18日夜、鹿児島県の徳之島で住宅1棟が突風で飛ばされ、男女3人が死亡した現場付近では、住宅などへの被害が600メートル余りにわたって帯状に広がっていて、気象台はどのような突風が発生したのかを詳しく調べています。
鹿児島県徳之島町轟木では、18日午後7時すぎ、突風で住宅1棟が飛ばされ、この家に住む農業の吉田幸太郎さん(66)と姉の多恵子さん(71)、それに吉田さんの知人の阿部展久さん(70)の3人が死亡しました。吉田さんの住宅は跡形もなく壊れていたうえ、死亡した3人はおよそ100メートルから180メートル離れた場所で見つかるなど、現場ではかなり強い風が吹いたと見られています。鹿児島地方気象台は19日職員8人を現場に派遣し、被害の状況を調査しました。突風による被害は長さ600メートル余り、幅100メートル余りにわたって帯状に広がっていて、警察によりますと吉田さんの住宅1棟が全壊したほか、住宅など7棟で屋根がめくれたり窓ガラスが割れたりする被害が出ています。気象台は今回の突風が帯状に広がっていることや、広い範囲に被害が及んでいることから、竜巻の可能性も含め、どのような突風が発生したのかを詳しく調べています。