ならば実際のところどうなのか。例えば震災からわずか18日後の3月29日に開催された東日本大震災復興支援チャリティーマッチ「ザックJAPAN VS Jリーグ選抜」の試合。確かにあれを見て「こんな大変な時期にサッカーなんかやってんじゃねえよ」という方は少なからずいました。ただそういう声が結構被災地の外から聞こえてきていたのに対して、一方でそれこそサッカーどころじゃないはずの被災者から「こんな素晴らしい試合を良くやってくれた」「勇気と元気をくれてありがとう」という声が多数聞かれたかと思います。それはその他のスポーツにしてもアーティストのコンサートなどにしても同じでしょう。ただしこの「勇気や元気をもらった」という台詞は、おそらくその慈善活動をされたスポーツ選手やアーティスト自身の「ああ、俺達も今までやって来た道で人に貢献できるんだ。だからこのまま続けていいんだよね」という本音でもあるんじゃないかと思います。そういう意味でスポーツや音楽は確かに多くの人達を幸せにした。そうであれば続けることには何の問題もないでしょう。