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チベット僧抗議の焼身11人「他に方法がない」

読売新聞 11月16日(水)15時39分配信

 中国四川省西部のチベット族居住地域で今年3月以来、チベット仏教の僧侶らの焼身自殺が相次ぐ。

 11人が自殺を図り、少なくとも6人が死亡したとされる。中国当局による統制強化に対する命を賭した抗議と見られる。35歳の尼僧が今月3日に街中で自殺した同省甘孜(かんし)チベット族自治州道孚(どうふ)は重苦しい雰囲気が支配していた。

 英国のチベット族支援団体「フリー・チベット」によると、尼僧は自殺直前、信仰の自由とインド亡命中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の帰還を訴えたという。

 記者が10日、同州の州都・康定から車で約4時間の山岳地帯にある道孚に到着すると、約20人の当局者らが待ち構えていた。ホテルに連行され、「尼僧の焼身自殺は事実だが、既に全てが正常化している」との説明を受けた。当局者を説得し、尼僧の葬儀が行われたチベット仏教寺院に当局者の車で行った。この寺は観光名所だが、周囲に人気はほとんどない。寺の門は閉ざされていた。

 相次ぐ焼身自殺は、中国チベット自治区ラサを発端とした2008年3月のチベット暴動3年を機に起きた。同支援団体によると、甘孜チベット族自治州で3人、アバチベット族・チャン族自治州アバで8人が自殺を図った。このうち、死者は少なくとも6人だが、残る5人のうち4人は「行方不明」という。

 チベット族地域のある場所で、寺を訪問した。中年の僧侶は「焼身自殺は当局への抗議。我々には他に抵抗を示す方法がない」と憤りつつ語った。治安当局は、寺院を未明に捜索し、僧侶を多数連行するなど、統制強化に乗り出しているという。

最終更新:11月16日(水)15時39分

読売新聞

 

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