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オウム事件 今も多くの謎残る

11月21日 14時22分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

オウム真理教による一連の事件の裁判は、すべて終わることになりますが、特別手配中の3人の元信者の行方は今も分からず、警察庁長官狙撃事件など解明されていない謎も多く残ったままです。

平成7年の地下鉄サリン事件などで特別手配されているオウム真理教の元信者の高橋克也容疑者(53)と平田信容疑者(46)、それに、菊地直子容疑者(39)の3人について、警察は、有力な情報提供者への懸賞金を500万円に引き上げるなど懸命な捜査を続けていますが、今も行方が分かっていません。また、地下鉄サリン事件の10日後に、警察庁の國松孝次長官が自宅前で拳銃で撃たれ、大けがをした事件について、警視庁は、去年3月に時効を迎えた日に「オウム真理教による組織的なテロだと断定した」と公表しましたが、犯人を検挙できないまま捜査は終了しています。さらに、長官狙撃事件の24日後に、教団のナンバー2だった村井秀夫幹部が刃物で刺されて殺害された事件も実行犯の暴力団組員が逮捕されて実刑判決を受けましたが、「指示をした」とされた暴力団幹部は無罪となり、事件の背景は分からないままです。