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【プロ野球】

40歳小久保 最年長MVP狙う

2011年11月19日 紙面から

日本シリーズ第6戦に備え、黙々と打撃練習に取り組む小久保=ヤフードームで

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 2戦連続で先制V打を放っているソフトバンクの小久保裕紀内野手(40)が18日、史上最年長MVPに意欲をみせた。19日の第6戦での決勝打を放ち、3戦連続のV打で日本一となればシリーズMVPの最有力候補。秋山監督が1999年に37歳で受賞したシリーズ最年長MVPを12年ぶりに更新する。小久保の後の5番には、松中信彦外野手(37)がDHでスタメン復帰が濃厚。先発の和田毅投手(30)も8年ぶりのシリーズ胴上げ投手に意欲をみせ、盤石の態勢が整った。

 8年ぶりとなる歓喜のエンディングへ。自らのバットで一気に決める。「もちろんチャンスが来たら一発目でものにするつもり」。第4、5戦は初回にV打となる先制打を放って流れを呼び寄せた小久保は3試合連続のV打に意欲を燃やした。

 日本シリーズの2試合連続勝利打点は2009年の阿部(巨人)以来。40代での2度のV打はシリーズ史上初のことだ。持病の首痛とも戦いながら、ここまで3度のマルチ安打を含め4試合連続安打で打率3割8分9厘。本拠地2連敗後は4番に復帰するなど、チーム最年長の主将は反転攻勢の中心にいる。

 「1人で点を取っているわけやない」。チームの勝利を最優先に考えるだけに、個人タイトルへの我欲はない。だが三たびのV打で日本一を決めれば、10月で40歳を迎えた小久保がシリーズMVPの有力候補となるのは間違いない。秋山監督がダイエー時代の1999年に、37歳で受賞した史上最年長MVP記録を更新する快挙となる。

 12年前、秋山監督は主将だった。相手も同じ中日。1番打者として打率3割、2本塁打、3打点。第3戦では右翼ポール際の打球をフェンスによじ登って好捕するなど攻守で活躍し、ホークスを福岡移転後初の日本一へ導いた。そのまぶしい姿を目の当たりにした小久保は今、同じ主将の立場。自らがなすべきことは分かっている。

 主将の初回打点は勝利に直結する。今季のレギュラーシーズンで、初回に打点を挙げた9試合は8勝1敗。日本シリーズを加えると10勝1敗の高勝率を誇る。自らのバットの快音は日本一への進軍ラッパとなる。

 名古屋から空路による移動後、ヤフードームで実施された全体練習。フリー打撃では左翼席へ豪快に放り込んだ。「今夜はゆっくり寝ます」。近づく大一番にも落ち着き払っている。「(プロ18年という)経験があるからな。王手といっても普段と変わらない」。満を持して勝負の時を待つ。

  (大窪正一)

 

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