テレビ番組は「好きなように」創ってはいけないのである。
人が死にまくる最終5話を「好きなように」創った俺、最後の15分を「好きなように」創った(そしてそれを止めなかった俺も)当時の円谷映像のスタッフは、はっきり言ってテレビマンとして失格だった(と思う)。
視聴者は正直である。
視聴率もよく(皮肉な事に最終回がいちばん良かった)、密かな人気番組だった『ヴァニーナイツ』だったが、最終回終了後、HPの掲示板は(今でいう)「炎上」し、DVD予約のキャンセルも相次いだ。
今にして思うと、それだけ「期待」され愛されていた…のかもしれないが。
が、事実として…その結果、番組企画当初から予定されていた「続編」(1000年後の地球の話)のアニメシリーズ化が…
白紙に戻された。
企画書、デザイン、脚本は数話完成していた。
キャラクターデザインを(『ヴァニーナイツ』劇中でも登場している)美樹本晴彦氏が手掛け、アニメなので「ヒーローもの」ではなく(ヒーローもの」と双璧に好きな)「ロボットもの」に転換すべく大河原邦男氏に「アレストホルン」という名のスーパーロボットもデザインして頂いた。
アリエス、ラビエル、ラハミエル…そしてホルンが合体して誕生する!
それを(一部であるが)初公開する!
ちゃんと『ヴァニーナイツ』の意匠が受け継がれている事が判るだろう。
「モビルスーツ」を生み出しリアルロボットデザイナーとしてあまりに有名な大河原さんだが、僕は「勇者シリーズ」に代表される大河原スーパーロボットが大好き!だ。
まだアニメ化を諦めた訳ではない(おいっ!)ので内容詳細は書かないが、畑澤的には最好ロボットアニメ『聖戦士ダンバイン』を目指す…越えるつもり(おいおいっ!)だった。
…が夢破れ…
自業自得という事か。
ロボットアニメ制作の夢は実に13年待ち、「現在(いま)やっと…思いもかけず中国で叶うのである。
文字数の関係で(^_^;)二回(三回)に分けたが、こうして1999年は後悔の中で終わり…
イヤ、まだ終わらない(笑)。
次回 1999 あすかと鏡子