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事件
【福島選挙】原発周辺の住民複雑 従来型の「パイプ重視」
2011.11.21 01:36
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複雑な思いは有権者も同じだ。広野町の元理髪店店主、二瓶忠夫さん(81)は仮設住宅で避難生活を送るが「うちも原発で成り立ってきた部分もあるから」と、原発を推進してきた現職に投票したという。
「まずは住める土地を確保してくれる人だ」と話すのは南相馬市の無職、浜野洋一さん(70)。自宅を津波で流された上、自宅の土地は原発から20キロ圏内。地域単位の集団移住が希望だが、具体的な道筋が示されていないことが不安という。
「みんな立派なことを言っているが、当選後に実行できるかは分からない。県や国とのパイプの太さを考え、自民の現職に投票した」。浜野さんはそう話した。(小野田雄一、荒船清太)
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