右京支部は現在15支部中、団員数が1万名近くのマンモス支部である。
広大な管轄区域(右京区・西京区)の中には、太秦、山ノ内、花園、西京極、西院、梅津、桂、下津林等、多住地域が含まれ、25分団50班の組織で構成されている。
特にこの支部管内には歴史のゆかり深きところで、日本の国宝第1号である弥勒菩薩像が安置してある太秦の広隆寺は、この地を治めていた新羅系の豪族、秦氏に対して、時の権力者聖徳太子より授けられたものであり、秦一族はその保有していた養蚕や機織技術、水利土木の技術を背景に、平安京造営時には財的・技術的にも多大な支援をしたと伝えられている。その強大な力の名残として蛇塚、天塚古墳などの太秦古墳群が点在しており、また、機織技術の名残りから木島(このしま)神社(別称:蚕ノ社)や、今では酒の神様として祭られているが、もとは水を司る事から水利技術を持った名残として松尾大社がある。
その他にも大井神社や大酒神社など、あまたの伝説と歴史遺産が存在している。また、太秦は戦前から戦後にかけて我々の青春を彩った映画産業の都(別称:日本のハリウッド)でもあり、この地域に居住している在日同胞の多くは、今でも地場産業として京友禅の中間加工を職業として従事、もしくは家族経営で自営している。現在10分団地区である下津林地区は地元の団員からは別名:桂分団と呼ばれており、戦後日本との土地問題をはじめ総職との抗争が絶えなかった地区である。 |
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