IAEA 対イラン決議を採択
K10040681611_1111190647_1111190650
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

IAEA 対イラン決議を採択

11月19日 6時40分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

IAEA=国際原子力機関の定例理事会は、軍事利用の疑いが指摘される、イランの核開発について、明確な説明を求める決議案を賛成多数で採択し、今後、イランが国際社会の求めに応じて協力姿勢を示せるかが焦点となります。

決議案は、オーストリアのウィーンで開かれていたIAEA理事会で、賛成多数で採択されました。イランの核開発を巡っては、2000年に核兵器を起爆させる高性能爆薬の実験を行うなど、軍事利用の疑いがあると指摘する報告書を、IAEAが今月初めにまとめ、これを受けてアメリカやロシアなどが決議案を提出していました。採択された決議は、イランに対し、核兵器の開発につながる疑いのある実験について、来年3月のIAEA理事会までに明確に説明するよう求めています。理事会終了後、イランのソルタニエ大使は「決議にはがっかりした。報告書で指摘されていることは、これまでに説明してきた」と反発しました。これに対し、アメリカのデイビース大使は「イランは決議を真摯(しんし)に受け止め、IAEAと全面的に協力するべきで、イランが協力しないのであれば、さらなる対抗手段を講じることになる」と警告しました。決議案が採択されたことを受けて、今後は、イランが国際社会の求めに応じて明確な説明を示すかどうかが焦点となります。