え〜っと、今週はちょっと2000年問題関連からです。
実は今年から2000年問題は始まっているのだ、ということをご存じでしょうか。そう、99、なんて数字に特別な意味を持たせているOSとかアプリとかは、予期せぬ動作をする場合ってのがあるわけなんですよね。
で、最近あるNTマシンで組んでいるシステム上で、1999年1月20日以前に作られたデータが次々と消失するという原因不明の現象が起きているようです。これはNTのせいなのかアプリのせいなのかは不明なのですが(さすがにここまでひどいバグはNTには無いものと信じたい・・・(笑))なにはともあれヘンな現象が起きる前にバックアップだけはちゃんと取っておく方がいいでしょう(もちろん、これはUNIXでもNetwareでもそうです)。
実は私も最近、会社の95とNTのマルチブートにしていたパソコンのboot.iniとbootsect.dosが、何かの拍子にピンポイントで無くなってしまいました(T T)。boot.iniはテキストだから復旧できるけど、bootsect.dosがなくなっちゃあ一巻の終わりじゃないですか。おかげで95で二度と立ち上がらなくなってしまいました。これは間違いなく犯人はNTでしょうけど、また一からインストールをせにゃなりません。ともあれ、みなさんもバックアップだけはきちんと取っておきましょうね。ところで先週のコラムの最後の方で、ゲイツ君の必殺西暦2000年対応案として、12月の次は13月にして、99月まで作ったらいい、ってお話してしまったのですが、なんとこの手法は99ヶ月方式ということで特許申請中だとの情報を頂いてしまいました。こちらのページで富士通ビジネスシステムの方の話に出てくるのですが・・・まさか実際やられているとは夢にも思わなかったです(笑)。なんかうっかり冗談も言えないご時世ですね。
でもこれまた99ヶ月後には問題になるわけだから、どう見てもその時の未来の技術者に責任を押しつけているような気がしてならないんですけど。これならまだ和暦に直すという手の方が現実味を帯びているような気がするんですよね。でも和暦の場合はいつ何時リセットされるかわかりませんから、ちょっと使いづらいと言うのは解りますけれど(^^;;
あと、どうも最近続々とソニーの方から面白いメールを頂くようになってしまったのですが(^^;;、今回も某Macを主に使っている部署の方から、「我が部署はいかにしてエクスチェンジの魔の手から逃れたか」というドキュメンタリーを頂いてしまいました。ソニーは元々Macを主に使っている部署が多く、その方の部署でも独自でMacとUNIX中心でネットワークを組んでメール環境などを構築し、トラブルも一切無く幸せな生活を日々送られていたそうなんですが、そこへ突如として侵略してきた悪魔超人軍が何を隠そうエクスチェンジと言う最終兵器を擁した○○部だったとのことです。
悪魔超人軍の正体は、ビルゲイツ教ソニー使徒と呼ばれる人間たち。「ソニーからWindows以外のOSを消し去ってやる」「Macなんて葬ってやる」などと口々に怪しげな呪文を唱え、その魔の呪文に対抗し得るだけの勢力を持たない部署は次々とその手に落ち、まさに奴隷のような拷問生活を余儀なくされるようになっていました。いつの世でも、征服された民の運命というのは哀れなものです。
その方は、自らの部署の平和を守るべく、同士たちと共に果敢にも立ち上がりました。
そしてとうとう、その悪魔超人軍との対決の日。
自由を求める彼らは、強力なLinuxハッカーなどの援護部隊を得ることに成功し、悪魔超人軍の「MSだから大丈夫」「NTだから大丈夫」というお決まりの呪文攻撃をことごとく撃破し、ついには悪を撃退することに成功しました。彼らの生活の平和は守られたのです。「お、覚えてろよ!」との捨て台詞を吐きつつ退散する悪魔超人軍の背中に向け、正義の勝ちどきが高らかにこだまします。
しかし、まだまだ油断はできません。悪魔超人軍はなおも、自らの勢力を広げるべく自己管理能力の無い弱小国を今日も虎視眈々と狙っているのです。ああ、こうしている間にも、また一つの部署が悪の手に。
果たして、ソニー全社に自由と平和が訪れるのはいつの日か。そして悪魔超人たちの運命は!
行け!正義のソニーマン。戦え!我らがソニーマン。
ソニーの未来は、まさに君たちの手にあるのだから。実際に送られてきたメールは、具体的な部署名などがあってそのまま公開させていただくにはあまりにも差し障りがあったので、ちょっと私なりにデフォルメさせて頂いたのですが、まぁだいたいこういった内容でした。とりあえずExchange が実際に広まっている部署は一部の部署だけのようですので、外部の方も安心してソニーの方にメールをお送り頂ければと思います。
さて、今週ですが、先週お送りした「MSサポートセンター」の続編をお送りしようかと思います。
サポートの電話と言えば、掛けたことがある人でしたらおわかりになると思うのですが、MSに限らず使えないものが多いですね。ちょっと前のAJもやたら悪い噂ばかり聞いたものです。某直販メーカーのサポート電話なんてものもさっぱり使えないとか。あ、マシなメーカーもあるようですけれどね。でも、まぁ弱小の貧乏なベンダとかは、人もいないだろうししょうがないだろう、なんて気も起きてくるものですが(ホントはこんなこと考えるようじゃまずいんだろうけど(笑))。しかし、我々貧しき弱小ユーザーから金をしこたまぶんどっておきながら、全くやることをやっていないベンダーというのは、やはり天誅でも下ってもらわないと世の中不公平というものでしょう。だいたい、一件3万円だかのサポート料金を取っていて、それでやっていることと言えば、このページにあるような詐欺師顔負けのインチキ芝居なんですから。実験で自分たちに有利な結果が出なかったもんだから、でっちあげの証拠物件を作って裁判所に提出するなんて、これ立派な偽証罪ですよね。はやいとこ首に縄でもつけてとっ捕まえて欲しいものです。
ま、そんなわけでせっかくサポート代に高い金を払ったとしても、こんな詐欺行為に金が使われているわけですから、そりゃー良いサポートなんてできるわけはないですよね。
あと、旧バージョンのサポート。これも他のメーカーに比べるとからっきしダメですね。まだハードメーカーの方がましでしょう。IBMとかAppleとかNECとか。IBMは未だに古いOS/2 Warpの面倒は見てくれますし、AppleだってついこないだのOS8.1までは68Kのマシンをサポートしてましたからね。
それに比べてMSってのは、OSもアプリも含めて、新バージョンが出たらもう古いのなんて速攻で見捨てます。サポートしたとしても一世代前まで。サンなんか2000年対応を、もう数世代前のバージョンであるSunOS4.1.3RevBの面倒も見ていると言うのに、どっかのベンダはその有り余る金をインチキ紙芝居作るのに使ってるんだからもう開いた口が塞がりませんね。さて、話を電話サポートの件に戻しましょうか。
使えないサポートのパターンというのはいくつかあるようですが、おおよそこんな感じなようですね。たいていこんな所じゃあないかと思います。
- 電話をたらい回しにされる。
- マニュアルに書いているような、解りきったことしか答えない。
- 絶対関係ない確認作業をやらせて、時間稼ぎをさせられる。
- それで出てきた答えが、「その機能はサポートされていません」とかいうものだったりする。
- そもそも、人の話を良く聞いていない。
ただまぁ、これは実は個人向けのサポートでしたら、窓口の女性は罪は無いのかもしれないです。
と言うのは、MSは実は個人向けのサポートはアウトソーシングしているんですね(NTの有償サポートは調布の技研でやっているらしいのですが)。ま、ここらへんはIBMなんかも同じなんですけれど、それを教育するMSの人間というものが、相当腐り切っているらしいのです。実はこの件に関して、少し衝撃的なメールを元サポート関係の会社に在籍していたという社員の方から頂きました。これもさっきのソニーの件と同じでちょっとそのままでは紹介できないのですが、こんな具合です。
---ここに掲載してあった文章ですが、当事者の方に迷惑がかかる可能性があるため、一旦削除させて下さい。苦情などは私の所まで。--- さて、先週、先々週と、MSのサポートについて取り上げさせていただきましたけれど、いかがでしたでしょうか。まぁ、これで確かにMSのサポートってのが、なるほどどうしようもないのだという要因がおわかり頂けたのではと思います。
それで来週ですが、ひょっとしたら番外編になるかもしれません。と言うのは、正直言いましてちょっと私自身コラムを書くのに少し疲れてしまってまして。なんせこう毎週毎週徹夜が続くとさすがに・・・(笑)。前もって書いておけばいいというのもあるけど、それだと記事の鮮度が薄れますしねぇ。とりあえず今日は少し寝れたのでよかったのですけれど。
ま、それでもなんとかもう少しで連載100回にもなることですし、踏ん張って書いて行きたいとは思っていますので、よろしくお願い致します。
それでは、また来週まで。さようなら。
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