ライフ【探訪 防人の風景2011】長崎県対馬 縮まる距離感、募る不安+(2/2ページ)(2011.11.20 08:13

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【探訪 防人の風景2011】
長崎県対馬 縮まる距離感、募る不安

2011.11.20 08:13 (2/2ページ)
航路が今月までに3社に増えた釜山ー対馬のフェリー。操舵室からは縦に長い対馬の島影が見えた=長崎県対馬市(鈴木健児撮影)

航路が今月までに3社に増えた釜山ー対馬のフェリー。操舵室からは縦に長い対馬の島影が見えた=長崎県対馬市(鈴木健児撮影)

 今、対馬は経済的に国内からは遠く、韓国からは近い存在になっている。東京から福岡経由で出向くと正規料金は往復約10万円。これに対し、格安チケットで釜山を経由して対馬に入ると、航空券とフェリー代、計3万3千円で往復が可能だ。

 国内移動なのに韓国経由では3分の1になる皮肉。東京からの帰省は釜山経由で、との話も聞く。

 身近な釜山だけに対馬島民の見方は複雑だ。「対馬の10倍ある巨大市場。大きなチャンスととらえるべきだ」と飲食店経営の平山満和さん(59)は期待を込める。これに対し、対馬唯一のしょうゆ製造の5代目、江口豊隆さん(46)は「経済交流と国防は別。韓国人の本音は読めない。国境に暮らす者として不安が絶えない」と漏らす。

 664年に九州、壱岐と並んで辺境守備兵が配置された“防人”の島。昔も今も、隣国と“適度な距離感”を保つためには、絶妙なバランス感覚が求められている。(写真報道局 鈴木健児)

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 「探訪」の動画は、「産経フォト」photo.sankei.jp.msn.comまたは「YouTube」産経新聞チャンネルでご覧になれます。

このニュースの写真

対馬をはじめ、福岡、下関などへ向かう釜山港国際線フェリーターミナルは日本へ向かう多くの韓国人で賑わっている。対馬までは、最短で70分で結んでいる =韓国・釜山港国際線フェリーターミナル(鈴木健児撮影)
最期の司書交換から今年で200年、朝鮮通信使パレードが行われた =長崎県対馬市厳原(鈴木健児撮影)
日本最古の城壁といわれる金田城の城壁。古くから国境の島は隣国との関係に備えていた =長崎県対馬市(鈴木健児撮影)

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