原発近くに活断層の可能性
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原発近くに活断層の可能性

11月21日 17時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力は、福島第一原子力発電所からおよそ50キロ離れたところにあり、「活断層ではない」と評価していた断層について、地層を詳しく調べた結果、活断層とみられると発表しました。東京電力は「原発の耐震基準を超える揺れは起こさない」としていますが、評価の信頼性が揺らぐ結果となりました。

この断層は、福島県いわき市の、福島第一原発から50キロ離れたところにある湯ノ岳断層です。東京電力は、湯ノ岳断層について「原発の耐震設計上考慮する必要がある活断層ではない」と評価していましたが、東日本大震災後の4月11日、福島県で起きた震度6弱の余震で、この断層を含め11.5キロ余りにわたって動いたことが確認されています。このため、9月下旬から地層を掘るなどして詳しい調査を行った結果、湯ノ岳断層の地層から、国の指針で活断層と判断する、およそ13万年前以降に活動したとみられるずれが確認され、東京電力は「湯ノ岳断層は活断層とみられる」と発表しました。東京電力は「活断層であっても、原発の耐震基準を超える揺れは起こさない」としていますが、これまでの評価の信頼性が揺らぐ結果となりました。国の原子力安全・保安院は、23日、専門家による湯ノ岳断層の現地調査を行い、東京電力の評価が妥当かどうかを判断することにしています。