九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)での大規模な放射能漏れ事故を想定した住民参加の防災訓練が20日、佐賀、長崎両県であった。福島原発事故以降に全県規模の原子力防災訓練が実施されるのは全国で初めて。自衛隊や海上保安庁なども含め両県で計約3万3000人が参加する過去最大規模となった。
両県と九電が実施した。佐賀県はこれまで、国が原発から10キロ圏内と定めた防災対策重点地域(EPZ)を訓練対象にしてきたが、原発事故を受け、対象区域を暫定で20キロに拡大して行う初めての訓練となった。地震で原発が自動停止し、非常用発電機の故障で炉心の冷却機能が失われたと想定した。【竹花周】
毎日新聞 2011年11月21日 東京朝刊
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