ハワイアンズは4月11日に発生した震度6弱の余震で配管が壊れるなど大きな被害を受け、長期休業に追い込まれた。この間、ダンスチームの「フラガール」は創業時以来46年ぶりに全国巡業に出て宣伝活動に努めてきた。
10月1日、約200日ぶりの営業再開にこぎ着けたものの、オープンできたのは日帰り温泉「スプリングパーク」など一部の施設にとどまる。子供たちに人気の屋内プール「ウォーターパーク」などは休業中で、訪れるのは「応援ツアー」などに参加する中高年の男性客がほとんどで、メーンターゲットの家族連れの姿は少ない。再開後1カ月の入場者数は前年実績に比べて80%減少している。
再開したスパリゾートハワイアンズで踊るフラガール(10月1日、福島県いわき市)
反転攻勢に打って出るきっかけにと期待するのが、来年2月8日に正式決定した全館再開だ。プールやダンスショーを披露するステージの拡張など「ウォーターパーク」をリニューアルするほか、建設中だったホテル新館「モノリス・タワー」をオープンする。
修繕費用や「モノリス・タワー」の建設資金100億円はメガ銀行などからの出資や融資で調達する。家族連れ客を呼び戻すため全館再開まで入場料の割引サービスを実施。「全社一丸となって営業活動に取り組み、2015年3月期には日帰り客145万人、宿泊客40万人と震災前の実績を上回りたい」(ハワイアンズを運営する常磐興産の斎藤一彦社長)
いわき市内の大気中の放射線量は1時間当たり0.16マイクロシーベルト(18日19時時点)。福島市(0.98)や郡山市(0.78)に比べて低く、会津若松市(0.13)と同水準だ。しかし、原発と同じ「浜通り」にあり、第1原発からの距離は約50キロメートル。その原発では一時、臨界騒ぎが起きるなど収束には程遠い状況が続いている。
観光業界のセールスポイントの一つである地魚も味わえない。汚染水の流出で魚から暫定規制値を上回るセシウムが検出され、沿岸漁業は自粛が続いている。冬場は味噌味のアンコウ鍋「どぶ汁」が名物だが、今年は青森などで揚がった魚を使わざるをえないようだ。
「ハワイアンズの全館再開と原発事故の収束がそろうのが、観光復活の大前提」(いわき観光まちづくりビューローの平山武博専務理事)。いわき市内を歩いて観光業界の思いを痛感した。
(郡山支局長 苅谷直政)
スパリゾートハワイアンズ、東京電力、アクアマリンふくしま、福島第1原子力発電所、斎藤一彦、フラガール
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