就活」「ソーシャルリクルーティング」が本格化している。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、今や就職活動の一部になりつつあるのだ。本シリーズでは、大学生が就活でSNSを活用するためのポイントや注意すべき点を4回にわたって解説する。
2011年、学生がツイッターやフェイスブックを使って就職活動を行うことが当たり前になった。「ソーシャル就活」や「ソーシャルリクルーティング」と呼ばれる新トレンドだ。
学生が就活でツイッターを利用するのは、主に会社説明会やセミナーの情報を入手したり、企業研究や面接対策をしたりするためだ。こういった目的には従来、就職情報サイトが学生の主な情報源になっていたが、これだけでは企業について得られる情報が限られていた。そこに出てきたのがツイッターをはじめとするSNSだ。
例えば志望企業の社長のアカウントをフォローすれば、社長がつぶやく限定説明会の情報をいち早く知ることができる。また志望先の社員の個人アカウントをフォローすれば、その企業の最新情報をすぐに得られるだけでなく、現場で働く社員のリアルな声を聞いて働くイメージを持ちやすいといったメリットもある。
また最近の学生は、ツイッターを利用する時期が早まっているという指摘もある。
「今の学生は就職への危機感が強い。早い人は大学1年のときから、インターン採用などの情報をツイッターで集め始める」(就活の面接対策などを指導する「就活ゼミ」アナリストの田沢雄基氏)
サイバーエージェント人事本部シニアマネージャーの鷲田学さん
またやる気のある学生になると、役員や広報、人事の担当者など、志望先の社員のアカウントを手広くフォローし、企業の最新情報をウオッチする。こうした学生は情報のキャッチアップが早いのが特徴。「面接の際に『御社のニュースリリースを見ました』などと積極的に話しかけてくる」と、サイバーエージェント人事本部シニアマネージャーの鷲田学氏は話す。
企業側もツイッターなどのソーシャルメディアを使いこなす学生に対し、「一生懸命なのが伝わるし、就活の際の1つのアドバンテージになる」(鷲田氏)と好印象を抱く。また「本ばかりを読んでいる人よりも、他人との会話が上手で、『地頭がいい』という印象を受ける」とも言う。
■「ソーシャル就活」のメリット
企業側もツイッターなどのソーシャルメディアを利用した採用活動に積極的だ。第1の理由は採用コストの削減だ。情報誌や就職情報サイトなど、既存のメディアを使って人材を募集すると、数百万円単位のコストがかかる。採用にかけることができるコストが少ない小さな企業にとっては特に悩ましい問題だ。だがツイッターなら、情報発信の手間はかかるものの、低コストで採用活動ができる。中小企業やベンチャー企業なら、これを使わない手はない。
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