子どもの性被害を考える集会
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子どもの性被害を考える集会

11月21日 10時7分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

学校や街中、児童福祉施設など、子どもが日常を過ごす場所で起きている性被害の実態を知ってもらい、対策を考えようというシンポジウムが東京都内で開かれました。

このシンポジウムは、性暴力の問題などに取り組む団体が開いたもので、東京・新宿区の会場にはおよそ200人が集まりました。初めに、中学校の養護教諭が「過去に勤務した学校で調べたところ、登下校中に車の中に連れ込まれるなど、何らかの性的な被害に遭った子どもが3割に上った。運動会に盗撮目的の男が入り込むなど、学校でも性被害に遭うリスクは高い」と報告しました。また、都内の児童養護施設の職員は「施設には、親から虐待されたことで自尊心が低くなったり、性的な刺激にさらされて生きてきた子どもも少なくない。大勢で一緒に暮らし、プライバシーがないこともあって、男の子の間で性的ないじめなどの問題が起きている」と述べました。そのうえで、子どものプライバシーが守られる環境の整備や、絵本や紙芝居などを使って一人一人の性を尊重する教育を続けていくことが大事だと訴えました。主催した「ポルノ被害と性暴力を考える会」の世話人の森田成也さんは「実態を知ってもらうことで、子どもたちが被害者にも加害者にもならないための対策を一緒に考えてほしい」と話していました。