運用せず元本割れ続出!?「確定拠出年金」の不安
web R25 11月20日(日)7時15分配信
年々増加する加入者数とは裏腹に想定利回りは右肩下がり。昨今の低金利環境、株式市場の低迷を受け、運用利回りは低く設定される傾向がある |
「労働組合の講習で制度の話をする機会がありますが、参加者に聞くと積極的に運用している人は1割に満たない印象です」(ファイナンシャルプランナーの原彰宏氏)
とはいえ、運用せずに放置すれば、増やすどころか目減りしかねない。この10年で投資環境は冷え込んでおり「想定利回り」の平均はほぼ右肩下がり。2001年には2.39%だったが、2010年には1.86%まで落ち込んだ(企業年金連合会)。では、どう運用すればいいのか?
「確定拠出年金の運用先には元本保証型の『定期預金』『保険商品』と元本割れのリスクをともなう『株式』『債券』の投資信託に分かれます。リスクをとりたくない人は100%定期預金でOK。リスクをとって資金を増やしたいなら値動きの激しい株式に投資するのもよいでしょう。確定拠出年金は毎月積立運用で、その評価は『最終単価×買付量』で計算されます。不況時は株価が下がり、結果的に買付量が増えるので、今こそ積極的に運用に参加するのが得策です」
怖いのは元本割れのリスクだが、あくまで支給開始年齢までにプラスに転じていることが重要であり、短期的な収支に一喜一憂してもあまり意味がないという。
「月々の平均拠出額も1万4000円と少額ですし(厚労省調べ)、積立投資はうまくリスクが分散できます。まずはリスクを恐れず投資に慣れることも重要だと思います」
自分の年金運用を放置している人は、きちんとチェックしておかないと後悔するかも。
(榎並紀行)
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
【関連記事】
「定年」→「年金」まで5年間 どう食いつなげばいいの?
芸能人・政治家に続き…プロ野球「年金廃止」ウラ事情
サラリーマンの健保組合「9割が赤字」で保険料UP続々
そういえば日本版401kって今、どうなってるの?
「定年ゼロ制度」導入企業はホントにうまくやってるの?
最終更新:11月20日(日)7時15分
記事提供社からのご案内(外部サイト)
[R×R]キャイ〜ン天野ひろゆき 40代シングルライフを語る |