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事件
【オウム裁判終結】死刑13人 野田政権は執行できるか 確定囚は120人超、いつまで「先送り」
だが、いつまでも政権がこの課題から逃げ続けるわけにはいかない。
死刑について、法務省はこれまで共犯者が公判中の場合に刑を執行しない運用をしてきたが、全員の判決が確定してしまえばこれを言い訳にできないからだ。
教団信者では平田信容疑者(46)ら3人が特別手配中だが、「共犯者の逮捕前に法務大臣が命令した死刑執行は適法」とする判例がある。3人の行方に関する有力な手がかりは得られていない現状では執行へのハードルにはならない。
麻原死刑囚は2度目の再審請求中で、ほかにも請求中の幹部がいる。再審請求中の死刑執行は極めてまれではあるが、請求中の執行例も過去に存在し、これも死刑を回避する決定的な要因とはならない。
執行の順序は、死刑の確定順が原則となっており、平成17年5月に確定した岡崎(現姓・宮前)一明死刑囚(51)、麻原死刑囚、横山真人死刑囚(48)と続くことになる。
ただ、死刑をめぐっては、執行の可否や手順などの決定はすべて法相の判断に委ねられている。自民党政権時代、鳩山邦夫元法相は幼女連続誘拐殺人の元死刑囚について、事件の凶悪性を考慮し、確定順を踏み越えて執行を命令した。
法務省内では「事件の首謀者である麻原死刑囚から執行を検討すべきだ」との意見も強まっている。首相には、平岡氏が署名を拒めば、更迭を辞さない気構えが求められている。
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