ファンの皆様、関係者の皆様、
いつもSAKEROCKを応援してくださり、ありがとうございます。

ひとつ大切なお知らせがあります。
この度、2011年12月26日をもちまして、
ベースの田中 馨が脱退することになりました。
突然のご報告になってしまって、申しわけなく思います。
田中 馨とともに出演する、SAKEROCKのライブは、
12月26日のSHIBUYA-AX公演が最後になります。

９月半ば頃、僕たちは馨くんから脱退の意向を伝えられました。
2000年に結成以来、11年間、共に過ごしてきた仲間であり、
初の日比谷野外音楽堂でのワンマンライブも大成功という、
とても充実した状況の中での突然の申し出にとても戸惑いましたが、
「自分のやりたいことに、もっと集中して取り組みたい」
そんな、ある意味とても前向きな理由を聞いて、
メンバー、スタッフ全員で話し合った結果、
馨くんのこれからを応援しよう、という結論に至りました。

話し合いの中では、解散、という選択肢もあがりました。
以前から、ライブでも「４人でサケロック」と言い続け、
インタビュー等で「もしメンバーが抜けたら解散するだろう」と
発言したこともありました。
ですが、その後改めて伊藤大地、浜野謙太、
角張 渉をはじめとするスタッフたちとたくさん話し合い、
最終的にはSAKEROCKをこれからも続けることにしました。

僕には、SAKEROCKというインストバンドを通じて、
表現したい音楽、やりたいアイデアが、まだたくさんありました。
そして、このバンドでもっと面白いことがしたいという想いは、
メンバーもスタッフも同じでした。

４人体制でのSAKEROCKは12月で終わりますが、
３人体制で、来年以降もSAKEROCKは続きます。

ツアー開始間もない時期の発表になってしまって、
本当に申し訳ありません。

これからも田中 馨を、
ならびに僕たちSAKEROCKを、これまで同様に応援いただきたく、
何とぞよろしくお願い申し上げます。

2011年11月21日

SAKEROCK　代表・星野 源

 伊藤大地
 浜野謙太
 カクバリズム スタッフ一同より

こんにちわ。田中 馨です。

突然の報告になりますが、この度2011年一杯で、
SAKEROCKを抜ける事になりました。

今迄10年間、ただのおたく風４人と（初期メンバーの卓史君も含む）
嫌に前向きな、面白い顔のちびっこ１人から始まったSAKEROCKを
面白がって、一緒に色んな事、思い描いてくれた皆様。
本当に充実した10年でした。ありがとう。

そんなかけがえの無い時間を共にできた、
多くの人達に10年分、ありがとうと、楽しかったね。を。

とは言っても、僕はSAKEROCKを抜けますが
これからもSAKEROCKのお話は、無限に広がって、続いて行くので
僕も含め、皆で、より楽しい音楽を、物語をSAKEROCKに期待して、
心躍らせて、一緒に歩いて行きたいと思っています。

さて、そしたら僕はどこに向かって歩いて行くのでしょう。

思えば30年も、泡の様な毎日を、
冗談みたいに、軽やかに飛び跳ねながら、
ここ迄来たなと思います。

そして、そんな風に生きていたいな、と、
自分でも思っていたのに。
さすが30年と言うだけあって、
消えて行った過去は、なかなかの感慨を、
意外にもずっしりと、僕にもたらしています。

生まれて30年。勉強リタイアして17年。
女の人を知って13年。SAKEROCK始めて10年。
結婚して5年。。。　　猫を拾って3ヶ月。。。

その節々に、心から綺麗だなって思う景色に沢山出会いました。
その景色は、キラキラしたフィルターがかかっていて、
そのキラキラは、僕には、何かの旋律のような物で
目を凝らすと、音楽みたいな物のように思えます。。。

それ、音楽なら、聞いてみてぇーなー。
死んじゃう前に一度でも、自分の手で鳴らしてみてぇーなー。

SAKEROCKの10年の節目、日比谷野外音楽堂では、
うっすらと、キラキラ迄はいかない、うにゅうにゅの様な物が
見えた気がしたのですが。
それは、嘘みたいな話じゃ無かったんだね。って。
僕にも出来るんだね。って、思わせてくれたんです。

生まれて30年。初恋から18年。
◯◯◯覚えて17年。◯◯◯始めて15年。。。

思い返すと、本当にできるのかと、
不安にしかならないのだけれど。。。

ともあれ、
これからも、努めて、軽やかに、冗談みたいに。

あそこに向かって、歩いて行く決意をしました。

その節々に、皆様と、そしてSAKEROCKと出会える事。
笑ったり、泣いたりする事。とっても楽しみにしています。
本当にこれ迄のSAKEROCKの田中への温かい応援。
ありがとうございました。

そして、これからもSAKEROCK共々
温かく、時に厳しく、お付き合いお願いいたします。

そして、本当にありがとう。SAKEROCK。

2011年11月21日　　田中 馨