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管理下にない放射性同位元素の発見について(奈良県立医科大学附属病院)

  • 放射線障害防止法
  • 2011年11月15日 第1報
平成23年11月14日(月曜日)に奈良県立医科大学附属病院から文部科学省に対し、診療用放射性同位元素の管理区域内の廃棄物貯蔵室から管理下にない放射性同位元素(炭素14・14.8メガベクレル)を発見したとの連絡がありました。なお、放射線障害のおそれはありません。

1. 発見場所

事業所

奈良県立医科大学附属病院

住所

奈良県橿原(かしはら)市四条町840番地

2. 発見対象物

核種

炭素14

数量

14.8メガベクレル(1.85メガベクレル×3本、9.25メガベクレル×1本)

状態

液体状の炭素14の化合物が試薬ビン(直径約1.5センチメートル、長さ約12.5センチメートル)に入れられ、それが円筒形の段ボール(高さ約18センチメートル、直径約6.5センチメートル)に入れられている状態

3. 経緯

(1) 平成23年11月14日(月曜日)18時30分頃、奈良県立医科大学附属病院から文部科学省に対して、以下のとおり連絡があった。

  • 診療用放射性同位元素の管理区域内の 廃棄物貯蔵室の点検をしていたところ、段ボールの筒の中から液体の入った試薬ビン4本が発見された。
  • 当該試薬ビンには炭素14のラベルが付いており、うち3本にはそれぞれ1.85メガベクレル、1本には9.25メガベクレルと記載されていた。
  • 試薬ビンの表面での放射線量はバックグラウンドレベルであり、液量から見て未使用と推定され、周辺への汚染はなかった。
  • 試薬ビンと同封された伝票より、1965年に購入したものと推測される。

(2) 当該放射性同位元素は、炭素14の使用許可を受けている同一敷地内の医科大学ラジオアイソトープ実験施設の貯蔵室(管理区域内)に移動させ、安全を確保している。

4. 放射線による影響等

試薬ビンの表面での放射線量はバックグラウンドレベルであり、これによる放射線障害のおそれはなく、また周辺への汚染はない。

5.当省の対応

当省は、公立大学法人奈良県立医科大学に対し、一斉点検時に発見できなかった原因の究明と敷地内全域の再調査を徹底するよう指示するとともに、関係組織全体で再発防止策を構築し、報告するよう求めた。

お問い合わせ先

科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室

中矢・上田
電話番号:03-5253-4111 (内線4044)

 

(科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室)