チベット僧の焼身抗議、「文化的虐殺」が背景=ダライ・ラマ
ロイター 11月8日(火)11時6分配信
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11月7日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は、チベット仏教の僧侶が焼身自殺を図るケースが相次いでいることについて、「文化的虐殺」が行われていると述べ、中国政府を厳しく批判。写真は9月撮影(2011年 ロイター/Tomas Bravo) |
ダライ・ラマは都内で行われた記者会見で、四川省チベット族自治州では「文化的虐殺」が発生しているとし、多くの漢民族を含め、同州への訪問者は「ひどい様子だとの印象を受けている」と指摘。また、中国当局は過去10─15年間にわたってチベットに強硬政策を取っているとし、こうした絶望的な状況が、チベット僧の焼身抗議につながっているとの見解を示した。
中国では今年に入り、少なくとも11人のチベット僧侶が焼身自殺を図っている。中国政府はこれについて、ダライ・ラマが責任を取るべきだと主張しているほか、チベット族には宗教の自由があるとしている。
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最終更新:11月8日(火)11時8分